新 着

履 歴


2012.06.06
2012.06.03
2012.05.21
2012.05.19
2012.05.11
2012.05.05
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2010.06.12
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2010.05.16
2010.03.21
2010.01.01
2009.11.19
2009.11.18
2009.11.09
2009.11.07
2009.11.06
2009.10.27
2009.10.19
2009.07.22
2009.05.28
2009.05.2
2009.05.26
2009.05.01
2009.03.02
2009.02.22

2006年05月07日   シュワスマン・ワハマン彗星 2006  


今年の連休中に地球に接近している天体があります。シュワスマン・ワハマン彗星という長い名前のほうき星。二人の発見者の名を合わせたネーミングですね。

この彗星は、太陽に接近した時にその核がいくつかに分裂し、細かくなったまま軌道を回っているという変わり者です。そのうちG/B/Cの3つの核はサイズが大きく 今回観測できました。中でもC核というのが、一番明るくて写真撮影も何とか成功。とはいえ その明るさはせいぜい5等級程度なので、肉眼で見つけることは簡単ではありません・・・

天体観測というのは、目で見える部分だけを客観的に説明してもあんまり面白い現象ではないかも知れません。多分に己の想像力をかきたてて、何千キロ〜何光年先の空間に存在する何かに関心を向けて楽しむ余興と言えましょう。天文仲間の知人のHPでは、今この話題で盛り上がっています・・・

下の写真は南の空の蠍座と天の川の一端

5月5日、場所は長野の山奥にて午前3時過ぎ・・・ 
彗星写真 Nikon D200 AiAF180mm F4 開放 ISO400 180秒
天の川  Nikon D200 AiAF 20mm F2.8 開放 ISO640 60秒
ポータブル赤道儀 ケンコースカイメモR 使用
Nikon Capture 4.41 Photoshop CS2 にて画像ノイズ処理


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2006年05月08日   天体撮影のうらばなし  


今回、最初からデジタルカメラで天体写真を撮りました。そんなの特別な事ではないと言われそうですが、仕事では100%デジタルで行っている私でさえ、天体撮影では、一昨年までフィルムを使っていました。

理由はデジタルでの階調特性とノイズの問題が存在しているからです。それもここ数年の技術進歩で使える様になってきました。ただ、ニコンのDSLR(一眼レフデジカメ)は高感度でのノイズがまだ多めなので、天体向けでは無いように言われています<平成18年現在>実際にはダーク減算やコンポジット合成処理という技術を駆使して、素晴らしい作品を撮っている人たちは大勢いるのですが。ダーク減算は、RAWデータからCCDの熱ノイズ成分等を後から間引いて行うノイズ処理です。これには、ノイズ差分のダークデータの取得と専用ソフトが必要なので、私はパスしました。その代わり、D200の初期設定で選択できる「長秒時ノイズ処理」という項目をONに。これはカメラ内での簡易のダーク減算処理にあたります。

実際に使ってみた感想ですが・・・結果はNGでした。

具体的には、180秒のバルブ撮影後に、「同じ長さの時間」シャッターが閉じた状態で、カメラ内でのノイズ処理が行われます。結果、1枚撮るのに倍の6分間かかる・・・何故ダメなのか?
天体観測では天気が良くても、空全体がくっきり見えている状態が長く続いてくれるとは限りません。ついさっきまで、見えていた星座が あっという間に大気の乱れで霞んでしまったり、薄い雲で隠れてしまう事はよくあります。つまり、1分は長いようで意外と貴重なシャッターチャンス。1枚に6分かかるなら、10枚で60分使ってしまいます。ノイズ処理をカメラ内で行わなければ、60分(1時間)で倍近くのコマ数が撮れますね・・・

そんなにたくさんコマ数撮ってどうするのか・・・

後の画像処理でコンポジット合成に使うので、数が必要になるのです。彗星の様な淡い天体は、できれば4〜5枚位を合成して1枚にまとめます。肉眼ではほとんど見えない弱い光を、重ねて増やす事により 見えるようにする工夫であります・・・雑誌などに載っている綺麗な天体写真は画像処理して作られたイメージなのです。作ったと言っても偽造している訳ではありません。ノイズを取り除き、必要な情報部分のみを強調する処理と言えます。ちなみにD200の「長秒時ノイズ処理」は期待した程の画質向上だとも思えないクォリテイだと感じました。・・・今回は、いろいろ撮影時の状況もあって、彗星自体の写真は7〜8枚しか撮れませんでした。合成可能だったのはたったの3枚。それが成果です。

長々書きましたが、天体写真は特殊分野だと思います。やってみると理屈や思惑通りにならないことがとても多い。その上であえて言いますが、大変面白く感動できる被写体です。近年、天文ファン世代も高齢化が進んで、ふと気がつくと若い世代(30歳以下)がほんとうに少なくなってきました。天文に関心を持つ機会作りとして、身近の知人に自分の撮った天体写真を見せております・・・


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2006年09月08日   夕べは月食でした・・・  


日本時間 9月8日、深夜に月食がありました。

現在、街明かりのある自宅で観測できる天体ショーというのはそうありません。でも天気が悪かったですね。少しだけ期待していましたが・・・時間も夜中の2時過ぎからでしたので、さっさと見限って寝てしまいました。もっとも今回は部分月食なので、あまり面白くなかっただろうと諦めております。

予定していたネタが不発に終わりましたので、蔵出し画像の出番。2000年の7月16日に、完全な皆既月食がありました。関東地方でこれほどの月食が見える機会は、めったに無いことです。天気も申し分ありませんでしたので、しっかり観測しました。

皆既月食とは・・・太陽に照らされて出来た地球の影の中を、月が通過するという現象です。つまり太陽・地球・月が一直線に並んだ状態で起こります。問題は、ちょうど月が地球の影にすっぽりと重なった状態の時に、自分のいる場所(地球表面上の座標)が何処を向いているかによって、せっかくの天体ショーが見えるかどうか。

ちなみに3つの天体の位置が入れ替わって、太陽と地球の間に月が入ると皆既日食になりますね。2000年の時は、日本の関東地方が一番良い位置にあったのでした。添付写真は、月が半分ほど地球の影に入った21時35分頃。そして、完全に影に重なった22時5分頃です。

偶然の不思議というのは、地球の影の大きさと月の直径がほぼ同じになる距離に、お互いがあるということ。何処かの天文学者の研究では、月はほんの少しづつ、地球との距離が大きくなっていくとのこと。いつかはやがて、日食も月食も影のサイズが合わなくなってドーナッツ状の光の輪が見えることになるのでしょうか・・・


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2007年01月12日   フィルムの相反則不軌  


まだデジタルスチルカメラが存在していなかった時代・・・天体写真はフィルムで撮っておりました。そのころ撮った写真は今見ると「フィルムならではの写りだなー」と感慨深く思います。

天体写真では数十秒〜数時間に及ぶ露出時間をかけることも珍しくありません。地球が24時間で360度自転しているため、1時間では15度 星が天空を移動して見えます。それは天の北極星を中心にして回転します。すなわち星の軌跡は弧を描いて写真に写ります。独特な世界です。フィルムならではの写りとわざわざ言ったのは、天体写真においてはデジタルとフィルムで撮ったものに 明確な違いが現れるからです。

相反則不軌

聞き慣れない言葉ですが、これはフィルムを使って長時間露光をした場合に発生する現象です。簡単に言うと、カラーバランスが極端に崩れて肉眼ではほとんど感じない色が強調されて出てくるもの。フィルムで撮った天体写真では 空が地上の明かりを受けて、緑色や紫色などカラフルに着色されます。それが良い雰囲気となって味となる場合もあるし、不自然な作った様な世界になることもあります。

10年以上前に木曽の御嶽山に行った時の写真です。緑色の空ですね・・・現実にはあり得ない・・・少しザラついているのは、高感度フィルムの粒子感がある為です。写りとしてはあんまり良い出来ではありません・・・

デジタルになってからは相反則不軌は起きません。その代わり、より地上の明かりに正確に反応するため その光源の色温度の影響を受けます。別の理由で多少の色は付きますね。(色温度の話は少し難しいのでまた今度・・・)

いずれにしても、自分の目で見た世界とは違った見え方になるわけです・・・天体写真の面白さとして捉えるかどうかは、人それぞれ判断が異なる様ですね・・・


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2007年11月19日   ホームズ彗星 2007  


この彗星は10月末にいきなり明るくなり 私もその存在に注目しました。

台風が近づいていた10月25〜26日頃からニュースになりました。彗星は塵の詰まった氷の塊の様なものとされていますが・・・今回はバーストと呼ばれる現象で、内部からガスや塵の成分が通常より更に勢いよく吹き出して 太陽の光を受ける表面積が増え明るく輝いた結果らしい。ほんの数日で数十万倍の明るさになったとのことです!

11月に入ってから更に増光し、2等級に近い明るさに達したのです。これは街中でも肉眼で見ることができる・・・もの凄く明るい彗星ということ!私の記憶の中で、月明かりのある街中で観測可能な彗星など 記憶にありません・・・天文欄では一生に一度あるかどうかという表現まで使われている程です。確かに事件レベルの出来事なのかも。

思えば私は最近 天体観測に行っておりませんので、自宅で観測できるというのは大変有り難いことであります。写真は自宅前の駐輪場で撮りました。こんな風に球状に尾が見えるというのも大変面白く 珍しい彗星だと思います。

千葉県船橋市 市街
FUJI Finepix S5Pro Nikkor180mm F2.8→4 ISO400 RAWモード
コンポジット合成処理 120sec×3

この彗星は3ヶ月に渡り観測を続けましたので、別コーナーを設けて丸い尾の拡散していく様子を載せていきます(予定)


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2008年01月01日   タットル彗星 2008  


この彗星は13年周期で地球に接近しているそうです。1月27日に近日点を通過予定。それまでに明るさが増していくと思われます。観測のチャンス・・・

私の住んでいるアパートからだと、東南から天頂にかけては比較的クリアな星空が見えるのですが、北西から南西にかけての方角は都市の光害の影響が大きくて観測に向いていない環境です。カシオペアなどは地平線に少しでも近づくともう霞んでしまう。そこから三角座に向けてのラインもかなり厳しい・・・

しばらく前からタットル彗星の位置にレンズを向けていたのですが、これが何故か見つけられなかったのでした。双眼鏡でも分からない・・・それが 今日やっと位置を確認できました。

綺麗な翡翠(ひすい)色をしています。一般の彗星に対するイメージである長い尾っぽは確認出来ません。あと数日でおひつじ座の横を通過します。

Nikon D300 ISO400 Ai Nikkor 85mm F1.4→4 約60秒 NR OFF
露出時間を長くしたり、ISO感度を上げたりレンズの絞りをこれ以上開けると、
光害被りが激しくて駄目です。写真は光害部分トリミングしてあります。


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2008年02月02日   ヘールボップ彗星 1997  


これは1997年の春に秩父方面で撮ったへールボップ彗星。20世紀中に撮った写真はほとんどがフィルムでの撮影です。これは赤道儀も使わず、三脚にカメラ固定で30秒位の露出で撮ったものです。けっこう適当なセッティングでの撮影でした・・・フィルムが相反則不軌の影響で黄色っぽく被ってしまい、プリントもせずにお蔵入りしていたものです。

久しぶりに・・・フィルムスキャナーで取り込み、画像処理してみました。ISO800のネガフィルムなのですが、露出が足りず階調は崩れコントラストも白っぽく浮いています。ピントもかなり甘い・・・でも、二度と撮れないかもしれない記録です。なんとか見ることが出来るレベルに調整してみました・・・

Nikon NewFM2 Nikkor 85mm F1.4→2.8? & SIGMA 28mm F1.8 開放

こんな不思議な天体が夜空に浮かんでいても、天文に関心の薄い人々の目には触れる事も無く、存在しないも同じことでしょう。11年前ではインターネットもまだそれ程普及していませんでしたし、私も一部の天文仲間に一度見せた位で忘れていました(他のマシな数カットは以前載せたモノもありますが)そういう撮影データをこうしてブログの場で、改めて取り上げることが出来るのは何とも言えない気分です・・・

2009.5/29追記
以前セレクトではねたカットを追加でアップしておきます(下)

Nikon NewFM2 Nikkor AiAF50mm F1.4  使用と思われる
   FUJIFILM SuperHG800 三脚固定 30秒 コンポジット合成処理


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2008年02月22日   ニート彗星 2004  


今や 私が写真を撮影する場合の デジタルの割合は 99%以上になりました。昨年使ったフィルムの本数はわずか1本であります。これは意識してシステムのデジタル化を積極的に進めた結果と言えます。それでも私のデジタル撮影の歴史はまだやっと10年経ったところ・・・特に趣味で撮影した写真の総量で言えば、デジタル素材はまだ30%も無いのではないかと思います。

かなり以前より、フィルム素材の資産をなんとかまた見直したいと思っておりました。それが進まないのはフィルムをデジタルデータ化する手間がとてもかかると言うことに尽きます。フィルムは物質ですから、まずその保存状態がかならずしも完全であるとは限らない。キズやほこり、非道い場合にはカビが生えて損傷しております。次に問題となるのは、そのほとんどがネガフィルムで有るため、内容を確認する労力が大変だということ。ライトボックスに載せた状態では、反転した画像の善し悪しを かつて養った感覚で判断することになります。

でも・・・その感覚とやらがすでに曇ってしまい、ベストなコマの選択に自信が無くなってきました(汗)特に難しいのが天体写真のネガフィルム。一見するとぽつぽつと点が写ったベタ面の情報です。ピントが合っているかどうか?コントラストが良好かどうか?は フィルムスキャナーで取り込んでみなければ判断が難しいです・・・

この画像は2004年の5月に山梨県須玉(みずがき山)で撮ったニート彗星。
Nikon NewFM2 Ai180mmF2.8開放 FUJIFILM ISO800 60sec
ポータブル赤道儀使用
EPSON F3200フィルムスキャナーにて取り込み

フィルムのスキャニングからして手強く、程よいコントラストでのデジタルデータ化に苦労しました。当時の空の暗さの記憶も定かでは無く、この位の調整がベストであるのかどうかは好みなのです。空も緑被りしたままであります・・・彗星の核の翡翠色はこんな感じで良かったのか?背景にバーナードループと呼ばれる赤い星雲の帯があるのですが、一コマ撮影のこのネガフィルムからその情報は十分に引き出せないまま・・・背景に斑状のもやがかかっているかのごとくで中途半端な処理なのかもしれません。よく見ると左上に人工衛星の通過跡もかすかに写っていますね・・・

それでも、フィルム素材を改めて見つめ直すことはとても楽しいです。最初からデジタルのデータと違った色の深みや階調性が存在し、このニート彗星の写真もレタッチしていてわくわくするものが有りました。


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2008年03月03日   久しぶりに固定撮影  


星夜写真の「固定撮影」は誰でも何時でも出来る簡単な撮影術です。

三脚に長時間露光の可能なカメラを乗せて、シャッターをしばらく開けておけば、星の軌跡が写ります。地球の自転が24時間で360度の回転なので、星の見かけの動きは一時間あたり15度相当。

写真は ISO100設定で50mmレンズF4絞り 10分間の露出撮影。

計算すると2.5度の回転移動分の軌跡となります。遠くの街灯りを背景に淡いグラデーションの明るい写真になりました。星が見えていれば都会でも撮れる天体写真であります・・・


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2008年07月21日   百武彗星 1996  


1996年の春に天文ファンを驚かせた大彗星がありました。

「百武彗星」

鹿児島のアマチュア天文家 百武氏によって発見された天体です。何が凄かったのかというと・・・その尾の伸び方が壮大だったこと。天空を横切る約80度の尾と言えば、その長さが想像できます。広角寄りのカメラレンズでなければ、全長が見切れてしまうレベルです!ああ、それなのに・・・私はこの大彗星を見逃してしまったのでした。

理由は・・・明るく長いダストテイルが観測できた期間が短かったこと。そして、私自身がちょうどその時期 仕事が忙しくてほとんど出かけられなかったこと。一番の見頃は一週間も無かった?のではなかったかと記憶しています。

その時期を逃してしばらくしてからだったと思いますが、私が観測に出かけられたのは神奈川県の御殿場。丘の上から富士山を望み、短い尾が少しだけ確認できる百武彗星の写真を撮りました。この時は、何かの次いでに御殿場に寄っただけだったので赤道儀も無く、カメラを三脚固定で60秒程の露出のみ。天気も霞んでおり ショボくて冴えない写真となりました。だからこれは本来ボツ扱い・・・他の日に撮ったものも同じ様な感じでした。

そのネガが出てきたので、スキャンしてみました。久しぶりにフィルムスキャナーを起動したら またもや調子が悪く画像に縦筋が入りました。あんまり綺麗ではありませんが、今日のネタに載せることにします。上の方に横切る白い軌跡は航空機の灯りと思われます。二度と撮れない彗星なので、その時の悔しさは未だに薄れません。多くの天文仲間が素晴らしい写真を残していますし・・・次に百武彗星が戻ってくるのは「72,000年後」になるそうです・・・


Nikon NewFM2 SIGMA 28mm F1.8使用 FUJIFILM SuperHG400
1996年4月中旬? その他データ不明

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2008年08月11日   夏の天の川 魚沼 


新潟県魚沼に星見に行って来ました。私にとっては、久しぶりの満天の天の川です。
ここは車で上がる事ができる終端?である山の中・・・周りに何もありません。

夜の11時ころには月が地平線に沈み、星空は更に暗く見やすくなりました。
針葉樹の狭間に降りていく朧月(おぼろづき)この辺りは雲が出ていました。

南の空には今木星が見えています。
これも時間と共に次第に低くなってきてやがて木立の影に隠れました。
右側に見えるのは天の川です(中)
一緒に観測に行った方の望遠鏡で木星とその衛星を見せてもらいました。
木星の衛星は次々に新しいものが発見されて、その数は現在60個に達しているのですね!
ファインダーの視野には明るいものが4個ほど確認できました。
遙か彼方の天空に浮かんだ直系数百キロメートルの球体。不思議な光景です。

天頂付近はなかなか良い晴れ具合でした。夏の大三角、M31 アンドロメダ大星雲、
プレアデス星団の写真を撮りましたが、ピントが若干甘かった様です(汗)

今日11日は、明後日に極大を迎えるペルセウス座流星群の先走りを感じる
「流れ星」が多少見かけられました。
時折流れる明るい流星は1秒を超える様な見応えのあるものでした・・・
写真には写らなかった。不思議とレンズを向けている方向には飛ばないものであります・・・

他に誰もいなく照明もいっさい無い真っ暗な場所。聞こえるのは秋を告げる虫の声。
そして時折林の中から聞こえる何かの動物のうごめく音が少し不気味です。
それでも自然の中に居ることを実感する瞬間・・・心が和みます。

明け方近く、もうオリオン座が登って来ます。この星座を見た瞬間、
何だか夏の終わりのイメージが浮かびました。立秋は8月7日・・・
1年の中で最も残暑が厳しいながら、暦の上ではもう秋に入りました・・・

観測がおわり撤収の時間。明け方近くの3時過ぎ。
天体写真ではありませんが、カメラのシャッターをバルブ(開放)状態で
ライトを持ってのお遊び(右)観測の閉めということで・・・


FUJIFILM S5Pro RAWモード ISO400〜800 180〜600sec
天の川 Ai Nikkor 20mm / M31&プレアデス MiniBORG45ED2
ケンコースカイメモR使用




























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2008年12月12日   今晩は綺麗な満月です


帰宅途中 ふと空を見上げると綺麗な満月ではないですか!

ほんとに久しぶりですが、月の写真を撮ってみました。カメラを取り出した頃には 若干空全体がモヤって来ました。でも、月の明るさが強いせいで、そこそこ写りました・・・

私のマイミクさんには天文ファンが何人もおられるのできっと他の地域にいる人たちも、今日は月を眺めている事でしょう。場所は違えど、大勢が同じものに視線を向けて何かを想うひとときは何とも風流な意識を感じます。綺麗な月には多くの名句が残っていますね・・・私は俳句は詠めませんけれど(笑)

Nikon D300 MiniBORG 45ED2 ISO400 コンポジット3枚合成 トリミング


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2009年01月14日   デジタルが天体写真にもたらしたもの


私が写真の撮影をデジタルに置き換えたのはここ10年間。当然その前はフィルムでした。フィルム時代というのは、写真術の基本として、撮影→現像→プリントというプロセスに分けてアナログスキルが確立していました。画像処理というのは、フィルム時代においては出来る事が限られていましたが、特に合成処理となると「特殊な作業」になりました。撮影時に二重露光という手法があり試しました。でも、そこまでして一枚のプリントを得るのは大変なので、私は滅多に手を出さなかった・・・

それが・・・パソコンでデジタル処理が可能となってくると、状況が大きく変わりましたね。

例えば、固定撮影という手法があります。カメラを三脚に据えてシャッターを開けっ放しにします。そうすると、地球の自転によって天が回転する様子が写真に写ります。星は動いた距離分 軌跡となって写る。技術的には誰にでも出来る簡単な撮影術です。ところが、街灯りのある所で何十分もシャッターを開けていると、被りと呼ばれる露出の不具合な状態が起きて、綺麗な天体写真になりません(フィルムでは相反則不軌の問題もある)結果、状況によって そこそこの時間で妥協していました。それが、デジタルカメラでは、撮影時の手法が違ってきます。例えば1分ずつ撮ったカットを60回分連続して、それを一枚に合成することが容易に出来ます(面倒臭いですけど)そうすれば、フィルム時代に1時間かけて1枚撮っていた事と同じ様な結果が得られます。一番最初にやった人は偉い!

どちらが良い結果が得られるかというと、クォリティに関しては断定出来ません。でも、1時間かけて1枚撮るのは1発勝負の緊張感とリスクがあります。車のヘッドライトに照らされてアウトになったり、強い風が吹いて三脚が揺れたらそれでお終い?1分単位だと多少はリスク?が分散されます・・・

フィルム整理をしていたら、12年ほど前の固定撮影のカットが出て来ました。3カットに分けて星の軌跡が写っています。露出時間が不規則です。恐らく峠の下から車が来たので途中で止めたんでしょう?フィルムスキャナーで取りこんで、途中からデジタル処理のメリットを施してみました。驚くほど簡単に合成が出来ます。久しぶりにやってみて、この手法も面白いなと感じました。近年の天文雑誌の投稿欄にもそうした作品がよく載っていますね。私もそのうちにフルデジタルで何か試して見ようかと思います。

3コマに分かれたカット(左)合成して1枚にしたもの(右)
シャッターの合間にフィルムの巻き上げをしたタイムラグの分
僅かな隙間が発生しています。

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2009年01月14日   珍しく無風で月が綺麗に見える!


私の住んでいる場所は、海岸寄りなので南からの海風がよく吹きます。その影響で雲は湧くわ、湿度は高いわで、空のシーイング(視界のコンディション)がよろしくありません。本当に天気が良いと感じることが少ないのです。

今晩はもの凄く空がクリアです!
先ほど月を見たら、あまりに澄んで見えるのでちょっと驚きました。

さっそくデジカメで撮影・・・
小口径の望遠レンズで撮りましたが、私の今までのベストショットかも知れません。
昨年の12月12日に撮った写真↑と比較しても、その差は歴然です・・・

Nikon D300 MiniBORG 45ED2 ISO800 3枚コンポジット合成 トリミング

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2009年02月22日   ルーリン彗星 1


今月の24日頃に地球に最接近してくる彗星があります。

ルーリン彗星

ちょうど今、乙女座付近を通過中であります。
巷の情報によると およそ5等星の明るさに近づいているのではないかとの事。
昨晩 水戸方面へ ルーリン彗星の観測に出かけておりました。

さて・・・
現場に着いた時には少し雲が出ていた程度だったのですけれど、
観測準備をしている間にどんどん曇ってきた・・・
これはいつものパターン、ジンクス通りの流れでありますね(汗)

時々雲がきれてルーリン彗星が見えるタイミングが有りましたので
何枚かは押さえてきました。これが今回の成果です。
曇が多かったとは言え、街中とは比べようも無いレベルの見え方であり
淡いダストテイルも捉えることが出来ました。

残念な事に肝心の今週は 天候がよろしく無い予報です。
ルーリン彗星は 明日地球に最接近し その後宇宙の彼方に遠ざかって行きます。
私が生きている間に二度とお目にはかかれませんので、できればまた
近日中に再トライしたいと思います。
賞味期限はあと2週間もありませんね?・・・

FUJIFILM Finepix S5Pro AI 180mmF2.8→4 ISO800 30sec×3
Vixen SX赤道儀使用

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2009年03月02日   ルーリン彗星 2


今栃木県の北部方面へ星仲間の方達と観測に行ってきました。

ここの所 関東では悪天候が続いていますので晴れ間は貴重であります。東京都内から東北道を抜けて現地へ向かう途中では雨に降られ、現地の山中に着くと何と雪がちらついていました!それでもインターネットの直前でのチェックでは、時間限定で晴れマークがしっかり付いていたので それを信じて動いたのです。何しろ、今晩を逃すと、また一週間天気が悪そうなので・・・

雲も多少流れておりましたが、夜空の状態はおおむね晴れで 今晩の遠征は当たりでした。

お目当てのルーリン彗星は、現在獅子座のレグルスを通過しスピードを増して蟹座へ移動中です。光害の少ない夜空では双眼鏡でもその核の存在がしっかり見えました。早速 赤道儀をセッティングして、写真撮影を開始。撮影現場で結果を視認できるのはデジタル一眼のメリットですが、過去数回の同対象写真の中でもベストなモノが撮れたのは明白だったので嬉しくなりした。気温は氷点下程度でそれほど低くはありません。でも 風が強かったのでけっこう体温を奪われます。次第に指の感覚が鈍くなってきました。手袋をすると、細かい操作ができないので少々の我慢が必要・・・

明け方の4時に近づいた頃、また雪が降ってきた。今度は本降り!?
それなのに天頂は星が見えている。
何とも不思議な視界でした・・・
機材に雪が積もり始めたので、これはヤバイと撤収に入りました。

FUJIFILM Finepix S5Pro ISO800〜1600 Vixen SX赤道儀使用
上 Ai Nikkor 180mmF2.8→4 120sec 3枚コンポジット ほぼノートリミング
中 Ai Nikkor 50mmF1.4→2.8 120sec 西の空 やや左上にレグルス
下 最初の写真をトリミングしたもの 向かって右側が西

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2009年05月01日   久しぶりに綺麗な月


今日は夕方以降も目立つ雲も無く、気がつけば月が綺麗に見えています。

さっそくカメラ三脚にWilliamOptics ZenithStar70EDを乗せてデジカメで撮りましたが、ちょっと問題が発生。鏡筒を載せている自由雲台にガタが出始めている!?クランプをかなり強く締めてもどうもカッチリ留まりません。ちょっと強く押すとズリッと滑ります(汗)そろそろ替え時なのかもしれません。

ミラーアップしてレリーズしても、シャッターショックが若干有るようで要はブレます。少々甘い画像になりました・・・

FUJIFILM S5Pro + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO1000 1/400(上)

2009年05月02日 



昨晩気になった三脚雲台の問題は、足を業務用のビデオ三脚に代えて試してみました。7〜8キロのビデオカメラに耐える強度が有りますから今度は期待出来ます。結果、シャッターブレによる影響はかなり小さくなったかと思いますが・・・

今日は 望遠鏡とカメラの間にテレコンバーターをかまして焦点距離を伸ばしてみました。レンズのF値(明るさ)が低下しますが 月も充分明るいし、ISO感度をそんなに上げなくても撮れました。昨日より写りは改善できたのでは無いでしょうか・・・

Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO500 1/250 RAW(下)

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2009年05月26日  ミクシのオフ会 天の川の下に集合!


昨晩は・・・普段 天文分野でコメントのやり取りをしているミクシメンバーのオフ会をやりました。以前より顔見知りの二人と更に初見となる方二人を合わせて合計5人。同じ目的をもった人たちがウェブ上できっかけを作り、実際に集うのはとても楽しい事ですね。賑やかな観測会になりました。

場所は長野小淵沢方面の比較的高度の低い山中・・・とある駐車場。

若干湿度が高く露も降りる状況でしたが、おおむね晴れておりました。私は例によって写真撮影が目的。そこで今年になってから使い始めたVixenのSX赤道儀をセッティング。実戦の場においてはまだ使用経験値が低く、機能を十二分に使いこなせていません。理屈では知っていた「アライメント」と呼ばれる、天体座標の追尾精度を上げる所作にトライしてみました。最近の赤道儀は「天体の自動導入」と呼ばれる便利な機能があります。コントローラーで望みの天体を指定すると、望遠鏡が自動でその方向を向いてくれるのです。ですが・・・有る程度の微調整を行わないと、望んだ目標が望遠鏡の視野の真ん中に収まってくれません。その為の調整としてアライメントが必要になる訳です。アライメントのサンプリングはポイントの数が多い程精度が高まります・・・

時間をかけてあれこれやってみましたが、私はどうも下手くそのようです。慣れが必要。今回はSX赤道儀の使い方の練習でありました。写真は・・・M8&M20(写真 中)を導入して撮りました。あとは広角レンズを使って、天頂に登ってきた夏の大三角形を(写真 上)・・・天の川も肉眼で確認できました。

薄明が始まる少し前(午前3時ころ)には片付けをはじめ、その場にてオフ会をお開きとしました。楽しいオフ会でありました。


Nikon D300 RAWモード  Vixen SX赤道儀使用
 ZenithStar70ED ISO3200 80sec         M8&M20
 Nikkor Ai 20mm F2.8→5.6 ISO3200 180sec  夏の大三角形
Nikon NX2&PhotoshopCS4使用→コンポジット2コマ合成+ダーク処理
(三枚目の写真はいつものお遊び ひときわ赤いのが私)

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2009年05月28日 お蔵入りのネガより <百武彗星 1996>


西暦2000年頃を境にして、私のフィルムの使用量は一気に右肩下がりになっていきました。今ではスチル撮影は、ほぼ100%デジタルに移行しております。撮影済みのフィルムの管理は、バインダーに入れて棚に並べていますが問題があります。日付のシールを貼り損ねたシートがたくさん有って、順番がバラバラなまま冊子に閉じてしまった・・・結果 どれが何処に入り込んでいるのか全く把握出来ていません(汗)これがフィルム資産を生かせない状況である理由です・・・

たまたま一冊のフィルムバインダーを開きましたら、そこにお蔵入りにしていた彗星の撮影ネガが見つかりました。4/4と日だけ書いてありました。記憶をたどると、これは百武彗星だと思います。ならば時は1996年ですね。

この時は仕事が忙しくて、星仲間の誘いにものらず出かけなかったのでした。この写真は当時住んでいたアパートの近くの広場からちょこっと撮ったもの。三脚にカメラ固定で恐らく30〜60秒ほどのバルブ撮影です。街中でもかすかに尾が伸びているのが分かりますね。撮りっぱなしでプリントも一切しなかったもの。他にも、見頃の時期が過ぎてから近場で撮ったものがいくつか出て来ました。何だかんだ言って彗星を気にしていた様ですね(苦笑)

こんな構図で彗星を狙っていたというのが自分でも驚きです(1〜2枚目)
当然ながら激しく被ったネガなので、画像処理で色調を修正しています。

Nikon NewFM2 SIGMA 28mmF1.8 使用と思われる
        FUJIFILM SHG400 三脚固定 バルブ30〜60sec

続きです・・・出て来たフィルムバインダーをぱらぱらめくっていたら、百武彗星を実家のベランダから撮ったものが出て来ました。こんなの撮っていたこと自体すっかり忘れてました。そしてこちらの方が多少明るく写っています。やはり固定撮影での作例ですが、この時 何故にポータブル赤道儀を使わなかったのか?状況判断を誤っているではないか!?当時の自分に「このボケッ!」と言いたい(汗)まぁ中途半端な出来だからお蔵入りになった訳ですが(3〜4枚目)

それにしてもフィルムのスキャニングはめんどいです。なかなか綺麗に階調が出てきません。それにフィルムの粒状性の荒とスキャニング時のムラが重なって、トーンジャンプが発生してしまいます。使用スキャナーはフラッドベッドタイプのEPSON GT-9700F。フィルム専用機のEPSON F3200は調子が悪いまま修理に出していなかったのでした。過去に何度もコメントで書いているのにそのまま放置とは管理体制がなってませんね私・・・

当時いくら時間が無かったと言っても、撮影場所のロケーションを考えるべきだったと思います。もう少し環境の良い場所に行っていれば、きっと素晴らしい記録が撮れたのではないでしょうか・・・他にも何か出て来ないかな(笑)

Nikon NewFM2 Nikkor 50mmF1.4 & 180mmF2.8 使用と思われる
        FUJIFILM SHG400 三脚固定 バルブ30〜60sec

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2009年06月01日  今宵は八日月


夕方まで厚い雲が漂っていましたが、6時過ぎあたりから天頂付近がすっきりと晴れ渡り、久しぶりの月が顔を出しました。今日は八日月。陰影があると立体的に見えて写真も写り映えのする構図です。

今日は時間もあったので、落ち着いてVixen R200SSをセッティング出来ました。まだ実稼動二回目ですが、欲を出してカメラのテレコンを付け 焦点距離を倍の1600mmにしてみました。明るい月ならば速いシャッタースピードが稼げるので大丈夫でしょう。この前と違いシンチレーションも僅かでなかなか良い条件です。今日は今まで撮った中で自己ベストの月写真が撮れた様に思います。

Nikon D300 ISO200 1/100 2枚コンポジット合成処理
Vixen R200SS+コマコレクター1+Nikon Teleconverter TC-201
Vixen SX赤道儀使用

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2009年07月22日  日本で46年ぶりの皆既日食



今日は朝からテレビ番組はどこも「皆既日食」を特集していました。


完全な皆既日食を観測できるトカラ列島や硫黄島などからの実況生中継をずっと見ていました。なぜならば10時くらいまで、千葉は雨が降っていたから・・・半ばあきらめておりました。もっとも注目されていた鹿児島沖の悪石島も雨と強風でお気の毒な状況・・・せっかくの天体ショーの日くらい晴れてくれても良いのに・・・こちら千葉は、関東地方が最大の部分食を迎える11時すぎでも分厚い雲が垂れ込めていました。窓辺にセットしていた赤道儀一式も片付けてしまおうかと私も意気消沈・・・


・・・が、もうすぐ正午の鐘が鳴るなと表を見ると、ちょうど天頂付近の雲が薄くなって何となく太陽の位置が分かりそうな雰囲気ではないですか!?赤道儀のセッティングよりも三脚の方が速いとふんで、いつも手軽に月を撮っている機材に変えて大急ぎで組み直しました。緊張から一気に汗が噴き出しましたが、シャッターチャンスを逃したらヤバイという焦りで なんか背筋が寒い。撮影で冷や汗を流すのも久しぶりです・・・
雲越しでかすかに太陽の輪郭が見えた瞬間、雲で充分減光された状態で、事前に準備していた太陽観測用減光フィルターは必要有りませんでした。望遠鏡で直接太陽を見るのはかなり危険ですが、慎重?にフォーカスを合わせ、あとは露出モードをオートに任せて撮影。ゆっくり露出を計っている余裕は有りませんでしたので・・・


結果、雲越しですが、時折顔を出す太陽の輪郭をなんとか撮影することが出来ました。ほんの数分のことかと感じていた時間はあとで30分間であったのが分かった。集中力が一気に高まると時間というのはほんとにワープするのですね(驚)












Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO100(-1.0減感) RAW
2倍テレコンバーターNikon Teleconverter TC-201 使用



上より 12:04 / 12:07 /12:13/12:18/12:20/12:25 千葉県
月が徐々に太陽の前を通過していくのが分かりました。






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この天候下でありましたから、不十分な撮影結果ながら私は充分納得し、
天に感謝したい気持ちであります。
あと・・・私が上ばかり見ていたからか 小太郎とぼたんも時々空を見上げていました?


日本での皆既日食は次は26年後ですが、
金環日食であれば2012年5月21日に関東で見られるそうです。

 



2009年10月19日  オリオン座流星群 2009


現在オリオン座流星群の観測シーズンです。

昨晩は新月で月の邪魔が入らない観測条件の良い夜でしたが、深夜1時ころに空を眺めていた範疇では、私はひとつも確認できませんでした。そのうちに、オリオン座に雲がかかり始め、観測中断・・・今晩以降の数日間は流星群の観測チャンスであります。


オリオン座
Nikon D300 NikkorAiAF20mmF2.8→4 ISO400 30sec×60コマ
→Photoshop CS3にてレイヤー合成(比較明)雲の少ない45枚分

2009年10月20日  オリオン座流星群 夕べの成果


夕べは濃い雲はありませんでしたが、薄いベール状の霞が帯状に流れていました。写真にもそれがバンド状にうつって見苦しい・・・肝心の流星は暗くて短いものは時折見かけられました。明るいのを見たのは2個程度・・・

写真に写ったのはごらんのたった1枚のみで、寂しい限りです。右上のしょぼい細い線がそうです。左下がオリオン座。出現の極大を迎える今晩に期待をしたいです。

Nikon D700 Nikkor AiAF20mmF2.8→4 30sec ISO800
三脚固定 インターバルタイマーにて100コマ単位で収録 

2009年10月21日  オリオン座流星群 夕べの成果


昨晩は23時ころまでは雲が多く、望みが薄い状態でしたが、ゆっくりと天頂付近が晴れ始め、そこそこ見られる状態になりました。そこで、カメラを三脚固定でインターバル撮影モードに。2時間くらは真面目に見上げておりましたが、やはり首が痛くなります。そして、3時ころまで粘りましたが、睡魔に負けてしまいました・・・

2個ほどかなり明るい流星を観測しましたけれど、そういうのに限ってレンズの視野外なのであります。そういう場合は、目撃出来てうれしいと同時に悔しいです(笑)

一晩で400コマほど写しましたが、果たしてそのうちの何枚に写っている事でしょう!?ざっと大雑把にチェックしたところ、薄く写ったのを1枚発見。昨日と近い位置(プレアデス星団付近)でした・・・たった1枚か、でも0で無くて良かった(3番目)

ちょっと華が無いので・・・構図的に良い位置を通過した飛行機の軌跡を追加(4番目)

Nikon D300 Nikkor AiAF20mmF2.8→4 20sec ISO1600
三脚固定 インターバルタイマーにて50コマ単位で撮影
コントラスト改善の為 2枚コンポジット合成

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2009年10月27日  月のモザイク合成処理画像



今日はちょっと新しいことを試してみました。いつも天体望遠鏡に一眼レフカメラ用の2倍テレコンバーターをかまして、焦点距離を2倍にしております。800mm直焦点のR200SS鏡筒だと1600mmに。それだとAPS-Cサイズの撮像素子一眼レフデジカメでは、長辺に満月の直経がちょうど入る画角。今回そこへ望遠鏡用のエクステンダーを追加して更に1.9倍の合計で3040mmに増強(実際に計算通りの値になってるのかな?)

月が、カメラのファインダー内からはみ出て見える!自分で所有している望遠鏡では1600mmが今まで最高倍率でした。せっかくなので、複数枚をつなぎ合わせて一枚にする「モザイク合成」にトライしてみました。写真は、レンズの視野の周辺では解像度が低下するので、中心部の良いところだけ集めて1枚にすると解像度が高い1枚画像になります。月齢9.2の月を6分割して撮影。合成した結果(一番目)輪郭がちょっとうねってつなぎ目が怪しいところもありますが、かなり納得のいく画像になりました(二番目)

テレコンバーター+エクステンダーの二重連結では、F値が低下する問題もありながらそこそこ使える手だと分かりました・・・クレーターのアップ(三番目)うちの所有機材ではこの辺りがいいところでしょうね。シンチレーションが良ければもう少し鮮明さのある画像は望めるかと思われます・・・






Nikon D300 ISO400 1/100 6枚モザイク合成
Vixen R200SS+1.9倍EXTENDER+Nikon Teleconverter TC-201
Vixen SX赤道儀使用






































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2009年11月06日  現像ソフトによって結果は変わるか?



デジタルデータのメリットは画像処理を何度でもやり直すことが出来、また新しい技術やスキルを使って同じ画像のリファインが可能なこと。過去に一度処理を済ました写真も、より見やすく綺麗にすることが出来ます。ただし、一度いじったデータを再処理するのではなく、最初のオリジナル元データから行うことが肝要!?それは調理と同じで、一度完成した料理を材料にしないということです・・・

今回取り上げるのは 2006年の5月に長野県の魚沼に行った時に撮った「天の川」ちょうどさそり座が森の上にかかったところ。これはシュワスマン・ワハマン彗星を見に行った時のものです。当時使っていたNikonのデジカメD200は高感度ノイズ特性が芳しく無いモデルでした。そして、その時のRAW画像専用現像ソフト「Nikon Capture 4」を使って処理した画像はこんなにノイジーだったのか?と自分でもちょっと驚きます。

その後、NikonのRAW現像ソフトは、Capture 4→NX→NX2とバージョンアップし、PhotoshopもCS2→CS3→CS4と変わりました。仕事で使うので、これらのソフトは毎回お布施を払っています(苦笑)すると、ノイズ処理やコントラスト調整なども進化しますし、自分のスキルも年季が少し増しますので、処理結果が変わりますね。

天体写真は、厳しい条件で撮影しているので、撮った元データはそのままでは観賞できるものではありません。未処理のRAW画像をそのままJPEGに変換したもの(写真 左)この程度の写りです。それを画像処理した「過去のデータ」をCS4で開いてノイズだけ軽減したもの(写真 中)それだけでも以前の画像よりかなりマシに見えますね・・・RAWデータは、いじるとこれ程浮き出てくるだけの情報が含まれていると言うことです。天体写真に関しては最初からRAWで撮る事がとても大事ですね。画像処理は、単に明るくしているだけの処理ではありません。星を明るくするとその分ノイズも目立ってきますから、バランスをみてやるしかない・・・難しいのでその話はまた後日に・・・今回元のオリジナルRAWデータを、Nikon Capture NX2で現像処理し、Photoshop CS4でコントラスト調整と2枚のコンポジット合成をやり直しました。結果以前のものよりかなり淡い部分が浮き出てきた様に思いますが如何でしょう(写真 右)

天体写真は、もともと肉眼に見えないものを可視化するものです。どの程度処理した方が良いのかは主観に頼るところが大きい。私の画像処理は、他の人が撮って画像処理している素晴らしいサンプルをお手本として、それに近づく様に調整したものです。あまり調整するとやり過ぎになってしまいかねず、そのさじ加減は難しい。人によっては、前のバージョンの方が自然で良いと評価するかもしれませんし・・・あと、オリジナルの左下隅にある「電線」を途中処理で消しています。こういうのも本来「真実を写す」という写真の定義に背くものなので、許容しない人もいます。まぁ、私の天体写真の捉え方は、天体イメージを得るという範疇でありますので、報道写真などとは一線を引いて割り切っております。

撮影データ:2006年5月5日午前3時頃 長野県魚沼方面
Nikon D200 AiAF 20mm F2.8 開放 ISO640 60秒×2枚コンポジット合成
小型赤道儀ケンコースカイメモR使用

新しい現像ソフトを使っての画像処理は、以前のものよりだいぶ結果が違うように感じますので、今までのライブラリーデータを再度見直したいと思います。HPのCosmo欄にサイズの大きな写真をアップしておきます・・・


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2009年11月07日  国際宇宙ステーションの軌跡



今日は夕方の18時10分からの二分間、国際宇宙ステーション(ISS)が太平洋側で良い条件で観測できるチャンスでした。事前の情報では南西の方角に見えるとの事で、カメラを三脚に添えて準備して待っていましたが・・・

予定の時刻になっても現れない!?おかしいなと思ってもう少し西寄りの方を見ると、そこに明るい物体が高速で動いているではないですか!慌ててカメラをそちらへ向けました。30秒露出で1枚目はまぁ撮れたのですけれど、慌てていたので・・・二枚目の撮影中に三脚を蹴飛ばしてしまいました(汗)

国際宇宙ステーションは予測では最大仰角44度で太陽電池パネルの反射が弱まり、見えなくなるはずでしたが、実際は天頂を通過するまで見えていました。二枚の画像をコンポジットで合成しようにも、二枚目が途中でカメラブレしてしまっていますので、軌跡が直線になっている所まで抜き出して継ぎ足し合成!?しました。はじめての国際宇宙ステーションの撮影は、ちょっとドタバタしてしまいました・・・次の撮影チャンスはあさっての月曜日の夕方。今度はうまく行きますでしょうか・・・


Nikon D700 SIGMA 24-70mmF2.8→4.5 48mm付近 30sec
三脚固定撮影 二枚コンポジット合成(二枚目は10秒分位)&トリミング

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2009年11月09日  国際宇宙ステーション 頭上通過!



JAXA(宇宙航空研究開発機構)の予測通り、本日17時21分すぎに、国際宇宙ステーション(ISS)が関東上空を通過しました。先日の7日に一度観測して撮影をしましたので、今回はもう少し落ち着いて確認したい。夕方にはやや雲が広がり始め、西空は薄雲が一面に・・・

今日はベランダでは無く、隣の駐車場に三脚を据えて待ちました。どの辺りから見え始めるか?まずその存在を確認できなければどうにもならないので、嫁さんも呼び出し二人で観測。

17時22分頃、南西付近の雲の中からISSが飛び出して来ました。かなり明るく、南の空に輝いている木星と同等かやや明るいかも・・・太陽電池パネルを広げたサイズがサッカー場ほどあるのですから、太陽の光を反射すれば明るく目立つのも当然かと思われます。スピードが速いので、30秒露出で何コマ撮れるかやってみないと分かりません。ちょうど良いところでフレームに収まるかどうかは勘で決めました。

ISSは天頂を横切る頃に徐々に明るさを増したように感じました。そのまま北東の空へ進み、マンションの向こうへ。飛行機と明らかに違う存在感のある軌跡でしたし、その様子はなかなか楽しめました。






写真 1〜2番目 画面下が南西 / 写真 3番目 画面下が北東
Nikon D700 SIGMA 24-70mmF2.8→7.1 29mm付近 ISO160 30sec
三脚固定撮影 

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2009年11月18日  獅子座流星群 2001



今年2009年の獅子座流星群は「かなり期待できる」との前評判でしたので、
星仲間の人たちと出かけける準備をしておりました。
でも、こういう日に限って天気が崩れるのはマーフィーの法則の様なもの。
結局見送りになりました・・・

流星群は色々な群(名前)のものがあって、毎年観測できるのです。
でもその出現規模は 当たり外れの年があるのです。過去に大変な当たり年がありました。
11月の今頃が見頃になる獅子座流星群は、日本では2001年の11月19日に
「感動的な流星雨」を記録したのでした。

先月のオリオン座流星群の時にも、その時のしょぼい一枚を載せましたけれど、
流星群→流星雨と言えるほど降り注ぐケースは滅多に見られるものではありません。
1分間に数十個近く視界の中に見える景色は、正に星のシャワーと言えます。

写真は2001年11月19日、清里でのものですが、それぞれ街灯りや薄明で激しく
被ったNGショットです。
それでも、流星が天の一点から放射状に降ってきているのが分かりますね。




写真 一番目 南の空 / 二番目 西の空 / 三番目 北の空 / 四番目 東の空
Nikon F2 Nikkor20mm F2.8開放 FUJIFILM ISO800 5min(北のみ8min)
ポータブル赤道儀使用


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2009年11月19日  獅子座流星群 2001 Vol.2



昨晩も今年の「獅子座流星群」を期待して夜空を眺めていましたが、あいにく22時過ぎから曇ってしまい、午前様になった頃にはすっかりダメダメに・・・メディアなどでもけっこう報道していますので、期待が高まった分 かえってがっかりしますね(泣)何しろ、目の前の雲の向こう側では、予定通り星が流れているはずなのですから・・・ただ見えないだけなのですね。仕方がないので、来月のふたご座流星群に期待をつなぐ事にします。

ちょっと話題を写真に振ります。最近では私もデジタル撮影にほぼ100%移行しましたが、その前でフィルム撮影を比較的続けていたのが天体分野です。2001年の獅子座流星群の大発生の時はもちろんフィルムでした。思い起こすとその頃の写真はネットにアップしていないものが多少あります。タイムリーなので、比較的うまく構図に収まったものをいくつか上げておきます。フィルムスキャンした時の状態が今ひとつなので、そのうちに再処理してクォリティアップをしたものに差し替えます。

流星も火球に近い大物になってくると、流れる時に「ピュー〜」という音がしたり、後に「流星痕」と呼ばれる残り香が発生しますね。2001年の観測の時にはそれが多発しました。右の写真は明るいのが二つ連続してほぼ同じ位置に流れたもの。今月の天文ガイド12月号の21Pに、これとよく似た構図のものが載っています。当時投稿したら載せてくれていたでしょうか(惜)まぁ、私の方のはけっこうピントが甘い写真ではありますけど・・・


2001.11/19 長野県 清里
Nikon NewFM2 SIGMA 28mmF1.8開放 FUJIFILM ISO800 三脚固定
1〜2番目 3min / 3番目 60sec


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2010年01月01日  元旦の月食



今年は一年の始まりの日に月食が起こりました。実に幸先の良い年ではないですか。午前3時前より食が始まり、4時22分頃に最大に欠けました。今回は部分食ですので地球の影が月の端をかすめて通過しました。

写真は4時28分頃の月。

これを書いているうちにもうすぐ夜明けの時間になりました。良いものを見ましたので、そろそろ寝ることにします。おやすみなさい・・・


Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO200 1/400 RAW
Nikon Teleconverter TC-201 使用


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2010年03月21日  国際宇宙ステーション通過



今日と明日はISS(国際宇宙ステーション)が関東上空を通過するのが確認できる条件。

先程18時20分ころから北西の空を張り込んでいました。そうしたら、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のHPでの予測数値よりも ずいぶん高い仰角度で来たではないですか!?予想してフレーミングしていたカメラのセッティングは失敗でした(泣)階段の踊り場にミニ三脚を使っての設置だったので・・・慌てて向きを変えたら余計なものが写り込んでしまった。単焦点の広角レンズだったので対処できませんでした。ISSの軌跡 今ひとつ明るく無かったし 画面でも分かりづらいですね(1〜2枚目)

久しぶりに天体にレンズを向けたので勘も鈍りまくりです(苦笑)

Nikon D700 Nikkor AiAF20mm F2.8→16 ISO200 30sec


3月22日(リベンジデー)

国際宇宙ステーションは、毎日必ず見られるものでは無く、軌道の条件が合わなければ観測できません。日没後まもなくのよいタイミングだと、太陽の反射を受けて特に明るく輝いて見えます。ただ空も完全に暗くなっていないので、露出を長時間かけすぎると写真が明るく飛んでしまいます。

今日は18時46~51分までが観測できる時間でした。北西から南西に向かって一筋の光跡が伸びて行きます。ところが・・・西から湧いた雲がどんどん膨らむ。ISSはその中へ消えて行きました(3〜4枚目) 途中、雲の合間から少しだけ見えたところもありますが、ほとんどが雲の中。残念ながら昨日のリベンジならず。また次の機会を狙いたいと思います。

Nikon D700 SIGMA24~70mm 70mm近辺 F2.8→7.1 ISO200 30sec


今日のISSの軌道予想図(5枚目)「国際宇宙ステーションを見よう」より
国際宇宙ステーションを見よう


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2010年05月16日  国際宇宙ステーションとスペースシャトル



今日は久しぶりに天体に熱い視線を向けました。

月と金星の接近と、国際宇宙ステーション(ISS)とスペースシャトル アトランティスのランデブー飛行が観測出来ました。

今回はISSが地平線から上がってくるタイミングがかなり正確に分かりました。それは、先月紹介したiPhoneアプリのToriSatを使って、飛行物体が見え始めるカウントダウン見ていたからです。このアプリは重宝します。
→Cosmo2 欄 ISS軌道予測アプリ<ToriSat>

実際には低空の視界には建物があるので2分位してから見え始めましたが、予測がたてられるというのはかなり良かった。そして、ISSの軌跡が伸びる少し後からアトランティスがぴったり追尾して飛んできました(写真 一枚目)

人工天体が二つ同時に飛行しているのを私は初めて見ることが出来ました。天頂付近はやや雲が流れていましたが、二つともかなり明るく輝いていましたから位置を見失うことはありません。ただ、三脚に載せたカメラの向きを変えて瞬時にファインダーに捉え直した時に、角度をミスって一枚フレームの端をかすめる様な構図になってしまった。ちょっと残念・・・

金星と月、そしてISSとアトランティスが同視野に収まるように撮れれば最高でしたが、それはちょっと無理でしたね。それでも楽しく観測が出来て今日は満足です・・・

Nikon D700 SIGMA 24-70mm F2.8→5.6 IS0400 15sec RAW

P.S.
ISSの少し前をロシアのプログレス補給船が先行飛行していたらしい。
それは全く気がつかなかったなぁ・・・






















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2010年05月16日  金星と月の接近



今日は月齢2のとても細い月が綺麗に見えていました。

更にそれだけでは無く、明るく輝く金星が接近して面白い構図に。月の写真を撮るのも久しぶりですけれど、ほんのちょっといつもと違うアクセントが付いただけで、そこから感じるインスピレーションが随分違います。

今日はアパートの内階段から観測しましたが、その窓のフレームに見える構図全体が、とても良い雰囲気でありました。




Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO800 1/125 RAW
Nikon Teleconverter TC-201 / Vixen ポルタ経緯台使用





( 写真 二枚コンポジットにてコントラスト調整 )




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2010年06月12日  梅雨入り前に星見に遠征



じめじめした梅雨シーズンが到来目前。湿度が高いと体感的に気持ち悪いだけでなく、カメラ機材にカビが生えるわ、夜空の星は隠れるわ・・・で私は憂鬱な気分になります。喜ぶのはこれからカエルになるオタマジャクシとカタツムリくらいかな?ちょうど今月は、マックノート彗星 C/2009 R1という天体が明るくなって肉眼でも見えそうだ!と話題になっているタイミング。それは久しぶりに期待の出来る天体なのです。でも・・・梅雨に入ってしまうと当然見える機会がぐっと減るのは必定。

そこで・・・昨晩、そのマックノート彗星を観測しようと出かけました。星仲間の方のお誘いで急遽決定。観測ポイントに選んだのは新潟県だったので、東京都内から片道200キロを優に超えます。それを日帰りで行って来いするのですから、なかなかの強行軍ですね。

何しろ全国の週間天気予報を見ても、日曜以降はずっと曇りのち雨マークが続いているので「もう今晩しか無いだろう?」という読みがありました。車内でiPhoneにて地域のピンポイント予報を検索すると、1時間おきの予報が確認できます。途中で最初行くつもりであった場所は、どうも夜半から雲が出るらしいと分かったので、最終的に行き先を更に遠くへ変更して進みました。走行距離は片道250キロ近くに増加!?現地に着いたのは ちょうど日付が変わるころ・・・

最初の2時間くらいはそこそこ晴れていました。天の川が天頂を横切っているのが肉眼で確認できた。何度見ても大変素晴らしい風景です。天体観測の楽しさは満点の星が見える自然の中に自分の身を置くこと。リアル体験ならではの感動。しばらく天頂にレンズを向けて写真を撮っていました。夏の大三角形は定番でしょう・・・

マックノート彗星 C/2009 R1が北東の地平線から上がって見えてくるのが、ちょうど2時すぎあたりか。午前3時位には20度近くまで上ってくるはずでした。そこそこ高い位置に来ないと、地平線あたりは遠くの街灯りがあり、また大気のモヤが邪魔して天体は見えません。期待して待ち構えましたが・・・非情なことに、雲が出て来てしまいました(泣)そのまま3時までずっと曇り。そのうちに薄明が始まってしまうので、残念ながら彗星の観測は断念せざるを得なかった。

まぁ綺麗な天の川が見られたので、良しとしたいと思います。それでも今回は・・・ひとつポカをやってしまった。せっかくの天の川だったのに超広角レンズを持って行かなかった。もっと広い天頂を横切る写真を撮りたかったと悔しい思いをしました。事前の準備は念入りにしても忘れ物は発生する。日頃、必要機材のリストを書いておかねばダメだという教訓ですね。


天の川 夏の大三角形(上)南の地平線近く(中)2枚コンポジット ダークフレーム処理
Nikon D300 SIGMA24-70 24mm F2.8→4 120sec ISO1600 RAW
Vixen SX赤道儀使用

街灯りで明るかった西の空(右)



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2010年06月13日  マックノート彗星 C/2009 R1


昨晩は自宅周辺地域でも、天頂付近はそこそこ晴れていたので「何とかなるかも?」という淡い期待が捨てきれませんでした。そこで、北東の空が見える実家のベランダから狙ってみることに・・・マックノート彗星 C/2009 R1は現在(2010 6/13 AM3:00)、アンドロメダ座を通過し、ペルセウス座を横断中。2等星のミルファク(α星)の東側にあるκ星のやや左地点にあると思われます。

でも天候状態はかなり悪く、肉眼では1等星ですらかすかに見える視界。北極星もたまに顔を出す程度だったので、赤道儀の極軸合わせに1時間も要しました。そしてペルセウス座もミルファクとアルゴルという明るい星が、霞の向こうにぎりぎり見えるかどうかだった。街灯りが激しいので、ISO感度もあげられず露出時間も30秒が限界・・・そのうえで中望遠画角のカメラレンズを勘を頼りに向けて撮影。後で写っていればお慰みという適当さ・・・ちょうど午前3時をまわったところで撤収しましたが、果たして写っているのかどうか実感は無し。

望みは画像処理で、まずペルセウス座が構図内に入っているかを確認。次に雑誌などに載っている予測位置にあたる場所の信号レベルをうんと持ち上げて何か写っているかどうか。レベル補正のヒストグラムは飽和して破綻しかけていますが今回はやむをえまい・・・恐らくこれがそうだと思うものがありました。かすかに緑がかっている様にも思えますし。かろうじて観測できた成果としてアップしておきます。さて、今週関東地方は梅雨入りを迎えそうですが、下旬にかけてまた観測可能なチャンスがやってきますかどうか?是非もう一度撮影トライしてみたいと希望します・・・

何かこのところ、ワールドカップを見ている訳でも無いの寝不足気味になっています(汗)


FUJIFILM FinePix S5Pro 20sec ISO320
Nikkor AiAF85mmF1.4→2.8 コンポジット3枚合成
ケンコースカイメモR 赤道儀使用

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2010年06月15日  おかえり「はやぶさ」


久しぶりに感動的なイベントでした!日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、小惑星「イトカワ」に向けて送り出した惑星探査機「はやぶさ」

7年間の長い航海を得て、本日地球に帰還しました。貴重な任務を遂行するためによくぞ頑張って、そして帰ってきてくれましたね。世間では、その成果に疑問を抱き、また研究そのものの価値に異論を唱える声もあるらしい。確かに今すぐ私たちの生活を潤してくれる研究ではないでしょう。でも、こういう話には夢があります。理論の正しさと結果だけを論議して評価を下す話でよろしいのかな・・・

数年前にニューヨークの自然史博物館に行った時に、私はそこのスペースフロアで大変感慨深い感想を抱きました。何か元気の出てくる感覚。それは子ども心の好奇心を満たしてくれる貴重な意識かと思います(写真 火星探査機・巨大な隕石?・スペースフロア)ここの展示の雰囲気が違うのは、見ている人にとても多くの希望を与えてくれること。日本の博物館は、技術解説の標本を保管している色合いが強い?

確かに宇宙開発という事業においては、明確な目的と着実な成果が求められるのは正しいでしょう。そこには納税者から集めた資金が投入される訳だから、事細かな説明も必要だ・・・いつも思うのは、科学的な解説だけでなく、想像力やチャレンジ精神を湧きだたせてくれるスピリッツを提示してもらいたい。日本の学者や技術者には別の努力もしてもらいたいのです。つまりは世間一般に対するプレゼンテーション。そこが弱いから「何をやっているのか分からない」という感想が高まってしまうのだ!?関心を持てない人が多数いても、それはなすがままの現状なので仕方ありません・・・

こういう時には、おしゃべりの上手いプレゼンテーターが語る「はやぶさ」の7年間と、大気圏を燃え尽きながら帰ってきた時の映像は、とても大きな何かを感じさせてくれるのですね。単なる金属の塊が燃えて消えてしまった話では無いのです。その様子に涙しながら見守った人々の気持ちは静かに察するべし。今日の一部のテレビ局はとても良い特集を組んでました。また、ネットでのUSTREAMはリアルタイム報道を行っており、テレビとは違った存在価値を示しておりました。

今回の「おかえりなさい」は、とてもロマンのある話なのでした・・・


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2010年09月22日  中秋の名月


今晩は「中秋の名月」ですね。満月では無いので、ちょっと中途半端な感じがあるかも知れませんが、9月22日の暦が決まっているのでそう言うことです。今日までは残暑が厳しかった。でも、明日からは秋の気配が一気に来ると中期予報が出ています。お月様と彼岸花という秋の景色がもう目の前にやってきています。

今晩 月は見えていますがかなり雲も出ています。写真を撮るには少し厳しいので、昨晩取った月齢13の月を載せておきましょう。

Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO250 1/400 RAW
Nikon Teleconverter TC-201 / ビデオ三脚使用


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2010年10月11日  ハートレイ彗星をやっと捕捉


この10から11月に増光して、もしかしたら4等級にまで明るくなるのでは!?と言われている103P/ハートレイ第2周期彗星。今晩やっとその姿を捉まえました。現在ペルセウス座の二重星団を通過したところ。あと二日ほど早く観測できていれば、良い構図で写真を撮れたかと思います。今晩の明るさは約8等級くらいではないかとネットに情報が載っていました。

これから10月下旬にかけて、もう少し明るくなり、双眼鏡で確認できる位にはなって欲しいものです。天気が良ければ続けて観測していく予定。久しぶりに街中でも楽しめる彗星でありますね。写真は少々ノイジーですけれど、街中でこれくらい写ればかなりマシな方なのです・・・

Nikon D300 ISO1000 Nikkor AiAF180mm F2.8→4 60sec×3
コンポジット合成 スカイメモR使用


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2010年11月02日  久々のハートレイ彗星


この前 103P/ハートレイ第2周期彗星を捉えたのは先月11日。もう少しで一月経ってしまいます。その間全くと言っていいほど晴れた夜空は無かった。非道いもんです・・・

今日も薄雲が出て、天体観測できる状態では無かったのですが、たまたま東の方角の雲が少し薄かったものですから、しばらく様子を見ていました。夜中の1時半を回る頃、かなり雲が切れ始め、撮影が可能になりました。現在ハートレイ彗星は双子座付近を移動中。約7.9等程度の明るさの様です。

写真は・・・撮影している最中にも少し薄いもやが出て来たりしたので、途中でISO感度を変えたりしたものを複数枚コンポジット合成。偶然写り込んだ流星のカットを中心にしたもの。淡い階調を持ち上げたので少々ノイジーですが。実は、あろうことかダークを撮り忘れていたというおまけ付き・・・

Nikon D300 Nikkor AiAF180mm F2.8→4  90sec スカイメモR使用
ISO400+1000+1250の3枚 コンポジット合成処理 トリミング


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2010年11月06日  ハートレイ彗星の観測中に・・・


103P/ハートレイ第2周期彗星はたった1日の差で、今宵は急に暗くなっているらしい。
昨日8等代だったのが、ネットの情報によると一気に10等以下に減光したとのこと!?
ホントかな?・・・

今晩は南東の空にかなり濃いモヤがかかってしまい、ただでさえ観測条件が悪い。
ハートレイ彗星は、その位置を確定するのにとても苦労しました。
今日は、広角寄りのレンズで広く撮って、そこに写っているかどうかの確認程度に
なりました・・・恐らく・・・画面内の十文字の位置にあるのがそうかと思われます。
もうこの彗星の観測は厳しそうですね・・・

ベランダに出ての観測でしたが、室内では小太朗とぼたんが「何やってんのぉ?」
と興味津々なまなこでこちらを見ていました。
その目はまんまるで、とても愛嬌のある表情でした(窓越しのスナップ)

Nikon D700 Nikkor AiAF85mm F1.4→2 5sec
ISO3200の2枚 コンポジット合成処理 トリミング


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2010年12月05日  ハートレイ彗星 第7夜


ほぼ一ヶ月前に観測した103P/ハートレイ第2周期彗星は、まだ観測が可能の様です。うちのベランダからは、街の灯りの光害で空が明るいので、肉眼ではさっぱり観測できません。でも、現在M46とM47の間を通過した所にいるのは分かっています。実は、その間を通過したばかりの先月29日に、ダメ元で一応撮影していたのですが、天候条件もよろしくなかったのでほとんど写らなかったのです。なのでトータルでは7回目の観測なので7夜ということ・・・今日は寝る前に久しぶりに赤道儀を出してセッティングしてみましたが、成果はこんな程度のものでありました・・・

(上)10月29日 (下)12月5日

(下の写真)Nikon D700 Nikkor AiAF180mm F2.8→4 6sec ISO1600の3枚
      コンポジット合成処理 トリミング Vixen SX赤道儀使用


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2010年12月15日  ふたご座流星群


今晩はふたご座流星群の極大日。テレビの天気予報でも流星観測を勧めていました。こちら千葉では薄雲が流れる中途半端な晴れ具合。

一応カメラをセットしてインターバルタイマーで自動撮影モードに。先ほどカメラを回収して撮影データをチェックした所、一コマだけかろうじてヒットしていました。肉眼ではぜんぜん目撃出来ませんでしたので、この一枚が今晩唯一の成果かな・・・

Nikon D300 AiAF20mmF2.8→4 ISO400 30sec 三脚固定撮影
インターバルタイマー撮影


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2011年02月21日  国際宇宙ステーションと黒猫ちゃん


今日は夕方家にいたので、17時54分頃に東の空を通過していくISS(国際宇宙ステーション)を撮影しようと待ち構えておりました。ISSは割と頻繁に観測できる被写体なのですが、天気が悪かったり自分が家にいなかったりで、意外とチャンスは多くない・・・

ところが・・・あと5分でISSが飛来すると言う時にハプニングが発生!それは何と、いつも茂みに隠れてなかなか姿を見せてくれない例のノラの黒猫ちゃん(猫のサイト「ぬくぬくにゃんこ」Animal欄にて紹介)が、目の前に歩み寄ってくるではないですか!?こんなシャッターチャンスこそ滅多に無さそう!そこで、準備周到にセッティングしていたデジカメの調整値を解除して、黒猫ちゃんを撮り始めました。でも、やはり慌てていたので、撮った写真の多くはスローシャッターでブレブレばかり(かろうじてマシなのをトリミングしてアップ)

そうしている間にISSが飛来。それを確認した時に気づいたのは、三脚を立てていた位置が悪いという事。カメラを天体撮影用の調整値に戻しながら三脚を抱えてその場を移動し、すでに東北東の空に遠ざかっていくISSを何枚か撮影しました。その間にも、三脚を一回蹴っ飛ばして構図がズレるわ、等間隔にシャッターを切るインターバル撮影モードにし損ねるわ・・・で散々な結果に。

一応、にゃんこもISSも両方撮りましたが、中途半端な結果になったことは言うまでもなし。二兎を追う者は一兎をも得ず!?ちょっととほほな気分・・・

写真上左 2枚明比較合成
写真上右 6枚明比較合成


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2011年03月19日  今宵はスーパームーン


今宵はちょっとした天体ショーです。スーパームーンが観測できる!twitter上でも震災のツイートに混じってこの話題が散見されます。中にはセーラムーンスーパーと勘違い?している人もいて笑いましたが・・・

スーパームーンとは・・・月と地球の距離が、計算上最も近くなるという日。そしてちょうど満月のタイミング。最大規模の接近は、1992年以来19年ぶりだそうで、その距離約35万6577キロメートルだそうです。通常よりも視直径で14%も大きく見えるとのこと。日本では明日未明午前4時頃がその時刻らしい。

先ほど見た所では、うっすら霞がかった空模様ですがそこそこ綺麗に見えています。日付が変わるまで待っていると、いつものジンクスで雲が出てくるかも知れない。なのでさっさと撮影してしまいました。案の上、その後若干大気の透明度が落ちて来て、今はもう月に傘が被って見えます。今晩の月齢は撮影した時点で約14.3。明日が満月となります・・・

Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO200 1/400 RAW
Nikon Teleconverter TC-201 / ビデオ三脚使用 2枚コンポジット合成処理


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2011年7月16日  久しぶりの満月


東日本大震災以降 天体観測は3月19日に月を撮影したっきり、
ぷっつりと途絶えてしまいました。
色々やらなければならない事が多くて、
望遠鏡をセッティングしている余裕が無かったし、
天気にも恵まれなかった・・・

今宵 満月を迎えました。

千葉県の今宵の空は少し透明度が悪い感じでしたが、
先ほどからだいぶクリアになってきました。
せっかくなので数枚撮りました。

満月をまじまじと見るのは久しぶりでしばらく見とれておりました・・・

Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED ISO320 1/500 RAW
Nikon Teleconverter TC-201 / Vixen ポルタ経緯台使用


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2011年8月19日  就寝前にふと空を見上げる


久しぶりに仕事がなかなか終わらないので寝る時間を少々回ってしまいました。
目が疲れているので、ふと空でも見て気分を変えようかと思っていたら、
流れる雲間に月が見え始めました。しばらくは見ていられそうなタイミング。

急いで数枚撮影しました。大気中の湿度は高いのですが、今晩は空気の揺らぎは
それほど大きくないみたいです。ピント合わせも割と楽に出来ました・・・

Nikon D300 + WilliamOptics ZenithStar70ED + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen ポルタ経緯台 使用 ISO320 1/200 RAW

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2011年9月9日  久しぶりのお月見


今年の夏は、夜になるともくもく雲が出て星が見える日は本当に少なかった。そもそも昼間から温度湿度が高すぎるんですよね。水蒸気の発生と大気の揺らぎを呼んで、夜間の天気がとても不安定になってしまう。例え都市部だとしても、例年でも一等星くらいは普通に見えていましたよ・・・

だからたまに月が見えていると、これは貴重な夜空だとつい有難く思ってしまいます。今晩も薄い雲がまだら上に天空を覆っておりますが、ちょうど月が出ている付近は雲の切れ間があってしばらく見えていたりする。さっそくε-130をセッティングして撮りました。

大気の揺らぎ(シーイング)はあんまりよろしくありません。月の輪郭はゆらゆら揺れて安定しない。こういう時は何枚も撮らないと当たらないケース。シャッタースピードをやや早めにセットして10分ほど月の表情を拝みました・・・

高橋製作所 ε-130 + Nikon D300 + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen ポルタ経緯台 使用 ISO320 1/800 RAW トリミング


2011年9月10日  久しぶりのお月見 2



ここの所 月を拝める日が増えてきました。
この春以降の夜の天気があまりに悪すぎて、ぜんぜん観測できる状態でなかった。
大震災の影響もあって、のんびり出来る雰囲気でもなかったし・・・
月でさえ充分に見られないという状況はちょっと異常でしたね。

今晩は久々に本当に月がクリアで綺麗に見えています。
これはちょっと一手間かけてしっかり撮りたくなりました。
これまた久しぶりに口径の大きなVixen R200SSをセッティング。
この鏡筒をポルタ経緯台に乗せてみましたが、流石に揺れるので
シャッタースピードを速めに設定して済ましていまいました。
(分かる人には分かる無謀さ!?)

今晩の月齢は12.3。十五夜の満月までもうちょっとです。

Nikon D300 ISO200 1/800
Vixen R200SS ポルタ経緯台使用






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2011年9月14日  2009P1 Garradd ギャラッド彗星


この夏は、高い気温と湿度の日が続き、大気中の水蒸気の量が半端無く多かったせいか、毎日星がほとんど見えない日が続きました。うっすら霞がかかった様な空模様。月だけはその強い明るさで、ちょっとくらいモヤっていても、何とか撮影ができますが、その他の天体はなかなか難しい状況ですね。

C/2009P1 Garradd (ギャラッド彗星)は、しばらく前より増光して観測しやすい彗星になっていたらしい。それでも星が見えない空では観測自体が難しい。最近7等級まで明るくなって、ネット上でも話題になっておりますので、私もちょっと狙ってみました。

予想では、夏の大三角付近にあるや座を通過した辺りに今いるはず。なので少し広めのレンズをその辺りに向けて撮ってみました。後で画像処理をして、その中に写っていればしめしめとする手法。結果、恐らくこれがそうだろうと思いますので、アップ致します。この彗星は、これからまだまだ増光すると言われていますので、この秋の楽しみとして時々観測してみたいと思っています。ギャラッド彗星はガラッド彗星という表記もあるそうですね。どちらでも良いのかな?

Nikon D300 + Nikkor AiAF85mm F1.4→2.8 30sec ISO800 RAW
ポータブル赤道儀スカイメモR 使用

2011年9月15日


昨日は月が昇り始めた21時半過ぎに撮影したこともあり、空が明るく霞んでいました。今日はそれよりも1時間早く撮影開始。空はやはりうっすら霞んでいましたが、月が東の空にやっと出て来た所だったので、若干条件が良かったかと思います。ギャラッド彗星の観測は始まったばかりなので、これから長期戦で観測して行きたいですね・・・撮影は少し望遠寄りの150mmレンズを使いました。

Nikon D300 + SIGMA150mmF2.8→3.5 30sec ISO1600 RAW
ポータブル赤道儀スカイメモR 使用 コンポジット3枚合成処理

2011年9月16日


台風15号と16号の日本列島への接近で、これから一週間近くは天気が悪そうです。今晩は雲が多いのですが、かろうじて星が見える夜空。せっかくなので、一応ギャラッド彗星の撮影をしました。ノイズが浮くのは覚悟で、FUJIFILM Finepix S5ProをISO1600に上げて撮影。やはりザラザラした画質になり、結果は今一つ。数枚撮ったところで雲がかかってしまい、すぐに撤収しました。

FUJIFILM Finepix S5Pro + SIGMA150mmF2.8→3.5 30sec ISO1600 RAW
ポータブル赤道儀スカイメモR 使用 コンポジット2枚合成処理




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2011年12月5日  久しぶりの月光 <月齢10.2>


夕方ふと空を見上げて、そこに輝く月を眺めました。

こんなに澄んだ大気に栄える月を見たのは久しぶり。

先ほど望遠鏡で覗いてみると、やや大気のゆらぎを感じましたが

撮影してみるとそこそこクリアな綺麗な月が撮れました。


Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
       + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen ポルタ経緯台 使用 ISO400 1/160 RAW トリミング

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2011年12月10日  今宵は皆既月食


今晩は久しぶりに完璧とも言える見事な月食です。月が太陽を背にした地球の影に入り込む現象。しかも今晩はほぼ満月であり、影に隠れたその姿が赤銅色に染まるのが「皆既月食」と呼ばれるもの。

月がかけ始めた22時過ぎは、うちの近辺では雲が空を覆っておりました。月は雲間に時折うっすら顔を出す程度で、厳しい状態でした。それが23時前後には雲が切れて、見事な皆既月食が観測可能に。

私も本当に久しぶりに赤道儀を引っ張り出して、月に望遠鏡を向けました。月はほぼ天頂近い角度ですが、今秋手に入れたイプシロン130はそれほど無理の無い姿勢で撮影が出来ましたので、楽が出来ました。




この月にかかった影のラインが地球の輪郭の丸さだと思うと、天体の大きさのスケールがイメージ出来て、大変面白く感動的な天体ショーであったと思います。

Nikon D300&5100 高橋製作所 ε-130 + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen SX赤道儀 使用 ISO400~3200 1sec~1/800 RAW トリミング





2011年12月11日  昨晩の皆既月食





昨晩は久々に感動できる天体ショーでした。観測に恵まれた日本各地の多くの場所で、同じ時間に天頂を見上げて歓声を上げていた大勢の人たちがいたことでしょう。その場に居て見ているのは自分一人であっても、同時に他の人たちも眺めているのだろうなと考える感覚には独特な何かを感じ、しみじみとした気持ちにもなります。

月を覆い隠しているのが地球の影だという意識で見ていると、そこに見えているのは月だけでは無く、自分が立っている地球の存在です。月と地球の距離や、大きさや、動いている実感などを様々に感じて楽しめたのも、昨晩のイベントのポイントだったのでは無いでしょうか。

月にかかった地球の影のラインは、曲面に曲線が投影されている訳ですから、その丸みの延長線上が正しい大きさでは無いのかな。私が引いたこのラインの尺度はアバウトなので、正確なものではありませんので念の為・・・

トップの写真:通常 満月が出ている状態では、その強烈な明るさの影響で、周囲の暗い星々は見えなくなってしまいます。今回こういう視界が見られたのも大変面白く、またちょっと不可思議でわざとらしい印象にすら感じられますね。漫画やイラストの世界では普通なんでしょうけれど・・・


























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2011年12月15日  ふたご座流星群


今年のふたご座流星群は・・・

日付が変わる頃までは、けっこう雲が多くて観測は無理かなと半分諦めておりましたが、徐々に雲は無くなって、午前1時頃にはかなり星が見える様になりました。しかしながら、今晩はかなり明るい月がオリオン座の後方から追いかける様にして夜空を明るく照らしています。残念ながら、流星観測には良い条件ではありません。

しばらく空を見上げていましたが、一度だけ明るい流星が肉眼で確認出来ました。その後は鳴かず飛ばずなので、カメラをインターバルタイマーでオート撮影。先ほど機材を回収した所、とりあえず1枚だけかすかに写っているカットを確認。寝る前に上げておきます。今年もショボイ成果で終わりました・・・


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2011年12月31日  月見にて一年の締めを


12月になり師走だ年末だと騒いでいたらもう大晦日になりました。
ここ数日は家の事を色々やっていたらあっという間に時間が過ぎた。
今年やり残したことはたくさんありますが、それは次年度に繰り越しで・・・

夕方空を見上げると半月に満たない月が浮かんでおりました。
今宵の月は撮影時にはおよそ6.7辺りの月齢だったでしょうか。
綺麗な月光を眺め、今年一年を締めくくりたいと思います。

まずは家族が何とか無事に過ごせて有難く思いました。
来年もあれこれ有りますでしょうが頑張って乗り越えて行きたいものです。

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2012年3月12日  C/2009P1 ギャラッド彗星


久しぶりの天体観測です。
今年に入ってから夜空がクリアに晴れた事自体あんまりありませんでした。

昨年秋に西の空に見えていたC/2009P1ギャラッド彗星が、今は北東の空から昇って来る様になりました。今晩は北極星が何とか見える程度ですので観測状況は良くはありませんが、その位置を特定する為にも撮影にトライしてみました。今月いっぱいは比較的観測状況の良い位置に見えるはずなので、また観測にチャレンジしてみたいと思います。

Nikon D300 + Nikkor AiAF180mmF2.8→5.6 ISO800&1600 60sec
ポータブル赤道儀スカイメモR 使用 コンポジット5枚合成処理

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2012年3月13日  久しぶりのイプシロン130


今日は昨日よりは少しは空のモヤがマシなので、久しぶりにイプシロン130を持ち出してギャラッド彗星を狙ってみました。現在 C/2009P1 ギャラッド彗星は、北北東の空のりゅう座の辺りを通過中。比較的見つけやすい所におります。それでも、都市部では地上からの光害かぶりで空が明るく 観測は決して楽だとは言えません。



イプシロン130を載せるVixenSX赤道儀も久しぶりに動かしてみると、すでに操作手順を忘れてしまっていることもあり、最初のセッティングにはちょっと時間がかかってしまいました。23時前より約1時間ほど、空の状態を見ながら撮影作業。何とかギャラッド彗星の本体を見つけることが出来ました。でもベストな星空とは言い難いので、撮った写真を画像処理しても今一つクリアな写真にする事は難しいようです・・・

高橋製作所 イプシロン130 + Vixen SX赤道儀 + NikonD5100
RAW ISO1600 30sec 二枚コンポジット合成処理

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2012年3月14日  金星と木星の合


ここ数日ほど、西の夕方に並んで目立っていた金星と木星。
ひときわ明るいので多くの人が、並んでいるのに気づいた事でしょう。

写真は夕方手持ちで撮ったもので何とか写っていると言うレベルでした。

Nikon D700 + AiAF Nikkor 35mmF2→3.5 ISO2000 1/40

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2012年3月21日  C/2009P1ギャラッド彗星


約一週間ぶりにギャラッド彗星を撮影してみました。
今晩もモヤった夜空で北極星が何とか見える程度ですが・・・
22日午前0時近く現在では、北斗七星の柄杓の先端ドゥーベ付近
を通過中です

ギャラッド彗星は先週よりも暗くなっている感じ。
位置を特定するのに時間がかかりました。
この調子では、7等級よりも明るくなる事はなさそうかな?

Nikon D5100 + Nikkor AiAF180mmF2.8→5.6 ISO1600 30sec
Nikon Teleconverter TC-201併用
ポータブル赤道儀スカイメモR 使用 コンポジット2枚合成処理


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2012年3月26日  金星・月・木星の直列構図


今日は夕方に西の空でちょっとした天体ショーがありました。
金星・月・木星がほぼ一直線に綺麗に並んで目立っていました。

何かシンボリックな構図にも感じられて趣深いイメージを受けます。
少し高度が下がってきた所を見計らって何枚か撮りました。

Nikon D5100 ISO800 RAW
Nikkor AF-S 18-200 F3.5-5.6G ED→7.1 1/4sec
カメラ三脚固定撮り

3月27日 翌日の構図


何光年もの彼方にある恒星と違い、太陽系内にある惑星や衛星、
それに周回軌道を回っている彗星の類は意外と思えるほど移動が速かったりする。
たったの24時間で、その並び具合はこの様に変化。もう全く違う景色になりました。

よく見てみると、今日の月のやや右上にはこんな星の集まりがありました。
小さな柄杓の様・・・

星見も今 見ておいた方がいいかも!?という好奇心と感動がある
エンターティンメントであると。一応天文ファンである私の日頃の感想です。

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2012年3月27日  C/2009P1ギャラッド彗星 四夜目


今晩は特に目立った雲も無く、北の夜空も北斗七星がはっきり見えます。完全にクリアとまでは行きませんが、都市部の空で完璧に晴れた星空なんて年に数回あるかどうかと言うはなし。贅沢を言わずにこれは観測日と判断します。

C/2009P1ギャラッド彗星は、今年に入ってから四回目の観測。現在北斗の柄杓の先端にある星ドゥーベを通過し、リュウ座のしっぽにかかる辺りに達しました。先日一旦暗くなったか?と思ったのは単に大気の透明度が悪かっただけの様です。今の所7等級台の明るさはあるかどうかのレベルでしょうか・・・

撮影はイプシロン130にニコンの2倍テレコンバーターを付けて焦点距離を伸ばしました。反射望遠鏡にテレコンを付けるとさすがに周辺減光は激しくなりますが、少しでも拡大して撮影したかった。結果ピントがちょっと甘くなった感じがしますけれど、そこそこ写し止めることが出来たと思います。画質はややノイジーですが・・・

余談ですけれど・・・私の天体観測環境は、天頂より北側の空はベランダと反対側なので、アパートのエントランス(通路)の駐輪場か駐車場辺りに赤道儀を置いて撮影しています。周囲はマンションや民家 それに線路際でもあるので定期的に電車が通過する。撮影はタイミングを見計らって行います。住宅地の悪条件下で、どの位天体写真が撮れるのかというのも、私のチャレンジすべきテーマであります。

観測機材
高橋製作所 イプシロン130 +Nikon Teleconverter TC-201
Vixen SX赤道儀 使用 
Nikon D5100 ISO1600・3200・6400 60sec×3枚コンポジット合成

観測時間  3/26 23:00~24:00

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2012年4月2日  僅かな間に見えた金星・木星・月


どうも明日にかけて天気は下り坂の様です。
発達した低気圧のせいで強風が吹くという!?
空には夕方より雲がわき始め陽が暮れてしばらくすると
すっかり曇ってしまいました。

でもその少し前 僅かな時間でしたが雲が切れた状態が
しばらく続きましたので速攻で撮影を・・・

金星と木星はだいぶ距離が離れましたが
まだ並んだ構図で西の空に目立っています。

天候の割には月はきれいに撮れた様に思います。


月 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
         + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen ポルタ経緯台 使用 ISO400 1/320 RAW 3枚コンポジット合成



















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2012年4月4日  金星とプレアデス星団


この所 夕方西の空に並んで見えている金星と木星の存在は群を抜いています。それもだんだんそれぞれの距離が離れて来て写真の構図的には旬を過ぎてしまったかなと言う感じ。でも昨日頃よりは、金星が牡牛座に位置するプレアデス星団にかかってきました。一般にはすばるの愛称で有名な散開星団です。

今日は帰宅したのが8時近くでしたので、その頃には金星は既に高度を落として地平線近くのモヤにかかってしまっていました。そこで三脚にカメラを乗せて速攻で撮れる固定撮影に。金星とプレアデス星団の位置を確認できる程度の記録にはなったと思います。

Nikon D5100 + AiAF180mmF2.8→4 + Nikon Teleconverter TC-201
         ISO1600 1秒 RAW カメラ三脚固定撮影


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2012年4月10日  C/2009P1ギャラッド彗星 五夜目


思えば春先の夜空はモヤモヤしていてクリアに晴れる事が少ないと経験上思います。特に桜の咲く今頃は尚更・・・昨晩は雲は出ていませんでしたが、大気の透明度はやはり今一つで、北の空では北斗七星が何とか見える程度でした。

3月末に見たっきりのギャラッド彗星は、現在おおぐま座を通過中。4月上旬より次第に明るさを落として8等級台に落ちてしまっているらしい。実際に望遠鏡で覗いて見ても肉眼ではよく分かりませんでした。ISO1600の感度で10秒程 いると主荒れる場所を撮ってみて位置を特定。望遠鏡の視野の中央に導入して撮影開始。結果 観測の旬はすでい過ぎてしまっているかなと感じました。

その後南の空の低い位置に昇って来た月齢19の月を写してから就寝しました。

C/2009P1ギャラッド彗星
Nikon D5100 + Nikkor AiAF180mmF2.8→4
       + Nikon Teleconverter TC-201 ISO1600 60sec RAW
ポータブル赤道儀スカイメモR 使用 コンポジット3枚合成処理

月 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
         + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen ポルタ経緯台 使用 ISO400 1/200 RAW

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2012年5月5日  スーパームーン


天文学の上ではスーパームーンという正式な呼び名は無かったと思われますが、
世間的にはそういう話題として出回ってしまっているので、その名を使います。
今宵は月と地球との距離が軌道計算上もっとも近くなると言う日。

大きくて明るいぞ!と言われると、なるほどそんな風に見えなくもない。
家族そろってしばし月見をしました。



撮影 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
         + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen ポルタ経緯台 使用 ISO400 1/400 RAW 2枚コンポジット合成







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2012年5月10日  天文サークルと就寝前の月見


今日は夕方 長らく所属している社会人の天文サークルの定例会に顔を出して来ました。本当にご無沙汰してしまっており、この所 年に数回行くかどうか。定例会は毎月やっているんですけれどね。私はほとんど幽霊会員か(汗)

今月~来月は、金環日食に金星日面経過という天体ショーが二つもあって、天文ファンにはたまらない事ですね。その辺りの事前の勉強会の様なものでありました。そして・・・定例会の後には決まって酒を飲んだりファミレスに入り浸ってワイワイやります。こういう活動は何と学生時代からずっと続いているのだった・・・



帰宅するともう午前さま。家人はとっくに寝ていますのでそっと風呂にはいる。明日の準備なんかをしてさて寝ようかなと思って外を見ましたら、これまた綺麗な月が昇って来ていました。当然のごとく望遠鏡をセットして撮ります。今宵は月齢が19.3辺りか・・・

撮影 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
         + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen SX赤道儀 使用 ISO200 1/200 RAW 2枚コンポジット合成

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2012年5月11日  巨大な黒点現る!


昨日ニュースなどで知りました。太陽に巨大な黒点群が現れているとの事。
その幅は地球の10倍ものサイズになっているらしい。

私は太陽観測は滅多にする事がありませんがせっかくなので記録にトライ。
一昨年までは「黒点が極めて少ない状態で太陽活動が低下している!?」と
いう状況でしたが、この様な巨大な黒点が発生すると言う事は、太陽表面の
活動がまた活発化してきた兆候があるといえるのか・・・

以下は今回の撮影の為のセッティング状況の紹介。
70mm口径の屈赤望遠鏡に一眼レフデジカメを直焦点で接続。
太陽観測での肝はこの「減光フィルター」の使用です。

一般的なのは1/10000か、1/100000に光の量を落とします。
その時に単に減光しているだけでは無く、目に有害な赤外線や
紫外線領域の波長を大幅にカットしているとのこと。

現在市場で売られている肉眼で日食観測をする為の
「太陽観測グラス」の類も同じ仕様となっているはずです。
昔の古い指示書にあった「黒い下敷き」や「ススを付けたガラス板」
では有害光線を遮断出来ませんので絶対に使ってはいけません。
今月5/21に起こる「金環日食」を前にして、これからの10日間は
各メディアなどでも繰り返し注意が叫ばれる事でしょう。

私も事前準備に万全を期する事にします。
ただ・・・テレビの森田さんの天気予報によれば、21日朝の天気は
曇りと晴れの五分五分の予報となっていて予断を許さない状況ですね(汗)


撮影 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
         + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen経緯台 使用 ISO1000 1/160 RAW 太陽観測用フィルター使用




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2012年5月12日  就寝前に見えた月


かなり雲が出ているので今晩は月が拝めないかと思っていましたが
時折雲の切れ間から顔をのぞかせているので一応セッティング・・・

ほんの数枚ですが一応撮れましたので貼っておきます。
月齢20.1くらいかな・・・

撮影 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
         + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen経緯台 使用 ISO640 1/160 RAW

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2012年5月19日  金環日食まであと二日


関東地方の天気予報としては曇りのち晴れ。
大方の予想としては雲越しに時々見えるのでは無いかという感じ。
あとはもう「神の味噌汁」という事です。

先日撮った太陽と満月の写真があるのでちょっとシミュレーション
してみました。満月はスーパームーンの時のものだったので
そのままの尺度で太陽に重ねてみたらやはり大きかった。
ズーム縮小で太陽の縁が少し出る程度に縮めて雰囲気を作りました。

恐らくこんな感じなのでしょうね。
実際は月は完全に黒い影となってただの丸でしょう。
それにしても中心軸がぴったり一致して隠す事が凄いなと思います。

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2012年5月21日  雲越しの金環日食


今日は一日このニュースで賑わいました「金環日食」

こちら千葉の湾岸部は6時台はそこそこ晴れて良い感じの空でしたが、7時にかかる間際に急に流れてきた厚い雲に阻まれて肝心の金環状態の時間に至るまで観測が出来ませんでした。誠に残念至極・・・

でも、その後何とか太陽が現れてくれたのは大変な救いであったと思います。贅沢を言ったらキリがありません。そこそこ観測できた事を天照大神に感謝したいと思います。

7時から7時40分まで曇りました 金環状態は観測出来ませんでした



日食後半は雲越しの太陽でその輪郭は膨らんで見えたりハッキリしませんでした



今回日本全国の広い範囲、大勢の人々に 壮大なる天体ショーを見る事が出来たことを私は素直に喜びたい気持ち。普段あまり関心を持たれていないんじゃ無いかとさえ思う天文というジャンルに目一杯スポットが当たった一日になりました。

今年は・・・天体ショーが目白押しです。この後6月4日には部分月食、6月6日には太陽の前を金星が通過しますし、夏以降にもいくつか注目すべき天体現象が続きます。天文ファンには退屈しないとてもうれしい年でありますね・・・






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2012年6月3日  部分月食


明日の夕方より部分月食が観測できます。
天気は千葉県においては晴れ時々曇りなので何とか見えるかな?

今晩も先ほどまでもやった雲越しですが月が見えていました。
大気の揺らぎがかなり大きくクリアではありません。
一応2枚だけ撮影しましたが。




そして・・・
娘と一緒に月見をしておりました。


2012年6月4日  しっかり曇りました・・・


今日は夕方19時ころより南東の空にて部分月食が始まったのですが、しっかり曇ってアウトでした。最大に掛けた状態になった20時過ぎにおいても、そこに月があるらしいという程度の曇り具合でどうにもならなかった・・・月食が終わり21時半をまわった頃にやっとぼんやりと輪郭が見え始めました。

明後日の6月6日の金星の太陽面通過は、台風接近による悪天候が予想されているので、そちらも残念な結果に終わりそうです(汗)・・・

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2012年6月6日  金星の太陽面通過


今日は金星の太陽面通過があり、私も大いに期待していたのですが・・・
周知の通り今日は関東の南海上を台風が通過するというバッドなタイミング。
天気予報は雨のち曇りで、常識的に考えれば観測はほぼ絶望的でした。

それでももしかしたら・・・という思いがあったので私は小型ビデオカメラを
鞄に入れて出かけました。午前中 専門学校の授業があったのですが
ちょうど授業が終わった昼過ぎあたりから雲が時々薄くなって来ました。
期待を捨てきれず、学校の駐車場の地べたに小型三脚を使ってビデオカメラを
設置し2時間近くそこで踏ん張りました・・・



太陽が顔を出したのは2回ほど。まぶしいほど明るくなったのはほんの数十秒
でした。ビデオは回しっぱなしにしていましたが、明るさ調整をしている
余裕はありませんでしたのでアイリスはオートにして適当に。
ほんの僅かな時間でも観測する事が出来たのはラッキーで、この状況下で
不鮮明ながら記録出来たのは上出来であったと言えるかも・・・

ビデオは一コマでは不鮮明なので、雲が少ないフレームを3コマ抜き出して
Photoshopで明比較合成処理。多少マシになったとは思います。
輪郭が多少いびつなのは雲が多かったせいで致し方なし・・・

5月21日の金環日食と6月4日の部分月食もそうでしたが、ここの所天気が
本当に不安定でやきもきさせられた天体ショーでありました。
この後は例年の地味な観測活動に戻りますので、またマイペースで頑張ります。

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2012年8月2日  久しぶりの満月の撮影


今宵はほぼ満月となる月を久しぶりに撮影しました。

最初は雲が多くて時折雲間から顔を出す月を撮っていましたが
しばらくすると完全に雲が切れてくれました。

その間 色々機材のセッティングを変えたりして
満月のショットを狙ってみましたが、これまた久しぶりに
電源を入れてみた赤道儀の調子がおかしい。
時折電源が落ちてしまいそのたびに撮影が中断しました。

これはもう修理に出さないとダメですね。
機材は使いすぎても使わなくても故障しますので
定期的な点検をしないといざとなった時に泣きを見るので
注意が必要です。それは仕方の無いことでありましょう・・・

その後空模様が良くなったので鏡筒をVixen R200SSに
変えて再度撮影しました(写真3枚目)
綺麗な満月は見ていて気持ちが良いものでありますね・・・


後日 追記として

STARBOOKのボタン電池CR2032を取り替えた所
不安定だった症状は発生しなくなりました。
それだけの問題だったのかしばらく使って確認してみます・・・









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2012年8月13日  ペルセウス座流星群 2012


昨晩はペルセウス座流星群の極大日でした。1年間の間に観測することが出来る流星群はたくさんあります。毎年ほぼ安定して多くの流星が流れる三大流星群は「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」・・・極大日に当たるその日に晴れているかが大事なのですが、何故か毎年あんまり天気に恵まれない。なので実際に気持ち良く観測が出来て、ばっちり写真にも撮れたと言うことはあんまり無いのですよねー ^_^;

今回は一応晴れてはいたのですけれど、流れる雲が多く撮影には今一つの天候でした。そしてまた流星群の撮影でネックになるのがカメラのレンズを向けた所になかなか流れてくれない事。フレームの中に入らなければ写る訳が無いのです。

ペルセウス座流星群は都心部での観測で1時間に見える数はせいぜい30~40個程度か。30秒程度の長時間露出でもインターバルタイマーで1時間とり続けても数カット写し止めていればオンの字でしょう。実際に200コマほど撮影して写っていたのはわずか3枚。そのうち何とか鑑賞が可能なのは2コマだけかも。それがこの2枚なのですね・・・

Nikon D5100 + Nikkor AF-S 17-35mmF2.8→4 ISO1600 25秒
インターバル撮影 15秒間隔 スチル三脚使用 固定撮影

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2012年8月14日  土星・火星・スピカ


8月に入ってからは仕事面は部屋に籠もっての編集作業ばかりなり。ほとんど座りっぱなしの生活は正直言って健康に良くない。おまけにロンドンオリンピックなどが重なってしまったのは全くの偶然ながら、生活が完全に夜型になってしまいました。それでも朝は、猫と子供が起きる時間を決めてくれるので私は寝不足つづきに。それはもうどうでも良いとして・・・

ここ数日間は注目したい天文現象がいくつも続きました。ペルセウス座流星群・金星食・・・今日は土星・火星・スピカが一列に並ぶという風景が拝めました。

星がただ一直線に並んでそれがどうしたと言ったらそれまでなのです。何か縁起が良いとか、珍しい風景を見れてうれしいとか・・・きっと意識の中で何らかの答えが出ているから見たいと思うわけで。結果として残るのはこの一連の写真だけであります。










FUJIFILM Finepix S5Pro + AF-S Nikkor 18-200 F3.5-5.6 G
スチル三脚使用 ISO800 1秒 F値開放 RAW


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2012年8月16日  旅先で使ってみたナノ・トラッカー


家族で箱根に旅行中。

箱根の星空は千葉の都市部よりずっと星が見えますね。今 ポータブル赤道儀ナノ・トラッカーで夜空を撮影中。ペルセウス座流星群のものと思われる明るいのが幾つか見れています。なかなか良い星空です。

撮影場所は山を背にしていて北極星が見えません。方位磁石を持って行きましたので北の方角は適当にあわせただけのかなりお手軽な撮影で済ましました。カメラはコンパクトデジタルカメラのNikon Coolpix P7100を使用。以前簡単な天体写真のテスト撮影に使った時には気づかなかったのですが、このカメラは長時間露出(60秒)で撮影する時に、長時間ノイズリダクションがオフに出来ないと言う致命的なスペックが判明!何が問題なのかと言うと、強力なノイズリダクションがかかる事によって、淡くて暗い星がノイズと一緒に消えてしまうのです。せっかくたくさんの星が見えているのに、結果として明るい星しか写真に残らない。このカメラは今後天体写真には使えませんね。とほほ・・・

写真1:ベランダに簡易設置したナノ・トラッカー
写真2:写真はこの日 大文字焼きが行われた山を入れてのカシオペア座。
写真3:マンションの駐車場に一灯だけ付いていない街灯があったのでそれを入れ込んで、
    天頂のはくちょう座と夏の大三角形を入れて一枚。
写真4:宿泊したマンションの建物と近くの山の稜線のシルエットを入れての一枚。
    緑色に染まっているのは駐車場にある水銀灯の影響と思われる・・・


Nikon Coolpix P7100 マニュアルモード 60sec F5.6 ISO400 RAW
ナノ・トラッカー 小型三脚 使用

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2012年8月21日  今日だけの三角形


先日 土星火星スピカが一直線に並んでいました。

今日見えたのは火星が左へスライドして見えた正三角形なのかな。
夕方は西の空に雲が広がっていたので撮れませんでしたが
陽が暮れてしばらくしましたらやっと雲が切れました。

撮影できるタイミングとしてはギリギリでしたのでこんな構図に・・・

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2012年8月24日  月齢6.7 ほぼ半月


ここの所 日没頃に西の空に見えている細身の月も半月に近くなって来ました。毎日の厳しい酷暑の影響で夜になっても大気は暑く、当然のごとく夜空のシーイング(星の見え具合)は良くは無いです。それでも大気がうっすらと霞まない透明度であるだけでも儲けものか。

本日の月齢は撮影時には6.7辺りであったと思われます(毎回撮影時の月齢の確認はちょっとアバウトな表記で失礼しております 汗)この様にくっきりとクレーターが見える陰影が私は好きですね。クレーターの縁でピント合わせがしやすくて撮影には向いておりますし・・・

撮影 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
           + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen経緯台 使用 ISO400 1/160 RAW

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2012年8月31日  今宵はブルームーン


今月はちょっと珍しい満月なのです
何がと言うと 一ヶ月の暦の間に満月が二回あるという・・・
そういう月をブルームーンと言うそうです

今晩はちょっと時間をかけて撮影してみました
レンズの焦点距離を2倍にするエクステンダーを
二種類重ねて撮影もしてみました。

ちょっと画像処理を加えて蒼い月を一枚演出
こういう色もたまには良いかもしれません・・・

拡大撮影
Vixen R200SS + 2倍エクステンダー + Nikon Teleconverter TC-201
Vixen SX赤道儀使用 NikonD5100 ISO800 1/400 RAW
Photoshop CS6にてコントラスト・色調補正・フィルター処理



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2012年9月28日  台風が近づいている夜に


今日の時点で九州以南の宮古島周辺を通過中の台風17号。数日前は905ヘクトパスカルというどえらく強大な勢力で、その時点で瞬間最大風速が80m/sという発表もありました。そんな風速はもう竜巻に近い風圧なのではないかと心配しましたが・・・28日22時現在で925ヘクトパスカル 中心付近の最大風速は45m/sとやや弱まった感じ。それでも非情に強い大型台風です。明日の夜に関東に接近して注意が必要になりそうです・・・

最近では毎日夕方以降に曇ってばかりで天体観測をしたくなる天候ではありませんでした。今晩も雲が出ていましたが時折雲の切れ間に月が顔を出していたので急いで撮影のセッティング。雲間に傘を被っている月を睨んでいる間に雲が完全に切れて 久しぶりの綺麗な月を撮ることが出来ました。

明後日の日曜日が満月かと思いますが、台風が速く通り過ぎればその晩に もしかしたら綺麗な月が拝めるかも知れません・・・

月齢12.4
撮影 : Nikon D5100 + WilliamOptics ZenithStar70ED
           + Nikon Teleconverter TC-201
VixenSX赤道儀 使用 ISO200 1/400 RAW


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2012年9月30日  台風最接近中の満月




大型の台風17号はこのコメントを書いている最中 群馬県前橋市付近を通過中。ちょうど23時30分頃 強い風が吹き荒れる中、雲の切れ間から満月が時折顔を出しているのに気づきました。これは珍しい現象だ!?カメラを持って表に出ました。ちょうど雨は降っていないのでグッドタイミング。

満月はもの凄い勢いで流れている雲の合間に見え隠れし、それでもしっかりとまん丸なシルエットを天空にさらしておりました。なかなか感動する風景でしたね。

撮影データ 
NikonD700 ISO6400 マニュアルモード 1/20 -0.3EV RAW  手持ち撮影
タムロンA20N2 AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD ASPHERICAL MACRO使用


2012年10月1日  月齢15.3 ほぼ満月


昨日 台風17号が最接近している最中に中秋の名月が見えていたのはなかなか面白い風景でした。風速15mほどあった中で手持ちで月の写真を撮っていて ちょっと気持ちがザワザワしていました。落ち着いての撮影ではありませんでしたし、そんな状況ではとても望遠鏡を出しての観測は無理でした。

今宵は薄い霞がかかった空模様ですが、結構クリアに見えるほぼ満月です。せっかくなので20センチの口径があるVixen R200SSを赤道儀に載せて写真を撮りました。エクステンダー×2でも少し撮って、月面(見えている側)最大のクレーターティコにも寄ってみました。

今日の気象庁の発表では、日本の南方に新たに台風19号が発生したとかで、今週もまた天候が悪化しそうです。月もしばらく拝めなくなるかも知れません・・・

撮影 : Nikon D5100 + Vixen R200SS + Vixenテレコンバーター
         + Nikon Teleconverter TC-201
VixenSX赤道儀 使用 ISO400 1/400~1/800 RAW



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