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Lesson NO.3

2009年08月03日   Soryu Asuka Langley




先週末まで 深夜に「エヴァンゲリオン」の再放送がやってました。
テレビ東京ではなく、日本放送網でやっていたのは不思議に思いましたが、結局全部撮って見直すことに・・・本放送からもう14年経ってますけどやはり面白いですね。一方で35年近くたってリメイクされ、現在放映中の「マジンガーZ」と比較して見るとこれがなかなか面白いのです。

<ロボット>に対する表現描写にかなりの時代の差が存在します。そりゃあ当然のことでしょう。でも、SFストーリーの常識?として・・・映画「メトロポリス」のマリア以来、人造物(女性型)に命を与えてそこに魂を吹き込むと何が起こるかというスタンスには 何パターンかのステレオタイプががあるようにも思います。ちょっとマニアックな視点で捉えると、「マジンガーZ」に出てくるガミアQ3と「エヴァンゲリオン」の綾波レイは、共にフランケンシュタインコンプレックスから来る憧れと怖れの両方を内在させたシンボリックな存在に感じますねー♪ まぁ、マジンガーの方でガミアをチョイスするのは個人的な嗜好でしかありませんけど(ガミアには自我が無いし、本来ならミケーネの中からセレクトするのが本筋かも・・・笑)

私は「鉄腕アトム」でばっちり刷り込みのある世代なので「フランケンシュタイン」に感情が生じる混沌とした物語にはものすごく色気を感じてしまいます。そしてまた 魂を宿した人工生命体に、体のスペアが存在する設定は古くからあって、綾波レイのパターンは近似の前例がいくつかあります。例えば「コンバトラーV」に出て来た大将軍ガルーダには、本人も知らない所で多くのサイボーグメカのスペアの体が造られていました。心がある人造生命体に感情を持たせた結果の悲喜劇はエピソードとしてはとても興味深い・・・ガルーダは衝撃の事実を知って泣くのですよね(日本アニメのシナリオの金字塔かも)その辺りのドラマは 私の関心事であるようです。話自体に感情移入して楽しめるプロットなのかも知れません。ストーリーの検証をやりはじめると、私はどんどん暴走しはじめるのでこの辺でカット・・・

ちょっとモチベーションが上がったので、久々のイラストを描いてみます。っと言っても手が堅くなっているので想い通りに描けるかな?そんな訳で・・・いきなりですが「惣流・アスカ・ラングレー 」を描いてみました・・・まだ下書き段階。似てませんよね(笑)私が描くとなんでもパース?が伸びてしまいますけど・・・








手描きのラインを全てトレスしてラインに変換。

私は相変わらずタブレットペンでのダイレクトなトレスが下手なので、ペンツールでのトレスで済ませました。彩色する際の色相に合わせてラインは事前に色トレスにしておきます。









大雑把にパーツ毎のレイヤーを作って、面積の大きな所にこれまた大雑把に近似色をベタ塗りしておきます。







今回は顔に心情を感じられる絵にしたいので、ここから先は目一杯描き込みます。
アスカはゲルマン民族の血筋?ですからパツキンにしようかと思いましたが
設定では赤毛に近いのかな?・・・

好みで言うと、私は1980年代に流行ったリアル系イラストの流れを強く意識しているのでアニメタッチの絵でもテクスチャを有る程度入れてしまいます・・・漫画タッチは苦手で描けない。これは少し幅を広げて何でも描ける様になりたいところ・・・









あとしばらく描いていないと、質感表現がなかなか描けなくて苦労します。エントリープラグスーツの素材は何でしょう?もっとゴアテックスや皮の様な 堅くて鈍い光沢のある質感にした方がいいのではないだろうか?資料が足りないので迷っています・・・髪の毛はぜんぜんダメだ。やり方を変えないと良くなって行かない感じ・・・

キャラクターが似てないのは仕方がない。最初から似せようと思ってないので自分なりの解釈でイメージを作ってしまっています。今回のイラストがそこそこ上手く描けたら、自分なりのテーマを設けて定期的にイラストを描いていこうと考えています。









背景処理に入ります。

ただ突っ立っているだけの構図では物足りないので何かバックに必要かと・・・
入ってくるものは決まっておりますが、どういうタッチで入れようかちょっと再考中です。バックとのコントラストのバランスを取るために全体の色調も変えるかもしれませんし、表情も今ひとつ間が抜けているのでしめ直します(こうして見てみると下描きでの表情がだんだん変化してきてしまっているし・・・汗)

背景パーツを足して 作業を少し進めます。

ご覧の様にEVA2号機の側面図。オーソドックスで特に芸はありません(笑)
スクエアの画面分割のバランスを考慮して配置します。 仕上げ作業に入りました。

髪の毛はあまりいじり過ぎると うるさくなるのでちょっとだけ整える程度にしようかと思っています。結局 赤毛混じりのライトブラウンでは無く金髪に近くなってしまいました。オリジナルの設定を無視しまくってます(汗)









髪の毛の細部で手を入れてなかった部分を加筆。
ロゴ文字を右下に付加。
ここで・・・どうも気になっていた部分を一気に直しました。

それは耳の位置。

何か可笑しいな?とは思っていたのですが、そのまま放置しておりました(汗)よーく見なくてもやはり間違った位置に付いているので 耳半分の距離分ズラす事に・・・それでも若干まだ下がり気味です。こういうのは最初の作画の段階でちゃんとチェックしておかなければいけません。キャラクターに眼鏡をかけさせてみればすぐ分かることですね・・・









レイヤーを統合する過程で、若干コントラストをいじりました。
後は細かい所を詰めればいくらでも出て来てキリがありません。
この辺りで作業終了と致します。






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