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Lesson NO.1

2008年08月01日   Cinemax 8




写真は半世紀前に活躍したダブル8ミリフィルムカメラ。瓜生精機のCinemax-8。私の親父が使っていたものです。今では卓上のオブジェと化しています。ダブル8ミリとは16ミリフィルムを片側半分だけ使用したら、フィルムリールを反転させ、もう片側を往復して撮るという仕様。サイレントですので音声機構は有りません。私が学生だった頃、ダブル8ミリフィルムはわずかながらヨドバシカメラで買えましたので、数本程度自分で撮影して現像したフィルムがあります。他愛のないモノしか撮っておりませんけれど・・・






本体をデジカメで撮影して、それをベースにトレスします。 こういう題材を描く場合、普通はイラストレーターを使うのでしょうが、私はなんでもフォトショップでやってしまいます。結果オーライで済ましているのですが、若干問題がありますね(汗)まずはトレスライン(パス)を部品ごとにレイヤーに振り分け、実線に変換したのが右の状態。



こういう作業は 有る程度勢いを付けて進めた方がよろしいかと感じます。写真素材のトレスが終わったら、その輪郭情報を選択範囲に変換して、そこに色を塗ります。いわゆるベタ塗り。これで全体の大ざっぱな彩色が出来ました。次の段階は 各ベタ面の陰影を細かく割り振って行き、同時に質感が感じられる様に手を入れていきます。一段階進むと、イメージが次第に出てくることでしょう。 ベタ塗り(グラデ入り)が一段落しました(右)





側面のネジ巻きダイヤルの形状が トレスミスで形が違うのを修正 。陰影を付け始めます・・・側面の溝及び ダイヤル周りに凹凸の陰影を軽く付加 。フロント面にの明暗のある部分を焼き込みツールと覆い焼きツールでレタッチ 。レンズの鏡胴部分の陰影を強調 。レンズ内の透明感を少しだけ付加(実物には見えないので演出効果として判断)・・・等々陰影作業を追加しました(中央)

側面ダイヤルプレートの縁を追加してエンボス処理 。フロント面 ファインダーの枠・ネジの頭に陰影追加 。レンズプレートに落ちる影を調節 。外側のトレスラインを一部色トレス処理に変更 。ダイヤル周りのテクスチャ(目盛り)を追加 。レンズの鏡胴まわりの文字をトレスしていて上手く行きません・・・

ここで裏技を発動します。 元素材の写真にマスクを切って、レンズ部分だけぶっこ抜き、レイヤーの上の方にコピペして配置。レイヤーの重ね方をオーバーレイにして50%表示にしました。更に調整レイヤーにて色相と彩度をコントロール、イラストの色に同化させます。これを許してしまうとかなり楽が出来るので普段禁じ手にしているのですが・・・まだ作業途中なので 全体のバランスにマッチしなくなって来たら元に戻します(右)





金属ボディー表面にザラザラしたテクスチャを付加しました。 縮小画面ではそのザラつきがほとんど分かりませんが、全体の印象は若干マット感が出たと思います。

さて・・・ここからはアナログタッチの領域を足して行きます。 デジタル臭さを弱めて暖かさがもう少し欲しいところ・・・私はグラフィックワークはほとんどマウスだけで進めてしまいます。ペンタブレットは持っているのですが、主な用途はPhotoshopのクィックマスクを作る時ぐらい。せっかく有るのにもったい無いので、今後はペンタッチの付加にもう少し利用して行かねば・・・

各レイヤーのアウトラインの色トレスを進めました(中) ダイヤルやトリガースイッチ周りのテクスチャを書き込みました。小さい部分なのであまり変化が分かりませんけれど・・・
大ネジダイヤルの金属の質感を描写開始 (右)角・エッジの処理を行い、全体的に丸みを付加しました。





まだ「画竜点睛」には早いのですが・・・レンズのガラス部分に光沢を入れました。 ファインダーの陰影を追加 。レリューズのねじ穴にテクスチャ付加 。現在 約90%の作業量です・・・

仕上げ作業に入りました(中) 側面 大ネジダイヤルのプレートへの写り込みを付加 。トリガースイッチの陰影を調整 。全体のコントラストを微調整 。輪郭部分に空気遠近法を適用 。作業量は96%程度に達しました。あと一息です・・・

トレス段階で省略していた情報を付加しました(右)筐体 奧にある蓋のラインを付加 。フロントプレートと本体の接合部分のラインを付加 。ダイヤルの金属の質感は書き込めばもっとリアルになりますが 、この程度で留めておくかどうか検討事項・・・今回は汚し処理は行わず、現状にて99%の完成度になります。





ロゴはボディ側面にあったものをトレスして抜き出し。背景はカラーマッチングの良さそうな同系色からあてました。これで一通りイラストの作業にケリがつきました。

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