2010年01月27日 新しい業態の夜明けは来るか!?・・・
電子ブックとは 経緯をさかのぼれば、1993年のNECのデジタルブック規格辺りから私も記憶があります。専用デジタル端末で書籍を読もうとするコンセプトでした。結果は時期早尚とのことで失敗しましたね…それからもう17年たちましたが、未だにその規格が一般化していない状況かと思われる。理由の一つは出版業界(特に流通団体?)からの強烈な拒否反応があったという噂。もう一つはハードウェアとソフトウェアの技術レベルとコストの問題が解決しなかった。版権元の協力も積極的では無かったらしい…
当初 一般ユーザーの反応も芳しくなかったのです。本と言う完成された媒体があるのに、何故それをデジタル化しなければならないのかと。無論、すべての本をデジタル化しようなどという事ではないでしょう。紙媒体ならではの良さと価値は明確にあるのですから。本が無くなることはあり得ない…でも全く別の視点から、紙資源を削減しなければならないという声もありました。それは紙の原料(木材からのパルプ)を大量に消費し続けることによって、貴重な緑の減少が問題視されて来たこと。第二にリサイクルが間に合わないほどの紙のゴミ処理問題。結局それらは焼却処分で大量の二酸化炭素を排出しています…地球温暖化問題にも関係してくるはなし…
まぁ 昨今の出版不況は環境問題の煽りが主な理由だとは思えませんけれど…ここに来てまたデジタル出版への次なる期待感が高まっています。まず日本においてその牽引役となっているのは、今のところコミック関係。eBookJapanという組織がデータのダウンロード販売(PC向け)を積極的に行っています。ただしそのタイトルは増販が望めなさそうな懐かしいものが多いかと感じます。版権のリサイクルと言えますでしょうか。携帯電話でコミックを読むコンテンツも増え始め、若い世代がそれを受け入れつつある影響が状況を後押ししてるのかも知れません…
そして、このタイミングで出版界の黒船が来襲しそう。それはAmazon.comのデジタル出版構想。今までは書籍のネットでの流通販売を手がけてきたのを、今度は書籍自体をデジタルアーカイブ化してしまおうという話。すでに「キンドル」という自社デジタル端末を開発しています。デジタルデータなら手っ取り早くダウンロード販売ができますので都合が良いのでしょう。昨年末にソニーがアメリカで再参入したばかりのeBookのハードもそのあたりの市場を視野に入れているはずです。多くの企業が今度は世界レベルで電子ブック構想に期待し、新企画(規格)を進めつつあるようです。
どこの企業のどの流通システムが成功のきっかけをつかむでしょうか?この早春には、iTuneStoreにも新しいコンテンツ項目が増えるという予測がたっています。注目すべきはそこに広告業界が本気で相乗りする可能性!?複合的に事業展開するならば、それは全く新しいビジネスモデルに成り得ます。今度は上手く発展するかもしれないですね?(期待)
さて本題です。本日、アメリカでAppleがタブレット型PC(iNetBook)を発表するとの憶測があります。それが電子書籍と動画配信をオールマイティにサポートする端末になりえるものなのか?と話題になっているのです。まず噂の「iSlate」なる商品が本当に出るのかどうかを私も注目して待ちたいと思います。この話題の続きは今後この欄にて…
画像はネット上に転がっているiSlateのイメージ写真?を拝借(クリックしても大きくなりません)
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2010年04月03日 アメリカでiPad発売開始!
アメリカで、4/3 AM9:00(日本時間で22:00過ぎ)よりiPadの発売が開始されます。恐らく、iPhoneが発売された時よりも大きなインパクトを世界に発信すると思われるので、私もワクワクしています。アメリカ以外の国では4月末より発売開始予定。
以前にコメントした様に、日本ではユーザーが騒ぐ割には業界の反応はそれほどでも無いかも知れない。それは電子出版の普及を阻むパワーバランスが強く働くから。はっきり言って印刷と書籍の流通業界は「やめてくれ!」と言うに決まっているからですね・・・でもこの期に及んでは、新しい波を起こすには旧態依然のしがらみに縛られていては何も変わらない。だからくどいのを承知で今後何度でも触れるつもりです。
ひとつ大きな問題があるとすると、それはハードの問題(シングルタスクやFlashをサポートしないこと)以外に・・・使用できるコンテンツがアップルストアの認可を通ったものだけになりかねないこと。それは要するにアップルが関所になってしまうわけ。日本のデジタルコミックが、iPadで読めるようになるかどうかはまだ全く未定なのですね。
私の立場からしてもう一つ注目しているのは、アメリカのマスコミや広告業界が、電子書籍上での広告システムを本格的に始めようとしている動き。そこには新しい仕事のしくみが生まれそうです。
このコメントを書いているうちに、アメリカ現地では発売が始まりましたね。USTREAM(動画共有ライブ中継)で、生中継が始まりましたので、しばらくその様子を見て楽しみたいと思います・・・
写真は今週のNewsweek。iPadの特集が簡単に載っています。
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2010年04月26日 デジタルサイネージ
しばらく前に電子POPとかデジタル掲示板という言い方で、ほそぼそ使われていた広告媒体がありました。一言でいうと印刷物の代わりにブラウン管などの表示デバイスを使ったポスター。単なるビデオ映像を流すものも含まれました。5年以上前でしたら、動かない情報をブラウン管テレビで流していったい何がしたいのだ!?と批判的な評価すらあったと思います。ポスターの制作費が無いから間に合わせだろうなどと後ろ指も指された?深夜のテレビコマーシャルでも、たまにフィリップを数枚切り替えただけのCMが存在します。それを見た時に受ける印象かと思います。中には手作り感覚が良い印象なのもあるのですけれどね。ちなみに・・・それらはMSXパソコン出力で文字情報を出したり、NAPLPS(ナプルプス)による画像通信システム(文字放送)などが出回っておりました。私は学生の時にその画面デザインをするバイトをしていました。その当時はデジタルコンテンツ配信の黎明期だったと思います・・・
さて、最近の話をすると・・・プレゼンテーションでは、スライドショーを駆使して素晴らしい解説をしてくれる例もたくさんあります。最近ではそこに動画や音声もいくらでも貼り込める。同様に、電子掲示板自体も日々表現が進化して来ました。それが今では一気に機能アップし、しかも薄型液晶ディスプレイとの組み合わせで新たな展開を始めています。駅のキオスクにも既に設置が始まりました。秋葉原には、どんどん液晶パネルが埋め込まれた柱が増えています。
これらは「デジタルサイネージ」というもの。
デジタルサイネージは、従来の単体のスライドショーに留まりません。広告を秒単位で切り替え、複数のクライアント情報を連続して発信し続けます。TVCMをそのまま流す事もあります。かつては端末とビデオ機器が1対1でセットになっていたりしましたが、専用のセットボックスが登場したことにより、基地局から離れた場所に一斉に配信したりも可能です。広告に特化した放送とも言えましょう。また大量のディスプレイを並べる事によって、空間全体をPOPで埋め尽くし、インパクトを高めた情報発信を意図していたりします。今の時代に合った洗練されたスタイルに進化したということです。若者に受けが良いミュージッククリップを流す場になるケースも目につき始めました。
かつてのSF映画の名作に「ブレードランナー(1982)」があります。未来のメガロポリスには、至る所に巨大な電子掲示板が溢れ、常に刺激的な映像を流し続けている。それを見事に具現化したビジュアルでした。また「未来世紀ブラジル(1985)」という少しシュールな近未来SF映画では、ディスプレイ端末に囲まれた職場が登場し、紙媒体から映像に情報が移行した社会を描いていました。ちょうどそんな世界観に現実が追いついた感があります。
先日 JR品川駅のコンコースを歩いた時に、統一感のとれたデジタルサイネージの砲列が視界に(写真上 3枚)私は広告映像を仕事にしてきましたから、こうした風景にはとても感銘を受けます。最近こうしたデジタルサイネージの使用例をスナップして、資料を貯めています。映像中心の情報に慣れた世情になってくると、それは以前より話題にあげている電子出版やそこで展開可能な情報コンテンツを発信しやすくなる。相乗効果があるはずです。それを見込んだ企画も検討中・・・
今年は広い意味でIT業界~コンテンツ業界に色々な動きが活発になって大いに期待がわいてきます。
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2010年04月30日 サブカルチャーコンテンツの変貌 1
最近デジタルデバイス向けのキャラクターや電子書籍企画ものが矢継ぎ早に出て来ていますね。いつの間にかすっかり当たり前の様にポジションを確立して増殖している!?特にサブカルチャー<アニメやゲーム>系のアプリは凄く勢いを感じます。
いくつか例( iPhone Apli )をあげてみると・・・
例えばエヴァンゲリヲン関係は もう品揃えと物量作戦でアレもコレもという感じ。10年前だと単にPC向けの壁紙程度だったのが、このごろはちょっとした遊び心のあるものが出て来て楽しい。(イメージ 左)はネルフ本部のマギシステムを模した「承認・否決」アプリ。東方の三博士「メルキオール・バルタザール・カスパール」が多数決で決断を下してくれます。迷った時にはコレを使うがよろしい。余談ながら、現実に存在する「産業技術総合研究所生命情報科学研究センター」のMAGI SYSTEMは現在仕分けの対象になっていたりする?あそこは独立行政法人だもの。でも、予算削減案をiPhoneのMAGIにかけあったら、見事「否決」されました。やはり自己保存に走るか・・・
「Tokyo Kawaii Magazine」(イメージ 中)は、日本のサブカル文化を海外に発信するためのカタログ誌。NO.001は電子書籍部門で今月第一位を維持し爆進中。ここでもエヴァンゲリヲンから入って秋葉原やコスプレについて紹介しています。全編英語のみ。変わった試みですが、今後ずっと続くんかいな?・・・
コミックの電子書籍化は、現在各出版社のHPにて積極的に実験が行われている模様。コミックガンガンONLINEなどは、読み応えのある新作をPC向けに無料で公開しているし、デジコミにかける鼻息はとても荒い!そろそろ中途半端なレベルでは済まなくなってきましたね。そして・・・ついに同人誌業界が携帯用デジコミ分野に殴り込みをかけてきました(イメージ 右)従来でもPC向けはあった様ですが、アップルストアで正式に配信販売しようというのは「本気」の表れなのかも(現在お試し無料版)これらも5月末にiPadが発売されることを視野に入れて動いているのでしょう。どうなりますやら・・・
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2010年05月14日 競馬新聞もiPhoneで読める時代に・・・
iPad発売まであと二週間に迫りました。
この二ヶ月ほどの間、電子出版関係にアンテナを張ってきましたが、時代の変化に対応しようという動きは驚くほど強くて速い。ただし・・・電子出版のコンテンツはiPhoneに関して言えば、基本的にAppleStoreを通さねばならない制約がある。最近問題になっているのが、Apple一社のさじ加減でコンテンツ内容の検閲までされてしまうのか!?という業界の不満があること。実際、最近のAppleの意向は少々独善的かつ閉鎖的な印象がちらほら。今のところ飛ぶ鳥を落とす勢いの同社ですが・・・あまり強権を発動し続けていると、世間から嫌われて そのうちに寝首をかかれてしまいう恐れもありましょう。IT業界はほんの数年で業界勢力図が大きく書き換わってしまうほど流動的なのだ・・・
先日 日本の出版社がジャパニーズコミックの電子版を、AppleStoreに申請したところ、その何割かが却下されてしまったとか?Appleはアダルトコンテンツに強めの規制をかけているので、その類のものは審査を通らないということなのでしょう。ライバル勢力はここぞのチャンスとばかり、その辺りの取り込みを謀っている様ですね。
そんな中で、AppleStoreを通さなくてもiPhoneやiPadで読むことが可能な抜け道を、多くのプロジェクトが可能にしつつあります。この「雑誌オンライン.com」もその一つ(現在紹介しているコンテンツは一応Apple Store経由で扱っていますが、将来はわからないので・・・)ビューワーで読み込む独自形式かと思われます。ユーザー登録をして、クレジットカード課金の設定をすると、現在駅の売店で売られている多くの誌面がiPhoneで読めるようになります。思ったよりずっと早く実現しましたね。私個人の予想では、日刊ゲンダイや夕刊フジなどのタブロイド版は、最後まで電子版化しないのではないか?と疑っておりました。どうやらそんな事は余計な心配だったらしい。上手くユーザーが増えればの話ですが、これで一気に電子出版の流れが出来るかどうか・・・最初にコケれば、またしばらくは様子見の状態に戻るかも知れませんね・・・
近日中に他社のスマートフォン対応版(ビューワー)も出てくる様です。
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2010年05月26日 いよいよ発売されます!
日本でのiPad発売まであと2日に迫りました。
今年の1月から時折触れていますが・・・私など映像や広告関係に関わっている者にとってこのデバイスは、新しいきっかけを作れる「いれもの」という捉え方が可能です。SONYのPSPの様なプレイヤーとしての見方は二次的なもの?マスコミは電子書籍のリーダー端末としての意味合いで騒いでいますが、単純にその方向性で普及するかどうかはまだ分からない。出版関係者の思惑は複雑なものでしょう。そちらは、今のところまだ希望的観測で私は見ています。アメリカで先行発売されてから、関連情報が少しずつ増えて来て、若干印象が変わってきた部分もあるような・・・
今日の時点では実機が手元に無いので・・・私は小さなiPadであるiPhoneでシミュレーションをして来ました。撮影編集したビデオをエンコードして、音楽の代わりにiPodデータエリアに入れています。仕事の打ち合わせ時にソレを見せて、話を分かりやすくするプレゼン資料に。すでにある程度の効果・反応はありましたね。っが、ずっとiPhoneだけでやっていてはやはり役不足・・・iPadで画面サイズが4倍強になるインパクトは必ずあると思います。同じ事が出来ても従来のパソコンではちょっとかったるく、私は同等には捉えていません。そこが人によって意見の分かれるところ。
今日の昼は出先にて昼食時にモスバーガーに入りました。週に一度くらいは行く店で、いつも座るお気に入りのカウンター席があります。そこで、昨日買った週刊誌「エコノミスト」を開いていました。今週号の特集は「電子書籍」・・・はからずもNEWSWEEKや他の雑誌も同じ特集で似たり寄ったりの記事を書いていますね。疑心暗鬼でこの商品を見ている人も大勢いますから「いったいどんな意味があるのか?」と、この得たいの知れない端末をいぶかしく思っていることでしょう。
一般書籍はさておき・・・雑誌は多少事情が異なって来ました・・・今月になってから、一気に雑誌の電子版が増加しているのです。一部の出版社の動きは予想以上に速かった。AppleのiTuneStoreで直接扱うのでは無く、書籍リーダーアプリだけを無料配信しておいて、各社の配信サイトでダウンロード販売をする方式。独自のやり方で何とかなりそうなのですね。もうあさってまで待てなくて、iPadの特集本を一冊ダウンロード購入してみました。表でiPhoneの3G回線で数十ページ落とすとかなりの時間がかかりました。これは自宅のWi-Fi回線でダウンロードすべきだと痛感。Wi-Fiは3G通信の7倍近い転送速度がありますから。そして、iPhoneとiPadでは、ダウンロード購入したコンテンツは共用利用が出来ますので、そこも便利なり。
肝心なのは、紙がデジタルデバイスに置き換わった事で何か新しい展開が見えるかどうか。ここからが本題で、私の個人的関心は、そこに載せる広告のやり方に注目したい。特に通信回線に繋がった状態では、電子書籍の広告欄に動画やリンクボタンが埋め込まれ、面白い見せ方の展開が出てくるのは間違いないと考えています。それはつまり、今までのテレビや新聞のCMがネットに流れ込んでくる前哨戦です。テレビCMでは高い機材と大きな資本を必要としましたが、画面の小さな電子端末の1コーナーでの映像は、家庭用ビデオでもコンテンツが制作・対応が可能だと思われます。mixi画面のレイアウト内にもすでに多くの動く広告が当たり前となっている。その手法が更に拡大していく事でしょう。
あと、ゲームコンテンツ業界も新しいプラットフォームが増えるので、歓迎しているはずですね。さてさて、28日以降はこの話題が膨らんでいくかどうかが気になります。そして来週は、モスバーガーのカウンターでコーヒーを飲みながら、iPadで雑誌が読めることでしょう・・・
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2010年05月28日 iPad ファーストインプレッション
やっとiPadを手に入れる事が出来ました。Appleの発表から4ヶ月も待たされたのはちょっとしんどかった。でも待った甲斐があったと思います。米国より二ヶ月ほどタイムラグがあったおかげで、一部の不具合にも手が入れられた?ものと思いますし・・・
箱を開けると、中身は実にシンプルでした。本体とACコンセントアダプター、接続ケーブルが1本。後は数枚の解説書。アップルロゴのシールが入っているのは昔から変わっていない不変のサービス?(これを何処かに貼って宣伝しておくれという事かも 笑)
最初にやることは、iPad本体のアクティベーションですね。これはユーザー登録を兼ねています。母艦になるPCを特定することで、違法なデータコピーを防止する為の儀式となるもの(それらは全てiTunes経由で行う)次に・・・兼ねてよりアナウンスされていた通り、iPhoneアプリがそのまま使えると言うことで、同ユーザーである私は一旦全てのデータを移してみました。すると、通常のiPhoneアプリは3.5inch向けの解像度なので、9.7inchのiPadでは半分の画質しかありません。それを等倍で小さく写して使うのか、縦横2倍に引き延ばして表示するのかを選びます。前者はハッキリ言ってせっかくの大画面が生かされず物足りない。かと言って2倍拡大表示はやはり画質が落ちますね。特に文字はジャギーが発生して読みにくくなります。私の感想として、iPhone向けアプリは「とりあえずの繋ぎ用」ということ。一部のソフトはアップデータでiPad用の高解像度表示が可能になりました。今後順次置き換わっていくかもしれません。
iPadは新規に設計されたA4プロセッサーというものを使っているそうなのですが、OS全体の動作は実に軽快で大変気持ちが良いです。こんなに反応性の早い表示は見たことが無い。私が主力マシンで使っているIntel Macよりもずっと軽い感じです。そして拡大縮小回転などの画面の移動が実に気持ちよく変化する。等速移動では無く、加速と制動のバランスが絶妙で、生理的に感じが良いのです。ストレスを感じさせないのはとても評価出来ますね。
iPhoneに入れていたビデオ映像(自分で撮影編集したもの)は、iPodサイズに縮小してあるので、iPadではやはり解像度が足りませんでした。こちらは元のDVやHD動画からiPad向けサイズに再エンコードしないとダメな用です。今回のタイミングに合わせて、ライティングソフトのロキシオ Toast Titanium Ver.10にアップデータが出ています。それをかませる事によって、書き出しモードにiPadサイズが新たに追加されました。今後その設定を活用することになりますね。Windows用のライティングソフトにもきっと同様の措置がされていると思われます。
マスコミで注目されている電子出版関係はどうか?はじめに無料アプリで出ている「産経新聞リーダーHD版」をAppStoreで入手しました。iPhone用とは仕様が違います。産経新聞のアナウンスによると、産経新聞電子版はしばらくすると有料サービスに移行するそう。近いうちに月1500円になるとの事。それでも、これまで産経新聞はiPhone向けにフル紙面版で1年間ずっと無料でした。大変なサービスだったと思います。月1500円が高いかどうかなのですが・・・HD版で誌面を読んで見たところ、コレが実に読みやすく綺麗で感動してしまいました!電子版の新聞は行けますね!定期購読したくなる様な刺激を受けましたよ。これなら私としては全く問題無いという感触であります。次に書籍ですが、こちらもサンプルで付いて来た書類を見ると・・・とても読みやすい!9.7inchの画面は、読書にとっても充分なサイズ・解像度であると確信出来ました。それが私としての結論です。
私が購入したのは、Wi-Fi版 32GB版。家の無線LANはAppleのTimeCapsule。室内でのWi-Fi受信では十分な速度が出ました。ネットのブラウジングでも付属のSafariで、爆速の表示スピードです。PCでのブラウザーが実に遅く感じる差でした。ネット上の他の人たちのレポートでは、3G対応版の受信速度はあまり速く無いとのこと。でも・・・iPadを表でネットマシンとして使いたい人は、出来るだけ3G対応機種を買った方が良いと私は思います。通信維持費がかかりますが、そのメリットはとても大きそうなので・・・
もう一つ、iPadの表面ガラス表面はすぐに指紋でベタベタになるのは間違いない。携帯電話と同じ。なので、表面保護フィルムは必須かと思います。私はノングレア(半光沢)フィルムを選びました。それは光沢版フィルムに比べて、画面の明るさが少し暗くなります。でも指の滑りが良くなって、大変使い心地がいいです。ELECOM社のマットフィルム(実売1400円前後)をお薦めしておきます。
他にもいろいろ検証すべきスペック上のレポートがありますが、急がずに順次コメントしていく予定です。
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2010年05月29日 黒船来襲とエンドレスエイト
今年の春までに長い前夜祭があり、昨日が祭りの当日。そして狂想曲が流れたまま、しばらく後夜祭が続くと思われます。期待と不安が入り交じった状況で、いざ蓋を開けてみると、拒否反応を示すと踏んでいた業界(会社)が、しっかり受け入れ体制を作っているのが判明!?ちょっと肩すかしを食らいました・・・
建前として・・・新聞社は印刷所・配送所の組合の反対があるから電子版はやりません!?・・・その中で「実は私は賛成」などと言ったら経営者はつるし上げられてしまう。日本のコミュニティには、全体の雰囲気に抗って本音を言える文化がそもそも薄い?なので必要な論議が後回しにされて、ある日いきなりガラガラと何かが壊れる・・・
昨日発売されたAppleのiPadを「黒船来襲!」と多くのマスコミが論じました。その言葉の裏に隠されたメッセージは何でしょう?全体の建前から見て反対なので、TV局も「歓迎」するとは積極的には言えない。でも本音は参加したい?そう言う場合、常套手段として取られてきたのが「黒船来襲」論。つまり「ガイアツ」というやつ。私は嫌だけど大きな敵がやってきて仕方が無いじゃん?というポーズで結局受け入れる訳ですね。本音は他社に出し抜かれるのがとても怖いのでしょう。昨日、態度を表明する良いきっかけがあったので「発言解禁」と成ったわけか。うすうす分かっていましたが、ビジネスの世界は情だけで動きませんね(苦笑)反対意見の鎮圧は世論に任せてしまうズルさ?
現時点では課金の方法に課題があって、順調なテイクオフになるかどうかはやはり疑問がありますけれど、新聞・雑誌業界は変革しそうです。一昨日までは私も半信半疑でした。でも、とある大手が前向きに取り組む姿勢が見えてきたので、業界の方向性が示された様に思います。紙の本がすべて無くなるとは思えないし、伝統文化の範疇は別途守ろうとする動きの中で保存されるべき。そして今は むしろ「紙の良さを見直す企画」を出すチャンスでもありますね。
エンドレスエイトとは、某アニメで、同じエピソードを8回も使い回して引っ張った「事件」!? 制作サイドに何かしらの意図があったのかもしれませんが、ユーザーは途中で飽きて「早く先へ進んでくれよ」と思ったのではないかな?私もそう感じた(笑)意図的に時間稼ぎをしている間にユーザーの関心は、他の何かへ移ってしまいかねません。特にメディアや娯楽産業は、新しいものを受け入れないと先細りしかねないのです。未来ビジョンが見えているのに足踏みしている意味はあるのか?それは日本の企業全体の問題だと感じるのですがどうでしょうか??・・・
写真はiPad(ボディ裏面)と純正のちょっとショボいケース
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2010年05月29日 さっそく電子書籍を検証
さっそくiPad向けの電子書籍(雑誌)を購入してみました。毎月購読している「MacFan」7月号の電子版を購入。購入サイトは電通とYAPPAが共同企画したMAGASTORE。購入の決済はAppleのiTunesCardで行えるので簡単安心です。つい先日、アプリのアップデートがありまして、購入した本がiPhone/iPad/PCのいずれでも読める様になり、利用環境が改善されました。やっと利用しても良いかなというレベルに到達しましたね。
MAGASTOREの公式サイト
http://www.magastore.jp/
「MacFan」
この編集部は、早い時期からページレイアウトをDTP(DeskTopPublishing)で行っていた様なので、電子版に移行するのが容易だったことでしょう。日本はデジタル対応には意外と遅れていて、特に出版業界はアナログプロセスがまだ多く残っているそうです。別にアナログプロセス自体が悪い訳ではないのですが、現在の体制や社会状況ではコストがとても割高になるのですね。本が高くなるとその分売り上げにも影響が出ることでしょう。消費者だって、内容が良いからと言って雑誌が2千円近くもしたら、そう簡単に手を出せないのではないかな?最近の月刊誌は1,800円位のものも珍しくないのです。そのうち2,000円を超えてしまうかも知れません。DTPで版下を作っていると言うことは、イコール版下からそのまま電子版のデータが作れるはずです。そして、パソコン雑誌が電子版に移行するのは利にかなっていますね。MacFanの書籍は880円ですが、電子版は600円で割安でした・・・
ちなみに・・・しばらく前に「電子書籍の衝撃」という本を買った前例がありますけれど、そちらはiPhone用サイズだったので、iPadの画面サイズに拡大するとボケるのです。限定仕様版でした。今回の「MacFan 7月号」はiPad対応の一般雑誌としての購入第一号になります。
レイアウトは紙の本誌と全く同じ。違和感がありません。装丁がいきなりWEB仕様になってしまったら、それはもう別の媒体という感じがしますから。ページめくりや拡大縮小はとても快適で良し!操作性は問題ありません。ただ・・・書体の一部に、若干クリアさに欠ける印象がありました。恐らく文字の拡大時のジャギーを抑えるために、アンチエイリアス(輪郭をスムーズに見せるぼかし技術)が強めにかかっているのでは無いかと思います。解像度が足りないという感じではありませんので惜しいところ。
しばらく見ているうちに少し不満も出て来ました。それは「従来の紙のレイアウト」そのままにした事の善し悪しにかかわる問題です。文中にあるHPアドレスをついクリックしてしまう。でも電子書籍のページデータは基本的にPDFファイルで、絵の様なものですから、HTMLファイルとは違う。分かっているのに頭の中でWEBページと錯覚してしまうことがあるようです。この辺りはそのままで行くのか、電子書籍なりの進化があるのかを、今後注目していきたいですね。
あと余談ですが・・・
紙の良さが分かっていながら電子書籍をあえて選ぶ理由。私にとって最大の理由は別のところにもあるのです。それは・・・紙の本を収納するスペースがすでに無いということ。部屋の片隅には雑誌が平積みで1m近くなっており、その塔がいくつも増えてくるとまとめて捨てざるを得ない事になる。その繰り返しなのです。できればちゃんとスクラップ処理して残しておきたいものも多々ある。時間的な事情でそれが出来ないから悩んで来ました。
電子書籍は物理空間を必要としませんから、スクラップ処理の必要も無くなります。それが私にとって最大のメリットなのですね。今後は電子版で買える本が増えていくのは間違い在りません。雑誌に関してはもう後戻りしないと思います・・・
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2010年06月01日 いろんな人の意見を聞いてみる
自分が良いと思っていても他の人が同じように評価するとは限りません。この場で良い良いと騒いでいても独りよがりになるので、専門学校の授業にiPadを持ち込んでみました。この数日の報道で、ほとんどの人に予備知識が行き渡っている様です。プレゼンは容易でした・・・おもちゃ科とコンサート・イベント科の学生さんに触ってもらって感想を聞きました。ほとんどの反応が、操作性の簡単さとレスポンスの良さ・画面の綺麗さに関するもの。使い易くて面白いという好印象。関心度が高くて話のネタには良かったです。
その後、教務室で他の講師の先生方とも長々話し込み「これは教育の現場に利をもたらすものか?」という検証を。おおむね前向きで肯定的な意見ばかりでした。あとは、私が具体的な教材や資料をどこまで作れるかにかかってくる事でしょう。実績が必要です。
あと・・・自分たちでiPadやiPhone、そしてAndroid携帯などのコンテンツをどの位作れる可能性があるかも重要です。アプリの開発ツールキットは個人でも買えるレベルのコストなので、可能性は十分高い。問題は(Apple製品は)開発PCのプラットフォームがMacintosh推奨なのと、Appleへ登録・申請の条件を守らなければならないこと。それらをクリアすれば、個人が作って直販するプロジェクトも夢ではありませんね。やる気の問題かと思います。
学生さんの就職状況が厳しい今の世の中では、あらゆる可能性を探っていく必要もありそうです。こういうのは先に考えてやった者勝ちという世界でしょう・・・
あと、近日中にNPO関係の人たちにも見てもらう予定があります。撮影編集した映像をプレゼンする時にとても伝えやすくなるのでは無いかと期待しています。
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2010年06月08日 iPhone4と紙を電子に置き換えた先にある問題
昨晩は iPhone4の発表がありました。いわゆるスマートフォンは、通話以外の利用目的が多いので、今や色々な業界からの注目株。GoogleのAndroid携帯も本格普及期に入り、まだしばらくは元気の良い業界で在り続けそうです。今度のiPhone4は画面解像度が4倍密度で超高精細!!これは9.7inch画面のiPadと同等の画質クォリティ。今後 iPadとのアプリケーションの共用度を上げるための都合なのでしょう。薄さが9.3mmになってもバッテリーの持ちが数割アップしているらしい。そして価格が随分下がったのには驚き。OSのバージョンも上がってついにマルチタスクになります。あらゆるレベルが底上げされている。技術及びサービスの進化はほんとに凄いものであります・・・
新製品の発表と同時に・・・(私にとっての)もう一つの大きなニュースは、iAdのテイクオフ。ネットが一般化してからも、広告業界がWEBだけで飯が食える状況にはなっていませんでしたよね?広告媒体のメインはテレビと新聞・雑誌など、後は街頭のアドバタイジング方面か。広告費が集まるというのは、同時にコンテンツ業界に資金が流れ込む見込みがあるのです。電子出版や動画配信サービスの普及と共に、IT業界が潤う状況がずっと待ち望まれておりました。そこへネット広告を載せるビジネスモデルがやっと確立されようとしているのです。予測があってからここにたどり着くまでに15年もかかりました・・・当面は 今までのバナー広告から大きく変化するものでは無いかも知れませんが・・・その突破口をiAdが担うのかどうか?今夏からスタートする新しいネット広告の行方に私は大いに期待します(これは一般の人にはあまり興味の無い話でしょう)
明るいニュースに水をさして恐縮ですが・・・
一方で、これからきっと問題になってきそうな話題がありますね。それは膨らみ続けるデジタルアーカイヴをどうやって保管・保存していくか?映像はすでにDVDからハイビジョン次元になり容量は大幅アップ。これからそこへ電子出版の情報が加わって更に多様化・肥大化するのは間違いなさそう。でも、デジタルデータを保管するメディアの問題は、10年前から大きく変わったとは思えないのです。容量とスピードとコストの問題は改善されましたが、肝心の保存性は果たしてどうなのか・・・
3年前に私はそこが問題だと書きました「デジタルに移行してはまった罠」
このコメントはPC欄 2007年 6/19・6/20に書きました。
その頃からメーカーは、ディスクメディアは50年は充分持つと豪語していたのに、最近になって少し大人しくなってきたような・・・保存性は「ユーザー側の努力次第」と強調する様になっています?それって、使う側の扱いが悪いから長く持たないんだよと言っている訳で。つまり免罪符を得たかの様な言い方。解決しろよメーカー!と言いたい。単なるデータでなく、もはや文化を守る話なのだ!
知り合いの元 音効さんが以前から言っていたこと。将来、アナログ信号を入れたテープメディアが一番保存が利くと判るだろう・・・それが今後は書籍分野にも拡がっていくのでしょうか?今月号の「日経PC21」はちょうどそんな問題にスポットを当てた特集を組んでいます。保管が悪いとどんなメディアでも1年すら持たないとまで言っている!そんな殺生な・・・デジタルメディアが繁栄する為にも、経年変化(データ消失)という落とし穴が解決されることを望んで止みません。やっぱり紙にしとけば良かったと言わないために・・・
この二日間、ハードディスクの整理整頓(1年分)をやっていたら、外付けHDの一つがカラカラ音を出している!?「やっぱりバックアップは3重にとらないと怖い」と心底恐怖している私なのでした・・・
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2010年06月09日 無償のモバイルポイントを利用する
どの電話会社でも公共の場でのWi-Fi(公衆無線LAN)サービスを手がけています。ソフトバンクの場合は、BBモバイルポイントというのがソレ。同社の携帯電話ユーザーなら、ユーザー登録をすることで利用権利をもらえていた。でも、その設定の仕方は少々面倒くさく、しかも利用場所が限られているので、私は今までほとんど使って来ませんでした。
iPadには、ソフトバンクのBBモバイルポイントを2年間限定で使えるサービスがついていました。なので、この機会に正式にログインIDを取得してそのサービスが使えるようにしてみました。端末ごとに個別設定しないといけないのですね・・・
場所はマクドナルド。店内にSBの公衆無線LAN端末が設置されています。店内とその周辺(建物の周囲数メートル)においては、3G回線よりもずっと早いWi-Fi環境にてネット接続が可能。SONYのPSPや、任天堂のDS Liteなどでも受信が出来るそうですが、その場合はどういう契約条項があるのかな?いずれにせよ、ブラウザーアプリが入っていれば今や色々な端末でネットが可能なのですね。
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2010年06月14日 「もしドラ」を読んでみた・・・
「ドラッカー」といえば、それは経営学・社会学で有名なピーター・ドラッカー氏の事を指すものと思われる。その多くの著書は、企業(組織)経営になくてはならないものとして有名。学校の授業でも色々な場において、何かしらの参考資料に名前が出てくるほどだとか。氏のどの著書もみなロングセラーの名著揃いだそうです。私も名前くらいは聞いたことがありましたが、自分の専攻がグラフィックと映像だったので 学問的にはちょっと距離があったかな・・・
昨年そのドラッカー関連本に新顔が登場し、ちょっとした異変があったそうな。それは、架空の小説の中にドラッカーの著書を引用しながら、物語の進行と同時にマネジメントを啓蒙する内容本。
そのタイトルは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』長いので 以下「もしドラ」と表記
難しそうな組織経営学を優しくひもといていくのに、ライトノベルズ形式を選んだと言うのが、実に今風の手法で唸ります。文体はとても軽くてまんまコミック小説の領域。挿絵もアニメタッチのイラストで、これなら昨今のサブカルチャーもののジャンルに並べられます。電撃文庫や富士見ファンタジア文庫と同列レベルですね・・・
先月末に手に入れたiPad用の電子書籍を探していた時に、私はこの「もしドラ」を見つけて買っていました。電子版が発売記念価格でハードカバー本の半額程度でした。しばらく寝かせておいたのですが、読み始めたら 軽さも手伝って、1日半で読了。とても分かりやすい内容でした。何かしらの学問の入門書を読む前の関心を高めるための一冊とでも言えましょうか。考えてみたら、こうした学問などの紹介は昔からあったのを思い出しましたね。それは、学研の「科学」と「学習」の存在。「科学」の方で理系の学者、「学習」の方で文系の作家の紹介を、それぞれ漫画を通して教えてくれていた。それによって偉人の存在を知ったケースはけっこうあったと思います。きっかけを広げる意味でとても有意義なのは間違いありません。関心が高まれば次に本著となるタイトルを読めばそれで良いのですし・・・
っで、ドラッカーの名言を集めた言語録「時代を超える言葉ー洞察力を鍛える160の英知」も買いました。何か電子版の方が簡単に読めてしかも財布のヒモも軽くなった様な気がする(汗)まぁ「本」を買うことに違いは無いはず。悪いことでは無いですよね・・・ドラッカー本は、大変多くの解説本が存在するらしく、今回買ったものは、今の時代に合った解釈を添えているように感じます。教訓めいた言い回しが多いので、読むのに少し心の力を必要とする。それは気が滅入った時に「励ます薬」となるか「追い打ちをかける毒」になるかは人によって感じ方が違うかも知れない。でも、少し読んでいると分かる論点がありました。それは・・・経済が停滞している今の世情に必要な指針がありそうなこと。
例え内容が軽いものであっても、次へのきっかけを示してくれた「もしドラ」は、大変お勧めできる一冊でありました。ただ、挿絵がアニメ系なので、電車の中で読んでいてページをめくるといきなりソレが出てくるのは実に赤面もの。横にいた人にはきっとラブコメ小説を読んでいるなと勘違いした事でしょう。iPadやiPhoneの電子ブック設定に、挿絵表示禁止のスイッチが欲しいなとマジに思いました(苦笑)
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2010年06月18日 透明テキスト入りPDFデータ
最近にわかに注目を集めているデータ形式があります。それが「透明テキスト入りPDFデータ」一体何かと言うと?書類をスキャナーで取り込んだ画像データなのに、その中の文字情報が検索可能になっているデータなのです。絵の中にある文字をいったいどうやってテキスト文字として認識するのかなのですが・・・
OCR( Optical Character Reader )光学文字認識アプリケーションを使って、文字の形をした画像を一旦テキスト文字に変換し、画像の上に透明な状態で重ねて埋め込んでいるのです。スキャナーで読み込みをした後にその処理を行った上で、PDF形式にして保存します。
このデータ形式自体はかなり以前より存在していました。でもあまり注目を集めていませんでしたね。それが最近脚光を浴びているのは、電子書籍という言葉が一般的になってきたからでしょう。最近発売されたAppleのiPadで、本を読むだけでなく、書類の表示装置として使おうという使い方が流行始めたのも追い風・・・
更にもう一つ、ドキュメントスキャナーという機材が安くなったタイミングもあります。それは数年前までは10万円以上していたもの。複数枚もの書類を連続して読み取れるスキャナーなのです。例えば数十枚もの書類を一枚ずつ処理していたのでは、あまりに時間と手間がかかりすぎる。でも20~25枚の書類を表裏同時にたったの1分で読み込めたら、効率的で実用になりますね。そのスキャナーが5万円を割る価格で登場しはじめた。そこで、やっと現実的な機材となってきました。
「透明テキスト入りPDFデータ」を1枚だけですが、自分で作ってみました。フラッドベットスキャナーに付属していたOCRソフト「読んでココ!」というアプリで、JPEG画像データを変換してみた所、ちゃんとテキスト検索でその書類を探し出すことが出来たのです。書類の中の多くの言葉がみな検索にひっかかるかと言うと、OCRの変換成功率の関係で、完璧にはなりません。でも、かなりの言葉が検索対象になるのはとても便利でありました。WEB上のスクリーンキャプチャでさえも検索可能なデータにすることが出来るのは素晴らしいです。
見通しがたったので、これから手元にある書類をどんどん「透明テキスト入りPDFデータ」にして、山の様な紙の資料を減らしていきたいと考えています。具体的な作業手順やノウハウは今後レポートしていく予定です・・・
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2010年06月23日 iPhoneOS Ver.4
iPhoneOSがバージョンアップされてVer.4( iOS4 )になりました。
以前よりAppleという会社のポリシーには、並では無いなという感想を持っている私ですが、今回も同じです。っと言うのも、OSがバージョンアップされて最初に気がつくのがコレ「見た目ぜんぜん変わってないじゃん!?」という部分。
そう・・・見栄えに変化が無いのです。これは昔からある傾向。進化をPRしたいならば、インターフェースにも大きな変化を加えて、変わったことを示すのが得策だと思われるところをあえて変えない。その心は・・・ユーザーは見た目の変化など直ぐに馴れてしまうのだから、実用的な進化をサービスとしてしっかり提供すれば良い!という姿勢にあります。それは、当たり前の様で実際にはなかなか具現化しにくいサービス戦術。
細かい使い勝手の部分を地味に改良してくれている。たとえば、どんどん増えて行くアプリを整理するために、フォルダー管理できる階層ツールを付加してある部分や、Bluetooth対応の外部キーボード対応を可能にしてくれているところなど。それをさりげなくプラスαにしていますね。通常の使い方ではさして代わり映えしませんが、ちょっと凝ったことをしようとした時に、新たなことが出来るかどうかは大きな差となって感じます。私はそこを評価します・・・
一方で今回のアップデートでも不可解な現象はいくつか発生していて、それについての言い訳がありません。写真フォルダーのデータを表示すると、ボケていつまでたってもクリアにならない。これは、本体の電源を一旦切って再起動し、PCのiTunesに一度同期しなおせば解消する現象。それをしっかりアナウンスしていません。ユーザー同士の情報交換で気がつくかどうかの問題になっている様です。自分たちで気がつけよと言わんばかりの状況は如何なものか?
でも・・・今回特に良かったのは、バージョンアップを完全に無償にした事でしょう。iPod Touchについては、前回のVer.3にアップデートする時に、有償でサービスを提供しました。なので今度は大盤振る舞いと言えそうです。多くのユーザーがその恩恵に預かれると思いますので、試してみることをお勧めします。ネットに繋いでのバージョンアップは、10分たらずで終わる人もいれば、3時間かかっても終わらない人もいるらしい。その差の理由は明確では無さそう。OSのバージョンアップには多少のリスクがついてまわる大きなイベントである様です・・・
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2010年06月24日 iPhone4 ついに来たる!
お昼頃ソフトバンクから電話が来ました。「今日お渡し出来ますよ・・・」 事前に予約していたのです。夕方 自宅近くのソフトバンクショップへ受け取りに行きました。
初めて手にして触った感触は・・・
これはプロダクツとしては芸術の領域に入っているのでは無いか!?インダストリアルデザインとして、わずかな隙も無い完璧さを感じます。たかが携帯端末を、こんなに凝った造りにしなくても良いのでは無いかな?そんな想いさえ感じました・・・
裏側は丸みが無くなり表裏とも完璧な真っ平ら。印象としては従来機よりもちょっと小さくコンパクトになった感じがします。それでもずっしりと重みを感じます。メカとして密度が高いイメージ。デジカメは500万画素にアップし、HD画質のビデオ撮影も出来る。USTREAMを利用すれば、コレだけで自分が放送局を開設することも可能!そして・・・10年前のMacintosh本体を凌駕した性能。全く恐ろしいスペックの携帯端末が現れたものだとひたすら感心してしまう・・・
従来機の4倍の解像度になった画質は、やはり凄まじいクォリティを感じます。GoogleMapの表示では、妥協の無い高精細な地図が表示されて全く文句の言いようがありません。あまりクリアに見えるので、自分の視力が良くなったのでは無いかという錯覚さえ起こります。
本日は、携帯端末がまた新しい次元に突入したという感触を感じました。本当に末恐ろしい時代になっておりますね・・・必要に応じてレポートを順次していきます・・・
写真3枚目は従来機3Gとの比較
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2010年06月25日 iPhone4のカメラ機能検証 1
昨日手に入れたiPhone4のカメラ機能を少し試してみました。
1枚目は昨晩のファーストショット 暗めの室内でのぼたん
2枚目は庭に落ちていた梅の実
5/31に247個採った後にも30個ほど追加で採取
3枚目は日干ししているシーツの上の小太郎 気持ちよさそうです
Photoshopで、縦方向をトリミングして正方形画角にしてみました。
iPhone3Gは単純なパンフォーカスレンズで200万画素でした。片ボケするレンズで、ちょっと撮影条件が悪いとピントは合わないし、ノイズは多く色も悪かった・・・それがiPhone4は500万画素(裏面照射型CMOS)で液晶画面の中を指で指した所にフォーカスが合う機能が付いた。最近のコンデジに採用されている新機能の一つです。これがなかなか使えそうでうれしい。ちゃんと意図したい位置にピントが合うと言うのは大事ですね。そして被写体が暗い場所では、オートで米粒のようなLEDが点灯して明るく照らせます。数十センチの距離なら実用になりそう。裏面照射型CMOS撮像素子は暗所に強いタイプだし・・・携帯電話のカメラは、メモ程度の利用で使えれば良いと思っていましたが、今度のiPhone4のカメラは、何とか作品レベルのクォリティを期待して使えそうです。他社の携帯などはすでに1000万画素の領域に達しているのだから、そろそろ私も認識を変えましょう・・・
難を一つあげるならば・・・取ってつけた様な「疑似シャッター音」が安っぽくて少々耳障り。出来れば効果音として音質を選べるようにするか、音量調節を従来機(OS Ver.3)の様に付けて欲しかった。まぁそこは、意図的に調節出来ないようにしたと思われますが・・・
いつも一眼レフを持ち歩いて撮影できる訳では無い。そこはコンデジの活用領域。でも更にとっさのシャッターチャンスでは、コンデジでさえ間に合わない事がある。結局ポケットから直ぐに出せる携帯電話が一番「早抜き早撃ち」が出来るのです。だから、これからはiPhone4で撮った写真が増えていくのは間違いなさそうですね。
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2010年06月27日 iPad グラフィック用液晶タブレット化計画 1
iPadの話題を久しぶりに・・・
以前少しだけ触れましたが、このデバイス用に使えるグラフィックソフトが色々登場してきています。価格が安いのでいくつか買って試し始めました。iPadは画面に直接描けるので いわばタブレットPC?それはグラフィッカーにとってはちょっとした夢の作画環境であります。でも、そこで一つ問題があります。iPadはマウスなどの入力デバイスが使えない・・・つまり作業は指でやらなければなりません。指先でなぞって描けるラインは、どんなに頑張っても細くはなりません(汗)
ならば・・・タッチスクリーンで使えるスタイラスペンの登場。以前よりiPhone用のペンが出ていまして、私も1本持っています。しかしながらコレは使えない!何故かというと、ペンの先端が平らになっていて、一定の面積で垂直に圧力を加えないと認識しないものだからです。このペンは主にテキスト入力に使うモノ・・・
現時点では、iPad用のグラフィック用途のスタイラスペンは商品が無いのです。そこで、ネット上で探してみると、既に多くの人が「自作ペン」を作って試しているではないですか。私もやってみようと思いました。タッチスクリーンの液晶は、静電気を通すペン軸でないと反応しないので、ペン先にはそういう材料を使う必要があります。しかしあまり堅いペン先だと、スクリーン表面をキズ付けてしまう・・・
多くの人が推奨しているのが「導電スポンジ」と呼ばれる合成樹脂。分かりやすい例は、CPUやメモリーなどの梱包材のスポンジです。静電気で壊れてしまう商品なので、梱包材の方で静電気を吸収して緩和するための素材なのでしょう。残念ながら、その手の梱包材はいつも捨ててしまっているので家には無い。ここ数日、ディスカウントストアなどで「導電スポンジ」の類を捜していましたが、何処にもありません。秋葉原にでも行かないと無さそう。また、ネット通販ではすでに品薄状態で在庫が見つかりません・・・
代用品は無いのか?するとそれも既に見つけている人がいました。ソレは何と、台所で使う洗浄用スポンジ。セルロース製のものが導電スポンジと同じ性質だという訳ですね。西友で探すとすぐに見つかりました。コストも安い。私も少しアイデアを出すことにしました。スポンジを細く切って、ストローに詰めます。それをiPhone用のペンに被せてその周りをアルミホイルで巻きました。使ってみると、何とか描けます。一応成功ですね(セルロースは軽く湿らせた方が良い)・・・
使ってみたのは「SketchBookPro」というアプリ。Painterに似た雰囲気のソフトです。7月4日まで特別価格の450円也!機能はシンプルかつ使い易くて良くできています。自作のスタイラスペンを走らせてみると、指で描くよりもずっと細いラインが引けました。成功か?・・・いやいや、思ったようにラインが引けません。なぜならば、ペン先がスポンジでふにゃふにゃだからかも・・・少し描いていて嫌になり、途中で止めてしまいました。ちなみにこのソフトで描いた画像データは、PCにiTunes同期でPSD形式にて受け渡すことが出来ます。解像度はiPadの画角サイズである768×1024pixel。
感触が分かりましたので、更にペン先を細くて堅めの素材に換えることが至上命題。その素材探しをして、必ずやスタイラスペンを完成させたいと思います。iPadが液晶タブレットになれば・・・問答無用で「グラフィック作業を再開しろ!」と自分に約束させました。さて、どうなりますでしょうか・・・
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2010年06月30日 ドキュメントスキャナ
新たな話題をひとつ・・・ほんとうは来月の予定にしていたのですが、昨日さっさと「ドキュメントスキャナ」を買って来てしまいました。こちらは紙資料をデジタルアーカイブ化するためのツール。6月18日にコメントした「透明テキスト入りPDFデータ」を本格的に進めるための入力装置です。
300dpiの高解像度設定で、A4判 紙の資料を表裏同時に20枚/min 取り込めます。しかもパッチ処理が出来るのだ。その効率がどれほど凄いのかは、通常のフラッドベッドスキャナーを多用している人なら分かると思う。普通は原稿をガラス台に1枚ずつセットし、プレスキャンして「読み取り設定」をしてから本スキャン。指定したデータ形式で所定のフォルダーに保存・・・これを繰り返します。1枚を取り込むのに数分かかります。単純に計算すると、ドキュメントスキャナーを使った紙資料の取り込みは、従来よりも100倍以上の作業効率を産みそう!初めて見た時にそのスピードに我が目を疑いました!こんな小さな卓上スキャナーにそんな性能があるとは驚きです。ここ半月ほど店頭で何度か性能確認をしてきたので、メリットはとても感じていました。
PFU(富士通)のScanSnap S1500
使用方法含むレポートを順次していきます。現状でいうとMacintosh環境のみでの「透明テキスト入りPDFデータ」の作業方法に問題があります。Windows環境との併用でデータ作りをしていくことになりそう。使い方に工夫が必要な用です・・・
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2010年07月01日 iPad グラフィック用液晶タブレット化計画 2
先日 iPad用のスタイラスペンが発売されていたので買ってきたとtwitterでもコメントしました。一応iPad用純正とのこと。サンワサプライ製の製品です・・・でも、やはりグラフィック仕様という訳ではなく、従来製品のちょい改良版でした。
一応ライン引きは出来るのですが、ものすごくゆっくり液晶の上をなぞる様な描き方でなんとかなる程度。細かなイラストは無理です。でも自分で作った導電スポンジペンよりはマシなので、更に少し作り換えればもっと使えるかも・・・
現状でどの程度描けるかテスト(イメージ 下左)以前ペジェ曲線で描いた小太郎(イメージ 下右)のラフ画くらいなら描けるかな?やってみたらえらく描きにくくて、わざわざコレを使う理由が見つかりませんね(苦笑)でも、最初はこんな程度だったのだという証拠に載せておきます・・・
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2010年07月15日 USTREAMに挑戦!
twitterと同時に注目されている新しいメディアにUSTREAMがあります。
これは個人が放送局の発信元になれるという驚くべきシステム。リアルタイムな動画配信を自分のPCや携帯端末から行えるものです。従来の発想では、動画ファイルをYouTubeなどのサーバー上にアップロードして、それを個別に読み込んで見るダウンロード型。USTREAMは録画したファイルも扱えますが、何と言ってもライブ映像をそのまま発信配信出来るのが素晴らしい機能です。
本来ならば、放送という行為は役所から事業者免許を交付された企業組織だけが可能な行為でした。それが何の免許も資格も無しに、いきなり実現してしまう!そのインパクトはアウトローな過激さすら感じます。
準備はあっけない程簡単。数千円のWEBカメラを買ってきて、PCにUSB接続するだけでハード面は完了。あとはUSTREAMのサイトからユーザーアカウント登録をして、ちょこっと環境設定をし、ライブ配信ボタンを押すだけなのです。これで映像が配信できてしまうのですから・・・何か大それた事をしている恐ろしさすら感じます。先ほど仕事部屋のiMacにWEBカメラを繋いで接続テストをしてみました。あっけなく開通!!
でも・・・今回のUSTREAM動画配信にはちょっとした思惑があります。それは、自分が家を留守にしている時に、部屋で留守番をしている小太郎とぼたんの様子をiPhoneで確認できるようにしたい。たったそれだけのこと。実に小さな動機なのです。でもそこから何か次の活用方法も見えて来るかも知れません。まずは試して見ることが肝要でしょう・・・
問題が一つあります。居間にはPCが無い。そこに旧タイプのPCを設置し、そこからWi-Fi接続した環境でWEBカメラ映像が飛ばせるか!?そのセッティングにこれからトライしてみます。うまく行けば、ライブ映像を公開して、動く小太郎とぼたんを他の人に見て貰うことも可能になるやも知れません・・・
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2010年07月17日 自炊用裁断機到着!
最初にその箱の大きさに驚きました。液晶テレビでも届いたのか!?というサイズ。次にその重さが半端でない。重量が17キロあります!まさに鉄の塊ですね・・・
箱から取り出してみると、やはり大きいな。A4版の裁断機なのですが、土台のプレートはその倍の大きさがあるのです。ネットで写真を見たときにはそんなにデカイとは感じなかった。これは・・・業務用に間違いないでしょ!?自炊作業には遜色のない十分な性能が期待できそうです。ちなみに自炊とは・・・紙の本を自分でデジタルデータに変換する作業全般を言うようです。背表紙のある書籍を、この裁断機で一枚ずつの紙に分離します。そしてドキュメントスキャナに通す訳ですね・・・
ちょうど小太郎が横に来て寝そべっていたので写真を撮りました。伸び上がった小太郎と大差ないなー(笑)一番の問題はコレの置き場所。いったい何処に設置しようかな(汗)・・・
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2010年07月21日 iPhoneをポケット植物図鑑にする
今日は自炊作業に精を出しました。自炊とは勿論食べる方ではありません。紙媒体を電子化する行為を、誰が付けたのか「自炊」とWEB上で呼ぶらしい。富士通のドキュメントスキャナ ScanSnap S1500を使って本を読み込む設定をあれこれ試してみました。このスキャナは、300dpiカラー設定で20枚/min(表裏同時スキャン)という性能です。かなりの高速取り込みが出来るので、100枚200ページ分でも5分で済んでしまいます。
でも気になる所がありまして・・・文字だけの画面だととてもくっきり綺麗に取り込めますが、そこに写真画像が入ってくると調整が必要。コントラストが強すぎてグラデーションが潰れてしまう。なのでコントラストを弱く設定し、写真が潰れず文字も読める中間値を見つけなければなりません。更にカラー原稿とモノクロ原稿が混在していると少々やっかい。すべての真ん中を求めるならば、ある程度画質に妥協しなければなりません。まぁ、それでも非道いと感じる様な画質では無いので、贅沢を言わなければ充分使えると感じています。
まずは書籍を一枚ずつにバラします。これは裁断機を使う作業ですが、ここは後日また詳しく解説します。基本的には本をストッパーで抑えておいて、背表紙を一気に裁ち落とします。それをドキュメントスキャナに通します。本の背表紙近くには、若干のノリが残っている可能性があります。なのでちゃんと一枚ずつ分かれているかどうか良く確認します。あとはどんどんスキャンしていくだけ・・・
今回実用的な本を自炊しました。ポケット植物図鑑。これをPDFファイルにして、iPhoneで読めるようにしたい。そうすれば、iPhoneがすぐに植物図鑑に変わります。きっと便利だと思います。スマートフォンは既に辞書や計測器としての存在価値があるのだから、もっと機能アップを付加して使いたい。NHK教育テレビでやっているアニメ「エレメントハンター」に出てくる「携帯端末エレバイル」くらい便利になったら素晴らしいのだけれど・・・
iPhoneでPDFファイルを読み込むアプリには、GoodReader for iPhoneを選びました。これは、iTunesで同期させた時に、PC内のデータをこのアプリ経由でiPhoneへ受け渡すことが可能です。圧縮してあるとは言え、図鑑一冊分をクラウドエリアに入れて、その都度読み出すともの凄い時間がかかるので、その方法は向いていません。なのでこういう容量のあるデータは、端末本体のデータ領域に移してしまった方がベストです。
先ほどiPhoneに「身近な野草・雑草」の図鑑の移植が成功しました。図鑑なので画質を考慮してPDF圧縮率は低めにしたために、容量は60MBになりました。通常でしたら40MB以下に出来たと思います。そしてiPhone上で軽快にページ送りが出来てちょっと感動ですが、以前話に出していた「透明テキスト入りPDF」にしていません。なのでワード検索で目的のページに飛ぶ機能が働かない。そこが次の課題となっています。スキャンする時に「透明テキスト入りPDF」にしようとすると、変換処理にはかなりの時間がかかるので、どうしようか迷っています・・・
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2010年09月09日 電子版の可能性 Vol.1
日本でiPadが発売されて3ヶ月ちょっとたちました。出版メディアに変革が来る!と言ってマスコミが騒ぎ、私も自分のコラムで同様の事を発言しました。その後、iPadを含むタブレット型デバイスの評判はどうであるか?と言うと・・・
比較的 使用目的が明確だったユーザーにはおおむね好評で、楽しんで使っている割合が多いらしい。一方、何か目新しいぞと飛びついた人は、結局何に使って良いのか分からない端末だったようです。そりゃあそうでしょうね(笑)これは単なる道具であって、ただ買えばハッピーというものではありませんから。かつて、パソコンを買えば何でも出来るというキャッチに乗せられた人と同じ事です。まぁ、日本で出版革命が起こるのはまだまだ先の事で、そう直ぐには世の中が大きく変わるのは無理でしょう。今のところは、順当にその可能性が出て来ているかなという感じ。そこで・・・私はポジティブな情報を積極的に発信したいと思います。
この一週間の間で良いなと感じたアプリを二つほど紹介。
「ジャンプSQ.19D」 \450
雑誌をデジタル版に置き換えたものをビューワー込みで1アプリ扱いにして出したもの。目次のインターフェースにはまだ改良の余地を感じますが、コミックを10インチ画面で十二分に堪能できますね。何しろコミックス装丁よりも大きく、拡大表示も出来るのですから。このクォリティと読みやすさが実現したのであれば、是非 週刊誌もデジタル版で出してもらいたいと欲が出ます。雑誌の漫画の多くは、古紙の二次利用で紙に余計な色が付いています。現存している「ワラ半紙レベル」のロークォリティ誌。出版物として見やすい訳ではありません。黒ベタに振られた台詞が潰れて見えないなんて事は当たり前なのに、みんな文句を言わないのは不思議でした。あとここまできて採算さえあえば、出版社も当然次の手をやるでしょう・・・やはりネックは、アップルストアを通さねばならないことか。事実上、コンテンツ内容の検閲があるに等しいシステム?ですから・・・少年誌の多くは「冒険・勇気・友情」などをテーマにしていますけれど、それは建て前。現実的に解釈すると「暴力・エロ・萌え」辺りに集約している様に思います。かのCEOの血圧が100位上がっても不思議ではありません(苦笑)
「Flipboard」 無料
これはちょっとした革命的アプリかもしれません。何よりその表示センスに脱帽しました。デフォルトのメニューに、SNS大手のFacebookやTwitter、FlipPhotos~etc.などの登録項目があります。機能を具体的に説明すると・・・例えばTwitterを選択すると、従来のTwitterクライアントでは箇条書きの様に縦スクロールで流れていくツイートが、画面をいくつかに分割したマスの中にレイアウトされて表示されます。それはあたかも紙面のコラムの様な見え方に変化している。そしてページめくりによって、次のツイート画面に移動します。つまりそれは本のページをめくるがごときインターフェースなのですね。WEBは印刷媒体と違うので、PC画面で見ることを前提とした編集構成になっている。でも・・・今まで書籍に慣れ親しんで身についている感覚が意識の中にあるのです。なので、従来のレイアウトに置き換えたツイートには、何か安心して親しめる触感が出てくるのですね。コンテンツ内容が同じでも、見せ方にアレンジを加えるだけで見えてくるものが違って感じるのは不思議です。しかも、このアプリは自分の好みの検索登録が可能なのです。自分の見たいWEB情報をメインにした紙面構成にして閲覧できるのです。SONYのDVDレコーダーにあるキーワード検索と同じ機能を、ブラウザーに組み込んでいるのでしょう。試しにイラスト投稿サイトで有名なピクシブ通信のURLを登録してみました。すると、あっという間に「Pixiv Magazine」が発刊されたかの様な錯覚に(写真 右)こんなアプリが無料でイイノか!?・・・
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2010年09月10日 iPhoneOS4.1についたHDR撮影機能
先日 iPhoneOS4.1アップデータが公開されました。今回新たにバージョンアップした機能がいくつかありますが、私の関心事として注目したのが、カメラにHDR機能が付いたこと。HDRについては二年前に一度コメントしています。
→How to 欄 2008年2月20日「HDRとPhotomatixPro」
本来HDRとは、露出を変えた複数のカットを1枚に合成することで得られるハイダイナミックレンジ合成技術。でも今回は、一枚のショットから二つの露出状況を作り出して調整し、1枚に仕上げるモードです。元々階調性のよろしくない8bitレベルの画像処理でしょうし・・・疑似HDRと言った方がよろしい。試しに何枚か撮って検証してみましたら、見えてきた特徴がありました。あえて、条件の悪いやや暗い場所での撮影で試してみるとよく分かります・・・今回のHDRは、暗部のつぶれかけたディテールを持ち上げてPhotoshopのレイヤー比較(明)に相当する調整を行っている様に見受けられる。
全体的に暗部の露出が明るく調整された写真に仕上がります。若干明るくなりすぎる嫌いもある。ハイキーな部分にはあんまり補正をかけない感じです。光りが充分に回っている状況では、このHDR機能はそれほど効果的に働くとは感じられません。
私の憶測でありますけれど・・・人物のポートレイトを撮った時に顔が暗くなりがちなケースを救おうとする配慮なのではないか?と感じました。女性のあごの下などが真っ黒になるのを防ぐ効果はありそうですから。そもそも携帯電話のカメラでは、人物があまり綺麗に撮れないのですよね・・・
私がiPhoneのカメラ機能で一番改善してもらいたいところは・・・タッチパネル内に現れるシャッターボタンの位置。画面の一番下にあると、親指で押す場合にゆびがつりそうなのです。簡易カメラなのだから、シャッターボタンは画面の何処をタップしても利く様にして欲しい。すでにコンデジにはそういうタイプが出て来ています。デザインと機能重視のAppleの設計にしてはあまりに使いにくい。ユーザーの立場にたった改良の余地はまだまだたくさんあるのです。
写真 上 HDR OFF / 下 HDR ON
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2010年09月12日 デジタルサイネージコントローラー
今年の4月26日にコメントしたデジタルサイネージという広告の手法があります。大変有効で将来性を感じるので、その利用法にアンテナを張っています。実際に調べてみると、その情報の送出にはコストのかかるセットボックスが必要。なので 個人レベルではそう簡単に利用が出来ません。でも考えようによっては、パソコンとモニターのセットで、クローズドなデジタルサイネージシステムは作れるのです。更に簡単なスライドショーやムービーは、データをSDメモリーカードに入れてフォトフレームに入れるだけでもOK。それらは最近、化粧品などの売り場で見かけるようになりました。要するに日進月歩でデジタルサイネージを取り巻く環境は進歩している。そして最近、「こういうのがあったらいいな」と心に思うアプリケーションが、探すとすでに存在してたりする。市場の対応がホントに速くなりましたね!・・・
デジタルサイネージコントローラー
これはiPhoneやiPadを情報送出コントローラーにしてしまうもの。発想が良いので買ってみました。Ver.1.1の現状では簡単なスライドショーにコメントを載せることしか出来ないので、利用方法も限られます。でも機能がアップしていけば、可能性がだんだん広がっていくことでしょう。バージョンアップに期待したい。
ちょうど今、PCのプレゼンソフトで作ったスライドショーを、iPad経由でプロジェクターに映写するテストを始めた所。色々な方法でスマートなプレゼンテーションの在り方を検討していきたい。この秋より、専門学校の授業で実践投入する予定であります・・・
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2010年09月13日 プレゼン用アプリケーション
私が大学生だった頃、人前でのプレゼンテーションは、主にOHP(オーバーヘッドプロジェクター)か、スライド映写機を使ってやるものでした(勿論パネルボードも使います)両者とも機材の準備が面倒でした・・・こう書くと、私がかなりの歳みたいに見られてしまいますけれど、1990年代まではまだOHPは現役だったと思います。
ちょうどその頃に、パソコンでプレゼンテーションをやるのは最先端の手法で、かなり珍しかったはず。Aldus社のPersuasion(パーシュエーション)という有名なアプリがありました。仕事の先輩が使っていたのを後ろから見ていた事があったのです。文献で読んだ話によると、医者や学者が学会で発表するときによく用いられたとかで、結果的にそのプラットフォームであるMacintoshユーザーに、医療関係者が増えた理由だそうな・・・その頃は 私はNECのPC-9801ユーザーでしたので、プレゼンはおろかグラフィックはドット絵レベルのものしか作れませんでしたね(汗)
その後、MicrosoftのPowerPointが後出しの強みを生かして市場を制覇!いつの間にかPersuasionは消えてしまいました。晩年はAdobeがAldusから版権を買い取ってしばらく販売していたはずなのに続かなかった・・・MSのいわゆるパワポは、インターフェースが使いにくい上に異なるバージョン間の互換性がいい加減で、私は今でも疑問を感じざるを得ない。Windows版とMacintosh版のデータの互換性も低く、そもそも機能自体が別だったりもする。なぜなのか?ムービー書き出し機能なんかまともに動いた試しが無いぞ!・・・スライドを動画に変換する場合は、全てのコマをDirectorというアプリのキャストに張り込んで、面倒な事をした記憶もありますね・・・メーカーはもっとしっかりして欲しい。正直言ってオフィスの構成アプリを使っていると、パソコン作業が嫌いになってしまいそう(哀)
だから、プレゼンソフトにKeynoteという新顔が登場した時は、大変うれしい事件だったのです。ただし、Apple社製でMacintosh版しか無いのがウィークポイント。これは言わば平成に復活したPersuasionなのかも知れない。このアプリの凄い所は・・・余計な機能が無いので、とてもシンプルかつ容易に構成が出来ること。そして映像出力がとてもしっかりしています。ビデオ書き出しをDVDにするのも簡単です。パワポのデータの読み込みと書き出しはついていますけれど、これは最低限のデータのやり取り程度で、レイアウトはやり直さなければなりませんけれど・・・
6月にiPad版のKeynoteが出たのも大変うれしかった。Macintosh上で作ったプレゼンデータをそのままiPadに移せます。いや、そのはずでしたが・・・昨日初めてデータを移してみたところ厳しい制約があるのが分かってしまいました。それは、iPad版Keynoteは、音声データを扱えないということ。つまり効果音やBGMが全部消失してしまうのです。これは痛いなー!将来バージョンアップして、その辺りを是非解決してもらいたい。PC版が出来るのだから尚更であります。
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2010年09月14日 iPadにとるプレゼンテーション
軽量化されたノートブックパソコンでさえ、毎日持ち歩くというのはかなりの負担であるのは間違いありません!?そこでいわゆるネットブックなる更なる小型ノートの出番となるのですが、Macintoshプラットフォームにおいては残念ながら小型に相当するラインナップが存在しない・・・そこで出て来たiPadが、ノートブックの代役になればという期待は大きいのです。
iPadはビューワーとしての機能は充分あるので、すでに完成したプレゼンアプリのデータの再生がしっかり出来れば、使えるツールとなります。私としては、先日コメントしたKeynoteのデータ再生が可能となれば一気に利用価値が高まる訳です。音声データが移せない・添付も出来ないのは痛いことですが、音無でもスライドショーの再現性がしっかりしていれば何とか使えそう。
今日、専門学校の授業で試して見ました。投写型プロジェクターにアナログRGB端子接続をして、Keynoteを再生してみたところ、特に問題なく使える事が証明されました。これはしめたと言うことで、今後iPadを授業に活用することが増えそうです。
利用出来ない音声データ(特にプレゼン中のBGM効果)については、年内にiPadのOSアップデータが出ると多少状況が進展するかもしれません。っというのが、アップデートによってiPadがマルチタスク処理可能になるとアナウンスされているからです。Keynoteと同時に音楽再生ツールを起動できれば、シンクロはしませんがBGMを流しながらのスライドプレゼンが可能になることでしょう。その辺りの使い勝手を今後検証レポートしていきたいと思います・・・
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2010年10月22日 勢いのある時こそ一旦立ち止まってみる
今年に入ってからiPadが出たりして電子出版やクラウドなど、デジタルIT技術の周辺は動きが激しくて活気がある。わたしはその流れの推進派を自認しているので、基本的に肯定している。・・・が、そうした流れに勢いがある時ほど、慎重な視点を忘れてはならない。それは最初からわかっているのだ。便利なものにはかならず裏や揺り返しがあってもおかしくはない。他のジャンルでも近いことを経験しているので多少疑心暗鬼な気分にもなるのですね・・・
ちょうどその視点を突いた本が出ました。田原総一郎氏著「緊急提言!デジタル教育は日本を滅ぼす」タイトルが何やらセンセーショナルであります。私はこの評論家のツイートをサポートしているし、田原氏が司会を努めているテレビ朝日の「朝まで生テレビ」はもう20年以上ずっと見ているので、この人が何を言わんとしているのか察しがつきます。その上で、いくつかの著書は買って読んでいたりする・・・
「緊急提言!デジタル教育は日本を滅ぼす」は、iPadやiPhoneで読める電子版でも出ましたので、そちらを購入しました。読むのはまだこれから・・・でも、先に書いたように、内容はある程度察しがついています・・・
まぁ、便利だからと言って、全てを過剰に評価したり過信することなかれ。利点を身の丈で評価し、必要のある範囲で活用すればよろしいのでしょう。それでも、日本の政治をはじめ、教育にはどうも明確なビジョンを感じる事ができない。見えそうで見えない未来。今は現実と近未来をしっかり見据えて、堅実な予定を組んで先に進むことが肝要であります。一番肝心なのは技術では無くコンテンツの中身であることは間違いない。IT技術のスキルばかりを追っていると、必ずやしっぺ返しを喰うことになりかねない。その辺りを踏まえての技術論をしっかり見ていきたいと思いますね・・・
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2010年11月20日 AppleTVがやって来た
今日 AppleTVが宅急便で届きました。
これは・・・テレビにネット経由でストリーミングした映画やコンテンツを表示する中継機となるもの。前のバージョンのAppleTVは、HD内蔵で一旦動画を貯めて送出する仕組みでしたが、今回から方法論が全く別物になりました。受信するだけの端末だからか本体がとても小さくコンパクトに。手のひらに載る程度のサイズです。価格は8,800円也。
Apple製品としては珍しくブラックな筐体で、これは「2001年宇宙の旅」に出てくるモノリスの質感を狙ったのでは無いか?と思われる・・・マット感が美しい。
テレビにはHDMIケーブルで接続します。操作は全て付属のリモコンで。最初にWi-Fi受信の設定をしますが、ここで首をひねる問題が発覚!なんと初期設定では、インターフェースの言語がドイツ語と思われる表記で現れました。私はそんな言葉分からないぞ・・・最初にどのメニューに飛べば良いのか迷うことしきり。せめて英語にしてくれないかな。適当に全部の項目を順番に見ていたら「言語設定」が見つかったので何とかなりました。日本に出荷する個体は、やはり最初から日本語にしてくれないと困ります。いくら操作がシンプルでも、これでは分からない人がいても仕方ないでしょう・・・
その後、Wi-Fi設定を済ますと、後はもの凄く分かりやすい操作性で感心してしまいました。まだ、映画のレンタルなどは試していません。課金がクレジットカードのみなのか、iTuneCardのコードが使えるのか未確認です。また、映像コンテンツを購入する場合はPCからのみで可能で、その場合はスタンダード画像になる。AppleTVで直接レンタルする場合にのみ、HD画像を選択する事が出来るなど、方法によって画質のモードに制約が出るようです。よく理解してから利用しないと勘違いでトラブりそう?
半年前に使い始めたアクトビラなるネットサービスは、あまりに使いにくいのでもう放置状態。簡単にストレスなく使えなければやはりダメだと思い知りました。一方アメリカで先行発売されたGoogleTVも同じ様なシステムみたいですが、そちらは日本での展開はまだ未定。Appleのサービスが一歩先んじた感がありますね。さて、これからどんなコンテンツが充実していくかで勝負が決まると思われます。
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2010年11月22日 AppleTV 使用レポート
先日手に入れたAppleTVですが、嫁さんが映画を見たいというので早速使ってみました。ちょうど育児で忙しく、気楽にレンタルビデオを借りに行く余裕がありません。なので出かける手間が省ける同システムは、今の状況に「渡りに船」的存在。
誤解している人もいるみたいなので、ちょっと捕捉。AppleTVはいわゆるビデオオンデマンドによるストリーミングをメインとした中継機であって、これでインターネットが出来る訳ではありません。そこがGoogleTVと違う所です。機能を、コンテンツの視聴に絞り込んだシンプル設計。その分、操作はとても簡単で快適です。
映画をAppleTV端末からレンタル予約した場合のみ、HD画質のモードが選べます。っと言ってもフルハイビジョンでは無く1280×720pixel。最近のHi-Visionテレビはフルピッチの1920×1080pixelなので理論値では解像度が落ちます。でも、仕事でShibasokuの業務用モニターで画質チェックをしていたうるさい私の目からしても、遜色のないレベルに感じて充分満足なり。だいたい地デジ放送だってフルハイビジョンではありません。1440×1080pixelなのですが・・・それを「画質が落ちた」と言って文句を言う人は果たしているのか?画質の低下は、解像度の高さよりも圧縮率によるロスの方が大きく、1920×1080のAVCHDよりも、1440×720のHDVの方が私は綺麗だと認識しています。
一つAppleTVの視聴環境で条件がつくならば、ワイヤレスネットワーク(Wi-Fi)の下りスピードは出来るだけ速いものにした方がよさそう。うちは数ヶ月前に、CATVのモデムをアップグレードして下り平均が90MB/s出るので、リアルタイムストリーミングでのコマ落ちは皆無でした。現状ではテプコ光やBフレッツ光などの高速回線サービスが望ましいと思われます。
あと気になる、レンタルでの課金処理は、iTunesCardのコードが使えるので、PCのiTunesやiPhoneにカードの残高があれば、AppleIDとそのパスワード入力で支払いが済みます。セキュリティ面でも大変安心できて良いシステムだと感じました。そして・・・早くテレビドラマや日本のサブカルチャーコンテンツなどが充実してもらいたいなと期待します。
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2010年11月24日 iOS4.2アップデート
数日前にアップデートが開始されたAppleのiOS4.2。その発表のタイミングは計画されたタイムスケジュールで行われた様です。それは、AppleTVの発売とiTunesのバージョンアップと同時期で無ければならなかった・・・何故かというと、iPhoneとiPadをAppleTVに同期させる為にiTunesを介して、システムの整合性を取らねばならなかった為。トータルで新しい何かが出来ますよというアプローチであるのですね。
具体的には、iOS4.2のコンセプトに、携帯端末とPCとTVを結んで情報のやりとりをより自由にするシステム作りがあったと思われる。例えば、iPhoneで撮った写真を、ワイヤレス状態でTVに映し出すための簡易なしくみ。しかもうんと簡単に誰でも出来るレベルで可能にしなければならないというもの。全てをApple製品で揃えなければならない条件がつきますが、とても快適なホームネットワークが実現することは確かだと感じます。
先ほどiOS4.2のパージョンアップは無事に済みました。多くのアプリも特に問題なく動作しているみたいです。これから何が出来るのかを試してみたいと思います・・・
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2010年11月25日 続々デジタル端末登場!
この11月末から年末にかけて、多くのメーカーからスマートフォンやタブレット型デバイスが、一斉に発売になります。これらは全てApple製品に対するいわば包囲網。特に、現在タブレット端末の世界市場はiPadが95%以上占有しているらしいので、他社としてはその市場に参入することが至上の命題となっている事でしょう。
今日、店頭でついに展示用の実機に触れる事ができたのは、ドコモのGALAXY Tabと、AUのIS03の二機種。前者は7inchサイズのタブレット型デバイス。これは、通話機能があるのでカテゴリー上巨大なスマートフォンとも言えます。一方 AUのIS03は、一見iPhoneそっくりのルックスをしているもの。デザイン上の商標登録に引っかからなかったのか?と不思議に思うほどの類似品。但し背面は樹脂製で丸みを帯びていて、iPhone3Gsのシルエット。両機の特徴はいずれもOSがAndroidであると言うことでしょう。なので同じグループ陣営にあるものと言える。
突っ込んだ感想を言うならば、今後どんどん出てくる端末が、iPhone/iPadであろうがAndroidであろうが、それが論点の中心ではないと思います。要は、それらが日本での電子書籍と映像配信サービスを、本格的に加速させるきっかけになるかどうか?一昨日ソニーがKDDI・凸版印刷・朝日新聞社と共に電子書籍配信事業の共同組織の立ち上げを発表しました。各社 準備をちゃくちゃくと進めている様です。
私がメーカーのそうした動きに敏感なのは理由がある。15年ほど前に、メディアがテープから直径12センチのディスクに移り変わるという節目にそれを傍観していたこと。映像信号をデジタル圧縮する技術発表会には顔を出していました。3DO REALのコンテンツ話にも少しだけ首を突っ込んだりした・・・当時はCDーROMコンテンツの黎明期。その時には、新しい波が来ているのが分かっていたのに、結局 普及期に入るまで具体的な行動を起こさなかった。その間につかみ損ねたビジネスチャンスがけっこうあったのですね。コンテンツは内容こそが大事だからというのは正論です。でも方法論が大きく変わる時にやるべき企画も大いにあると思い直すようになった・・・写真に関してはフィルムからデジタルへの置き換えを人より早目にやって良い感触を得ていたので、保守的な見方が変化したとも言えます。
最近一番大きく影響を受けつつあるのがプレゼンテーション。昔はメディア媒体に編集した映像などを入れてテレビに映し出して説明する事が多かった。それがノートパソコンに変わり、更にそれがスマートフォンやタブレットに置き換わる。そこでは表現の方法論もしっかり変わる。肝心なのは後追いで真似るのでは無く、トップ集団に入ってチャレンジに参加すること。その姿勢が大事だと考える。第2の理由もあります。やはり現在、映像と出版を含めた広告業界は大不況である。この停滞感から抜け出して、新しい目標を掲げないと未来が無い。だから「新しい事はいいことなのだ」という可能性を、前向きに捉えていくしかないのですね。これは単なるユーザー視点の話ではありません・・・
夕方、長い付き合いのある映像プロダクションのお偉いさんと、お茶を飲みながら、そんな話をしてきました。話題はANPEXの24channel 2inchリールの思い出話から、3Dテレビコンテンツまで及んだ。時代の変化の速さと激しさにため息が出ました・・・そしてみんなネクストチャンスを探しているのです・・・
写真 7inchのGALAXY Tab
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2010年11月26日 レガシーシステムの維持
人から資料を渡されて、編集して欲しいと言われる事が時々あります。業務用のフォーマットで無い限り、大抵のメディアは家で自家処理変換が出来るようにしてますが・・・廃れてしまった方式が来ると少々やっかい!?MD(MiniDisc)はそれほど古いとは言えないですが、2001年に 外部メディアを必要としないiPodというものが出現して以来、徐々に廃れてしまいました。カセットテープから主役の座を奪って何年くらいの天下だったのだろう・・・
うちにあるMD機材は、もう長いこと火(電源)を入れてません。軽く5年は放置状態だった。モーター内蔵のメカ部分が多い機材は、使っていないだけで可動部分が劣化しますね。動くかどうか、まずはオシャカになっても良いディスクを入れて、恐る恐る動作チャックをしました。すると、いくつかのスイッチが少し接触不良気味。かなり強く押さないと反応しない。おまけに、再生中に本体を軽く触っただけで停止してしまう。何か不安定です。
要は、MDの音声データをPCにキャプチャーして、編集ソフトで扱えるデータ形式にフォーマット変換できれば良し。ディスク1枚 約68分ほどを吸い出す間動き続けてくれれば充分・・・それは何とかクリアしました。それを44.1kHz 16bit Stereo AIFFに変換して一件落着。
ふと身の回りを見渡してみると・・・もう随分長期間動かしていない機材がありますね。急に使おうとしても、ちゃんと動く保証が無いので、たまには火を入れないとダメですね。ビデオはベータだけでなく、8mmにVHSも廃れたメディアに加わりつつある。機材は埃を被っている状態。オーディオでは、オープンリールは10年以上前に廃棄してしまったので既にアウト。DATやDCCは所有していないのでやはり再生不可!ああ、カセットデッキももう15年位放置しているなぁ・・・ヤバイです。
レガシーシステム&メディアとは・・・一般辞書には載っていない言葉。それは、新しい方式に取って代わられた古いモノ(方式)という意味です。PC関連ではFDは当然ながら、MOやZipドライブもすでにレガシーの仲間入りをしつつありますね(汗)
写真はMD WALKMAN。
記念すべき第一号機だったもの。取材の時の音声収録に使っていました。それはやがてOLYMPUSのICレコーダーに取って変わり、その後DVビデオに外付けマイクで対応するやり方にスライドしました・・・そう言えば、大昔には「デンスケ」という伝説的な名機があって、それを借りて使っていたなぁ(懐)
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2010年12月02日 心が惹かれる色と質感
これは完全なる好みの問題かと思いますが、一目見ただけでイイな!と感じる「色味や質感」というものがあります。私は元々緑~蒼色が好きだったので、そういう配色のプロダクツには無条件で目が行きます。ハンドルネームの蒼もその辺りのこだわりが関わっているものです・・・
たまたまディスカウントショップのiPhoneグッズコーナーを通りかかった時に、その一品が目に入りました。綺麗な緑色のハードケース。まず色が良いのですが、これは更に質感も素晴らしくて絶妙な光沢を放っていました。触れるサンプルが出ていて確認したところ、一見金属質のイメージながら、表面にラバー加工がしてあって、手触りはゴムですね。iPhone4は薄べったくて手からするっと落ちやすそうなデザイン。つるつるしたカバーでは落とさない自信がありません。やはり摩擦が適度にあって手に張り付く感じが欲しいのですね。表面のラバーコーティングはとても良い感触でした。余計な飾りが無いシンプルさも最高!
今まで使っていたものもそこそこ良い手触りだったのが、毎日なで回しているうちに、表面が若干つるつるになってきました。つまりやばくなってきた。なのでケースを買い足し決定。外観を変えただけでプロダクツの印象は大きく変わって、気分も新しくなると言ううれしい効果もあります・・・
そうそう、この前買ったバッテリー内蔵のケースは、通常は外して鞄の中に入れています。常に被せていると、やはり大きくて重いのでした。iPhoneの現在の大きさと重さが、ちょうど良いバランスでデザインされている事を再確認したところです。
現行使用品(左) SoftBank SELECTION for iPhone4 ラバーグリーン(右)
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2010年12月18日 Flash対応ブラウザアプリ skyfire
今日、AppStore(iTunesStore)であるブラウザアプリがリリースされました。
Skyfire Web Browser 2.1.0
以前より話題になっていた「iPhoneでFlashが見られるブラウザ」です。ところが、やっと明らかなになった詳細を読んで見ると、そこに「Flashを組み込んだWeb表示は全て非対応」と書いてありました。Flash表示が出来るのは、単純に単体の動画ファイルのみ。スクリプトが入ったFlashには対応していないのですね。期待はずれでした・・・それでもインストールしましたけれど。
skyfireは今後も進化を続けて、より広いFlash再生環境に対応するロードマップが有るそうです。焦らずに期待して待ちましょうか。HTML5環境が普及して一般化してしまうのが先であっても、一向に構いませんけれど・・・
追記
Flash対応のiPhoneブラウザアプリには、他にPuffinというものも存在します(右)でも、こちらはインストールしましたが、起動してしばらくすると落ちてしまう。実用に至らないので一応存在の紹介だけ・・・
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2010年12月28日 バーチャルサービスの危うさ
昨日付でmixiゲームアプリの「みんなのイケス」がサービス停止になりました。終了したのはmixi版だけで、モバイル版の方は存続し続ける様です。元々無料登録で遊べる仕様なので、コスト的な損害は発生しない?私も「サンシャイン牧場」と「みんなのイケス」はたまにアクセスしてみる程度なので、熱心にやっている訳ではありません。なので、今日になって存在そのものが消失している状況に「無くなったのね」という感想があるのみ・・・
でも・・・一部の熱心なユーザーにとってみれば、愛着がある遊びの場が消えて無くなっているのはショックでしょう。バーチャル空間の危うさと空しさを感じる瞬間です。
近いケースで私が心配しているのは、現在電子書籍サービスが専用のアプリケーションで提供されているケース。管理会社が倒産してしまった場合、アプリの接続認証先が無くなってしまう訳ですから、立ち上がらなくなってしまうと思われる。すると、購入した書籍データなどはいったいどうなるのでしょう?購入しているのだから、買った書籍は自分に所有権がある物的財産(相当)です。それが表示できなくなったら、財産を奪われたという事になりかねません。
デジタル資産は、そのシステム自体がまだ発展途上のものでありますね。権利も含め、今後の運営の在り方には色々な課題があると思われます・・・
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2011年02月05日 facebook
facebook始めました。
トップページにもその告知をさりげなく載せましたが、
まだ色々検討中のこともあって、
当面は積極的にはやりません・・・
日本のSNSは匿名投稿を長いこと習慣として来ましたので
facebookの方法論が一般に受け入れられるまでには
まだしばらくの時間がかかると思われます。
でも、正直言って、匿名では出来ることにも限界があるのは確かでしょう。
その辺りを検証しつつ、自分の発言に責任を持てるように
言葉に重みをつけて、情報発信をしていきたいと思います・・・
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2011年03月22日 大容量バッテリー
東北関東大震災から10日以上たちました・・・現在お店に行っても防災グッズや日用品が軒並み売り切れ。おかげで色々なモノが買えない状態です。特に全く手に入らないものに「乾電池」がありますね。私が普段使っているミニライトは単三を使うタイプ。充電式のエネループはあるので、それを使えば良いとも言えますが、これは電圧が若干低めなのです。そのせいかライトが暗くなる感じがする。いずれにせよ、単三のアルカリ乾電池を少し買っておけば良かったと後悔。
それはそうと・・・この間に、一つ自衛の為のグッズを探して買いました。それは、携帯電話用の外部電源。iPhoneのバッテリー時間を大幅に伸ばす奴です。あれっ、ソレなら以前買ったじゃないかと?そう、ケース兼バッテリーのタイプをこの場でも紹介しましたっけ。でも実はそれほど当てにならないのが分かりました。何故かというと、電池容量が少なすぎたのです。たったの1500mAh。乾電池1本分にも満たない。表で本体電源が切れた時に、帰宅するまでに若干伸ばしてくれる程度のものに過ぎませんでした。デザイン性を重視した商品だったので、実用性は今一つ物足りなかった。
今回新たに探したのは、携帯できるタイプでは最も大容量ではないかと思う。MOVEON社のPES-8800。型番にある様に電源容量が8800mAhあります。これはエネループで言えば4本分強。iPhone4本体の電池容量は1420mAh程度だから6回近くフル充電出来る計算。
スマートフォンは今や、通話をするだけのものに有らず。電子書籍を読んだり、ネットブラウジングをしたり・・・ホントによく電気を喰うのだ。そして、表で災害なんかに遭遇した日には、きっと命綱に近い存在になると思われる。だからその要とも言える電池の持ちは大変重要なのですね。これが私の防災対策の一つであります・・・
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2011年04月8日 緊急地震速報アプリ
先ほど宮城で震度6強の地震発生!
(7日午後11時32分頃)
これは余震と言える大きさでは無いです。
本震レベルじゃないですか・・・
最近では、震源地から少し離れていれば
緊急地震警報なるもので事前に知ることが出来ます。
身構える事が出来るだけでも意味があるし凄い技術だと思えますね。
iPhoneに「ゆれくる」というアプリを入れているのですが
こちらもその警報信号を受けて音が鳴る!
緊張感が漂う瞬間・・・
(添付写真は過去の時のもの)
私はすぐに子供を抱っこして身構えます。
最近の嬉しくない習慣になっておりますね(汗)
今後も大きな余震を前提に 気を抜かない方が良さそうです・・・
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2011年04月28日 iPad2発売される!
本来なら先月末の発売予定だったApple iPad2。東日本大震災の影響で、日本だけ販売が遅れておりました。それが本日 やっと発売されました。私も、出先から秋葉原ヨドバシカメラに立ち寄り、手にとってその進化のほどを確かめてきました。
まず、初代のiPadと比べて感じるのは薄さの印象。ほんの僅かミリ単位の変化にもかかわらず、縁のアールの絶妙な丸み加減のせいでとても薄く感じます。ちょっと厚手の段ボール紙のよう。重さは15%ほど軽くなったらしい。一見して変わったな!と思えるのは、画面のコントラストの高さでした。もうここまでクッキリできるものなのかというほどの高精彩な表現域。操作性では 前モデルよりも若干キビキビした反応速度。グラフィック性能は約9倍の向上とアナウンスされています。
新しい機能として、前面と背面に一つずつカメラレンズが付きました。FaceTimeというWi-Fi回線を利用したテレビ電話が出来ます。これは上手く利用すれば、テレビ会議システムに発展しそうな予感。新しい使い方が期待出来そう。ボディカラーはブラックに加えて、ホワイトモデルが追加されました。これは本日同時発売されたiPhone4ホワイトモデルと一緒です。とても上品なパール系ホワイトで、安っぽさは感じません。あと内蔵スピーカーがグレードアップしているみたい・・・
景気の良いAppleが満を持して発売する新モデルですから、性能が悪い訳ありません。値段も若干下がってお勧めの商品に仕上がっていると思います。前モデルをスルーした人も、二代目を考えている人も買って損はないでしょう。Appleの回し者の私が言うのですから間違いありません(笑)
さて・・・タブレット型デバイスが登場して1年たとうとしています。その間、電子書籍の市場がどのくらい一般化してきたか。私の目には一応順調な推移に見えていますが、iPad2がその流れを更に後押ししてくれますでしょうか・・・他のメーカーのタブレット型PCが今一つブレイクしていない様なので、Appleの一人勝ちはもうしばらく続きそうな感じがしますね・・・
ちなみに、私は今回どうするかというと様子見です。流石に毎回新製品を買える余裕はありませんし、現在気になっているモデルが別にあります。それは昨年末にモデルチェンジしたMacBookAirの11inch。画面サイズだけ比較するなら、ワイド画面ながらiPadと大差なく、通常のPCアプリが使えるのはやはり便利。すでにiPadは持っているので、別の使い勝手のある機材に目が向いております。今夏メジャーバージョンアップするMacOS X 10.7のLionにも大いに期待しています・・・
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2011年5月9日 これは神アプリの予感!?
iPhone用のアプリは色々あれど、このLeafSnapなるものは
コンセプトが素晴らしく、私は速攻でダウンロードしました。無料!
LeafSnap : http://goo.gl/XRN0l
これは、iPhoneのカメラで葉っぱを撮影すると、そのシルエットから
何の植物かネット上の登録品種を照合して探して来てくれるもの。
今までその正体が分からない植物は多くありまして、植物図鑑で
調べようにも、とっかかりが分からないと見つけられないのですね。
葉っぱにレンズを向けるだけで、名前が分かるのであれば余計な
手間が省けます。
もっとも、現時点では、照合出来るのがアメリカ北東部の樹木に
限られるそうで、日本での利用価値はほぼゼロかもと思います。
今後アップデートで、照合可能な植物が増えるとのことなので
それに期待しています。実際に身の回りの葉っぱで使える様になれば
これは神アプリになるのではないか!?と思いますが如何でしょう・・・
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2011年6月29日 自炊作業は粛々と・・・
最近話題にしてませんが、書籍のデジタル化→自炊作業は日頃粛々と進めております。対象は主に雑誌関係。ドキュメントスキャナーで取り込む前に、背表紙を裁断機で裁ち落とす必要があります。要するに一枚ずつの紙に分けておかないといけない。
スキャナーで取り込むのはほとんどオートなので大した手間ではありません。やはり自炊作業のキモは裁断作業かと思います。背表紙部分はホッチキスで留めてあるのは、一つ一つペンチで引き抜き、中央のラインから左右に分けて切り離す。ノリで留めてあるものは、そのノリの部分を避けて背表紙部分をザックリと・・・その時に、もの凄い力で紙を裁断するので、少し紙がズレて、ご覧の様に裁ち落とした部分が台形になりがちなのです。けっこう難しい・・・
今日は天文雑誌の「月刊 星ナビ」のバックナンバーを1年分処理しました。時間がたつと、昔の記事はなかなか読みませんが、時折「あの特集もう一度みたいな」ということが無いとは言えません。でも雑誌はどんどん溜まるので、数年に一度一気に処分しなければ、保管する場所が爆発してしまう。それが悩みの種でした。
自炊作業は片手間で気楽に進めないと続きません。気長に構えてやっております。一つ守らなければならない事。買ってくる雑誌の増加量よりも、自炊してデジタル化する量が勝らないと、いつまでたっても部屋の書籍は減りません。時々自炊作業をさぼっていると、積み上がった雑誌のタワーはじわじわ高くなっていきますね(苦笑)
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2011年7月18日 効果的なイメージキャンペーン
ネット上の情報によると、Appleが新しいOSを発売するのは来週半ばだということ。私は長らくAppleのMacintoshユーザーであるので、かなり贔屓目のコメントになりますが・・・今度の新しいOSは今後の新しいネット社会を先導する革新性を帯びているものだと期待しています。この数ヶ月間の間 その登場告知が効果的に行われて来ました。
次期OS X 10.7のLion(コードネーム)は、OSのインターフェースがWebとの親和性を高めたものとなり、様々なデータの管理取扱にいよいよクラウドとの連携が入って来る予感があります(AppleのiCloudサービスは今秋から)それがどれ程のインパクトを持つかは、実際に使ってみなければ分かりませんが・・・でもそこには大いなる期待感という魅力(新たな商品性)が存在している印象がある。そのプレゼンテーションが分かりやすくシンプルなのが良いです。OSの機能アップが、その使い勝手と暮らしの向上にいかに繋がるのかという提案そのものになりそうです(この流れはいずれ来年度の新規WindoesOSにも影響を与えるものと思われる)
「あなたのライフスタイルが変化する」と言っているに等しいのは凄い事。現時点では具体的な情報が確定していませんが、それはサービスが始まってからのお楽しみという所です。Appleが支持されている理由は、まずはユーザーへのメッセージの出し方が上手いと思う所からではないだろうか。期待感とはつまり新しい価値観の創造である。発売前にそのイメージを意図的に創り出している時点で、新商品が売れて成功することは保証されていると言えましょう!?
写真は12年前に行われたAppleのキャンペーン広告の様子。場所は表参道駅の地下通路。何だか新しいカラフルなパソコンが出ますよという告知。言わずと知れたiMacの新製品PRなのでした。一切の説明は無しにでも「コレは何だ!?」「何か面白そうだ!?」という期待感を生じさせる効果的な告知の為の戦術のお手本かと思います。このキャンペーンは、その後社会現象となった成功事例として今でも語り継がれておりますね・・・
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2011年10月15日 iPhone4Sが発売される!
昨日はKDDIからもiPhone4Sがついに発売されました。
これでソフトバンクモバイルのiPhone独占が崩れた事になる。
今回は嫁さんが、旧型のiPhone3GをMNPでSBからAUに鞍替えしました。
同じiPhone4でもSが付くと性能はかなり違うみたいだし、キャリアが
SBからAUになることで、受信環境はかなり違うのではないかと期待します。
AU版の使い勝手がよろしければ、私もいずれキャリアの変更を検討するかも。
SB版とAU版でさっそく一つ、機能の確認をしてみました。それは
iPhone同士で相互の携帯番号が分かっている場合に使えるメッセージ機能。
メアドよりも素早くコメントのやり取りが出来るもの。
結果は問題無くやり取りが可能でした。
また昨日アップデートが実施されたiOS5に関しては、しばらく使ってみての
検証が必要かと思います。またレポートしましょう・・・
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2011年11月8日 iOS5のメモリー管理の問題点?
先月の中旬に発表されたAppleのiOS5。私も自分のiPhone4とiPadのOSをアップデートしました。それによって追加されたいくつかの機能はなかなか興味深く、事前に約束されていた良心的なアフターサービスであると感じます。
でも、目玉であったiCloudとの同期は、音楽データの共有が日本だけ出来ないなど、いくつかの未完成な部分がありました(これは法律上の問題から来る制約らしい)それと同時に、新発売のiPhone4Sはバッテリーの持ちが悪く、それはiOS5に内在するバグのせいだとアナウンスが成される始末。私の旧型のiPhone4も若干バッテリーの消費が速くなった様な気がしています。
実は・・・それよりも問題に感じる部分がありますね。それは、しばらく使っているとメモリーのバッファが直ぐに飽和してしまい、フリー領域の確保が出来なくなってしまう現象。ネットのブラウジングで次のページに飛ぼうとするとやたらに時間がかかったりするのは、どうやらSBの回線スピードの弱さばかりでは無いと見た。
iMemGraphというメモリの解放が出来るアプリがあります。現在これがとても重宝している。ネットに繋いでいるだけで、iOS5管理下でのメモリ使用状態は、ご覧の様に一直線に下降し、すぐにシステムが起動維持できているぎりぎりの領域まで下がってしまっているレベル?そこでメモリ解放を行うと、一気に300MBまで回復します。しかしフリーなメモリ領域が確保出来る時間は短く、すぐにまた低下してしまう。これはかなり由々しき問題ですね。iOS5にアップデートする前は、これほど露骨に上下しませんでしたから、やはりOSの問題かと感じます。早く次のバグフィックスが行われることを期待しています・・・
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2012年2月7日 かつてのSONYは輝いていた
昨年度の日本企業の業績は、大震災や原発問題による省エネ・円高・タイ工場の水害など、幾重にも重なった逆風によって惨憺たる赤字決算に追い込まれておりますね。PanasonicやSONY・SHARPなどの一流企業の不振は目を覆うほど!?・・・特にSONYに関しては、世界のソニーと呼ばれていた面影が何処へ行ってしまったのかと不思議に思う程の低迷ぶりです。製品品質の問題よりも、かつてのチャレンジスピリッツが影を潜め、わくわくする期待感が無くなってしまった印象はしばらく前から感じていました。
私は大学生の時にSONYでバイトをしていた事があります。それは単なるデザインワークでは無く、新しい価値を模索して提案して欲しいというつかみ所の難しい課題でした。でも、アイデアそのものに評価を出しますよという姿勢は「自由な発想に価値が生まれるのだ」という新しい視界を学生に与えてくれたのだった。それはもう大変な刺激を受けたものでした・・・
本来のSONYのコンセプトは「人がやらない事を先に考え具現化する」ことでは無かったか。それが何時の間にか手堅い商売を考える様になり、結果 商品にわくわくする輝きが無くなってしまった!?
専門学校のゲームクリエーター科には、SONYのAIBOが静かに飾ってあります。1999年にいきなり登場したこの動物型ロボット。当時のSONYの社内でも「何故ロボット型玩具をやらねばならないのか?」と賛否両論だったそうな。その後2006年に製造終了するまでに、10種類以上のAIBOが作られました。
最初から明確な勝算があったかどうかは不明ながら、結果的に熱狂的なユーザー(飼い主)を産んだこの商品は、注目すべき創造物であったと評価したいです。
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2012年5月22日 着せ替えアクセサリー
今ではパソコンもカメラも携帯端末も・・・カラフルなケースや周辺機器に囲まれてすっかりファッション感覚で楽しめる様になりました。でもそれは最初からそうであった訳では無い。思い起こせば1998年にAppleがボンダイブルーカラーのiMacを発表したのが始まりでは無かったか。当時それまでは パソコンはグレーか薄いベージュ色の筐体で、それは事務機器の範疇を超えなかった。そこに有彩色のビビットな色を投入したAppleの発想は、最初「何か勘違いをしているんじゃないの?」と後ろ指をさされた程だった。でもその後に「キャンディーカラー」と呼ばれた5色のiMacを投入するにあたり、パソコンのイメージを壊してしまったとも言われながら、結果としてサードパーティー製の周辺機器をも巻き込んでカラフル路線を定着させましたね。
つまりは既成事実に縛られて 変化を拒んでいた固定概念を壊す事に成功したと思われる。その後その流れはコンパクトデジタルカメラや携帯端末などへも自然と拡がって行きましたよね。デザイン主導でプロダクツのイメージはすっかり変化して、今の市場がある訳です・・・
また、日本のメーカーの発想では、機械の周辺機器においては全て自社のブランドで固め、他社に関連グッズを作らせる事は少なかったのですが・・・Appleの企業戦略は、周辺機器は自社で作らずデザイン上の仕様を公開してケースなどは他社に委ねた。そこにみんなで作る市場が形成されて潤った・・・ユーザー視点でみれば着せ替え型のグッズ選びで自分の好みのカスタマイズが出来る選択肢の幅が産まれたと言えますね。
私もそうしたデザインのチェンジを時々楽しんでいます。今回iPhoneのケースがかなり劣化して来たので、新しいモノに変えました。基本的には滑り止めとなるラバーコーティングが施された質感が好み。ややマットな光沢感がするものの中での色違いを楽しんでチョイス。今回はメタリカルなブルーにしました。カバーを変えると印象も随分変わって何か新しい端末に変えた様な感覚がうれしいです・・・
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2012年6月28日 Nifty-Serveが復活!
しばらく前にFacebookのニュースでNIFTY-Serveが復活するのを知りました。それは1987年に始まったいわゆるパソコン通信。まだインターネットが民間に開放される前でした。ネットには電話回線を分岐させて通信モデムというユニットを接続。パソコン上の接続ツールを使って電話をかけるようにして通信回線を開くというもの。そのまま通話料金が発生しますので、接続時間を気にしながらフォーラムと呼ばれる電脳空間に入りました。
当時はNECのPC-9801というMS-DOSでシステムを起動する16bitパソコン。画面は文字だけのいわゆるCUI(キャラクターユーザーインターフェース)でした。画面は黒地に白抜きの文字、あるいはグリーンディスプレイと呼ばれる黒地に緑色の文字の画面。そこに今でいうtwitterの様な短めのコメントを打ち込んで行くと、縦スクロールで次々に掲示板にコメントが寄せられていく。それまでに体験した事のないバーチャル空間にとても不思議な何かを感じておりました。そこでは顔の見えない本名も分からない誰かが居て、時には意気投合し時には口げんかになり・・・そうして得たのは文字によって意志の疎通が可能なのだという新しい対話の方法論。最初のうちはみんな紳士的でとても良い感じだった・・・
今回のNIFTY-Serveでは、最初に登録申請をして、運営事務局から招待状をもらってから登録するという方式。IDとパスワードの入力などありません。何しろインターネット経由での疑似パソコン通信空間なのだから。でも、最初の文字の出方が、左から右へ一文字ずつタイプライターの様にツツツと出て来る辺りは、当時の感覚を少しでも再現しようという心憎いサービスなのでしょうね。これが期間限定だというのはちょっと残念ですが、まずは当時の雰囲気が多少なりとも楽しめるものなのか試してみようと思います。 今日はとりあえずNIFTY-Serveへの復帰記念としてのコメントとして・・・
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2012年7月19日 デジタルサイネージ Vol.2
しばらく前に身の回りのアナログ看板の広告が不況のあおりを受けている話をしましたが・・・この数日ほどの間に、近所の私鉄の駅にデジタルサイネージ(電子看板)の設置が始まりました。千葉の田舎の駅にまでついに来たかと言う感じ。デジタルサイネージはそこに載せる情報がデータである事がメリット。内容の差し替えや動画映像を流す事も可能なり。紙の場合の印刷代や張り替えの手間と人件費などを一挙に削減できます。
でも実はもう一つ大きな新たな存在価値が隠されているのはまだあまり知られていないのかも。それは緊急事態が発生した場合に、緊急避難情報の表示に切り替える事が可能なこと。行政からの避難情報などの特別放送などが公共機関の場にて知らせる事が可能になります。全てのデジタルサイネージがそれに対応しているかどうかは未確認ですが、従来のポスターの張り出しには不可能な事が出来る様になる・・・
一歩進んだ新しいデジタル端末の普及が加速している様です・・・
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2012年7月28日 スーパーハイビジョン
今日は所用があって秋葉原までお出かけ。途中であるイベントブースを見かけて立ち寄りました。SHV(スーパーハイビジョン)と呼ばれる次世代テレビの技術紹介。現在のハイビジョンの16倍の画素数密度を誇るフォーマット。
スーパーハイビジョン
でも実は民間向けの次世代高解像度テレビは4Kと呼ばれるハイビジョンの4倍密度(3840×2160~4096×2160)の高解像度フォーマットが発表されていて、SHVは8K相当の密度となります。
しばらく前に私は10年程度の近未来に4Kを商品化して普及させる意味と体力が日本の放送業界にあるのか?と疑問を呈しました。現行ハイビジョンのFHDでさえ、昨年地デジ放送普及に伴ってやっと軌道に乗ったばかりだと言うのに、もう次のフォーマットに移行する発表が本当に必要なのかどうか。研究開発を裏で進めるのは一向に構わないのですが、世間の景気の回復の目処が立っていない平成のこのご時世に、膨大なコストと手間を必要とするフォーマットチェンジの話をする必要には疑問しか感じませんよ。
また、韓国のサムソンのテレビに日本の大手電機メーカー製が相当苦戦しているのは事実なのでしょうが、次世代フォーマットで巻き返せば良いという発想も理解出来ません。それまでに果たして多くの国内メーカーが生き残っているかどうかも怪しいでは無いですか。経営の立て直しを図るのであれば、今現在の商品開発をもっと魅力的なものにしてもらいたいものです。
それにどうもハードに目が向いた話ばかりですが、そもそも番組等のコンテンツを面白くしなければテレビメディア自体の存在価値が薄くなる一方。そちらの努力がまず先でしょう。メーカーは番組スポンサーとしての責任ももっと自覚して努力をしてもらいたいと思いますね・・・
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2012年9月16日 iPhone4の写真の画質とはどうなのか?
私が普段使っているiPhone4のカメラユニットは500万画素ありますが、フォーカスやホワイトバランスや露出コントロールは不安定で、カメラとしての使い勝手は本当にメモ程度のものです。でも、ある程度使いこなしが分かってくるとそこそこ当たる様になります。けっこう使えるのです。
でもiPhone4で撮った写真データをPhotoshopで画質調整すると、すぐにそのクォリティには限界が見えます。顕著なのは画像のダーク部分の明度を上げると直ぐに分かります。ノイズが浮き出てくる。ISO感度をコントロール出来ないので、被写体が暗いところでは勝手に感度アップしノイズだらけになる事が避けられない。その辺りは所詮スマホにおまけで付いている簡易カメラです。
ところが・・・昨年マイナーチェンジしたiPhone4sはなかなか侮りがたい性能アップをしていました。うちでは嫁さんがiPhone3GSから移行したので比較が出来ました。iPhone4sは撮像素子が800万画素になり、ホワイトバランス性能が上がり、手振れ防止機能が付き、ファーカス性能やノイズ処理性能なども軒並みアップしていました。動画の画質はかなり差が付きます。同じ被写体を撮ってみるとその差は無視出来ないほど感じました。
今日の夕方散歩中に やや周囲が暗くなって来た所で風景のスナップを何枚か撮りました。感度アップされて少しざらついた写真をPhotoshopでモノクロ処理。やはり暗部は画質が荒れてトーンジャンプも発生しています。写真として見れないほど非道いかどうかは見る人の判断に寄るでしょう。私としてはそこそこで何とか使えるレベルだと思う。この2年間の間にブログにあげてきた写真の6割近くはiPhone4で撮ったもの。そんなに非道くは無いと思います。
そして今度のiPhone5は、カメラユニットは恐らく4sと同等品を使っているのでしょうが、画像処理部分の性能アップがかなりありそうなので画質のアップが望めそう。とても楽しみです。
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2012年9月21日 iPhone5 来たる!
昨年の秋に見送りになったiPhone5がやっと発売されました。私は予約初日に申し込んであったので、今回は実にすんなりと手に入りました。ただ、キャリアがソフトバンクからKDDIのAUに変わるのが最大の変化かも。何しろSBのiPhone4ではアンテナが5本立っているのにネットのテキスト画面のダウンロードですら固まってしまう事があった。その点 同じ環境下で、嫁さんのAUのiPhone4sは実にサクサク動いていたのでした。ハードの性能差は多少あるにせよ、やはり電波の受信状況が一番大きな問題であるのは明らか。なので、今回思い切ってAUに出戻った私なのでした。
iPhone5はまず画面が4インチになって少し大型化、実に上手いなと思ったのが、縦横比が変わってもアプリケーションの対応はOSレベルの対応調整で済ませたこと。画面サイズが変われば、動作に支障が発生するアプリケーションがたくさん出て来てもおかしくは無いのです。そこを、僅かな表示のマスキングで互換性を持たせた様です。従来のアプリはそのままの画面サイズで表示されます。っとなると、白いモデルと黒いモデルでちょっと見え方に差が付くんじゃなかろうかと思うのですがどうでしょう?白いモデルでは白い縁の内側に黒いレターボックスが現れてその中で3.5インチ表示になるのだから、フレームのエリアが大きくなってスマートでは無いですよね。その点黒地に黒いフレームが少し増えても見え方としては自然に感じると思います。
外観のデザインに関しては、ほんの数ミリ薄くなったのですけれど、その差が思った以上に大きく感じます。iPhone5はもの凄く薄べったく感じる。ちょっと薄すぎると思う。そして軽くなりました。その辺りはそんなに拘らなくても良かったのでは無いかと。正直言って、男の手の平の中では、昔のiPhone3Gの背面が丸いデザインの方が持ちやすかった。あんまり薄いと何だかスルッと手から落ちそうで怖いです。コレは厚めのカバーを被せて使った方が良いですね。そうそう・・・発売日前の噂でもあった、側面バンパー部分の塗装が禿げやすい?と言う話。確かに金属フレームに塗装してあるので、これは擦れたら禿げるに決まってます。無垢な金属の地のままで良かったのに・・・
画面は明るく、インターフェースの使い勝手は従来のままで変化ありません。しかしながら一つ大きな問題が判明しているのがAppleMapsという地図アプリ。これまで標準装備されていたGoogleMapを外して自らのサービスに置き換えたのです。その出来が正直言って非道い。まだ完成していないのが明白です。うちの近所の道路を表示させてみたところ、建物自体が無かったり関係無い名前にすげ変わっていたり。間違った情報が表示されるのであれば使えないツールと断定せざるを得ません。ここは、近日中にGoogleが従来のMapをiPhoneアプリ化して出してくれると言うので それを待ちます。
キャリアを変えてしまうと同時に変わってしまうのが、携帯のメールアドレス。私は携帯メールは使わない様にしていますが、一部のアプリケーションはユーザーIDをメールのアドレスで代用しているものが有り、結果的に今回の処置に合わせてIDの変更登録をしなければならない。それが結構面倒臭いです。ダウンロード型の電子書籍アプリでは登録変更をしなければ、これまで買った書籍データが全て読めません。データにアクセス出来ないというのは背筋が寒くなる思いです。優先順位は比較的高い問題になりました。
あと、iPhone5はドックのコネクター部分の仕様が変わりましたので、その変換アダプターを買わねば従来の周辺機器との接続が出来なくなりました。その辺りがちょっと残念であります。具体的な使用レポートは少ししたらまた書く事にします。
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2012年9月22日 iPhone5のカメラ性能検証
恐らく・・・私が一番活用するであろう iPhone5の機能はカメラに決まっております。どんなに素晴らしい一眼レフを持っていても、ここぞというシャッターチャンスにカメラを携帯していなければ記録を残す事など不可能なり。
その点、スマホと財布は常に携行していますので、撮るという行為においてはこれほど活用頻度の高いカメラは無いのです。だからiPhoneで早抜きショットを撮るのは、私にとって特別な事ではありません。お巡りさんのお世話になる様な行為はもちろんしておりませんが、けっこう何処でもバシャバシャ撮っています。それはカメラマンの性でありますねー(笑)
iPhone5はSONYのカメラユニットを使っていると推測されている。800万画素の解像度があり、手振れ補正とフォーカス性能は充分こなれていて、すでにコンパクトデジタルカメラとの比較において引けを取りません。またこれまで弱かったやや暗い場所でのノイズ補正も若干向上した様です。早速試し撮りを行ってみました。
場所は某所のマクドナルドの一角。明るさとしてはちょっと暗めかなと言う程度でしたがしっかりホールディングして息を止めて撮りました。画像はPhotoshopでコントラスト調整をしてリサイズ。この位写れば充分だというサンプル結果になりました。これまで使ってきたiPhone4に比ると、明らかに鮮鋭度が増している感じがします。満足できる性能ですね。
昨日コメントした様に、こんどのiPhone5のボディ側面の金属フレーム部分は塗装が禿げやすそうなので、本日ケースを物色してきました。私のステータスカラーである蒼~緑の範疇で探しましたがヤマダ電機にはいいのが無かった。結局AUショップで好みのイメージに近いものを見つけました。プラスチックの質感が少し安っぽいのですが、贅沢を言っている間に本体に傷が付いたらイヤなので即決。写真で見るとライティングの影響でけっこう美しく見えます。当分これでよいと思います・・・
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2012年11月2日 iPad mini 来たる!
今日発売されたAppleの iPad mini 。私は人柱の最前線に立ってさっそくゲットしました。これは通勤の際の読書用の電子端末にもってこい。
そして・・・私はコレをプレゼンツールとして最大限に利用したい。割高なコストを認めた上で買ったのです。必ずや元を取るべく使い倒します。先ほどセットアップが終わり、私のトレードマークのブルーグラスのアイコンもホームに配しました。これより始動します・・・
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2013年1月4日 漫画カメラ
どのようなアプリケーションにしても無料で使えるという条件が一体何故存在するのか?そのコンテンツ開発には少なからず手間と時間とアイデアに裏打ちされた何らかのコンセプトがあります。開発者がプロならば、慈善事業でボランティアをやっている訳では無いので、無償でばらまくにはそれなりの制作側のメリットをそこに忍ばせているはず・・・
上記の条件がすべてのアプリに当てはまるとまでは言いませんが、無償のアプリを使う時には一応裏側の事情や意図を少しは疑ってみてもよろしいかと思います。PCゲームやスマホ用アプリの類で無償のものをみんな当たり前の様に使っていますけれど、リスクを考えてみることは必要ではありませんかね?
「漫画カメラ」というアプリは昨年より大変人気があります。私もiPhone用をダウンロードして持っておりましたが、実際に使ってみると撮影画像を保存する時に個人情報にアクセスする許可を求めてくるのでいつもキャンセルしています。一体何を等価交換の代償に求めているのか分からないので。もしかしたら大した事の無い他愛の無い情報収集をしているだけなのかも知れませんけれど。iTunesStoreの漫画カメラのダウンロードページで、そのプライバシーポリシーの部分をクリックするとサーバーアクセス拒否に合うのでちょっと怪しいのです!?
先日娘のことちゃんが香り玉を作るおもちゃで遊んでいる所を「漫画カメラ」で撮りました。その際保存はせずに画面表示をスクリーンショットを取ることでデータ保存しました。これなら特に何かの情報のやり取りをしないで済むのではないか・・・告知無しに個人情報をぶっこ抜きされているのであれば防御する術は無い(使わない選択肢しか無い)でも一応 法に照らし合わせて「ちゃんと利用条件を提示しているので了承して使ってもらうならばこちらに非は無い」という意味のメッセージ→「個人情報にアクセスしますよ」と言う告知がある場合には必ず警戒して慎重になります。それがユーザーの義務でもあります。
立場を変えて述べるならば、無償のコンテンツ開発をする時には「何の為に作っているのか?」を自問自答すべきです。自己満足の都合でやっているならそれも良し。純粋な力試しは駆け出しには必要でしょうから。しかしながらいずれは「報酬」を求めてコンテンツ制作をしなければなりません。プロになると言う事は報酬をもとめる行為にイコールであります。報酬の額相当の「コンテンツの価値」を造り上げるべき事は当然求められるプレッシャーとなります・・・
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