2008年03月24日   SIGMA DP1 レポート 1


SIGMA DP1

このカメラ・・・
2006年秋に開発アナウンスを耳にして以来ずっと注視してきました。
何が私の琴線に触れたのか?と言うと、それは開発者のこだわりと熱意かも
しれません。どんな商品でも作り手はそれなりにコンセプトを立ててしっかり商品化している事でしょう。

でも・・・
それがコストに見合わない 技術者の意地の塊みたいなモノであったらどんな結果になるか?普通はコンセプト段階で消えてしまうか、特注レベルの業務用機器に特化していきます。民生品レベルで量産できるモデルには滅多にたどり着かないと思われます。

私はこのカメラが「恐らく日の目を見ないで消えるだろう」と見ておりました。ところが、SIGMAという会社の技術者は頑張りましたね!毎年世界各地で行われるカメラショーで、少しずつ改良を加えたDP1のモックアップを展示し、やる気を見せ続けてくれました。

今月上旬に発売されて以来 半月間、色々検討した結果、やはりこのカメラは無視できない存在でした。そういうことで、現在目の前に有るのであります・・・


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2008年03月25日   SIGMA DP1 レポート 2


DP1で、朝の小太郎を一枚撮りました。

最初はやはりこのカメラの操作性のレスポンスの悪さに戸惑います。
シャッターを半押ししてフォーカスロックするとタイムラグが長く、1秒近く液晶画面に残像が残る感覚。DP1は動体撮影に向かないと言われる所以でしょう。盛んに動き回る猫の小太郎にピントを合わせるのがなかなか難しい。

次にオートホワイトバランスがかなり緑色に転びます。せっかくのDP1なので、私は通常RAWモードで使っていくつもりですが、現像処理段階でG(グリーン)の補色のM(マゼンタ)を強めないと白が出にくい!?等々・・・予想通りの「癖」に見舞われております。

現像処理した写真を見て、これはコンデジの画質ではないなというのが実感できますね。通常のコンデジ画像にシャープネス処理をしてもこうはなりませんから・・・640×426ピクセルに縮小しているので、鮮鋭感はかなり消失していますが、オリジナルデータでは網戸の編み目が全て解像しています。なかなか凄いです!

とりあえず実写画像アップ第一号とします。

SIGMA DP1 プログラムモード RAW


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2008年03月25日   SIGMA DP1 レポート 3


昼過ぎにちょっとDP1を持って散歩に出かけ、近所の公園で何枚か撮って来ました。まずは関東地方では今が旬の「モクレン」

28mm相当F4というこのカメラのレンズは、画面四隅が大きく流れたり周辺減光が目立つことは無さそうです。描写はとても優秀だと感じます。気になるのは、やはりフォビオンCCDの特性か?影の部分に緑被りが多少発生するところ。左上のモクレンの白い花びらも若干緑色になりました。アップ写真では画像処理で少しG成分を抜いてあります。オートホワイトバランスも万全と言えない様です。

右の写真はコンデジにはとても厳しい被写体。不規則に伸びた細い枝の先端は 通常はボケて消失してしまいます。これはやはりDP1でも荷が重かった・・・オリジナル元データでは有る程度写っていましたが、それなりに健闘していると言えます。まぁこのくらい写れば充分でしょう・・・

他にも色々撮りましたが 結果は今ひとつでした・・・理由は手ぶれ写真が目立ったこと。このカメラは解像度が高い分、カメラブレにはもの凄く敏感です。しかもファインダーの無い液晶のみのコンデジ仕様なので、両手を伸ばした状態で写すとやはり安定しません。高感度設定にすればシャッタースピードを稼げますが、このカメラで高感度モードは使いたくありません。
DP1はノイズレスな画質とは言えませんので、感度は上げない方が良いと感じました。基本的にISO100専用カメラか?せいぜいISO200までが適当か?被写体が暗い時は一脚使用が良いかもしれません。レンズの開放F値がもう一段明るいと良かったのですけれど・・・

DP1は撮影テンポをカメラの性能・仕様によって縛られるカメラですね・・・

2008.4.11 追記
DP1本体のファームウェアと専用現像ソフトSIGMA PhotoProのバージョンのアップデータが出ました。さっそく新バージョンの現像ソフトを試してみたところ、上記で述べた暗部の緑被りはほぼ気にならないレベルで目立たなくなりました。ソフトウェアの進化で、機能が改良されていくことは、デジタルならではのメリットであります・・・


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2008年03月26日   SIGMA DP1 レポート 4


DP1の使用目的のひとつに最初からコレがありました。

モノクロ写真の素材撮りカメラ

モノクロ(白黒)写真に関しては、昨年の4/16にあれこれ書きました。
その時は単にカラー画像のモノトーン化の手法に関してでしたが、大事なポイントが抜けておりました。それは・・・「モノクロ写真にするカラー画像を撮る」のが実はなかなか難しく、ただ色を抜けば良い訳ではないこと。デジタル処理になってからの私の方法論では、撮影段階でモノクロモードで撮りませんので、モノトーン変換に向いた素材撮りという部分が外せません。

Photoshopの「チャンネルミキサー」や「ホワイト&ブラック」でいくらレタッチしても上手くいかないカラー画像は、階調性に難のある場合が多かったです。また 最初からメリハリの付き過ぎたパッと見の良い画像が、意外とモノクロ化に向いていなかったりします。
DP1のローコントラストかつ密度の感じられる表現性は、モノトーン化に向いているのではないかと感じていました・・・で、さっそく試しております。

小太郎に白黒になってもらいました。

大雑把ながら チャンネルミキサーで調整してみたレベルですけれど 悪くありません・・・モノクロではシャドウが緑被りする癖も問題ないでしょう。このテーマも定期的に取り上げて行きたいと思います・・・

SIGMA DP1 プラグラムモード RAW
SIGMA Photo ProにてTIFF出力 → Photoshop CS3にてモノクロ化


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2008年03月28日   SIGMA DP1 レポート 5


私は日頃 東京都内を移動する事が多いので、街中の写真を撮る機会はよくあります。その割には、街中の風景を撮るのは少なめ・・・街のスナップに関心が薄い訳なのではなく、普段持ち歩いているコンデジでちょこっと撮るのがいまひとつ物足りない・・・できればちゃんと一眼レフで撮りたいのです。

でも、小さな肩掛け鞄に毎日一眼レフを入れて歩くのは現実的には無理・・・

何を望んでいたのか?と言うと、ポータビリティに優れたコンデジにもう一声画質のアップが欲しかった訳です。今日は夕方 渋谷に所用でお出かけ。夕方 弱い雨が降る中 歩道橋の上からDP1で数枚手持ち撮影を・・・

画像データを等倍で見ると若干手ぶれしていますが、開放F値でこの位写れば私にとっては充分です。小型の三脚を使って撮影すると それなりのクォリティが期待できそうだと感じました。

SIGAMA DP1 プラグラムモード ISO200 1/8 F4開放 RAW(左・中)
SIGMA Photo Pro にてJPEG出力
→ Photoshopにてコントラスト調整・アンシャープ処理


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2008年03月30日   SIGMA DP1 レポート 6


千葉県の本日の天気は曇りのち雨・・・
偶然かこのカメラを持って外に出る日は雨に祟られます(苦笑)
昼過ぎに、割と近場の桜がどうなっているか?散歩に出かけてみました。

ここは「海老川」・・・
ドブ川と言っても良いほどの下水路みたいな汚い川です。近所の水場はこんなレベルであります。他にも真間川というのもありますが、負けず劣らず汚れた河川。かつてコレラ菌が検出された?なんて不名誉な騒ぎまで起きております。それでも、大きな投棄ゴミは目立たなくなって来ただけ良くなったのかも知れません。

行政が環境整備をした結果として、川沿いには桜の木が植えられてしばらく経ちました。現在ではご覧の様に そこそこのソメイヨシノが咲いております。本日の様子ではまだ6分咲きといった感じ。空も暗く、あまり写欲も涌きません。せっかく時間を作って出てきたのに・・・しょんぼり・・・

今日はDP1で撮ると どの程度背景をボカせられるのかを試してみました。28mm相当の広角で開放F4だと、大きくボケは出ないのではないかと考えられます。ある程度対象に近寄って スナップ程度に撮った背景の雰囲気はご覧の感じです。充分とは言えませんが、まぁ予想の範囲内で可も不可も無いですね。でも 自然な雰囲気を描写する性能があり、気持ちの良いコントラストだと感じます・・・

DP1を使っていてオートフォーカスの遅さは気になりましたが、MFモードにしてカバーできます。より大きな問題を強いてあげると、このカメラの液晶の表示能力は不十分であります。一番不満が溜まるところかもしれません。解像度とコントラストが足りず、再生画像がかなり潰れて見えます。露出不足だったかなと思いつつ、後でパソコン画面で見てみると問題ありません。撮影現場で液晶を見て画質の確認は出来ないです。表示切り替えでRGBのヒストグラムを見て判断すべきだと感じました。

ポツポツと雨が降ってきましたので、カメラが濡れる前に帰宅しました・・・


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2008年03月31日   SIGMA DP1 レポート 7


DP1を使い始めて一週間経ちました。
なんだか仕事の合間はずっとこのカメラをいじくり回しています(苦笑)

DP1は久しぶりに使い方を真剣に考えされられた とても使いづらいカメラです。かつて使い潰したMINOX 35GT以来かもしれません。そして・・・なかなか思い通りにならないながら、とても楽しくかつ緊張感のあるカメラであります。

使っていて実感したメリットは、この「コンデジ」の最終的に得られる撮影データがあまりデジタルっぽく無いところかも。何となくコダクロームの色合い・・・感覚としてはコダクローム100あたりの雰囲気を感じます。鮮鋭度が高く彩度は渋め・・・少し色転びする・・・階調表現が良好でナチュラルな描写・・・

先日、モノクロ変換用の素材に適しているかどうか・・・についてコメントしましたが、もう一つ試してみた事があります。単にモノクロ化しただけでは無く、粒状感を後から足して、フィルムで撮ったかの様な質感表現がどの程度できるかどうか・・・普段使っているNikonのデジタル一眼レフ系では、フィルムっぽいモノクロ写真にはなかなか近づきません。デジタルカメラの表現ひとつとして、フィルムの雰囲気をもシミュレーションしたいと考えるのは(邪道かもしれませんが)私のこだわりでもあります。

これはどうか?と思う被写体をRAW現像→チャンネルミキサーにてモノクロ化→粒状感付加。結果として、まぁまぁの感じかな?という手応えが有りました。行けそうであります・・・

試用期間はもう充分なので、以後のレポートは通常モードで作例をアップして行きます・・・


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2008年04月03日   千鳥ヶ淵の桜


今日は午前中 東京都内を移動していたのですが、途中 九段下の
千鳥ヶ淵で途中下車して 桜の様子をチラ見してきました。

凄い人でしたが、今年も満開の桜を目にすることが出来た・・・
人だかりの肩越しになんとか写真を撮ってきました。
(若干 大気が霞んでいました)



ホントに日本人は花見好きな人種であります(笑)


SIGMA DP1 プログラムモード


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2008年05月21日   外付けのビューファインダー


3月末に導入したSIGMA DP1のストロボシューに付いているのは 外付けのビューファインダー。最近のカメラにはほとんど見かけなくなったアクセサリーです。

これは何か?と言うと、ただの覗き穴でしかないのです。28mm相当の視界。素通しの筒に ちょっとだけ視野を見やすくするレンズが付いています。いつの間にか、コンパクトデジタルカメラからもファインダーの覗き窓が無くなりつつあります。液晶モニターを見ながらの撮影では、両手を伸ばして撮るのでブレやすくなるし、液晶モニターのタイムラグというデメリットが生じます。そこでフレーミングだけなら、レンズの視界と同じエリアを表示した「枠」を見て決めてしまおうという発想。もともと昔のフィルムコンパクトカメラはこのスタイルでした。

後付のファインダーなので、ご覧の様に出っ張ったデザインになりますが、これはこれで無骨で良い感じです。私の趣味の写真は、何だか古くさいベクトルに戻りつつあります。機械まかせの便利なオート機構とは違う価値感を見直したいという意識の現れかも知れません。へそ曲がりです(笑)


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2008年06月04日   ベルビアカラー


1990年に富士フイルムから衝撃的にデビューしたフィルムがあります。

フジクローム「ベルビア(RVP)」

リバーサルタイプ、いわゆるスライド用ポジフィルムです。IS050の低感度高精細フィルムでした。発売当初 賛否両論で、その存在意義がさかんに論議されました。
このフィルムの特徴は・・・人の視覚感覚を超えた濃度の高い彩度とコントラストが再現可能というもの。もの凄くこってりとした濃密な発色をします。それが表現の範疇なのか?度が過ぎた虚飾なのか?意見が分かれたのです。その後・・・写真表現をアートの分野まで広げた解釈もあって、ベルビアは多くの写真家の支持を得ました。現在ではISO100のベルビア100があります。元祖ベルビアはしばらく生産終了扱いでしたが、ユーザーからのリクエストが高く、最近復刻版のベルビア50として復活しています。

私もベルビアの虜になった一人で、それまで使用していたフジクローム100を捨てて、一時期ベルビアばかり使っていました。主にMamiya645(中判カメラ)でのメインフィルムでした。それなのに・・・数年間ベルビア一色で撮っていたら、ある日 いきなり憑きものが落ちた様に このフィルムへの関心が消失!なぜなのか?と言うと、こってりした濃い味に飽きてしまったからと言えます。

デジタルカメラになってからも 最近の富士フィルムのカメラには、ベルビアコンセプトなる彩度を高めたパラメーターが存在します。私も使っているFUJIFILM Finepix S5 ProのF2モードや、コンデジのF31fdのFクロームモードはかなりベルビアに近いセッティングかと思われる。他のメーカーのデジカメにも同様のセッティングパラメーターが存在する様になりました。メーカー毎に多少味付けに差はありますけれど・・・
しかしながら、私はその存在を知っていながら ほとんど利用していません。理由は、有る程度は、画像処理で再現することが可能なので「いつでも作れる」という意識があったからです。この場合、後付で作るという意識に若干のためらいがあります。やはり写真の範疇を超えるイメージを感じているからです。イラストに近くなってしまうという本音があります。つまり割り切った場合にはOK!になると言うことです。

つい最近、ある写真家の作品に触れました。ベルビアカラーでした。久しぶりに良い作品を見たら、何だか忘れていた感覚にスイッチが入った様な気がします。

今日、梅雨の合間の良い天気に恵まれましたので、仕事を中断して近場の雑木林にDP1を持参し、他愛の無い写真を撮ってきました。それを画像処理でベルビア風に調整。この「味付け」は色自体を表現の主体に転嫁させる手法とも言えます。写真の本質かどうかはテーマと解釈により評価が分かれますので それは見る人が判断すれば良いと思います。

純粋な感想として、時に強調された色味は「おいしい」と感じました・・・
SIGMA DP1は鮮鋭感が高く ベルビアタッチの素材撮りに向いています・・・


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2008年06月07日   ショーウィンドウの灯り


今日は東京 恵比寿から家路に・・・

通りすがりに目に入ったショーウィンドウの灯りはとても綺麗でした。

特に意味はありませんが、気まぐれに夜景の1ショット。

壁を利用して撮りましたが、本来なら こういう被写体は

ちゃんと三脚を使って撮るべきでしょう・・・

DP1 ISO200 F4開放 プログラムモード -0.3EV


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2008年06月12日   ファームウェア アップデート


デジタル機器のメリットの一つとして、ファームウェアのアップデートがあります。ハードウェアを制御しているソフトウェアを改良する事で、当初存在しなかった新機能を付加する事ができるものです。一度手に入れた機材が機能アップすることは、大変喜ばしい・・・

今日、SIGMAからのメールが有り、DP1のファームウェアが1.03になったとのこと。実は、このカメラが発売されてから3度目の改変です。中にはソフトウェアのバグ修正も含まれています。

この二ヶ月あまりの間に、追加された主な新機能をあげると・・・
 圧縮アルゴリズムの改良?によってRAWモードの撮影枚数が微増
 撮影時に液晶モニターにグリッド表示を可能にする
 ISO50モードの追加
 オートブラケットの設定を電源OFFでも保持可能に・・・
 その他 プログラムのバグ修正 多数

中にはそんなの当たり前であって欲しいという項目もあり、これはユーザーの声を素早く反映させたサービスなのかと思われます。私が一番うれしかったのは、ISO50モードの追加。シャッタースピードをうんと落として撮影したい時に、その有り難みが出てくると思われる。画質(解像度)も多少向上する様なので、一石二鳥であります。

写真は先日 嫁さんと行った懐石料亭 ( DP1 プログラムモード )
大きな窓ガラスから見える緑は、実は都会の真ん中にあります。


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2008年07月02日   夏の予感 <ISO50>



昨日今日と小太郎に振り回されながら、家にて仕事・・・
一作業分 何とかケリがつきました。

ふと気がつくともう夏を予感させる空模様です。
天気予報は微妙に外れてばかりで 割と日射しの有る日がつづく。
そして私の苦手な暑い季節がやってくる・・・

そんな気持ちを反映したカットを一枚貼ります。
この間ファームウェアのアップデートでSIGMA DP1に追加された
ISO50のモードで撮ってみました。

特別目を見張る様な感じはしませんが、落ち着いた色調で好感が持てます。
問題はもっと魅力的な被写体にレンズを向けるべきかということ・・・

いつの間にか・・・今日は半夏生ではないですか。
今年はもう半分過ぎたのですね・・・


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2009年03月30日   六義園の夜桜



東京都文京区駒込にある六義園(りくぎえん)は、江戸幕府五代将軍 徳川綱吉の臣下である川越藩主 柳沢吉保が1702年に築園した日本庭園です。大きな池を取り囲む園路と築山は、四季折々の景色を楽しむ事ができるとのこと。春先のこの時期に見物となるのは「内庭大門」にある枝垂れ桜の大木です。

枝垂れ桜はやや早咲きなので、この所の寒の戻りで肌寒い気候でも すでに満開を迎えていました。毎年ライトアップされていて夜桜が楽しめるので名所となっています。私も今日夕方見に行ってきました。茶店で甘酒を買って桜と月を見ながら、日本人としての春の情緒を楽しんで参りました・・・

予測はしていましたが もの凄い人出・・・桜の写真を落ち着いて撮ることは難しかった。今回はコンデジ手持ちで記録程度と割り切って撮って来ました。桜の写真のフレーム下は黒山の人だかりです。

枝垂れ桜のある「内庭大門」へ向かう道もライトアップされていて、至る所に鮮やかな錦の色彩が浮かび上がっていました。それをデジカメで撮ると色味の差は更に強調されて綺麗な風景となります(4番目))

桜の木の下では、多くの人が携帯のカメラ機能で記念写真を撮っていましたが、撮ると直ぐに液晶画面をのぞき込みます。直接桜をじっくり眺める余裕が減ってしまいませんかね?(人の事は言えませんけど・・・苦笑)

暗い路地には 灯籠の代わりとなる小さな灯りが点々と灯されていました(5番目)その控えめながら暖かい灯りにもとても情緒を感じました・・・

関東でメインとなるソメイヨシノ桜は各地でまだ5分咲き程度。
今週末頃から花見客で賑わうことになると思われます・・・


SIGMA DP1 プログラムモード ISO800 -0.7EV


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2009年04月07日   桜の中での新学期開始



日本では新年度は4月から・・・という設定ですね。
これは世界共通では無いらしい。
外国では秋口から1年を始める文化もあるそうなので・・・

でも・・・
桜が満開の中で新学期・入学式を迎えるのはとても素晴らしいと感じます。
私も桜の花びらが散る中での入学式の思い出が忘れられません。
ひとつは大学、もうひとつは何と小学校の時の記憶です。
後者は、子供心によほど強いインパクトを与えてくれたのでしょうね。
光り輝く桜の並木道、そこを通った時の高揚感が何とも言えませんでした。

今日、近くの高校でその光景を目撃しました。
ちょうど満開を迎えた桜のある通学路。
そこを通っていく初々しい彼らの姿は自分の心象風景に重なりました・・・


SIGMA DP1 プログラムモード ISO50


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2009年04月09日   散りゆく九段の夜桜



所用で九段下を通過する道すがら、途中下車しました・・・
時刻は陽も落ちて街灯に灯がともる暗さになっていました。
ちょうど桜が散り始めた頃合いだったのと、今日は満月なのです。
夜桜の綺麗な風景がふと頭を過ぎったのでした・・・

行ってみると、今日はもう恒例のライトアップをしていないのですね!?
頭の中で描いたイメージはもろくも崩れました・・・
仕方がないので暗めの桜を見つつ、月を入れてスナップしてきました。

これが今年最後の桜の写真になるでしょう・・・


SIGMA DP1 MF ISOオート 15sec セルフタイマー 小型三脚使用


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2010年04月01日  千鳥ヶ淵の夜桜



今日は午後 所用で都内に出ておりましたが夕方移動の途中で、
千代田区の千鳥ヶ淵に立ち寄りました。
毎年ここの桜は一目でも見に行っています。
今日は風が強く花見には厳しい天気でしたが、
それでもたいへん大勢のギャラリーでごった返していました。

千鳥ヶ淵は一週間ほどライトアップが行われます。
それを見るためには数キロ?にも及ぶ長い列に並ばなければなりません。
並んでいたのでは何時間かかるか分からず、用事もあったのでさっさと通り過ぎました。

写真は・・・
強風で揺れる木がブレてしまい今ひとつクッリキリしない写真です。



SIGMA DPI プラグラムモード ISO100~400 6~15sec


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