2008年03月25日 SIGMA DP1 レポート 3
昼過ぎにちょっとDP1を持って散歩に出かけ、近所の公園で何枚か撮って来ました。まずは関東地方では今が旬の「モクレン」
28mm相当F4というこのカメラのレンズは、画面四隅が大きく流れたり周辺減光が目立つことは無さそうです。描写はとても優秀だと感じます。気になるのは、やはりフォビオンCCDの特性か?影の部分に緑被りが多少発生するところ。左上のモクレンの白い花びらも若干緑色になりました。アップ写真では画像処理で少しG成分を抜いてあります。オートホワイトバランスも万全と言えない様です。
右の写真はコンデジにはとても厳しい被写体。不規則に伸びた細い枝の先端は 通常はボケて消失してしまいます。これはやはりDP1でも荷が重かった・・・オリジナル元データでは有る程度写っていましたが、それなりに健闘していると言えます。まぁこのくらい写れば充分でしょう・・・
他にも色々撮りましたが 結果は今ひとつでした・・・理由は手ぶれ写真が目立ったこと。このカメラは解像度が高い分、カメラブレにはもの凄く敏感です。しかもファインダーの無い液晶のみのコンデジ仕様なので、両手を伸ばした状態で写すとやはり安定しません。高感度設定にすればシャッタースピードを稼げますが、このカメラで高感度モードは使いたくありません。
DP1はノイズレスな画質とは言えませんので、感度は上げない方が良いと感じました。基本的にISO100専用カメラか?せいぜいISO200までが適当か?被写体が暗い時は一脚使用が良いかもしれません。レンズの開放F値がもう一段明るいと良かったのですけれど・・・
DP1は撮影テンポをカメラの性能・仕様によって縛られるカメラですね・・・
2008.4.11 追記
DP1本体のファームウェアと専用現像ソフトSIGMA PhotoProのバージョンのアップデータが出ました。さっそく新バージョンの現像ソフトを試してみたところ、上記で述べた暗部の緑被りはほぼ気にならないレベルで目立たなくなりました。ソフトウェアの進化で、機能が改良されていくことは、デジタルならではのメリットであります・・・
印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |