2006年06月27日   花子さんがやって来た日


花子さん・・・うちの猫の名前です。

初めて見かけたのは平成4年頃だったと思います。以前住んでいたアパートの回りをうろついていた野良猫でした。最初は、私の上の階にいた人が餌をあげていたらしく、表階段を器用に登っていく姿を見ていました。

ある晩、インターホンの鳴る音がする。ドアを開けると、上の階の人です。年は40歳くらいの男性。「ちょっと猫のことで相談があるのですが・・・」それまで、一度も話をしたことが無い人だったのでどうしたのかと思いました。説明は後まわしにして、二階の彼の部屋へ呼ばれました。行ってみると、いつも見かけるあの猫が段ボールの中に。一目で状況は判りました。かわいい子猫が5〜6匹、それも生まれたばかりです。

話を聞くと、その男性は旅行会社の添乗員をしているとの事。しばらく家を留守にするので、この猫の世話をどうしようかと悩んでいる最中なのでした。もともとアパートで犬猫を飼うのは禁止なのですが、既にこれは現実問題・・・どうしましょう。詳しい話を聞くと、彼にとっても晴天の霹靂。事件なのでした。

夕方、その男性が帰宅すると、いつもその猫は餌をもらいに階段の所で待っていてくれるそうです。かわいい存在です。ところが、この日は、猫がお土産を持ってきた。なんと、何処からか一匹づつ子猫をくわえて、部屋の中に入ってきたというのです。「何処が安全な場所なのかちゃんと判っているんだろうね」早く子猫を守れる所に移そうと必死だったそうです・・・子猫は見る間に増えて、用意した段ボールの中でお腹が空いたと高い声で泣きはじめた・・・そういうことらしい。

仕方なく私は、彼が留守にしている間、部屋の鍵を預かって、頻繁に餌と水〜糞の後始末をしに行ったのでした。最初はやっかいな事に首をつっこんだ・・・面倒くさいなーと感じていました。ですが、やがてかわいい動物に情がわくのは必然と言えましょう。子猫たちの成長を見るのがとても楽しくなりました。

そうそう、何故その猫が花子さんという名前なのか。当時、トイレの花子さんというオカルト話が流行っていたのです。彼女は何故か、人間様のトイレに関心が強いらしく、その扉の前をうろうろしてばかりいる。それで「花子さん」になったのです。シンプルな理由ですね。

その後、花子さんとその子猫たちには様々な事が起こります。一匹づつ運命を分けていくのです。また、どういう理由でうちの猫になったのか・・・15年近くになる彼女の猫人生を少しづつ語っていこうと思います。

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2006年07月05日   花子さんの子猫たち 1


花子さんは、私が以前住んでいたアパートで出会いました。正確には上の階の住人が餌をやっていた野良猫でした。前回の話・・・いきなり子猫をぽこぽこと産んで大騒ぎに !時は西暦1994年ぐらいだったと思います(ちょっと曖昧)

猫は自分の生活範囲を決めて行動する習性があります。なわばりですね。子猫たちは5匹いたのですが、とても仲の良い兄弟でした。最初はそれはそれは可愛いぬいぐるみの様な存在でした。しばらくは見ているだけで心がなごんだものです。いつも、親子でつるんで、うちのアパートを中心に近所を走り回ります。私は1階におりましたが、狭くて小さい庭がついていました。そこが彼らの安全かつ憩いの場所に(添付写真)

さらに・・・隣家の庭には日向ぼっこするにはうってつけの花壇に砂場まで。必然的に?彼らのトイレは確保されたのでした(後に判明)そして・・・子猫たちが大人しくしている訳がないので、やがて苦情が舞い込むようになったのは言うまでもありません。

「最近、急に猫が増えたけれど、誰が餌をやっているのだ?」それは・・・私でした・・・

何と言うことか、普段長期出張で留守がちの上の階の世話人に替り、いつの間にか、私が飼い主同然の立場に置かれていたのです。(そうなるんじゃないかと思ってましたー)
「どっかに捨ててきなさい!」「うるさいので、保健所に連絡して連れていってもらいますよ」隣の家のおばさんがちくちくと私を非難します。

そんなことさせるか・・・仕方なく、引き取り手を探す毎日が始まりました。まずは、1匹だけ、私の親戚が里親に決定。早速車で送り届けました。まだ母親のふところでぬくぬくしたい年頃のかわいい子猫。いきなり段ボールに押し込めて、引き離しました。その彼(雄)が、車の中で、聞いたこともない様な哀れな声で泣き叫ぶ。けだものの類であってもしっかり感情があります。猫語で叫んでいるのに何を訴えているのか伝わってくるのでした。ラジオの音楽も耳に入らず、時間が長く感じます。フロントガラスの向こうの景色がかすみました・・・

新しい住まいを得た彼は、その後「ムズ」と名付けられた様です。確か「名探偵ホームズ」から取った名前だったような・・・(ムズは5〜6年生き、その後病気なって親より先に逝きました)

まだあと4匹。早く何とかしないと保健所の世話になりかねません。
この先がまた大変なのでした・・・事件が起こります。

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2006年07月16日   花子さんの子猫たち 2


以前住んでいた・・・前のアパートでのことです。

のらねこ花子さんの5匹の子猫たち。そのうちの一匹は、親戚に里子に出されて行きました。(私が無理矢理出したのですが)間もないことです。ある日見ると、子猫は3匹になっていたのです!いきなり居なくなると私も気になって仕方がない。でも、その後いくら探しても、その一匹は二度と現れませんでした。

宮沢賢治の小説に「グスコーブドリの伝説」というのがあります。読んだのがかなり昔なので記憶が間違っていたらごめんなさい。たった二人の兄と妹の兄弟が、森の中を歩いていると、いきなり得たいの知れない人物が現れて、妹をさらっていってしまう。兄は、その後ずっと妹を捜し続けますが、月日だけ流れていくという描写がありました。とても空しい感覚です。その感覚・・・

子猫は一匹づつ特徴があり、いなくなってしばらくは、その子猫のいない空間が意識をつつきます。恐らくもう会うことはないだろうという予感は、重く得たいの知れない亡失感となって残りました。

悲劇が続くというのは何故だろうか。

次に起こったのは事故でした。顔に黒いマスクを被ったような特徴のある子猫。5匹の中で一番愛嬌のある奴でした。5匹とも名前をつけていなかったので、模様でそれぞれを区別していたのですが・・・

その日、仕事から帰ってきた私は、家のすぐそばの道路に横たわっている黒いものに気がついた。すぐに判りました。車に轢かれたのです。触るともう堅くなっていました。道を歩いている人たちは避けて通って行きました。知らない犬や猫が轢かれていた場合、私も同じ態度を取っています。でも、目の前の平たくなった物体は、昨日まで頭をなでていたかわいい子猫でした。部屋からきれいなタオルを持ってきて、包んでやりました。

私が今現在住んでいるアパートは、親戚のものなので、越してくる前から私が庭の管理をしています。線路際なので、緩衝帯の土地も多少あります。そこに、穴を掘って埋めました。その日は雨が降っていたのを覚えています。その時、不思議なことに私は何も感じませんでした。ただ穴を掘って、土を被せ、手をあわせて、それで忘れました。

残った二匹にはもう時間が残されていませんでした・・・生まれてから半年近くたっていたので、子猫といってもかなり大きくなっていました。とても活発で目立っていたと思います。そんなある日、近所のおばさんが 保健所を呼ぶと最後通告をしてきたのです。残った子猫は気性が荒く愛想もなかったので、近所でも嫌われていたようです。「世話をするなら、一匹だけにしてもらいたい」そう言われたのです。

私は花子さんを選びました。

保健所に捕まった猫や犬は一週間で薬殺されてしまいます。それならば・・・二匹の子猫は、段ボールに詰めて、やはり今住んでいるアパートの近くの公園まで連れていき、放したのです(行為としては問題あります・・・)放すときに、こちらに戻って来ない様にたたいて怒らせ、そして荒っぽく追い立てました。

未練を断ち切りました。

家に帰ってから、私は花子さんに詫びました。

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2006年07月17日   その猫を太郎くんと名付けました


(確か)1994年の夏のこと・・・

花子さんの子猫たちが一匹づつ居なくなっていった頃、アパートの回りに茶色っぽい、汚い猫の姿が目に付きました。雄です。

人を恐れているようで、目が合うと、後ずさりして去っていきます。綺麗な目をしているのですが、誰でも近づいて「それ」に気がつくと一度出した手を引っ込める。彼の背中には大きな怪我がありました。皮膚がえぐれて赤い組織があらわになっています。犬にでもガブリとやられたのか?かなり痛々しい。

そんな彼が、何だか花子さんにやたらに近づいてくるのです。嫌な予感がしました・・・花子さんは、以前より、近所の猫とよく喧嘩していました。かなり気の強いじゃじゃ馬娘です。その彼女が、得たいの知れないその風来坊には牙をむきません。そう言えば、子猫の中に、彼と同じような色と模様の奴がいる。もしかして・・・もしかする?

また子猫が増えたら困ると心配しましたが、この時は私も忙しいことを理由に、見過ごしてしまいました。(この年に処置をしておけばと、後になって思いました)その猫は子猫たちには全く関心を示しませんでしたし、しばらく姿が見えないこともあります。しかしながら、次第に無視できない存在になりましたので、とりあえずコードネームを付けました。花子さんより格好良い名前は許されません。

太郎でいいや・・・

子猫が生まれて以来、花子さんは神経質になって、餌をくれる人物以外にはあまり笑顔を見せません。猫を嫌う人が増えては困るので、私は、近所の人がいる前であえて猫の話をする様にして、愛想をふりまく努力をしました。猫に使われているのは私の方なのか・・・ アパートの住人以外にも 近所に数人、花子さんを撫でてくれる人が出てきました。何とか近所猫として認知してもらえればと考えたのです。

一方、太郎くんは、見た目が悪いせいで皆から嫌われます。一緒にいると、花子さんの評判が落ちる。ツーショットは勘弁してくれ。しかも、彼は花子さんに用意したご飯を、横取りするようになりました。餌の皿をベランダに出す時はいないのに、私が姿を消した絶妙なタイミングで現れ、あっという間に食い荒らします。次第に図々しくなってきた。

太郎くんは背中の怪我のせいで、毛繕いがうまく出来ません。それでいつも不潔なイメージがありました。ある日、窓から庭を見ると、花子さんが太郎くんの背中を舐めて毛繕いを手伝っていました。

そんな様子を見て・・・「やっかいものが増えた」と思いつつ、しばらく目をつむることにしたのです。ああ、私は考えが甘い!

その後、彼には様々な後始末をさせられる羽目になるのです・・・

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2006年08月08日   太郎くんの超能力 1


花子さんの連れとして突然現れたノラ猫 太郎くん。

太郎くんは、背中に大きな怪我を負っているせいか人を恐れ、普段からあまり愛嬌のない猫でした。やることと言ったら、盛って花子さんを追いかけまわしたり、餌を横取りして食い散らかすぐらい。満腹すると、アパートの入り口に不自然な体勢で寝ころび、ゼイゼイと死にそうな声を出しています。

アパートの空き部屋を見に来た人が、太郎くんを見て「不吉な猫がいる!」っと言って帰ってしまったそうです(不動産のおじさん談)誰からも愛されない太郎くんを見ているうちに、何だか不憫に思えてきました。 仕方がないので、花子さんの餌を少し多めにして置いておきました。

しかしながら・・・近所の苦情は日増しに強くなり、更にアパートの住人の多くが太郎くんを邪魔だと感じだしたのです・・・いつしか、保健所の人が太郎くんを探して歩いているという話まで聞きました。 私は、アパートの二階にいる、花子さんに最初に餌をあげていたF氏とともに強行策に出たのでした。

それは・・・太郎くんの高飛び(遠くに捨ててくること)

以前、花子さんの子猫を捨てに行ったことがあると書きましたが、またしてもイケナイ事を画策した訳です。悪いと判っていても、そうしないことには、太郎くんの命はありません。保健所に連れて行かれれば、約一週間後には薬殺されてしまいます。

ある日、私とF氏は、日向ぼっこをしている太郎くんに段ボールを被せることに成功しました。そのまま車に乗せて、30分位走ったでしょうか。距離にして15キロくらいあったと思います。回りは田んぼに林。離れた所に農家がある様な所に神社の鳥居が見えました。そこで段ボールを開けると、飛び出した太郎くんは、しばらくこちらをにらみつけていた。そして足早に林の中に消えて行きました。

こうした経緯で太郎くんは居なくなった・・・この後・・・私は動物のもつ超能力に心底驚かされることになったのでした・・・

(太郎くんの写真がほとんど無いので、花子さんの寝相の写真)

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2006年08月09日   太郎くんの超能力 2


猫の太郎くんを 遠くの林の中に置き去りにしてから一週間経ちました。罪悪感はありましたが、仕方のない事だとして忘れようとしていました。

その日、私は出かけようとして、玄関のドアを開け表に出ようとした。すると・・・

一匹の汚れた猫が、私の前に、行く手をふさぐ形で近寄ってきました。そして猫同士が喧嘩する時に出す気味の悪い声で、鳴きました。その場には私しかいませんから、どう見ても私に対してでしょう。

不覚にも私は後ずさりしてしまった。背筋に寒いものが走り、息が詰まって声が出ませんでした。・・・幽霊を見たらこういう気分になるのだろうという恐怖です。目の前の猫は、人である私の目をまっすぐ睨みつけて立ちふさがっている。明確な怒りの感情を感じます!

太郎くんでした・・・「どっ、どうやって戻って来た!?」

恐らく彼と対峙した時間は、10秒も無かっただろうと思います。ですが、蛇ににらまれた蛙の気持ち・・・猫が魔物の様に恐ろしく感じたのです。私はだらしなく、アパートの壁伝いに横へ逃げてその場を後にしました。

その日の夜に、二階のF氏が驚いた顔で飛び込んできました・・・太郎くんは、しっかりF氏にもお礼参りに行った様です。アパートの階段の途中で、待ち伏せしていて睨み返されたという。二人とも後ろめたい実行犯でしたから、彼の視線には応えたのです。

F氏は私より一回り年上ですが、驚きのあまり興奮して震えていました。
「恨みに思う人間の顔が判るんだねー・・・」

太郎くんが、私にまっすぐな敵意を向けたのは、その時たった一度っきりです。その後は、いつもの様に逃げ回り食い散らかし、何事も無かったかのようです。ただ、学習して懲りたのか、人との距離は前以上に取る様になりました。

真っ暗な段ボール箱に入れられていたのに、どうやって元居た場所を
探し当てたのでしょう?不思議でしょうがありません。捨てられた犬が戻ったという話は聞いた事がありますが、猫も同じ超能力を持っているようです。そして、猫の・・・意識を感じる強い眼光に、私はノックアウトされたのでした・・・

そういう事があって、私の動物を見る目が変わったのは言うまでもありません・・・

(写真は太郎くんの視線を捉えた唯一?の写真 1996年の夏)

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2006年08月31日   花子さんの子猫たち 3


ある夏に生まれた花子さんの子猫たちは、半年たたないうちに、私の目の前から一匹もいなくなりました。いろいろあって大変な思いをした訳です。出戻りの太郎くんは、更にふてぶてしく振る舞う様になり、気を許さないくせに ご飯のほどこしだけはせがみにきます。酷い仕打ちに対する補償をよこせとでも言わんばかりです。

そして・・・翌年の春になりました(確か1995年・・・)

その頃には、花子さんはすっかり私の部屋に入り浸って、トイレに行くときだけ表にいく飼い猫同然の生活をおくる様になりました。ひとときの安定した状況に、私はすっかり油断していたのでした・・・

ある時、ふと気がつきました。花子さんのお腹がなんだか大きくなってきた!?もしや・・・まさか・・・そのまさかでした・・・今度は6匹の子猫が生まれたのでした。

正直言って、私は気分的に開き直っていました。近所のうるさいおばさんが来ても適当にあしらってしまおう。子猫はかわいいうちに貰い手を探す手を考えることにするか・・・一度修羅場をくぐったので変な余裕が出来たのかも?

子猫たちは本当に愛らしく、楽しい時間が半月ほど過ぎました。映画「子鹿物語」の主人公ジョディの気持ち。子鹿のフラッグは目に入れても痛くない程かわいい存在なのでした・・・

そんな至福の時間はある日いきなり消え去ってしまいました・・・子猫が一匹しかいない!どこをどう探してもいない・・・誰かが連れていったのでしょうか?

恐らくそうでしょう・・・

茫然自失・・・子鹿のフラッグを失ったジョディは家出をして、心の隙間を埋めようとしましたが、私が家を出てもどうにもなりません。一週間ほどうじうじしていましたが、一匹でも残ったのを良しとするしかないのです。その残った子猫を私は「チビ」と呼ぶようになりました。


子猫たちの写真が見つからない・・・代わりに少し機嫌の悪い花子さん。
(1997年春)

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2007年01月24日   最近の花子さん


最近 うちの花子さんは体調がよろしくありません。

どうしてかというと・・・老化と歯槽膿漏?で大事な牙がぐらぐらして来て、先日ついに抜けてしまいました・・・現在、大事な前歯の牙が3本も無くなっています。奥歯は大丈夫の様なので、普通に餌を食べていますが少し心配になってきました。

人だけではなく、動物も確実に老いていきます。飼い主の責任として、彼女の健康管理により気をつけて行かねばなりません・・・

ブラッシングは花子さんの至福の時です(笑)

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2007年01月25日   11年前の花子さん


昨日は、元気のない花子さんの話をしましたので、
ここでちょっと蔵出し写真を・・・

これは1996年の初夏です。

このころ 花子さんはおてんばで、近所の雄猫とよく喧嘩をしていました。
自分の縄張りを守る為に、真夜中でも高いうなり声を上げて、
近所迷惑おかまいなし・・・

若さを謳歌していた頃の様子です。

塀の上で、大きなあくびをしています。女の子なのにはしたない(笑)

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2007年02月28日   猫のワクチン注射


うちの花子さん・・・

先日 牙が抜けてしまったこともあり、獣医に連れていって健康診断をしてもらいました。
実は花子さんは 今まで病気の予防注射等を受けさせた事がありません。飼い犬はワクチン接種が義務の様ですが、猫の場合は任意届け出となっている為です。特に大きな病気をしたことも無かったので 考えていませんでした・・・三種混合ワクチンというのを打ってもらいました・・・

最近、ペット関係のテレビ番組で、動物から人間に移る病気の特集などをしています。その中に「トキソプラズマ症」というやっかいな病気の存在が・・・トキソプラズマ原虫という寄生虫の様なものがいて、猫の糞便から人にうつる事が有るそうです。野良猫ではかなりの確立で、この原虫を体内に持っているらしい。花子さんはもともと野良猫。また 約15歳の高齢に達したこともあり、その原虫が体内に存在しているかどうかの抗体検査もやりました。現在 検査結果待ちの状態です・・・

・・・花子さんが車に乗るときは、小さなゲージに閉じこめられて運搬される時だけです。かつて、避妊手術をしたときの記憶があるのか?ゲージを見ると彼女は暴れ出します。無論 中に自分から入る様なことはしません。押し込もうとすると、四つ足を踏ん張って泣き叫びます。可愛そうですが 無理やり押し込んで連れて行きます・・・車の中ではずっと泣きっ放し。何処かに捨てられてしまうとでも思っているのでしょうか?とても悲しい声です・・・

・・・そんな花子さんも 獣医さんに散々押さえ込まれ 歯の歯垢除去と注射をされた後は、すっかり怯えて大人しくなりました。耳をたたんで小さく丸まって・・・びくびくしている様でした。注射が終わって帰れる気配を感じたのか、ゲージを開けると自分から逃げ込む様に入りました。

家に帰ってくるととても安心したのか ソファーの上でまったりしています。そんな彼女の後ろ姿には 何となく老齢の哀愁が漂っているのでした・・・

元気で長生きしてもらいたいものです・・・

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2007年04月09日   はかどらない・・・


花子さん・・・パソコンで作業をしていると邪魔をしてくれます。

ちゃんと彼女専用の椅子を隣に用意してあるのですが・・・
しばらく落ち着いているかと思えば、椅子の上で盛んに寝返りをうち始める。
これはまずい兆候です・・・

私の膝の上を狙っていますね・・・昔 彼女がもっと小さくて軽かった時に、
よく膝の上に乗せてあげておりました。
暖かくて気持ちが良いのを覚えているのです。

今では重くて しかも爪を立てるのでイヤなのですが・・・しかも最近 吐く息が臭う。
くさいよ花子さん・・・蹴飛ばしていると、悲しそうなおねだりの目をします。
こういう事を何度も繰り返しているうちに時間がたちます・・・

なかなか仕事がはかどりません(苦笑)

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2007年09月26日   花子さんの外出許可


うちの花子さんは野良猫出身・・・でも現在は室内猫に。
老齢なので表で近所の若い猫とケンカをしたら勝ち目がありません。
なので、時折外出許可を出すときは私の監視付きです。

不思議なことに彼女もそれが分かっているらしく、
あまり遠くに行きません。
近所を少しだけうろついて、小一時間もすると部屋に戻ってきます。

遠出させるのは心配ですが、多少の運動はしてきて欲しい。
微妙なところなのです・・・

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2007年12月08日   花子さんの憂鬱


11月に我が家に新しくやってきた仔猫の小太郎。
老猫の花子さんにとっては予想だにしなかった来訪者でしょう・・・
(その様子は小太郎の方のコーナーで触れております)
こちらは花子さんの視点から見た視界です・・・

花子さんと小太郎は少し馴れてきた気配?が出始めていますが・・・

でも花子さんにはそれなりにストレスがかかっているみたい?
時々何とも言えない神妙な表情を見せてくれます。
「これは一体どうしたことだ!?」と言っている様です(笑)

一方小太郎の方は花子さんに興味津々で止めておけば良いのに
ちょくちょく近づいて怒られています。

一緒にこたつで仲良く過ごせる日が来るように・・・
飼い主の切なる思いなのであります・・・

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2008年03月31日   花子と小太郎の距離


普段は私の自宅にいる小太郎を、事務所の部屋にいる花子さんの所につれて行っております。今日は逆に、花子さんをこちらへ連れて来ました。数日に一度は顔合わせをしている二匹です。

およそ5ヶ月経ちましたが、未だ仲良くはなっていません。小太郎の方は花子さんを恐れておらず積極的に近づきます。しかしながら、花子さんは小太郎を許していません。あくまで後から来た侵入者という捉え方をしております。

それでも、お互いが50センチ以内の距離にならなければ喧嘩にはならないです。徐々にその距離は近づいてきました。出来れば・・・いつか同じ部屋でくつろいで生活できる様になってもらいたいところです・・・

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2008年06月10日   最近の花子さん


推定年齢17歳のうちの猫 花子さん。

今年になってから 急に衰えを感じる様になりました。
季節が変わり 毛が生え替わる時期なのに、新しい体毛に元気がありません。
目に見えて老人の毛という感じです。

そして・・・その場の存在感において・・・
今まさに成人になろうとしている小太郎に あっと言う間に追い越されました。
両者を同時に見ていると栄枯盛衰の無常を感じます。

ゆっくり流れていく時間は、言葉に出来ない重みを私に感じさせるのです・・・

写真は1階の事務所:花子さんの部屋にて


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2008年09月28日   おだやかな日曜日


今日は少し肌寒い日曜日

うちの猫たちは柔らかい日射しのなかでぬくぬくまどろんでいます。
三者三様の様子をキヨハラソフトでスナップ・・・
イメージはアンバーブラウンな午後です。

花子さんの写真は久しぶりでしたので、こちらに載せておきます・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2008年12月15日   花子さんは一匹狼


事務所の部屋にひとりでいる花子さん。

今日は久しぶりに彼女をこちらの部屋に呼ぼうとしました。
彼女は「おいでおいで」と言うとちゃんと後を付いてきます。
歳をとっているだけあって、かなり人の気を読めると思われる。
それで私の言うことを理解してくれる反応をする。
付き合いが長いですからね・・・

それで・・・
アパートの階段を一緒に上って上の階の部屋の前まで誘いました。
中には小太郎とぼたんがいます。しかしながら・・・
扉の前まで来て、花子さんはくるりときびすを返しました。
中に二人がいることを思い出しているのかな・・・

その後、花子さんはゆっくり階段を降りると自分の部屋に帰ってしまいました・・・
何か寂しそうなので、しばらくの間 1階の庭で一緒にいてやりました。

後ろ姿を見ると、随分老けたのを感じます。
「余生を静かに暮らしたい」という気持ちが伝わってくるようです・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2009年01月23日   花子 VS ぼたん


今日の夕方・・・

嫁さんが小太郎とぼたんを事務所の部屋に連れて行き、
花子さんに会わせて来ました。
小太郎は時々花子さんと時々顔合わせをしておりましたが、
ぼたんが花子さんに会うのは、これでまだ3回目です。

結果は全く駄目だった様で・・・
花子さんは小太郎とぼたんに牙をむき、ぼたんもやり返していたらしい。
小太郎は少し余裕があって、普段行かない部屋の中を興味深く
うろうろしていたみたいです。

状況はゴジラ・モスラ対キングギドラの構図と言ったところでしょうか !?


写真は嫁さんが撮ったもの:フラッシュで赤目(金目)になっています(怖)


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2009年01月26日   ここは私の部屋です!


小太郎とぼたんを、また花子さんのいる部屋に連れて行きました。経緯をご存じの方にはお解りの様に 仲良くなるのは期待できませんが・・・ぼたんには 少しばかり花子さんに慣れて欲しいと思っています。一人では可愛そうなので、小太郎はお目付役で付いてもらいました。

充分大きくなった小太郎は、花子さんと対等に振る舞えますが、ぼたんは花子さんが怖くて仕方がなくなった様なのです。案の定、本棚の上に飛び乗って降りてこなくなりました・・・

椅子の上では花子さんがすっかり落ち着いて陣取っております。何時もに増してふてぶてしく振る舞っていました(笑)

あまり長居をすること無く、小太郎とぼたんはいつもの部屋に戻りました・・・気疲れしたぼたんはこたつに籠もってさっさと寝てしまいました・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2009年02月16日   暖かい春が恋しい


アパートの庭に咲いている梅の花が綺麗だったので 写真を撮っておりました。 花子さんが足元にいました。

彼女はかなり衰えましたので、寒さは苦手だし寂しいのも嫌がります。それなのに、人見知りをして相手を選ぶわがままな老人です(笑)二人でしばらく花見をしておりました。

それにしても・・・背中がすっかり丸くなり、立っているより寝転んでいる方が多くなった。 梅の花の香りと共に、ほんのり春のそよ風が吹き始めました。

花子さんの望む暖かい季節がそこまでやって来ています・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

2009年02月22日   動物界のおきて


動物の世界には掟(おきて)があります。

それは・・・力の強いものが優位に立つ事ができる。理性以外の価値観・・・文字通りの弱肉強食の世界。

うちの3匹の猫の力関係にも 勿論それは存在します。大御所であるノラ猫出身の花子さんは 今年推定年齢18歳のご老体。一昨年の秋にうちに里子で来た小太郎は 1歳半の青年でパワーが出て来た。昨年晩夏に公園で拾ったぼたんは まだ幼さの残る8ヶ月ほどの小娘です。

小太郎とぼたんは意気投合して毎日とても仲が良く兄弟の様にも見えます。小太郎と花子さんはお互いを警戒しつつも距離をおいてすれ違う冷たい関係。ぼたんと花子さんは唸って威嚇し合う犬猿の仲です・・・

時折 別室の事務所の部屋に一人でいる花子さんの所へ、小太郎とぼたんを連れていきます。そこは花子さんのテリトリーなので、花子さんは当然怒る。それでも、そうやって少しずつでもお互いの存在を認知させないと いがみ合いが、容赦の無い喧嘩に発展して怪我をするかも知れない。一生会わせないで別々に世話をするというのも、同じ家族として何か割り切れない・・・

1年半前、小太郎が仔猫だった時には、花子さんは軽く一蹴しておりました。(→2007.11/25のコメント)それが約1年も経つと、小太郎は成人し、体重は6キロ近くの堂々たる体格に。4キロちょっとの花子さんを凌駕します。去勢手術をする直前に、小太郎は一度花子さんに本気で牙を向いて力の差を誇示しました。それ以来、花子さんは小太郎に一目置くようになった様です。ただ 認めているというより、警戒して余計なちょっかいは自粛するという変化かな・・・

今日の顔合わせでは、花子さんは隠居の老人としての態度があらわでした。身を低くして小太郎に様子伺いを立てるかの様な慎重さ。小太郎は堂々とその挨拶に答えて軽くあしらいました。

うちの猫の中で小太郎が明確な地位を得たのだなと感じました。

ただ、表社会の厳しさを知っている花子さんに対し、小太郎とぼたんは完全な部屋猫。世の中の怖さをほとんど知り得ません。私の望みは、花子さんが二人に何かのメッセージを伝えてくれる事です。彼らの社会に、知識の伝達が有るものとしてささやかな期待をしているのです・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2009年05月10日   前門の小太郎 後門のぼたん


外出許可ライセンスを持つ花子さんが、私の後に付いてアパートの階段を一緒に上ってきました。ドアを開けると中に入りたいと言う。ここに小太郎とぼたんがいる事を花子さんは理解しているはず。これは久しぶりに挨拶に来たのかな?・・・(花子さんは1階の事務所の部屋に、小太郎とぼたんは3階の自宅におります)

するとさっそく小太郎が寄ってきて花子さんの臭いを嗅ぎます。花子さんは既に小太郎には白旗をあげているので抵抗はしません。距離を保ってトラブルを避ける姿勢。その様子を観ていて警戒感を顕わにするぼたん・・・相変わらず牙をむいて「くそババア!」と唸りっぱなしです。

まったく最近の若者には老人をいたわる気持ちがありませんね。もっとも、最初に新入りを許さなかったのはババアの方ですけど・・・世界に平和が訪れる日は遠い・・・

ありがちな良くある話であります(汗)


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年02月07日  小太郎と花子さん


久しぶりにこちらの欄にて花子さんの近況を・・・

花子さんのいる部屋に小太郎が入りました。
小太郎には老いた花子さんをいたわる気持ちがありません。
仔猫の時に受けた仕打ちをしっかり憶えていますので・・・

そこで・・・
以前に京都のある寺で目にしたこの言葉を思い出しました。

「若さ笑うな来た道だ 老いを責めるな行く道だ」

猫たちにはその言葉の意味は語っても聞いてくれないでしょう。
ふたりのシルエットには時間の流れの何とも言えない無常を感じました・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年02月11日  よぼよぼでも眼光は鋭い


昨年末より花子さんは更に痩せて足腰もふらつくようになってきました。以前推定年齢18歳と書きましたが、それは花子さんが野良猫だった頃…平成4年の春に私が初めて見かけ、その時すでに大人でしたので。だから少なくとも平成3年生まれだろうという判断です。でもその1年前からすでに目撃されていたという話もあり、ならば18くらいかなということ…その幅を考慮しても今年は18〜19歳に達します。

時々表に散歩に行きますが、もうあまり遠くへは行きません。体力が落ちかなり弱々しくなりました。でも、花子さんの目は相変わらず強い光を放っていて、生きる気力をしっかり感じます。病気にならない限りまだまだ大丈夫でしょう。花子さんのいる部屋で今日は一日デスクワークをしておりましたが、私の脇で安心してずっと寝ていました。それが彼女の一番安心できる時間なのだろうと思われます。時々にゃあと鳴いて「撫でてちょうだい」と催促してきます…

花子さんが座っている座布団の下には猫用のヒーターマットが敷いてあります。おばあさんには必需品。一日の大半をここで過ごしているのです…


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年03月14日  花子さんと花見


私は…今年は花粉症の症状が出ているので必要が強く無ければ外出は控えています。
それは仕方がないこと。
昨日今日は天気が良いにもかかわらず、近所に花粉は大して飛んでいません。
ラッキーでした。

猫も多少花粉の影響を受けるとみえて、日によってはくしゃみを連発します。
うちでは小太郎が頻繁にクシュン!とやっている。
花子さんとぼたんは大丈夫そうですが…

花子さんは最近あまり表に出ていませんでしたので、今日は一緒に日向ぼっこをしました。
そばに私がいると安心してごろごろしてくつろぎます。
庭では今 カタバミの花が満開です。
これは年に何回も咲ますね。穏やかな一日でした…


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年06月09日  最近の花子さん


推定年齢18歳のうちの猫の花子さん。
この半年ほどの間に、かなり衰えて同時に痩せてきました。
老衰というやつでしょう。
歩く時もフラフラしてゆっくりした動作になりました。

今のところ食欲もあるし、元気なのには変わりありません。
このところ老人向けのご飯を選んであげております・・・

おばあさんの時間はゆっくり穏やかに流れている様です・・・


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年07月03日  花子さんが旅立ちました


昨晩 花子さんはとても穏やかでした

部屋に入るといつもは鳴いて答えてくれるのですが静かだった
床のうえに横に倒れてわずかに息をしていました
目は細く開いていて 私のことをじっと見ていた

何か言いたそうな感じでは無く そっとしておいてくれという目
しばらくそばにいて話をしました

かつてはブラシで毛をすいてあげるととても喜んでいた
その体も半分以下の体重になってしまい見る影もない
ブラシを当ててみるとごつごつとしたあばら骨があたりました

やがて そのまま穏やかに時が来ました

花子さん
猫アレルギーだった私の最初に家族になってくれた猫




印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年07月05日  火葬・お骨上げ・納骨


この数日間は日中所用があったので忙しかったのですが、同時にやっておかねばならない事がありました。それは、花子さんの魂が抜けたむくろをどうするのか。犬猫の話として・・・死亡届けを出したりする義務は無いとはいえ、何かしらの扱いをしてあげたい。それが家族同様の存在に対する気持ち。

しかしながら、どうすれば良いのかは意外と情報が無いのです。こういう時のネット情報はかなり事務的なものが多く、判断にも迷います。私が頼りにしたのは、地域ごとに自主的な活動をしている「犬猫愛好会」の組織。私の場合 身近に「わんにゃん倶楽部」という 主に捨て猫の保護や里親捜しをボランティア中心に行っている人たちがいます。そこの知人に相談しました。すぐに近隣にある信頼のおける「ペット葬儀会社」を紹介してもらえました。火葬の場合は事前の予約が必要です。その後のお骨の扱いも決めねばなりません。シンプルなコースがいくつか存在します。

以下はこの2日間のようす。遺体を保存するために出来ることをしました。不快な話に感じる人もいるかと思いますが、こういう状況に遭遇した場合のことを記録として残しておきます。写真も撮りましたし淡々とコメントしますが悪しからず。

保冷バックと氷は必須です。コストコに行く時に使っている保冷用バックがサイズ的にちょうど良かった・・・底に、コンビニで板状の氷を買ってきて敷き、仕切り板を一枚載せてそこに安置しました。それでも内蔵がすぐに傷んで独特な臭いが次第に強くなってきます。ロックアイスを袋ごとタオル越しにお腹のあたりに載せて冷やしました。更に、エアコンを付けっぱなしにして部屋ごと涼しい環境に・・・氷は朝と晩に新しいものに取り替えましたが、その時に遺体を見るのは辛いことでした・・・

火葬と葬儀をして頂いたのはペット・メモリーという千葉の幕張にある会社。ネットで検索すると同名の会社が全国にあるみたいですが、サービス内容は地域ごとに要確認かと思います。ペットの種類や大きさでかかるコストが変わりますので、ネットの一覧で確認するか、電話で直接問い合わせた方がよいでしょう。引き取りに来てもらう事も可能だそうですが、うちの場合は車で直接伺いました。手続きは必要書類に署名して、まずは祭壇にて線香をあげ、最後のお別れをしました。そして火葬・・・待合室で30分くらい待ったでしょうか。その間に、骨壺の蓋に名前を書き、骨袋の色を選びました。6色ほどある中から私は金色を選択・・・そのうちに火葬が済み、お骨上げをします。骨を骨壺に一つずつ収めます。のど仏にあたる頸骨を最後に入れるのは人の場合と同じでした。骨壺を骨袋に入れて祭壇で再度線香をあげました。それで一通りの葬儀が終了します。時間にしてちょうど1時間ほどでした・・・

お世話になったペットメモリーの方々みなさんが動物好きで、事務所内にも多くの犬猫が暮らしていました。そしてまた親切に応対してくださいました。ほんとうに有り難うございました。


印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年07月05日  花子さんのお骨が帰宅しました


私はお骨を引き取って家で保管することを選びました。

そして・・・
花子さんはいつもいた自分の部屋に戻ってきました。
これからもずっとここに居てもらいます。
それが一番よいことなのだと私は思いました。


花子さんの為に、窓辺に作った猫の足場に花を飾りました。
人以外であっても 死者を弔うことの意味を今 深く感じております・・・



印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2010年07月08日  小太郎の気遣い?


夕方 ちょっと不思議なことが起こりました。

庭に小太郎を連れていった時に、小太郎は事務所の部屋に自分から入り、
机の上に座り込みました。
そこはちょうど花子さんの骨壺が置いてある・・・
何か感じるものがあったのかな?

仲の悪かった二匹のやっと実現した穏やかなツーショット・・・
もう喧嘩することもないよね・・・

感慨深くもあり、ちょっと哀しくもありました・・・



印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2011年7月5日  花子さんの一周忌


先日7月3日は、昨年19歳で亡くなったうちの猫の花子さんの一周忌でした。
ペット専門の葬儀社で火葬にしてもらい、お骨が帰宅したのが一年前の今日でした。

今日はたまたま小太郎を表に散歩に連れて行き、事務所の部屋にも連れて行きました。
小太郎は部屋の中をうろうろしていましたが、何故か机にあるPCのディスプレイの
裏側に入り込んでじっとしていました。

そこには花子さんの骨壺が置いてある場所
不思議なことに小太郎は花子さんの骨壺の横でしばらく動きませんでした。

在りし日の花子さんの姿がふと浮かびました。
黄泉の国へ旅立った存在は心の中でいつでも蘇ります。
晩年の「にやぁー」という濁声が記憶の中で響きました・・・

写真は11年前の花子さん。
まだ珍しかったデジカメと言うモノを買った頃で 恐らくテスト撮影の時のもの。



印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

 


2011年12月19日  花子さんのいた視界


この窓辺は、かつて花子さんがよくたたずんでいた場所です。
今は小太郎が、散歩がてら立ち寄って時々表を眺めていたりする。

小太郎を見ながらそこに花子さんの存在感がふっと重なります。
花子さんはもういないけれど、記憶の中に生きています。

その姿は永遠に消えない視界の思い出・・・



印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |