クワガタムシを飼育してみよう!


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蝶と蛾 写真館

 


2012年9月17日  エビガラスズメガ


晩夏になると繁殖活動を終えた多くの昆虫たちを見かける機会が増えます。あまり動かなくなって静かに時を待っています。そうした昆虫たちは触ってももうあまり逃げようとはせず「そっとしておいてくれ」と言うような波動を感じます・・・

エビガラスズメ蛾がアパートのエントランスに落ちていました。そっと拾い上げるとか弱い力で私の指に留まりました。体表に生えたモコモコした毛はビロードの様になめらかで優しい手触りでした。記念に写真を撮らせてもらいました。

その名の由来とも言えるエビ柄は、羽を広げると背中の部分に現れます。失礼して羽を伸ばしてスナップを。外敵である中型の鳥などに見つからない様に体全体はとても地味な色彩です。なのに衣の下にはなかなか派手な模様を隠している。それは異性に対する身だしなみに相当するお洒落なのでしょうか?

せっかくの機会なので色々な角度から写真を撮っていましたら「もういい加減にしてくれ」という素振りを見せて、彼(彼女?)は力を振り絞るかの様に重々しく飛び立って行きました・・・











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2012年8月3日  今年もオオミズアオがやって来た


私が大好きな色に蒼緑色があります。自分のシンボルカラーにしているし、ハンドルネームの蒼硝子もそのイメージを持っています。それは自然の中に存在しているナチュラルカラーである事は意外と証明が難しい。日常の中にある蒼緑(青緑)は割とビビットであって私の好みとする日本古来の繊細かつ侘びさびを感じうる微妙さが足りないのですね・・・

私が好きな蒼緑は・・・天空に浮かぶ彗星の核の翡翠色・ブルーグラスグッピーのやや青みの強い輝くブルー・そしてこの大水青蛾(オオミズアオ)の淡い若竹色 エトセトラ・・・とても神秘的な色調で私はその色の深みに魅了されます。

そのオオミズアオ蛾が今朝 アパートの入り口辺りにとまっていました。羽の一部が欠けていましたが特に怪我をしている様子も無く元気な個体。手に乗せてみるとその腹がとても大きく膨らんでいるのに気がつきました。触角が小さめだしこの個体は雌ですね。そうこうしているうちに、産卵管を時折出してお尻をさかんに振っています。これは産卵場所を探しているに違いない。昔 蚕を飼った事があるのですが、その時の観察で蝶や蛾の産卵の様子は察しが付くようになっております。

部屋の網戸にほんの数分止まらせていたら、網戸にいくつかの卵を産みました。慌てて手の平に載せた所 指の上にも一粒落としてくれました。もう時間の猶予が無さそうなので、幼虫の食草になる庭の梅の木に連れて行き留まらせてあげました。


家の中で採れた卵は20個ほど。大きさは1.5ミリちょっとありそう。なかなかの大型です。表面に模様もありちょっと硬そうな印象。もしかしたら数日以内に一令幼虫が孵るかも知れません。でも親蛾が事前に交尾をして受精していないと、この卵は無精卵で孵る事は無いでしょう。せっかくのチャンスですので、卵を容器に入れてしばらく観察する事にします。


→この後日談は幼虫図鑑の方に続報を載せてあります 120810


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2011年10月18日  ヒメシャクガの一種


秋が深まり 昆虫たちの季節は過ぎ去りました。
でも、涼しくなった10月でもまだ生きている虫たちはいます。
今の時期は小型の蛾の仲間がけっこう見かけられますね。

この真っ白い蛾は恐らくヒメシャクガの一種。
3センチちょっとのサイズですからモンシロチョウより一回り小さい程度。
こういう種族は、ほとんど関心を払われないのでその存在すら
知られていないのでは無いでしょうか?


アップで見てもなかなか美しいプロポーションをしています。
小さいサイズの昆虫はクローズアップで見応えのある発見がありますね。
蛾の場合、種族にもよりますが、雄の多くは雌の出すフェロモンを
察知するための櫛状の大きな触覚を持っていますので、
触覚の形状から判断して、この個体は雌だと思われます。




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2011年7月8日  ルリタテハ


私が小学生の時には、カブトムシやクワガタムシを採りに雑木林によく入っておりました。クヌギやコナラの樹液には、甲虫やスズメバチ、それにタテハ蝶が集まっていました。タテハ蝶はその頃から親しみのある蝶でした。

タテハ蝶の中でも、なかなかお目にかかれない種類がいます。ルリタテハという、綺麗な瑠璃色のラインが入った奴もその一種。過去に遠くを飛んでいるのを見かけた事はありますが、近くで観察できた事は今まで無かった。

そのルリタテハが、庭に飛んで来たので私はびっくり!その個体は羽はボロボロで少し弱っている感じ。網を被せたら簡単につかまりました。せっかくなので写真を撮りたかったのです。室内で網戸に留まらせて何枚か写真を撮りました。

雑木林の中で見ると、ルリタテハは黒地に青いラインの入った綺麗な蝶に見えましたが、至近距離でよく見てみると、表羽の鱗粉は、群青色・フォレストグリーンなどが微妙に入り交じった大変美しい色彩でありました。裏側はタテハ蝶の共通した特徴である、樹皮に似せたカモフラージュ柄。そちらもなかなかの美しさ。

手のひらにそっと乗せてみると、しばらく大人しくしてくれました。タテハ蝶としてはやはり元気が感じられない。羽の年季の入り方からしても、恐らく成体で越冬した個体では無いかと思われる。そろそろ寿命なのかも知れません。残り時間が少なそうなのに同情して、そっと表に放してやりました。

ルリタテハは、少しよろけた感じの羽ばたき方で空の彼方に消えて行きました。

FUJIFILM Finepix S5Pro + SIGMA Macro150mmF2.8→5.6 1/125
ストロボ使用  手乗り写真→Ricoh CX2 マクロモード




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2011年6月15日  コスズメ蛾


ちょうど今の時期は、多くの昆虫の羽化が始まる時期です。
トンボやカメムシや蛾の仲間を多く見かけます。

中でも比較的大型の蛾は今が発生時期なのかも。
先日のモモスズメ蛾に続いて、今日はコスズメ蛾の羽化直後の
個体を見かけました。私個人的にはラッキーな事です。

コスズメ蛾の幼虫は、毎年私が世話をしている自然薯(山芋)の
葉を食い荒らしてくれるので、幼虫が一令の時は雨蛙のご飯に、
二令サイズの時は駆除の対象に、蛹間近の終令にまで育った奴は
お目こぼしで隣の空き地へ追放処置・・・と対処を分けています。








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2011年6月14日  モモスズメ蛾


梅や桜の木には様々な昆虫が取り憑きます。庭に梅・桜があれば、おそらく冬以外の季節、昆虫観察でたいくつすることは無いかもしれません。ひっくり返せば虫嫌いの人は、梅・桜を身近に置いてはいけません。毛虫が沸くのはごく自然なことですし・・・

この蛾はモモスズメ蛾。幼虫は梅の葉を食草にしています。庭の梅の木の下におりましたから、おそらく昨年夏以降に、この木で育って地面の何処かで蛹になっていたのでしょう。スズメ蛾に関しても、毎年いろいろな種類を見つけて記録を撮っておりますけれど、ほんとに種類が多くてまだいくらでも出て来そう。新しい奴に出会う楽しみは尽きません。それは、蛾が嫌いな人には理解できないことでありましょうね(苦笑)




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2011年6月5日  オオミズアオ


この鮮やかな蒼緑色の蛾はオオミズアオ(大水青)と言います。
私のブログでは過去に何度も紹介している大型の蛾。

芋虫や蛾は一般に気持ち悪い存在として忌み嫌われています。私も同じ感覚で見てはおりますけれど、このオオミズアオに関しては自分にとって勝手に縁起の良い蛾として意識しています。例外的な扱い・・・

ご覧の様に手に乗せてもぜんぜん平気(苦笑)蛾の多くは羽の鱗粉が目に入らないように気をつければ、その他の危険はありません。(但しドクガ科は別、成虫にも毒があるので肌がただれることがあるかも)

以前は10年に一度出会えれば良しと言っていたほどの希少価値でしたが
最近は二年に一度は見かけています。若干増えてきたのかな?

それにしても、こんなに目立つ存在なのに、多くの人たちは目の前にいる
この蛾にぜんぜん気がつかないみたい。他の人には見えないのかしらん?


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2010年8月24日  ナガサキアゲハ


暑いはずですよ!・・・

今日、何と家の近所で黒いアゲハチョウを見かけました。
それがどうしたって!?
クロアゲハやカラスアゲハではないのですよ!
それらは関東に昔から普通にいますから・・・

今日見かけたのは何とナガサキアゲハ!
日本では九州地方に生息している南方のチョウです。
最近では近畿など西日本に勢力を広げてきたと聞いていました。
それがついに関東にまで!?

これは駅の階段に落ちていました。
一瞬赤い紋が見えたので私はすぐにソレが何だか分かりました。
手に取るとまだ生きていて弱々しく羽ばたいていた。
羽の裏側にのみに赤い紋があるので、どうやらオスらしい。
出かける途中だったので、近くの灌木に置いてきました。

関東で南国のチョウが見られるとは・・・
かなり驚くべき かつこれは動かぬ証拠でしょう。
そう言えば、最近では同じく関西地方のジャコウアゲハも
関東で見られるらしいと聞いています。

日本の亜熱帯化も明らかなのだなと感じました・・・


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2010年8月23日  コスズメガ


ちょっと見て下さい、このシャープ感!空気抵抗が極限まで少ないと思われる紡錘形のボディと、ほぼ三角形の人工的な翼。これはスズメ蛾の中でも大変ポピュラーなコスズメと呼ばれる奴です。普段でも飛んでいる所をたびたび見かけていましたが、意外と身近に着陸してくれる事が少ない。結果写真に撮る機会がありませんでした。

この幾何形体にも酷似したフォルムの妙に、私はしびれてしまいます。Zガンダムに、ハマーン・カーンが乗ったキュベレイ(AMX-004)というモビルスーツがある。私は以前よりそのデザインはてっきり蛾のイメージから導かれたものかと思っていました。でもガンダムファクトファイルを見ても、そういう記述はありません。こんなにシャープでインパクトのある形状なのだから、コスズメをモチーフにしたMSが一つくらいあっても良さそうなものなのに・・・そういえば、ステルス攻撃機のナイトホーク(F-117)のシルエットは三角形。コスズメのシルエットに近いです。そうした形の何らかの必然性があるのかどうか?・・・

ちなみに、デザイナーという人種は、インスピレーションによって様々な形の創造を行っています。でも、その全てを頭の中の想像力のみで生み出すことは出来ない。現実の中にある題材からヒントを得て、色々なものを作っています・・・昆虫は、それをけっこう苦手とする人が多く、その結果観察も少なさそう?・・・こういう凄いデザインが身近にいっぱいあるのに・・・ムシ好きだから創れるデザインはきっとあるのではないかと思う。

コスズメは蛾の中でも最速では無いか!?というスピードで滑空します。鳥に追いかけられてもそう簡単には捕まらないはず。フォルムだけでなく飛び方もシャープなのです!


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2010年7月25日  ヤマトシジミ


シジミ蝶は数ある世界中の蝶の種族中、その4割を占める多様な存在なのですね。普段身の回りでもたくさん見かけることが出来ます。ただ、その小ささと意外に目立たないことから、あんまり注目される事が無いように感じます。

写真のつがいは今朝庭にいたもの・・・人家の近くで最もポピュラーな存在であるヤマトシジミ蝶。羽を開くとうっすらブルーグレーの上品な色合いが目をひきます。幼虫はカタバミの葉を食草としているそうなので、そちらも普段何気なく見かけているのかも知れません。

交尾中は上手く飛ぶ事ができないせいか、カメラを数cmまで近づけても逃げませんでした。出来れば羽を少しだけ開いて欲しかったのですが、本人たちにとってはそれどころでは無いでしょうね。たいへんお邪魔をしてしまいました・・・

RICOH CX2 プログラムオート マクロモード


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2010年6月24日  オオエグリシャチホコガ


この蛾は、写真を撮ってから正体を確認するまでけっこう時間がかかりました。最初はフェンスの金網に木の皮がぶら下がっているのかと思ったのですが、よく見ると小さな脚が見えたので、蛾の仲間だと分かりました。

オオエグリシャチホコガ

シャチホコ蛾という種類は、とても数が多くてネットで確認してみたところ、以前見た覚えのあるタイプがたくさんありました。その名の由来は、幼虫がシャチホコの様な体系をしているからだそうです。鎌首を持ち上げたようなグロテスクな格好は、まるでエイリアンの様な姿をしています。是非幼虫も間近で見てみたくなりました(笑)とても刺激的な姿なので、もし写真が撮れたとしても掲載の仕方は考慮した方が良さそうですね・・・

そのオオエグリシャチホコガは、最初の一匹を確認した数日後に、今度は雄雌のペアで現れました。庭の木蓮の葉にぶら下がっていたのを偶然発見。ちょうど交尾をしているところで、貴重な写真が撮れました。でも、フラッシュを炊いたらポトッと落ちてしまった。足下の草の中に消えてしまいました。元々木の皮の様な姿ですから、草の中(落ち葉)に紛れてしまうと、もう見つけるのはとても大変。しばらく探したところで諦めました。

昆虫はほんとに種類が多くて、私の好奇心をいつも刺激してくれます・・・



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2010年6月3日  アオシャクガ


今朝 出かける前に庭の植物に水をやっていました。すると、緑色のモンシロチョウがヒラヒラと飛んできた。大きさが近かったのでそう思いましたが、モンシロチョウが緑色の訳が無い。そのうちに金網フェンスの所に舞い降りました。チャンスとばかり近寄って、スナップを数枚撮るのに成功・・・

これは、蛾ですね。

羽を開いて留まっています。胴体が太い!蝶の仲間は一般に体が細いのです。顔のイメージもスズメガに似ていました。それにしても渋い和風の緑色。なかなかの色彩です。撮ったのがiPhoneのパンフォーカスレンズ(第二世代 200万画素)だったので鮮明な写真には及びませんが、これはいい記録が撮れました。

さて、問題はこの蛾の正体です。手がかりが無いので、一般の昆虫図鑑ではぱらぱらめくっても近いものがありません。さっさと諦めてネット検索に切り替えてみましたが、やはり直ぐには見つかりませんでした。緑色の蛾と検索すると、ほとんどが「オオミズアオ」に行き当たります。これは一昨年、うちの梅の木に幼虫もついてしっかり観察できました。今日見たものはサイズも形も全く違う種族の蛾です。

蛾の種類は多いので、図鑑の中の項目をひとつずつ辿っていくと、ありました・・・恐らくですが、シャク蛾の仲間の「アオシャクガ」にかなり似ています。亜種なのでしょうか?資料にあるタイプとは前翅後翅にかかる模様の柄が違うみたい・・・それでも私は大変美しい蛾だと感じました。

数枚スナップを撮っている最中に、この蛾はまた飛び立ってあっという間に何処かへ消えていきました。



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2009年10月12日  ツマグロヒョウモンチョウ


地球温暖化の証とも言えるものに、南方の生き物がその生活圏を北へ広げていることがあげられます。このツマグロヒョウモンチョウもそのいい例で、元々関西より南西の暖かい地域に生息していた種類。それがこの10年位の間に関東へ進出してきております。当然 私が子供の時には身近で見た事が無い種類・・・

この蝶は、成虫で越冬するタテハチョウの仲間なので晩夏に羽化し、寒くなって来た今頃の季節に多く目にします。秋の蝶という感じがしますね・・・

昆虫の世界ではメスよりオスの方が鮮やかで目立つ模様や形状をしている場合が多い。蝶や蛾もそう。でもこのツマグロヒョウモンチョウは、メスの方がくっきりした濃い模様で オスの方が地味な配色。写真の個体はメスですね。羽の表と裏では随分雰囲気が違うので、写真でも別の個体に見えるくらいです。

余談ですが・・・最近、やはり南方のジャコウアゲハが関東で繁殖しているとの事。私もそれらしきものを見かけた事があります。写真に捉えるのは当面の課題となっています・・・

FUJIFILM FinePix F31fd プログラムモード フジクロームモード



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2009年7月29日  クチバスズメガ


夕方 表から帰ってくると、アパートのポスト横の掲示板にちょっと見慣れないスズメ蛾がとまっていました。ネットで調べてみると「クチバスズメ」という奴らしい。羽を広げると10センチくらいになりそうです。サイズとしては中型ですね・・・

スズメ蛾の仲間自体はとてもポピュラーで、至る所で見かけます。芋虫でお尻の先にピンと針の様な突起がでているタイプはスズメガ科の幼虫であることが多い。ずんぐりしてけっこう巨大になるので、一般的には嫌われ者でしょう。インパクトがあるのでたくさんいると確かに気持ち悪いです(一匹でもキモイか!)

普段庭先で園芸植物やヤブカラシの葉などにもスズメガの仲間の幼虫をみかけます。それらは「セスジスズメ」「コスズメ」「キイロスズメ」「ホウジャク」などが多い。私が大事に育てている自然薯の葉もよく食われます。山芋の葉は特に美味しいんでしょう。でもそれは困るのでチョメチョメ・・・

・・・蛾は身を守るために気持ちの悪い模様や派手な色調をしている。でも顔をアップで見るとけっこう可愛いんですよね。昆虫は仮面ライダーやその怪人たちの原型なのですから もっと興味深く注目されても良さそうな気がするのですが・・・そのインスピレーションはイラストを描くときに 大いなるモチベーションを与えてくれたりもするのです。



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2009年5月23日  オオミズアオの羽化


昨年の10月1日に、庭の梅の木で巨大なオオミズアオの幼虫を見つけた話をしました。その後、その幼虫が何処へ行ったのかはついに分からなかった。恐らく灌木の地中の浅い所で繭を作っていたのだと思われます。無事に成虫になれるだろうか?と気にしておりました。

それが・・・今朝、いきなり再会することが出来ました。

庭に水を撒こうとしていると何かバサバサと低い音がするので、足元に生えている生姜の葉を見てみると、そこに既に羽化して翼長を伸ばしたオオミズアオがおりました。なかなか大きく立派な個体です。羽や腹の大きさなどからして恐らくメスでしょう。白い綿毛のドレスから伸びた赤い脚はとてもエレガントです。

こんな機会は滅多にありませんので、午前中の仕事をちょっとさぼってずっと撮影をしていました。羽はすでに乾いて堅くなっていましたが、触角を見るとまだ完全に伸びきっていません。ラジエーターの冷却パイプの様な綺麗な形状に膨らむのはあと半日位かかるかも知れません。じっと動かないのは撮影には好都合でしたから、全身を撮った後は、クローズアップレンズにベローズを組み合わせ、更なるマクロモードで各部のアップも撮りました。





低い位置に何時までもいると、アリに見つかって餌食にされる危険があります。花子さんの猫パンチを浴びるかも知れません(汗)手のひらに乗せて、梅の木の高いところへ移してやりました。手に乗せるとけっこう重い蛾です。こんな体重でよく飛べるもんだと感心。夜になって何処かへ飛んで行くでしょうが、他の人に見つかって命を落とさないように祈ります。一般の感覚からすれば「気持ち悪い」存在と見られるでしょうから。

オオミズアオは「大水蒼」と書きます。大変繊細で美しい色合いです。このオリジナリティを感じる蒼緑色のサンプリングカラーは、私のカラーパレットの上位に登録しておくことにします。


FUJIFILM S5Pro SIGMA90mmMacro+ベローズPB-4 ISO800 F16 1/20
        SIGMA105mmMacro ISO160 F16 1/80
Finepix F31fd プログラムモード



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2008年11月26日   アケビコノハ


私が小学生の頃に・・・とある本に載っていた「あるもの」に興味を持ちました。何と!その「あるもの」をやっと見つけました!!実物を間近で見るのは初めてです。感激しました!

正体は「アケビコノハ」という蛾です。

見つけた時は既に死んでいて、触ったら羽はぽろりと落ちてしまいました・・・そしてこの前羽・・・どう見ても本当に枯葉にしか見えません。裏返してみて、はじめてそれがフェイクだと分かります。
(触ると蛾の羽なのですから不思議で仕方ありません)

よくぞここまで似せられたものだと驚きます。通常はこの外見だけでまず見つかる事はないでしょう。完璧に近い擬態かと思います。でも・・・アケビコノハの凄さはこれだけではありません。万が一の「第二の武器」が有るのです!

それが、この蛾の特徴的な後ろ羽の鮮やかさ。目も覚める様なオレンジ色に蛇の目を連想させる大柄の模様。これは、敵が近づいた時に枯葉の前羽を一瞬広げて見せる「脅かし」の効果があると思われます。そのあまりのギャップと、目玉模様のインパクトで相手に危険な印象を与える訳です。羽に蛇の目がある蝶や蛾はたくさんいますが、
前羽と後ろ羽でこれだけデザインの落差がある奴はあまりいないのでは無いでしょうか・・・

私が一度も捕まえたことの無いこの蛾を、何十年間も憶えていたのも「配色のインパクト」があった為です。何しろ普段 身近にたくさん見かけているではないですか!?工事現場にある立ち入り禁止の黒とオレンジのシマシマ模様。いわゆるトラテープと呼ばれるもの。そう、トラと同じ配色なのです。人の方が自然から学んで作っているケースはたくさん有ると思われます。蛇の目模様もさることながら、虫がなぜこの危険警告色を身につけたのか? 自然界の神秘を感じさせる「脅威の造形美」と感じております。

余談ですが・・・アケビコノハの名の由来。この蛾の幼虫はミツバアケビの葉っぱに付くそうです。アケビに付く枯葉という意味なのでしょう。さらに・・・この蛾の幼虫(尺取り虫)も擬態が凄いです。体節に特大の蛇の目模様があり、敵が近づくと体を半分折り曲げて目玉模様をより大きく見せるポーズをとるらしい。その格好も一度見たら忘れられません。

芋虫が苦手な人は、ネットで調べる時にはこの幼虫の方が
先に画面に出て来ますから 身構えてポチッとした方が良さそうです(汗)



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2008年8月31日   キアゲハ


今年の夏は天候不順も影響してか、地面にレンズをあまり向けていませんでした。それはつまり昆虫の写真をあまり撮らなかったということ。むろん皆無では無いのですが、芋虫毛虫の類だとあまり積極的に載せられません(汗)

それでもシャッターチャンスはいきなり訪れます。アパートの庭のホオズキの葉に、キアゲハが飛んできて休んでいました。通常はカメラを取りに行って、ガチャガチャとセッティングしている間に何処かへ消えてしまいます。今日はお客さんが大変くつろいでおいでだったので、もの凄く近寄っても大丈夫でした。マクロレンズで20センチ近くまで寄りました。マクロを手持ちなのでISO感度を上げてもあまりアイリスを絞れず、被写界深度は浅め。手ぶれぎりぎりで撮っています。

キアゲハは黄色いアゲハで別種ながら羽の形・模様はほとんど一緒です。でもその幼虫時代は独特な模様でグロテスク(→今年の5月27日コメントの写真)どうして芋虫がかのような変態を経て蝶になれるのか、昆虫の中でも一番のサプライズであります・・・

FUJIFILM S5Pro ISO800〜1000 フジクロームモードF2設定
SIGMA150mmMacro F2.8→5.6〜7.1 絞り優先モード



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2007年11月4日   ヒメアカタテハ


ベランダに置いてある睡蓮鉢のひとつが干上がり気味になっています。その湿った土の表面に一匹のタテハ蝶が水をすすりに来ました。

ヒメアカタテハ

これは時々見かけるタテハ蝶の一種です。羽の裏側は枯れた葉っぱの様な模様があります。一種の擬態、身を守るカモフラージュです。タテハ蝶は羽を立てた状態で留まり、身を隠しているのでこの名が付いた?と私は理解していますが・・・ようく見ていると、時折ゆっくり羽を開きますので そこがシャッターチャンスです(でも少しピンを外してしまいました)

水の飲むのに夢中になっていたので、望遠マクロレンズで顔を狙う事ができました。蝶の吻(口)は二本一組の構造になっているのが分かります。毛細管現象を利用して水分を舐め取っているのです。暖冬とはいえ秋口に蝶がいるのは不思議だと思われがちですが、タテハ蝶の仲間は越冬する昆虫だそうです。栄養をとって来年の春まで何処かでその身を休める事でしょう・・・


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2007年9月28日   ヒョウモンチョウ


霧雨がふる中、ベランダの手すりに変わった蝶が来ていました。
一見するとキタテハという林の中で見かける蝶に似ています。

タテハ蝶の仲間は何種類か目にした事があります。
キタテハは羽の角がギザギザした形をしている。
かなり特徴のあるシルエットをしています。

でも目の前にいる奴は割と丸っこいタイプの羽。そこで・・・
タテハ蝶でググってみた所、たくさんの亜種が出てきました。

ヒョウモン蝶というのにかなり似ていますね。

でもこれは山岳部などの ある程度標高の高い所にいる種類。
なんでこの季節にこんな街中にいるのか?

やがて この蝶は霧の様な雨の向こうに弱々しく飛んでいきました・・・


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2006年10月12日   ホウジャク


今日、こんな蛾が建物の内壁にとまっていました。スズメガの仲間の「ホウジャク」だと思われます。外に逃がしてやる為に、素手で捕まえました。体温を感じたのか吻(虫の口)を延ばして何かを探っています。軽くくすぐったい(笑)蝶や蛾の口は花の蜜を吸うためのものであり、蜂の針のような堅さはありませんので安全です。刺さったりしません。

窓から逃がすと、見かけによらず素早い飛び方。よく花の回りに飛んでいるオオスカシバ(ハチドリの様な飛び方をする蛾)と似た飛び方をして去っていきました。寸胴な体にこんな小さな羽でよく飛べるもんだと感心・・・

これも一期一会です。


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2006年6月13日   青いはごろも <オオミズアオ>


滅多にお目にかかれないものがあります。私にとってそういう特別な対象に、ある虫の存在があるのです。

大水青(オオミズアオ)という蛾。

都会では珍しいので、一般の人はほとんど見たことがないかもしれません。私が最初に見たのは確か小学校2年か3年の頃。そして、不思議な事に10年に一度の割合で目にしています。初めて見て以来、この蛾は私にとって何故か縁起の良い存在に。

言葉で説明するより、写真を見て頂いた方が早いですね。インパクトがあるでしょう・・・さしずめ水色の貴婦人かな?初めて見る人は、その鮮やかさに自分の目を疑うはずです。
実は一月程前に、知人のブログでも同じ蛾の報告が載っていたので関心を持っていました。そうしたら、うちにもやって来たのです。

蛾の仲間は夜行性のものが多く街灯の光に引き寄せられてくる。今回、私のアパートの階段にある蛍光灯に飛んできました。翼長が10センチ近くあり、飛んでいるとバサバサと派手な音がしますので、とても目立ちます。近所の人が気持ち悪そうに見ていましたので、殺虫剤でもかけられたら可哀相だと思い、一度捕まえて少し離れたところで離してあげた。1時間位しましたら、また同じ所でバサバサ飛び回っている。仕方が無いので(興味もあって)また捕獲し、一晩うちにお泊まり頂きました・・・

普通、蛾を捕まえて観察するなんて事はあまりしないでしょう?私は小学生の頃は、カブト虫だろうとアゲハ蝶の幼虫だろうと何でも捕まえてきて飼育していましたので、割と平気です。毛虫だけはさすがに触る気がしませんが、芋虫は観察の対象にしていました。(親が悲鳴をあげていましたっけ!)そう言えば、昭和40年代では、東京世田谷区の小学校では理科の時間にカイコの幼虫を生徒に配って、観察日記を付ける宿題が出ていました。カイコの餌の桑の葉は、当時近所を探せば所々にあり、せっせと取りにいきました。ちゃんと育てて白い繭を見ることが出来たら、先生に褒めてもらえる・・・今思えば子供にすごい課題を出していたなと思います。女の子たちは気持ち悪がっていなかっただろうか?定かな記憶がありません・・・

今回の貴重な機会に、写真に撮っておきたいと思ったこと。それは蛾の触角です。写真にあるように見事なデザインですね。図鑑ではよく見ていましたが、いつか至近距離でしっかり見てみたかった。ずっとやり残していた宿題が出来ました。

翌日の夕方、彼(雄でした)を放してあげました。数週間の短い命の間に彼女に出逢えることが出来るかな・・・夕暮れの空に力強く羽ばたいて小さくなっていくシルエットが印象に残りました。



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