1212年6月10日 ギンヤンマの羽化不全
「トンボのヤゴ救出作戦」という地元NPO団体の活動で、毎年ギンヤンマのヤゴをプールから捕って来て世話をしています。せっかくなので全てのヤゴには大人になって大空へ飛んで行って欲しい・・・とんぼのヤゴはさなぎの時代が無い「不完全変態」というもの。ヤゴは水面上に出ている草の茎などに上がってそこで羽化します。
でも・・・その時点で羽化に失敗してしまう「羽化不全」というトラブルが発生する可能性は少なくないですね。多いのは足場を踏み外して水面に落ちてしまうこと。羽が完全に伸びきっていても実際に飛べる様になるには結構時間がかかります。たいていは夜中のうちに羽化して朝方飛び立っていくパターン。朝 水面に羽化したてのギンヤンマが溺れて死んでいるのを見るのは辛いです。現在では足場をしっかりする為に私はヒメガマを水鉢に植えて水槽に入れています。
それでも避けられない「羽化不全」は発生しますね。羽化している途中で力尽きてしまったり、羽が伸びずに固まってしまう奇形の様な状況はどうにもなりません。これはセミの羽化にも同じ事が言えそうですが・・・
「羽化不全」で大人になれなかった可愛そうな個体には庭の土にかえってもらっています。そっと手を合わせて・・・
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