クワガタムシを飼育してみよう!


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幼虫図鑑 <Caterpillar>

 


2012年8月18日  アリジゴク


年中乾いた砂のある環境というのは意外と少ないもの。
特に砂目の細かい所となると尚更。

以前この時期に同じ場所にこのすり鉢状のものがあったので
今回もあるかなと思ったらやっぱり有りました。

アリジゴクの巣穴

アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫で、すり鉢状の底の所にいて
落ちて来たアリや小さな虫を捕まえてその体液を吸って成長する
肉食系の昆虫です。しかしながら成虫になると何も食べないという・・・

アリジゴクは小学生の時の夏休みの宿題で観察レポートを書いた事が
あります。なので私はこいつの生態はちょっと詳しい。
砂の中で繭を作る所までは確か確認したのですが、その後の成虫に
なる瞬間は見逃してしまった。

懐かしいので巣穴の一つをくずして幼虫を探してみました。
すり鉢のサイズにあわせた幼虫がそこにいます。
これはまだ二令程度の若い個体でしょうか。

写真を数枚撮ってから元の場所に戻しました。
巣穴を壊してしまって失礼。もう一度頑張って作ってください・・・






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2012年8月10日  オオミズアオの一令幼虫


ちょうど一週間前にうちにやって来たオオミズアオが残して行った卵が孵化しました(→120803 蝶と蛾 写真館)同時に全部いっせいに孵ることに不思議なものを感じます・・・

生まれて数時間はたっていると思いますが、卵から出ると若干 体長が膨らむのか?すでに卵の体積を超えています。それも不思議です。

普段身の回りにいる毛虫や芋虫は、蛹になる直前の終令幼虫にならないと それが一体何の蛾や蝶なのか分からないものが結構たくさんいます。ましてや孵化したばかりの一令幼虫が何なのかは、研究者でもないとまず分からない。

この芋虫(突起があるから毛虫か?)たちは最初から素性が明確なのです。オオミズアオの一令幼虫だと断言できることは稀有なことかも。せっかくなのでちょっと手間をかけてでもちゃんとした記録を撮っておこうと思いました。



久しぶりにベローズを使ってみました。これは超クローズアップ・接写を可能とするもの。世間一般のレンズに付いているクローズアップ機能は等倍(実物比較で1倍)までの接写がせいぜいですが、ベローズを使えば5倍だろうが10倍だろうか可能になります。その代わりピント合わせは大変シビアを極めるので、被写界深度は数ミリ程度しかありませんから・・・

毛虫や芋虫は一般的に嫌われ者です。何しろ気持ちが悪いし もしかしたら毒をもっているかも知れなく危険でもある。だからじっくり観察されることは少ないでしょうね。地球上に100万種近くいると考えられている昆虫の数割は、未だにその生態が分かっていないと言われています。何しろ研究者が限られているのだから。人に益を与えてくれる種類は限られていてその他は調べたり保護するメリットが見えて来ないのでしょう。未だに全く関心の払われない種族・種類はたくさんいて、それら全部をちゃんと分類したら更に200万種は新たな名前を付けなければならないとも言われている・・・

今回産まれたオオミズアオの一令幼虫たちは全部で41匹いました。最初20個ほど卵が採れたと言いましたが、その後よく見たら最初に見つけた場所にも20数個の卵があったので確保しましたので。その中から12匹を選抜して飼育水槽に移しました。残りは一匹ずつすくって庭の梅の木の幹に放してやりました。普段 小鳥がよく来ている場所ですから大半の毛虫は食べられてしまうかと思います。運が良い奴だけが生き残るでしょう。予定として、飼育ケースに確保した個体は、順調に育ったら少しずつ梅の木に戻します。

私が飼育ケースの中で面倒を最後まで見られるのはせいぜい2匹です。なぜならばオオミズアオの幼虫は終令まで達すると10センチを越える巨大な芋虫になるからです。左の最後の写真は4年前の秋に同じ梅の木に一匹だけいたオオミズアオの幼虫。ここまで無事に育つことはとても確立の低い事なのです。最初に数百匹単位で発生するチャドクガやイラガの幼虫とは生存率で言えばまだ高い方だと思いますが・・・



拡大撮影:Nikon D5100 + SIGMA105mmMacro + ベローズPB-4
ISO1600 F11 1/200 RAW        


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2012年7月24日  ニイニイゼミが鳴き始める


梅雨が明けた頃から関東ではセミが鳴き始めますが、最初にお目にかかれるのはニイニイゼミという小さな種類。誰しもその声は聞いて知っていると思いますが、セミ本体は意外と知らないのでは無いでしょうかね。大きさはアブラゼミの半分以下でエンマコオロギと同じ位でしょうか。

比較的近所にあるアンデルセン公園に家族そろって避暑目的で出かけました。するとニイニイゼミの声が公園の至る所で元気よく聞こえていました。木の幹には羽化したばかりだと思われるセミの抜け殻が。小さくて丸っこくどれもちょびっと土が付いているのが特徴かな。

もう少しすると今度はアブラゼミとミンミンゼミが出て来てとても騒がしくなります。いよいよ夏本番です・・・


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2012年7月18日  コスズメガの幼虫


うちのアパートの庭には自然薯(山芋の一種)を植えていて、多年草であるその種芋から毎年たくさんのつるが伸びて葉が茂ります。そこにこれまた毎年わいて出るのがスズメ蛾の幼虫たち。一番多いのがこのコスズメ蛾の幼虫。茶色の個体もいますが、そちらは割と見つけやすいので駆除しやすい。でも緑色だと保護色の効果があってつい見逃すのですね。

庭には雨蛙がいるので、出来るだけ殺虫剤は使わないようにしています。なので生き延びた芋虫毛虫たちはご覧の様に終令幼虫まで成虫するのだ。この大きさの芋虫なら3匹もいれば、一本のつるにある葉っぱは一日で丸坊主になってしまいかねません。・・・っで、毎度のごとく隣の空き地に国外追放しました。正直言ってこのサイズの芋虫を死なすのは私は嫌なのです。何故かはやってみればわかりますよ・・・




















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2012年7月12日  コエビガラスズメガの幼虫


ほぼ一年前にもこいつに出会いました(→2011.7/13)
植物も昆虫もその他の生き物も 毎年同じ生活サイクルで1年を生きていますね。

「そこにいるな!」と分かるのはツゲの木の下に黒っぽい大きな糞が見つかってから。こんなに目立つ体色なのにいつも大きくなってからしか見つける事が出来ません。恐らく終令幼虫になるまでは地味な色をしているのでは無いか?と推測していますが・・・

このサイズにまで育つとツゲの葉っぱが急速に無くなっていくのが分かります。そしてふと見るとそこに居るのでギョッと驚かされる。虫の嫌いな人が見たら悲鳴をあげること請け合いです(苦笑)

今回もいつもの私のローカルルールに従って空き地の草むらへ追放処分に。蛹になるタイミングが近いと思いますので生き延びて蛾になる可能性もあることでしょう。






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2012年6月2日  チャドクガ


毎年梅雨に入る頃になると、
椿の葉っぱなどにこの毛むくじゃらの集団が現れます。

チャドクガ

その名の通り毒をもった注意すべき存在です。
うっかり触れてしまうと、毒素のある繊毛が皮膚に刺さり
激しい炎症を起こします。症状は一週間以上続きますね・・・
私も過去に何度かその被害にあって痛い思いをしました。

羽化した幼虫はしばらくの間 集団生活をして
葉っぱに集団で群がっていますので、その時が駆除の
最良のタイミングとなります。

大事な椿の葉っぱを守る為にも早めに見つけ対処しなければ
ならない害虫でありますね。

余談ですが、チャドクガの毛虫がいた近くにこの蛾がいました。
チャドクガでは無さそうですが、模様以外はチャドクガに
似ています。正体を調べなければなりません。宿題です・・・




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2012年5月27日  マイマイガの毛虫


過去にも一度コメントしましたが、普段昆虫好きの私でさえも「これは絶対に近づきたくない!」と生理的に嫌悪感を感じる毛虫が何種類かいます。そもそも毛虫には毒があったりして基本的に触らない方が良いのです。身の回りにいるポピュラーな毛虫だって気持ちの良い存在ではありませんから、例外を除けば後は大丈夫と言っている訳ではありませんよ(苦笑)

マイマイガの幼虫は私が大嫌いな種類です。実は小学生の時にこれに触れてしまいとても不愉快な思いをしたトラウマがあるのです。他にはカレハガの幼虫も私にとっては苦手な相手ですね・・・

先日 マイマイガの幼虫がコンクリートの上におりました。集団で樹皮の上にいるのと違って落ち着いて観察することが出来ました。これはまだサイズの小さい若齢幼虫。糸を吐いて樹木の下にぶら下がっていたりもするので「ブランコケムシ」なんて言われ方があるらしい。これがこの後脱皮して最大サイズになった時には、私は後ずさりして遠くから眺める事になりそうです・・・



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2011年7月31日  コスズメかベニスズメか?


庭のヤブカラシの葉っぱが最近何者かに喰われているなと思っていたらコイツがいました。

まるまる太って既に終令に達しています。実は一週間ほど前にも一匹いたのだ。その個体は緑色のコスズメ蛾の幼虫でした。っで、こいつは褐色系ですが、同じ種類でも幼虫が緑と茶に分かれる事はあるらしい。でも、体表の模様が割とくっきりしていてコスズメ蛾にしては派手かな。似ている種類にベニスズメ蛾がいます。すぐに結論は出せませんでした。

蛹になり、羽化するところまで見届ければ確認出来ますけれど、これから夏の間にまだごろごろお出ましになると思うので、いちいち世話をしている余裕がありません。この個体も、うちのいつものローカルルールに従って、隣の空き地に追放処分に致しました・・・



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2011年7月13日  コエビガラスズメ蛾の幼虫


アパートの駐車場の地面の上に、黒くて丸いものが目立つ様になってきたのは10日くらい前。それが何なのかは経験上 私には察しがついていました。それは芋虫毛虫の糞です。粒の大きさから体長もだいたい推測可能。この糞の大きさからすると7〜9cmと言ったところでしょう。まず間違いは無いと思います。ところが・・・その糞が落ちている場所はツゲの灌木の周囲なのですけれど、毎日いくら探しても、大きな芋虫など発見する事が出来ずにいました。私は虫探しはそこそこ慣れており、特にこの手の幼虫には第六感に近いセンサーが発動しますので、たいていは直ぐに見つける事ができるのに。一週間以上、糞を出す本体を見つけられなかったというくやしさ。ちょっと自信を無くしました(汗)

ところが昨日、その本体をいきなり発見!実に鮮やかな黄緑色のスズメガの幼虫です。背中に紫色と白の模様があり、もの凄くハイカラなコントラスト。何でこんなに目立つ奴を見つけられなかったのかなー(大汗)同タイプの幼虫は10年位前に一度見たことがあるな・・・スズメガの仲間であることの証拠は、お尻の先にピンと一本角が立っていることです。大なり小なりこの角は共通しています。

こん回ネットでスズメガの幼虫をぐぐってみましたら、コエビガラスズメという種類のようです。紫と白の模様が決め手でしたね。以前にも書きましたが、芋虫毛虫の類が気持ち悪いのはその形状と模様からくる嫌悪感が強いのでは無いでしょうか。一度視界に入ってしまうと、その存在のインパクトは簡単には消せません。緑の中にいる場合は、保護色で見つけづらいのに・・・芋虫は、触ってみるととても弾力があってどちらかというと堅い皮膚をしています。このコエビガラスズメの幼虫も例に違わずザラザラして堅いボディでした。ちょっと押した位ではへこみません。芋虫を触ろうとする人は極めて少ないと思うので一応貴重なレポートとして書いておきますね。ちなみに毛虫は毒があるタイプが多いと思われるので、そちらは触ったりしません。念のため・・・

あと・・・駐車場には実は別のタイプの大きな糞も落ちています。そちらはキンモクセイの木の下にぽつぽつと。問題はサイズで、コエビガラスズメの幼虫のものより若干大きい(写真5番目の左)そこから推測される芋虫毛虫の体長は10cmに達するのではないだろうか?そちらの主はまだ見つかっていません。一体どんな奴なのか私の関心は高まる一方です。


Nikon D40 + SIGMA Macro105mm F2.8→5.6 絞り優先モード +0.3EV RAWモード







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2011年6月30日  アゲハ蝶のさなぎ


今年の傾向として、身の回りにいる蝶の発生数に少し変化を感じています。
例年多く見かけるシジミ蝶が少なめ、それに比べてアゲハ蝶は多い感じ。
昨日も、アパートの庭でほぼ同時に、アゲハ蝶とアオスジアゲハとクロアゲハ
が飛んでいるのを見かけました。そんな事は滅多に無いと思います。

庭のヤツデの葉の茎に、一つの蝶のサナギを見つけました。
大きくてなかなかグラマラスな立派な個体です。

おそらく普通のアゲハ蝶だと思われますが、そろそろ羽化の
タイミングでありましょう。その瞬間を目撃できたらうれしいですね・・・



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2011年6月15日  蛾のさなぎ


庭の土いじりをしていると、よく草と土の間の空間などに
彼らの蛹を見つけることがあります。蛹の形態からして、恐らく
色々な種類のスズメ蛾が生息しているのだと推測できる。

せっかくなので、これまでに記録した個体をいくつか紹介。
どれが何の蛾なのかは分かりませんが、恐らく・・・
コスズメ蛾・キイロスズメ蛾・ホウジャク蛾・モモスズメ蛾
のどれかであるかと思います。

最後の写真は、サナギになる直前の前蛹体と呼ばれる状態の幼虫。
これはなかなかお目にかかれないので、貴重な記録写真でもあります。




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2010年8月28日  セスジスズメガ


忙しいとやっぱり色々な事に目が届かなくなります。

庭の植物に良からぬムシが湧いてくるのもそんな時。特に・・・お呼びでないのが芋虫毛虫の輩。ところが、きゃつらは私がほんのちょっと目を離した隙を確実にピンポイントで突いてくるのです。ほんの数日の間に湧いて、大事な植物の芽や葉をきれいに平らげてくれる。生まれて数日もすると、卵の数十倍の体積にまで成長する連中の勢いには圧倒されます。

この人工的でモダンな配色の芋虫はセスジスズメガの2令幼虫。サイズは約1.5センチほど。一昨日まで見かけなかったのに、今日はプランター周辺に6匹も見つけました。更にそのうちの1匹は既に4令にまで達していて、体長が5センチに迫る大きさに・・・つい先日芽が出たばかりの鉢植え植物の新芽も、先ほど見たら消滅していました(泣)

大事に育てている植物は、芋虫毛虫のために世話をしている訳ではありませんので、お呼びで無い存在が大量に沸いたときには対処をしなければなりません。それもまた彼らとの付き合い方の一面です。今年は極力殺虫剤を使わないようにしているので、椿の木の根元に穴を掘って芋柱になってもらいました・・・


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2010年6月27日  トビモンオオエダシャクガ


見てのとおりコレは尺取り虫です。かなりの大型!庭の柳の木に付いていました。枝を少し剪定しようとしたら、中途半端に伸びた枝があったので「おやっ!?」と思ったのです。よくよく見てみたらやっと分かった。写真でこうして見ると、あきらかに他の枝とは違うので分かるのですけれど、木や草を見ている場合、全体を見ているのであって細部には意外と目が行きません。だからこの程度でも「全く気がつかない」ことが当たり前かと思います。

何しろしょっちゅう柳の葉を見て、虫が付いていないかどうか観察していたのに、ここまで大きくなるまで気づかなかったのです。人より多少強めの「毛虫センサー」を持っている私をまんまと欺いた!その実力はお見事でした・・・どうやら柳の葉を間隔を空けて一枚ずつしっかり処理しているみたい!食べかけの葉のみを注視していた私の裏をかいたようです。賢い奴だなぁ・・・しかも、良く探してみたら二匹もいらっしゃった!!

この尺取り虫は「トビモンオオエダシャク」という蛾の幼虫だと思われる。該当するデータをネットで調べるのに手間取りました。成虫の蛾の方は、エダシャクガの良いサイトがあったので貼っておきます。
http://www.geocities.jp/otatsugio/ga-ka/742-edasyaku.html

このトビモンオオエダシャクの幼虫は、私の小指ほどの長さがありました。そして後ろ脚で枝に引っ付いている力がもの凄いこと!引っ張っても取れませんでした。無理にはがそうとすると、体が千切れてしまいそう(嫌)途中で怒って威嚇していました(写真 右)スミチオンを噴霧して弱ったところで退場して頂きました(ごめんね ^_^; )


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2010年5月10日  アカホシテントウムシの幼虫


今日は私は休日でのんびりした1日でした・・・

お昼頃に駐車場で、珍しいウバタマムシを見つけて写真など撮っておりました。ウバタマムシを放した庭の梅の木をふと見上げたところ、そこに私の知らない生物を発見!これは何だ!?

一見すると、毎年梅の木にわくイラガの幼虫みたいな印象です。でもよく見るとこれは毛虫では無い。頭の方に小さい足が6本付いています。これは甲虫の幼虫ではないか?と推測。試しに手のひらにのっけてしばらく観察してみました(写真 下)すると、どうやらテントウムシの幼虫に造りが似ていなくもない。全体の印象が醜悪なので普通ならすぐに殺虫剤の標的になってしまうことでしょう。一瞬 私はサシガメ(カメムシの一種)かと思って緊張しました。それは少々危険な存在だからです。よくよく考えてみたらサシガメの幼虫はこんな丸い体系では無い。

ネットで調べましたら、すぐに判明しました。これはアカホシテントウムシの幼虫。やはりテントウムシでしたね。彼らの食べ物はカイガラムシ。益虫だと思われますので駆除は止めました。皆まるまる太っていますからもうすぐ蛹になることでしょう。 出来たら羽化する所まで観察したいものです。



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2010年5月2日  夜盗虫(ヨトウムシ)


一見 植物に虫がついていなくても、次の日の朝になると、葉っぱは穴だらけになっている!?そんな事がよく起こります。何故か・・・それはたいていヨトウムシの仕業かと思われる。ヨトウムシは「夜盗虫」と書く。その名の通り、夜の間に出没し、葉を食い荒らして去っていく存在。大抵は近くに隠れ家があり、一部の種は土の中に潜って身を隠しています。

ヨトウムシはヨトウ蛾という種の幼虫なのですが、夜間に活動する蛾の幼虫全体を指して言う場合が多い。言わば総称的な扱い。そのほとんどが小さく、体長は2~3センチ程度でしょう。毒はありませんが気持ちはよくありませんね。

だから殺虫剤を葉にかけても、雨など降って毒が流れて薄まったところで、連中は土から出て来てまた食い荒らす!これはいたちごっこになりますね。土中まで殺虫剤をまき散らすのは土壌汚染になり、大事なミミズやバクテリアなども皆殺してしまうので駄目です。農薬は毒虫にのみやむなく少量使用が基本かと。すべては命の連鎖の上に成り立っていて 恒常性(内部環境を一定の状態に保つ作用)を維持しないと、自然のバランスが壊れてしまう・・・

ヨトウムシは見つけたら1匹ずつ対処するしかないですね。そうしないとヨトウ蛾になって繁殖を始めると、一つがいから50個ほどの卵が産まれるらしい。ねずみ算式に増えていくとその被害は甚大になりかねません。土を掘り起こしたらヨトウムシだらけと言うのは勘弁願いたい!(汗)かわいそうですが、害虫には退場していただいております・・・



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2009年10月11日  モモスズメガの幼虫


先月末に、庭の梅の木にモモスズメガの幼虫を見かけました。その時はすでに、サムライコマユバチに寄生されて体を乗っ取られておりました(↑ひとつ上のコメント)

そのモモスズメガの幼虫の別個体が今日見つかりました。すでに木から降りて土の上にいました。蛹になる場所を探して移動中かな?とも思いましたが・・・どうも少し様子がおかしい。元気が無いですね。そして、体全身にぽつぽつと黒い斑点があります。これはこの間の寄生された個体にもありました。すでにサムライコマユバチの幼虫が体内にいるのか?或いはすでに体から出て繭になり羽化して飛び立ったあとなのか?寄生された母体がその後無事に成虫になれるかどうかは確認した事がありません。容器に入れて庭の片隅に隔離しました。数日間観察してみることにします。

モモスズメガはご覧の様に全身に堅そうな突起があり、全身が鎧の様です。触ってみるととてもザラザラして、まるで猫の舌みたい(或いは鮫肌の感触?)私は毛虫は触りませんが、芋虫はけっこう平気なのであります。毒は無いし見た目が気持ち悪いかどうかだけですね・・・モモスズメガは頭の形に特徴があり、一見すると目にあたる部分が確認できません。頭のクローズアップを撮ってみましたが、やはり目にあたる器官が何処にあるのか?・・・やはり全身鎧を被っているかのようです。全身のシルエットは軍艦の様な紡錘形でとてもバランスの良い形状。芋虫の中でも美しいと言えるものではないかと感じます(よほどの昆虫好きで無いとこんな事はいいませんよね!?)

そしてこの鮮やかな黄緑色。個体によって色や模様は多少の差がありますけれど、こいつはプラスチックのおもちゃみたいな彩度の高い綺麗なグリーンです。透明感があって、Photoshopのマイパレットの色サンプルに登録決定ですね(笑)

FUJIFILM Finepix S5Pro ISO800 1/100
Nikon Bellows PB-4 + SIGMA105mmMacro F2.8→11(写真 二番目)



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2009年9月4日  コスズメガの幼虫


私が昨年より庭に植えて育てている山芋の自然薯。その葉っぱは芋虫毛虫の格好のターゲットになっています。数日間ほど目を離すと、何かしら涌いている!?いちばん多いのはスズメ蛾という種類の芋虫です。先日、「セスジスズメ蛾」の幼虫を紹介しましたが、今日は別の奴を・・・

こいつは「コスズメ蛾」の幼虫です。いちばんポピュラーな存在と言っても良い。たくさん涌くので、いつもは早めに見つけて駆除してしまいます。なので・・・私の目が届くところで、ここまで育った奴はあまりいません。こいつはよくぞ監視の目をかいくぐって葉を食い荒らしてくれました!

でも・・・終齢幼虫か その一歩手前なので、ぎりぎりセーフかなぁ!?私だけのいつものローカルルールで見逃してやりました。(単独で最大値まで育った奴は助けてあげるという手前味噌なきまり)隣の空き地の適当な葉っぱの上へ国外追放処置。それ以外の小さな個体には 無常なスミチオンの雨が降りました。合掌・・・

Nikon D40 + SIGMA 105mmMacro F2.8→11 1/15 ISO800
Nikon SPEEDLIGHT SB-800 使用 RAW 三脚



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2009年8月23日  カレハガ・セスジスズメガ


近場の里山へ散歩に行った時に、そこに植わっていた柳の木に「大物」を見つけました。かなり大きい。こいつは「カレハガ」の終齢幼虫(写真 1番目)距離があったので写真ではその大きさは今ひとつ感じられませんが、遠くからでも存在が分かるほど目立ちます。カレハガはその名の通り、枯葉のような地味な羽の蛾。成虫はそれ程デカくはない・・・それなのにその幼虫は何でこんなに丸々して長いのかな?同じ種目のマツカレハやタケカレハなども皆大きくなります。毛虫なので触るとヤバそう?うちのアパートの庭にも柳の木ががあるので、こんなのが取り憑かない様に注意しなければなりませんね・・・

・・・などと思っていたら、同じ日にアパートの庭でも大きな奴を見つけました。それはセスジスズメ蛾の幼虫(写真 二番目以降)やはり終齢で10センチ近くあります。こちらは至近距離でしっかり撮影しました。背中側からの模様はインパクトがあります。いわゆる蛇の目模様は、鳥などに対する警告マークです。側面から体節もアップで撮りましたが、その造りはなんとも興味深いものですね・・・

このセスジスズメ蛾とキイロスズメ蛾の成虫は、夜によく表を凄いスピードで飛んでいて小さなコウモリと間違えた事もあります。幼虫は私が大事に育てている自然薯(山芋)の葉を丸坊主にしてくれるので いつも要注意の指名手配犯であります。

問題なのは・・・毎日の様に庭の植物に目配りしているのに、何故にここまで丸々太るまで見過ごしてしまうのか?一晩にして10センチに育つ訳がないのです。そういう意味では私の「毛虫センサー」の感度も大したことないなと意気消沈です・・・

カレハガ:  Nikon D700 SIGMA 24-70mmF2.8→6.3 ISO200
セスジスズメ:Nikon D40 SIGMA105MacroF2.8→16 ISO400 1/60




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2009年6月27日  葉っぱの裏のこんぺいとう?


こ庭の梅の木には毎年いろいろな毛虫がつきますが、今年は「そいつ」を早々と発見することが出来ました。昨年は多くを見逃してしまい、終齢幼虫まで育ってしまいました(→2008.9/10コメント)

イラガ

この蛾の幼虫は1シーズンに何度か発生するみたいですが、遅い組は比較的ゆっくり成長して秋口に越冬するための堅い繭を作ります。問題は こいつが強力な毒針を持っているので、先日コメントしたチャドクガと同様注意しなければならない存在であること。大きくなっても動きが緩慢な奴なので 以外と見つけにくかったりする・・・

一網打尽にするには、やはり木全体に広がってしまう前に駆除するのが手堅いのです。多くの蛾の毛虫は、小さいうちは寄り添って固まって過ごす習性がある・・・そこが狙い目。チャドクガに続き手を打てたのはもの凄く朗報でありました!そして、イラガの孵化する時期が判明したので、ここしばらくは他の集団(コロニー)が無いかどうか気をつけることにします・・・

例えが適当では無いかもしれませんけれど、そのとげとげしたフォルムは金平糖のようなイメージすらあって目をひきますね。触れないけど・・・



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2009年6月16日  危険なチャドクガ


昨日庭のツバキの葉を少し剪定していた時に、駆除をかいくぐった生き残りのチャドクガの毛虫に遭遇しました。もう一月近くたっているのでかなり大きくなっていて気持ち悪い・・・枝ごと取り除いてゴミ袋へ・・・

毛虫に触れるとかぶれるのは分かっていましたが、慣れた作業なので軍手もせずにやっておりました。すると・・・その時にどうやら毛虫の毛が葉に残っていたのか?何だか人差し指の背にヒリヒリと違和感が・・・

これは毛虫に触れたときに感じる刺激です。かなり久しぶりの感触です(汗)最初は皮膚の表面がチリチリヒリヒリと熱いのですが、やがて炎症をおこして水ぶくれの様な症状に。今日の時点ではすっかり赤くなってしまいました。

これだから毛虫は侮れない。実害が出ますので1匹残らず駆除しないと危ないです。アパートの庭には住人の小さな子供も入ることがありますので・・・

写真上は生まれて間もないチャドクガの一齢幼虫(5月末に撮ったもの)この段階では大した毒も無く?被害は小さいのです。こうして一カ所にまとまっているうちが駆除しやすいタイミングであります・・・



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2009年5月13日  オニヤンマのヤゴ


田んぼに入ってみると、そこに多くの生き物が居ることが分かります。

千年単位で日本の自然の中で育まれて来た稲作は、すでに自然の一部です。田植えのサイクルに合わせた生き物の生態がそこに定着しているとも言えそうです。田んぼと そこに水を入れる水路の存在は一つのシステムになっている。冬の間 田んぼに水が無くても、水路に水があれば水生生物が生き延びる環境が維持されます。

先日 市民農園の田植えのイベントがあった時に、子供達が水路でザリガニやどじょうを探していました(→NPO欄 2009.5月13日のコメント)そこには私も驚く珍しい昆虫がおりました。

「オニヤンマのヤゴ」

大きいものは4センチ位ありそうです。日本最大のトンボですから納得のサイズ。トンボのヤゴはエイリアンの様な飛び出す大アゴを持っていますので、噛まれたら痛そう。メダカなどを一撃で捕獲する凶暴な奴と言えますね。オニヤンマのヤゴは成体になるまでに3年以上かかり、この姿で何度か越冬するとのこと。そして・・・大人になってからの寿命はたったの2ヶ月ほどだそうです・・・

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2008年10月1日  オオミズアオの幼虫


タイトルから分かる人もいると思いますが、激しくインパクトのある芋虫です(クリック要注意!)拡大する場合は勇気が必要かも・・・(汗)

オオミズアオは2006年の6月13日のコメントで触れた蒼い蛾です。比較の為に再度載せます(下)街中でお目にかかるのは機会が少ない珍しい存在かと思います。その青い繭から上質な絹糸が採れるらしい・・・私にとっては縁起のよろしい蛾であるとも書きました。その幼虫がなんと庭にいました!!

秋口になると殺虫剤の噴霧をかいくぐった強い個体の芋虫毛虫が残ります。それを駆除するのも季節の行事になっております。アパートの梅の木にはイラガの幼虫が毎年わくので、梅の葉を注意深く眺めておりました。そうしたら、超大物と思われるシルエットを発見!その太さは単二の乾電池ほどあります!なんでこんな目立つ奴を見逃していたのか不思議でなりません?私の目も節穴かと自嘲・・・

でも、見た瞬間すぐにそれが珍しい種類だと分かりました。最初はヤママユガの類だと思っていたのですが、体節の大きなくびれに見覚えがあります。以前オオミズアオの幼虫をネットで調べた時に知ったものでした。写真を撮ってから再度調べて確認しました・・・この幼虫には細い毛が生えていますが、毒は無いらしいです。それにしても自然の作ったもの凄い造形であると感動すら憶えました・・・

Nikon D300 ISO800 ストロボSB-800使用(中)
SIGMA150mmMacro F2.8→5.6 絞り優先モード

※追記情報:その後の調べで、オオミズアオは蒼い繭など作らないとの事が文献にありました。枯葉などを利用して簡単な空間を作り、その中でさなぎになる様です・・・


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2008年8月31日  蝶のさなぎ


幼虫と成虫の蝶を取り上げたので、中間のさなぎもついでに・・・

これは隣の家との境にある金網に今日現在ある 蝶のさなぎ。大きさが小振りですが、アゲハ蝶のものだと推測しています。体全体を支えているのはお尻の一点と、上半身に通した一本の細い糸のみ。これが切れたら一巻の終わりとなります。文字通りの命綱です・・・

もう一週間近くここにありますが、時期からみて越冬タイプでは無いでしょう。そろそろ羽化して、飛び立つものと思われます。毛虫や芋虫の段階では、取りつかれた植物本体を守るために「害虫駆除」を行います。でも、さなぎになったものは、基本的に見逃すのが私の方針。蛾でもそうです・・・数十分の一〜数百分の一の確立で成虫になったその努力と運をたたえてあげたく思います。

できれば、羽化した時に対面したいものですが、それはかなり難しいでしょう。
恐らく気がついた時には、もぬけの殻になっている事と思います・・・

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2008年5月27日  キアゲハ


夏が近づくと それは虫の季節でもあります。私のブログでも毎年色々な虫についてレポートをくり返しています。虫は万人にとって 気持ちの良いものではありません。しかしながら、日頃 皆さんが「これは何だ!?」という「得たいの知れない虫の正体」を 知らせておきたいと言うコンセプト。今年も始まるので一応お知らせまでに。せめて・・・芋虫毛虫の類を「ドあっぷ」で載せるのは自粛しますのでお許しを・・・

・・・で、本文・・・こんな見事にまるまる太った「キアゲハの幼虫」は久しぶりに見ました! 危険な毒はありません。安全です!って言うのは語弊がありますでしょうか・・・キアゲハの幼虫の模様は「綺麗な配色」ではありますが、芋虫としてのフォルムからするとかなり毒々しくインパクトもでかい!さすがに私でも手のひらに載せるのは嫌です(笑)

このアゲハ蝶の幼虫は、通常ニンジンの葉っぱを食草にしているハズなのですが、今回 苺の葉に群がっていました。ここは近所の道沿いにある家庭菜園の中なのです。少々荒れた畑ではありましたが、ざっと見て10匹近くいるではないですか!この畑の持ち主はこんな目立つ虫が付いているのに どうして気がつかないのか?それが私には不思議でしょうがありません。虫の為に畑を作っている人は珍しいと思いますので(笑)

こいつはもう終令幼虫です。加速度的に食べる量が増えていきます。1匹で ものすごい量の葉を食べるのです。あと数日もたつと、苺の葉は芯だけ残して無くなっていると思います。そして、あと少しで彼らは蛹になることでしょう。

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2007年9月28日  ツマグロヒョウモンチョウ


今日道ばたでとても目立つ昆虫を見かけました。見ての通り大変カラフルで毒々しい形態をした毛虫です。今まで数多くの幼虫を見てきた私ですが、日本でこんな奴を見たのは初めてですね。 どんな蛾の幼虫なのか想像が付きません。

一見して気持ち悪いというよりも、その造形のインパクトに関心を奪われました。体表にあるトゲは堅そうで触ると刺されそうです。これでは鳥も食べる事は出来ないのではないでしょうか・・・
(ああっ、ひっくり返して腹側を観察するのを忘れた・・・)

< 追 記 > 
この幼虫の正体が知りたくて、ずっとネット検索で蛾の幼虫を調べていましたらやっと資料が出てきました。「ツマグロヒョウモン」蝶の終令幼虫です。ちょうど一月前に撮ったヒョウモンチョウの一種です。食草はスミレやパンジーの葉っぱ。意外と身近にいるものなのですね・・・


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