2006年11月02日   魚飼育のすすめ


自分の住んでいる場所の近くに水場(川や池 等)があると、子供は自然に水棲動物の存在に触れる機会が増えていきます。子供の好奇心が黙っていないからだと思うからです。私自身もそうしていろいろな生き物に触れてきましたし、関心を強くしました。

都市部に相対的に自然が減った現在では、子供たちに「機会」を作ってあげないと知らないまま大人に成りかねない。それは、回り回って生き物の命が計れない危ないバランス感覚になってしまうのではと私は思います。これはストレートな意見です。だから以前より 小さなきっかけにでもなると思い、鈴虫(これはまだ話に出してませんね)やオオクワガタを繁殖させて配ってきました。

一方、グッピーという熱帯魚は、私が小学校2年の時の誕生日祝いに親に買ってもらって以来、ずっと飼育が続いているペットです。関心が途切れなかったというのは自分としても不思議であり、一方少し自慢でもあります。 一言で言えば、グッピー(総じて熱帯魚)の飼育を通して学んだことは、家の中に「生態系」をひとつ維持管理していくノウハウでした。水の入った水槽という空間は、それだけで一つの宇宙に相当します。なぜならば、そこには魚が生きて行くための条件が全て揃っているからなのです。

熱帯魚屋さんに行ったとします。そこには綺麗な魚がたくさんいることでしょう。 その中に 自分の関心を射止めた「魚」がいたとします。その魚を自分の家で育てていく為にはそれなりの準備が必要になりますね。いろいろな飼育道具を買い揃えることになります。

でも・・・ほとんどの人は大抵うまくいかないのです・・・
それが何故かということを先に私は話してしまいます。

「毎日面倒をみること」

これに尽きるのです。文字通り「面倒」だということ。毎日というのが実は大変なのです。何でも恐らくそうなのではないかと思いますが、続かないから失敗する・・・(自分にはね返ってくる言葉ですね)
オオクワガタの飼育の話を別コーナーでしますが、そこで「例え飼育がうまくいかずに死なせてしまっても トライする価値は充分にある」と私はコメントします。それは言葉の裏返しです。結果として生き物の飼育には「面倒なこと」がついて回るのだという学習をしてもらいたいということです。

話が飛びます・・・私は専門学校でゲーム科の講師もしておりますが、自分の中で、今の世代に感じる「何か」が最近やっと明確になってきました。その何かとは「現実(実体)を知らない仮想体験がまかり通っている危うさ」というものなのだと感じていることです。シュミレーションの類は何処か不自然さを感じる事が多いのです。

生き物の世話はゲームだとは言いたくありません。責任がともなうことなので、リセットスイッチは無いよと言いたいからです。ですが、現実を見て体験することからゲームを考えるという順番はありだと考えます。だから、ペットを飼った体験からタマゴッチの発想が出てくるのは理解できます。逆の順番は果たしてどうか? 例えで一つあげると恋愛ゲームが先にあって現実がうまくいくのか?・・・最近変な事件が多いですからねー・・・
(ゲームと現実をちゃんと区別出来るのなら問題ありませんが)
日頃曖昧な言葉で事を荒立てない様にしている自分もいますので、この話題については逃げずに厳しい視点を維持していきます。

生き物の飼育は・・・その結果として、楽しさや驚き・感動がついてくるものだと思います。魚飼育の話を進めるにあたって、広い視野での話題として扱っていくつもりです。


写真は5年位前 以前住んでいたアパートの台所?


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2006年07月14日   水槽用の扇風機


今日も大変暑い一日でした。 冷房の効いた部屋と表を何度も行き来していると、体の感覚がなんだかおかしくなってきます・・・うちでも数日前から、扇風機が大活躍です。 その数6台+α!何だか数が多いでしょ?しかも一日中〜いや、恐らく秋になるまで回りっぱなしです。何故か?・・・無論、普通の扇風機の話ではありません。

これは、熱帯魚の水槽用ファンなのです。水槽の縁に取り付けて、水面に向けて風を送っています。何でその様なことをしているかというと、水温を下げる為。風を送ることによって水面の水が蒸発する。その際の気化熱で、水温が3度ほど下がります。

以前、魚の話をしている時に、こんな意見を耳にしました。
「熱帯魚は熱い地域にいる魚だから、暑さには強いのでは?」
それは間違い。例えばアマゾンの河でも、水温が30度を超えることはありません。

しかしながら、日本の夏は今やヒートアイランド現象で35度を超えてしまう猛暑です。普段、外出している間、部屋の中も当然暑い。エアコン切りますからね。気温に合わせて、水槽の水も30度を軽く超えてしまうのです。当然、魚には生存ぎりぎりの水温に!うちのグッピーとて、次第に弱って死んでしまうでしょう。

だから、この様な専用のミニ扇風機を使って、水温を少しでも下げる努力が必要となります。60センチ幅の水槽への効果はなかなかのものですが、より大きな水槽にはちょっと非力。

そこで水槽専用クーラーというものも登場します。私の実家には横幅90センチの大型水槽があります。こちらは小さなファンでは足りない場合、水槽用クーラーを使用していました。水槽の水を電動ポンプで外部のクーラーユニットに引き込み、そこで冷やして水槽に戻す仕組みです。活躍を信じて導入しました。なんと人間様のクーラーより高価!水温を指定できるので重宝しますが、実は問題も大きかった!? 室内で、クーラーを起動するので、水から奪った熱を室内に放出します。夏に、部屋の中で暖房機をつけている結果に(汗)従って、水槽用クーラーを使用する時は、室内クーラーも作動させなければという矛盾が生じました。

数年使用してみましたが、電気代もバカ高になるなどデメリットが目立ちましたので、今ではお蔵入りです。とほほ・・・


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2006年11月24日   水草のはなし 1 (南米ウィローモス)


一月近くほったらかしにしていると、我が家のグッピーのいる水槽はだいぶ汚れてきます。生き物が住む為に快適な環境であれば有るほど、皮肉な事にお呼びでないものも勢いよく繁殖してくるからです。それは「コケ」であります。コケの発生自体は厳密には水質の悪化という事態ではありません。

その状況が更に進むと、水草にもコケが着いて見苦しくなってきます。ややこしいのが、観賞用として水槽内で育てている水草の中に「コケ」の一種があるということ。意図して入れた水草(コケ)に更にコケが付いて鑑賞上汚く見えてしまうのです(ガラス面と違って付いたらもうとれません)

南米ウィローモス

これは水ゴケに近い水棲シダの仲間です。名前から分かる通り南米アマゾン川流域の水辺に生えているもの。なんでこの様な水草を入れるのかというと、左側の写真にある大きな水槽の底には砂利が敷いてありません。こういうセッティングの方法があるということです。砂利が無いから根のある水草は植えられない・・・そこで、流木という水に沈む木の枝に、ウィローモスを活着させて水草の代わりにします(写真下)コケを木に木綿糸で巻いてくっつけるのです。その葉っぱはゆっくり伸びてやがて縦横に広がって行きます。

水槽の中にはコケを食べるミナミヌマエビや、底に溜まった食べ残しの餌を掃除してくれるコリドラスという小型ナマズも共生させています。ウィローモスの緑の茂みは彼らの住処でもあります。いくつかの別の生態を持つ生物を入れることは、環境の維持と浄化に一役かってくれる訳です。

ウィローモスはピンポン球大の一塊を店で買うと500円位しますのでそんなにたくさん買ってこれません。だからこれも自分で育てて増やします・・・この草だけで水槽いっぱいにするには半年から1年以上かかります。でも、ウィローモスを繁殖させる為の水質は「ふつうのコケ」が発生するのに最適な同じ環境だから難しいのです。

仕事で忙しいなどと言って掃除をサボっていると、せっかく増えたウィローモスをトリミングして捨てなければならないことに・・・今回久しぶりに水槽の大掃除を行い、せっかく増えた水草をごっそり減らしたのでした。


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2007年07月28日   水と土と空気 1


生態系の話題に入ることにします。ちょっと難しいです。

生き物の世話をする上で、その生活環境を整えてあげることは重要です。虫であっても、居心地の悪い環境はすぐに察知して逃げ出します。ペットショップなどで売っている昆虫は、あまり元気がありません。それは環境の悪いケースに入れられ、目一杯ストレスを受けているから。では、どういう環境がいいかと言うと、その動物が繁殖している自然状態がベストであります。人間の生活空間の中にその限定空間を再現することが求められる。

シンプルなキーワードを3つあげます。
それは「土」「水」「空気」です。
(+温度管理や餌も当然重要項目)

そんなことあたり前だと思うことでしょう? でも、虫・魚・苔などの世話をしている私が、基本的な部分を理解して実践できる様になるまで、かなりの年月を費やしました。 理屈を覚えるだけなら、専門書を読めば1日で理解は出来る。 しかしながら、生き物と向かいあってあれこれやってみると、あまり理屈通り行きません。 かなりイレギュラーなアクシデントが次から次へと発生します。
色々やって結局最初の問題に戻ってきます。

それが「土」「水」「空気」なのです。
一歩踏み込んで舞台裏を明かしてみると・・・

「バクテリア」

何故バクテリアなのかと言うと、これ無しには「恒常性」が維持できない。恒常性とは、環境の変化を元に戻そうとする復元力。転じて快適な状態維持のみなもとです。生き物が生活していると餌を食い散らかし、糞をする。結果、汚れるわけです。狭い空間では、快適性がどんどん悪化していきます。バクテリアはそのヨゴレを分解してくれる存在なのです。
3つの要素のうち、土と水には絶対的な影響を与えます。

では、そのバクテリアを増やそうということになります。ここがかなり難しい・・・バクテリアには、「悪玉」と「善玉」がおります。なんだか聞いたことがある話ではありませんか?

バクテリアをイメージするための例え話をちょっと・・・そう、ヨーグルトなんかに入っているビフィズス菌(乳酸菌)の類。あれは「善玉」・・・一方、胃の中で繁殖すると、ガンを誘発する原因をも作る菌が「ヘリコバクター・ピロリ菌」悪玉なので退治しなければなりません。私もやりました 。乳酸菌やピロリ菌はバクテリアとは分野が違いますが、そんな感じと見てもらえると話が早いです。生き物や環境の立場にたって、良い悪いのレッテルがあり、分類されるということです。

バクテリアの中の良い奴を増やさなければなりません。
その方法が一筋縄ではいかないと言うことです。


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2008年06月27日   グッピーの魅力 1


犬や猫などのほ乳類は ペットとして飼っていると、やがて家族の一員として大事な存在になり得ます。そして鳥ではどうか?やはり暖かい血が流れている。長年一緒にいれば 犬猫と変わらず愛情がわくでしょう。では魚は?・・・中でも熱帯魚や金魚はポピュラーな存在です。でも、長年グッピーを飼育して来た私でもこう思います。魚は 犬や猫とは違います・・・

勿論 大切な存在ではありますが、暖かい愛情とはちょっと違うのです。それは何故かというと 一世代の寿命がとても短い。特に・・・グッピーという魚は、平均して1年ちょっとです。長生きしても一年半くらい・・・ずっと飼っていると、個体にこだわって世話をしているという感覚では無いと気がつきます。ではどんな所が魅力なのか?そこがポイントです(10年以上生きる金魚等はまた違った見方が出来るでしょうね。だからここではグッピーの話に絞ります)

少し前にダーウィン展( →Culture 2008.6/11&15 ) を見てきた話をしましたが、壮大な生物の進化の歴史には驚きと感動がありますね。何千年何万年かかって進化していく様は、とても不可思議でもあります。ひとつの生き物が自然の中で変貌していくのを、たかだか100年に満たない寿命の人間がその生涯のうちに確認することは容易ではありません。

ところが・・・グッピーという魚は、大変短いサイクルで品種の変化を見ることが出来ます。生まれてから数ヶ月後には成魚となって繁殖します。そして一匹の雌から数十匹の稚魚が生まれます・・・えっ、稚魚!と言うのはおかしいと思いませんか?卵ではないのか?
<グッピーは魚なのに卵を産みません!>
「卵胎生」と言って、雌の腹の中で卵が育つまで抱卵し、稚魚が生まれた瞬間に直接腹から産み落とす魚なのです。だからサイクルが早いのです。

ですから、ある日いきなり水槽の中に溢れんばかりの小さな稚魚が たくさん泳いでいる光景に出くわします。それがいったい他の魚とどう違うのか・・・なのです。ライフサイクルがかなり短いグッピーには、もう一つ目立った形質が有ります。雄と雌が持っている体の特徴、ヒレの形や色・模様が子供に徐々に、しかも明確に受け継がれます。その時にメンデルの法則に沿った、形質遺伝の組み合わせがコントロール出来ます。理屈で言うならば、青い尾を持った雄と ヒレが長く伸びる雌を組み合わせると、やがて青くて長い尾を持った世代が生まれるという事です。

グッピーには形や色が実に様々いて、その組み合わせは何百通りにもなるかも知れません。種族としてはたった一種類なのですが、表現のバリエーションが多いので、それを俗に種類として区別し 楽しめる魚と見なしています。それをよく「品種改良」という言い方をします。そうすると、生き物の命を勝手に組み合わせて良いのか!?と道徳的にいぶかしがる人も少なくは無いですね。そこには 目をつぶれるかどうかが飼育のハードルとなります。品種改良には「選別と淘汰」というプロセスが不可欠なので、生まれた魚の全てを世話する訳では無いのです。残酷な処置をする事実もあるのです。また、病気になってしまうと治療は困難で、結果的に見放すことになります。そういう所がほ乳類や鳥類の「家族」とは違う扱いになってしまうのです。

この辺りはいずれ話さなければならない内容なので、私はあえて最初にコメントしました。その上で、グッピーの大変深い魅力にしっかり触れて行きたいと思います。

「グッピーに始まりグッピーに終わる」熱帯魚の本に実在することわざ(業界用語)があります。そこに私ははまりました・・・

写真上は一年中 至る所で開かれている「グッピーコンテスト」の会場の一コマ
10年程前の記録です。


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2008年08月28日   ステンレス枠の古い水槽


いわゆる旧型水槽についてです。

水槽も時代と共に進化してきました。
かつてはご覧の様なステンレスの金属フレームが主流でした。
内側にガラスを入れ、縁を耐水性のゴムパテで固めたもの。

長らくその時代は続き、やがてフレーム部分は合成樹脂に変化。
次に、前面コーナーから角の取れたタイプも出始めました。
1990年代に入ってからは、全ての縁から外枠が取れたタイプが現れ始めた。
いわゆるガラスを直接貼り合わせたもの。
そのコンセプトは視界から余計なものを出来るだけ排除する発想。
それが現在の主流になっています。

ステンレス枠の古い水槽は、理科の実験室用に今でもわずかながら
作られていると聞きますが、一般家庭からはすっかり姿を消しました。
現存している古いものは、ゴムの耐久年数が過ぎており防水効果が切れています。

私が長らく使ってきたこの水槽も水は入れられず、こうして土をいれて
クワガタムシか鈴虫用として余生を長らえるのみ。
完全に使えなくなるまで働いてもらいます・・・


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2008年10月06日   魚のための水槽設置 1


この話題は予告してから実に2年も経過してしまいました。(↑2006.7/28)熱帯魚の飼育で得た水質浄化の話です。

引き合いに話題をひとつ・・・縁日の「金魚すくい」で持って帰った金魚。誰しも一度は飼ってみたことが有るのではないでしょうか?でも、大抵は数日で死んでしまうことが多いと思われます。狭い空間に許容量を超えた密度で泳がされ、荒っぽく網ですくわれるので、体中がスリキズだらけ・・・そこから炎症をおこして死んでしまう事が多い。でもそれ以外に多くの子供達がやってしまう失敗に原因があります。それは何か?と言うと、家に帰ってから水道の水にいきなり入れることです。キズだらけの体に更なるダメージを与える事になってしまう・・・

それは「水道の水は綺麗で無い」ということ!?

水温を合わせないで移すというミスもありますが、人間が毎日飲んでいる水道の水自体を疑う事はあまりしません。水道は生水とは違います。大腸菌などの微生物が発生しないように、カルキと呼ばれる塩素が意図的に混入されています(虫の湧いた水なんか飲みたくないでしょう)でもそれは 当然生物にとって毒である物質。人間には体調不良が起きない程度の濃度なので、一応の許容濃度とされています(実際には疑問符が付きますが)塩素は魚の健康を害する猛毒となります・・・

だから、水道水に魚を移す時には、まずカルキ(塩素)を中和してあげないとダメです。熱帯魚ショップやホームセンターに行くと、カルキ抜きと呼ばれる中和剤が色々売っています。

魚にとって安全で住みやすい水の条件・・・あえて言うならば、微生物がたくさん涌いている水の方が都合が良いです。それは人間の感覚からすると「汚れた水」と言えるかもしれません。そこに認識の違いが生まれます。次回から、水槽の設置→水替えの手順に触れていきます。そこで、魚の住環境に良いと思われる「水質維持の方法」をコメントしていきます。以前ふれたバクテリアの話もそこでします。

写真は、掃除の為に全ての内容物を除いた空の水槽


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2009年03月25日   最近の状況報告・・・


またしばらく、グッピーについてコメントすることを先延ばししてしまいました(汗)日頃忙しくしていても、その世話は勿論やっているつもりですが、多少目の届かない状況も出て来てしまいます。するとグッピーに関して「とある問題」が生じて来てしまいます・・・

何故かというと、グッピーに関しては、飼育して楽しむという範疇を超えてしまっているから。それは品種改良の道。これが紆余曲折の極みで、理論通り行くかと思えば神の手が降りてきて私の目論みに一太刀入れて行く・・・

品種改良と言うと何だか大げさですけれど、要は自分だけのオリジナルを創出すること。具体的には、唯一無二の模様を持った系統を導きだすことです。生物学的にはカダヤシ目カダヤシ科グッピー属の一種類のみですが、その下の系統別に赤や黄色〜緑・蒼に黒と、様々な色と模様・尾の形を持つ分類が存在します。それを一般に品種と呼んで区分けている訳です。私が植物や昆虫・他の生き物の種別に関心が高いのは、全てグッピーの種の探究から来ていると言って間違いはありません。

以前にも何度か述べましたが、人が生き物の種の行く末に作為を及ぼすことは、道義的に異を唱える人もおります・・・そこは明確な割り切りと宣言を持って「己の是」としております。言い換えるならばわがままですのでどうかお許しを・・・

生物の種に変化をもたらすものは「メンデルの遺伝の法則」に基づいた理論。最たるものは、分別と淘汰による「優勢の法則」に基づいた「特定遺伝子の発生確率」を上げていく事に他なりません。その部分についてはダークな処置が存在するので、また別の機会に話すことにします・・・

タイトルにある「困窮」とは何か?と言うと・・・しばらく前に計画した特定種の創出に失敗したという結果が出たからです。私が行ってきた「掛け合わせ」は以下の手順でした。

  → ブルーグラス × ジャパンブルー
  → ジャパンブルーブルーグラス × タイガー
  → タイガージャパンブルーブルーグラス × スワロー
  → タイガージャパンブルーブルーグラススワロー 

簡単に解説しますと、蒼いグラス模様のグッピーに蒼い下半身のタキシード色を着せ、ウロコに濃い縁取りのあるタイガー体色を移し、尾ひれが不規則に伸長するスワロー形質を持たせる・・・一応そこまで達したのですけれど、その形質を代々維持する事が出来なかった。そのうちに・・・劣性遺伝が表面化して 雄の体色が先祖返りし、模様が乱れ始め、体格が見る間に小さく縮んでしまいました。

原因は有る程度分かっています。分別と淘汰を途中で躊躇った結果でしょう・・・10年もかけた結果がこれでは意気消沈します。この後どうやって立て直しを図るか検討せねばなりません・・・


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2009年05月06日  久しぶりに稚魚が大漁


グッピーは卵胎生なので、卵では無く直接稚魚を生みます。雌は一度に30〜80匹くらいを時間をかけて腹から放出する。その様はとても神秘的で見ていて飽きません。数匹ずつ一瞬にして腹から出て来ます・・・日頃シャッターを頻繁に押している私でも、その一瞬を捉えるのは恐ろしく困難な課題と言える。今までに一度も成功したことがありませんから・・・

もう・・・今産んでいる最中だと分かっていても、レンズを向けてシャッターチャンスを狙う根気が涌かないなー。観察者としては駄目ダメですね(汗)昨晩のうちに産まれた稚魚は約70匹。最近しばらくカップリングしていなかったので、久しぶりのネクストです。

1日もたつと稚魚は一回り大きくなった感じがします。卵胎生のためか卵黄の栄養は既に使い果たしていて泳ぎ出すとすぐに餌を食べ始める。餌は人工飼料よりも生き餌のブライシュリンプがよろしい。24時間で孵化する卵から涌かして魚に与えています。

広大な空間に泳ぎ回る稚魚には、夜空に広がる星々にも通じる魅力を感じられる。この中からオリジナリティ溢れる個体が出てくるかどうか、それが楽しみでならないのです・・・

写真は稚魚用に確保した60cm水槽
Nikon D700 SIGMA105mmMacro F5.6 1/160 ISO6400 (右)


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2009年07月14日  雄雌の分別


私が書くとブリーディングでの方法論が色濃くなってしまいますが その点はご了解願います。また「昆虫」と「魚」に関するコメントを読んでいると、人権に反するような言い回しが出て来ますがその点もご容赦願います。あくまで「虫と魚」のはなしなのです。最近は結構言葉の使い方に配慮が必要なご時世なので・・・大抵の魚飼育のサイトは事務的にさらっと書いて流しています。

前回 5月6日に生まれた稚魚について触れましたが、グッピーは毎月の様に稚魚を生むので、その辺りは計画的に調整しないとあっという間に人口爆発してしまいます。ネズミ算どころの比ではありません。カダヤシ(メダカ)の仲間はとにかくたくさん増えます。自然界ではその他の多くの生き物の糧になるので、本来食物連鎖の下の方に位置しているのでしょう・・・

雄と雌を一緒にしていればかなりの確立で増えてくれますので、飼育難度はビギナー向けの魚であります。でも・・・ペットショップでグッピーを最初に買ってきた人がまず失敗するのは、病気にして死なせてしまうのと、次に数をコントロール出来なくなって水槽内の生存環境が悪化しやはり病気が発生、一気に全滅というパターンでは無いでしょうか?水槽が一つしか無い場合には 私は雄だけ泳がせて観賞するのをお勧めしています。病気に関しては別のコメントで詳しく述べる予定です。

グッピーは生後1〜1ヶ月半頃には雄雌の判別が可能になってきます。種類にもよりますが、雄はだんだん尾っぽに色が付いてきますし、雌はお腹が少し丸みを帯びて黒っぽくなってきます。その頃に雄雌を別々の水槽に分けます。これをやれば「人口爆発」は防げますので・・・問題は、雄雌の判別が微妙で、つい選別を見逃してしまった雄が雌の水槽に混ざっていた場合、苦労が水の泡になります。一匹の雄が周りのメス全部にちょっかいを出すので、もう少し大きくなった頃に多くのメスが既に稚魚を生んでしまう可能性がある。結局増えるのです。また、グッピーはメンデルの法則に忠実に従って「色・模様・体型」が遺伝します。もし、観賞用として自分の望む綺麗な形質をたくさん増やしたいのであれば、雄と雌のカップリングは厳選された組み合わせにしなければなりません。

もう気がつかれた方もいると思いますが、雄と雌を分けて飼育するのであれば 水槽がたくさん必要になりますね。そうなのです。グッピーの様な魚を飼う場合、水槽はいくつも必要になります。<雄と雌をカップリングする水槽><雄・雌をそれぞれ飼育する水槽><稚魚だけを育てる水槽>これだけで4つ必要になります。品種改良をするならば、更に系統別に分岐させる事が肝要なのでまた増える!私は一番のめり込んでいた時期には25台ほど水槽の管理をしていました。でも、好きでやっているとそれは苦でも何でもありません。とても楽しくて一生懸命やりました(結婚してからは諸般の事情によって水槽は徐々に減らされて、グッピー水槽は現在たったの7台に減少)まぁ一般の人はまずそこまでやりませんから、私のケースは愛好家の範疇であります。敷居を下げるならば、水槽1台でセパレーターを使う方法がありますので・・・いずれ触れます。

雄と雌を分けたら、その後の数ヶ月間は大きくなるまでしっかり育てます。その過程にはまた色々とやりべきことがありますね(つづく)


写 真 
上 生後約2ヶ月の雌(タイガージャパンブルー ブルーグラススワロー)
中 生後約2ヶ月の雄(タイガージャパンブルー ブルーグラススワロー)
下 10年前のグッピー管理水槽の一部


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2009年07月14日  エアーポンプの弁の交換


熱帯魚の飼育道具は一度買うとかなり長く使えます。
複雑な機械とかは滅多に使わないからですね。
でも、一つ特徴的な使用環境があるので注意が必要です。

それは・・・ずっと付けっぱなしにして使っていること。
つまり止めることが無い!特にポンプやモーターの類は、
半永久的に駆動しっぱなしになります。
そうすると、だんだん具合が悪くなり性能が落ちてくる。
2年くらい使ったらチェックを兼ねてメンテナンスをしましょう。

グッピーの餌のブラインシュリンプを涌かすタンクにエアーを
送っているエアーポンプ(写真 1番目)
最近 エアー量が落ち、中のコイルの振動音がやたらにうるさい状態。

蓋を開けてみると、案の定ポンプ役の吸盤型空気室のゴムが
ひび割れていました(写真 2〜3番目)
その吸盤や空気弁のゴムは取り替え用が売っています(写真 四番目)

交換するだけで性能は新品同様に復活します。
意外と知られていない様なので参考までに・・・



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2009年10月05日  水槽のセッティングチェンジ


暑い夏も去り 気温が下がって来たので、グッピー水槽のセッティングも冬装備にチェンジします。普段 熱帯魚の水槽には水温管理のヒーターを入れてありますが、私は夏の間はヒーターは水から上げて保守管理箱に戻します。年中通電していると寿命が縮む?から。入れ替わりで水温を下げるファンを付けています。今の時期はそれをまた元に戻すタイミング・・・

グッピーの場合は水温24〜26度が快適な設定温度。魚の種類によってこの設定は変わります。気温が25度よりも低い季節は自動温度調節センサーのサーモスタットとヒーターのセットが必需品。気温が28度を超え始めると水温がつられて26度を超えるので、それを冷やす措置が必要となり、ファンを付けます。

私が一番多く使っているのはジャレコ社のJAQNOブランドファン。そこは10年前に熱帯魚水槽用の器具で 優れたデザイン品をたくさん作っていたメーカーなのですが、この会社は2001年頃に一旦市場から退いてしまった!?現在は有限会社 名新ジャパンとなってラインナップを整理して帰ってきています。外部パワーフィルターのNEOシリーズは、知る人ぞ知る優れた製品でありますね(当時は高くて私は買えませんでした・・・)

こういう機材は定期的なメンテナンスが必要です。ちょっとした掃除をするだけでもの凄く持ちます。簡単な分解掃除をして箱に戻すだけ。大したことではありませんが、必ず行う様にしたい・・・うちの熱帯魚関連機材は皆10〜15年位は持っている。照明の蛍光灯・エアポンプの弁・フィルターのマグネット・ヒーターなどは消耗品ですので定期的に交換します。

今年も水槽の冬支度が完了しました・・・



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2009年10月06日  ブルーグラスの系統維持 1


ブルーグラスグッピーにおいては・・・
赤い尾と青い尾の遺伝子の両方を持っています。その遺伝子要素を模式化。ブルーグラスの青い色は<Rr>で現されます。雄と雌から生まれる組み合わせでは<RR><Rr><rr>の三種類が発生します。このうち青くなるのは<Rr>のみ。<RR>はレッドグラスグッピーになります。<rr>はブラウと言うグレーの地味な色に。つまり青い色を系統維持していく為には<Rr>を選別して残していかなければなりません。<RR>と<rr>は分別して増えないようにします。

まずは「青い色」を残すためのハードルを一つ述べましたが、この他にも「体の色」「体の模様」「尾の模様」「尾の形」などの遺伝子が別々にあり、それらの要素から発現の確立計算を求めていくと、私がイメージしている「タイガージャパンブルー ブルーグラススワローグッピー」(ブルーの重複表記は省略する事あり)は数百匹に1匹しか生まれません。でも、一度その個体が出たら、その個体同士の組み合わせで、次からは高確率で近い遺伝子配列の個体が複数生まれます。その繰り返しで、だんだん同じ模様の個体数が増えて行くことになりますね。それが上の写真のグッピーです。

余談ですが、上の写真の1〜2番目の雄雌は尾っぽが不自然に伸長しています。これは「スワローグッピー」と呼ばれるもの。雄の方はこの尾のタイプは生殖能力がありません。繁殖には同じ遺伝子を持ったノーマルな尾の雄を使います。雌はスワロー遺伝子を持った個体であれば、見た目が違っていてもスワローグッピーの繁殖に使えます。この種は系統維持が極めて面倒で、グッピー愛好家の中でも関わっている人は少ないと思われます・・・

何故グッピーが品種改良に向いているのか?と言うと、繁殖のサイクルが短く(寿命も短い)比較的早いスピードで新しい品種の確認が可能になるためです。それでも、私が最初のノーマルのブルーグラスグッピーから「表題の名前のグッピー」に到達するまで7〜8年かかりました。そして 一応到達しましたが、遺伝子を持っているだけではやはりダメで、見た目が綺麗にならなければ・・・という条件をクリアするには更に手間暇がかかります。気がつくと10年位はあっと言う間に過ぎてしまうのでありました・・・

※写真を撮った水槽は、青い色が綺麗に見えるような特殊な蛍光灯を使用した環境です。実際の色はもう少し淡い感じになります。



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2009年10月06日  ブルーグラスの系統維持 2


前のコメントでブルーグラスグッピー<Rr>から、レッドグラス<RR>とブラウ<rr>が生まれると書きました。するとレッドグラスとブラウは、ブルーグラス系統の維持には必要ないのか?と言うことになります。

遺伝の法則を知っているならば、ここで「裏技」が使えるのであります。<RR>と<rr>の組み合わせを考えて予測してみましょう。

すると・・・どの組み合わせであっても、全てが<Rr>になるのです。理論的には100%ブルーグラスになる訳。でも、この場合、注意しなければならない事がある。それは<RR>の雄と<rr>の雌、或いはその逆のパターンが出会う環境を作らなければなりません。<RR>の雄雌、或いは<rr>の雄雌が中に存在すると、確率論は一気に崩れます。また、込み入った話になりますが・・・ブラウの雄は若干体格が小型になりがちで、良い個体を選ばないと虚弱な体質の子孫が増えてしまいます。繁殖に使う時の個体の選別がとても大事ということです・・・

そしてまた、検討しなければならないのは・・・こうしたいくつかの環境を作る為に、水槽の数が一気に増えること。これが大きなネックになりますね・・・かくして、グッピーの品種維持・改良には飼育環境の拡大に伴う配慮が必然となるのです。

写真は10年前のもの。小型水槽が中心でした。現在は大きな水槽での運用に変更しています・・・



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2009年10月30日  照明装置はとても大事


熱帯魚などの魚を水槽で飼ったことのある人なら、蛍光灯照明は使ったことがあるでしょう。そのタマが切れた時にペットショップなどに買いに行くと、色々な種類があって驚くほど・・・私が学生の頃には、選択肢は限られていました。ところが「熱帯魚の水槽はインテリアだ」という認識が深まってから、水槽を魅せる照明商品は一気にバリエーションを増やすことに・・・

熱帯魚や海水魚が鮮やかな色彩なのは、暗い水底で「固有の種の特徴を目立たせる」為の必然性だとか・・・つまり、自分たちの種の保存の為に着飾っているもの。それを目一杯明るく照らして観賞しようというのは人間の都合になります。だから、どんな魚をどう見たいという要求は、演出で作られたものでしょう。結果「鮮やかな赤や透き通るような青を・・・」という見え方が可能な照明が作られてきました。

私が飼っているグッピーはブルーグラスという蒼いタイプが中心。一般の水槽セットについているノーマル仕様の昼光色蛍光灯だとかなり白っぽくなってしまい、蒼の深みが出ません。そこで、海水魚水槽用に出ている無脊椎動物(珊瑚)光合成用を併用しています。紫色の光りです。太陽光のうち、海底にまで届く光はこの波長域であることからそれを人工的に再現するタイプ。海の中で写真を撮ると蒼っぽく写るのは、そこに青い波長域の光が多く存在するからですね・・・近い状況を家庭の水槽で再現して蒼さを強調します。蛍光灯にセロハンを被せて単に色を付けただけでは 光の組成が違って駄目なのであります。

ちなみに・・・とある熱帯魚店(ディスカス専門)に行った時に、昼光色とこの無脊椎動物光合成用の蛍光灯を組み合わせて使っているのを見て「これだ!」と思ったのがきっかけでした。商品は「幸和システムサービスのRB37」というもの。特殊蛍光灯なので、取り扱っているペットショップが少なく、取り寄せしないと手に入らなかったりします。需要も少ないのか、見かける機会はだんだん減ってきました。最近は海水魚自体がブームで無いと思われる・・・しかも近年二度も価格改定があったらしく、昔にくらべて値段が何割増しかになってしまっています(1本3000円近くします!)痛いなー・・・

他のメーカーで似た製品が無いのか?というと、「スドーのエキゾチックロゼ」というものが出ていますけれど、似ているだけでやはり見劣りしますね。蒼色が今ひとつクリアに感じられない!?ブルーグラスグッピーの蒼みはRB37で無いともの足りないのです・・・この蛍光灯とセットにしているのは、水草の緑をクリアに演出する「ADAのNAランプ」これはネイチャーアクアリウム用で、大変明るくクリアで、水の透明さが心地よく見えるものです。昼光色といっても、家の天井に付いている昼光色と同じではありません。もしそうだったら、100円ショップの蛍光灯で事足りてしまいますもの・・・

そう言えば、この話は店頭ディスプレイ論に基本があります。食材を美味しそうに見せたり、宝石を輝かせて女性を喜ばすのも 全部照明の成せる技。財力があれば・・・私も上のクラスの高輝度ハロゲン灯に手を出したいですが、それは恐らく叶わない・・・また、家庭用熱帯魚水槽の世界にLED照明が登場するのはしばらく先の事と思われますね・・・


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2010年02月25日  いつの間にかジャングルに!


南米ウィローモスという水草は成長が遅く、なかなか思うように増えてくれなかったりします。手のひらに乗る程度の塊を買って来たのは10年位前のこと。その時はかなり貴重品でしたので一塊で500円ほどしましたね。だからうんと増えればいいなと思っていた…それが、ライトの照射量や時間など、コツが分かって来たのでどんどん増えるようになりました。うちの水道水(水質)にやっと順応したという理由もあるでしょう。そういえば、4年ほど前に同じ事を1回書いております(↑2006.11/24 水草のはなし1 )

昨年秋より忙しさが続いていたので、水槽の掃除はずっとおざなりになっていた。そうしたらご覧のように勝手に増えまくってジャングル状態に。魚が泳ぐ空間は1/3位になっています。普通なら見苦しいミズゴケも一緒に増えて収集がつかなくなるのですが、今回はウィローモスだけ上手く成長してある意味みごとな水草水槽になりましたね。でも、魚の為にはベストな環境だとは言い難い。せっかく増えたのに一気に減らしました。ウィローモスメインの水槽は3台ありますので、それらをごっそり刈り取って丸めたらスイカ大の大きさになりました。

これだけの量、売れたら10万円くらいになったかも(最近はずっと安くなっているかな?)ちょっと勿体無い気がしました…


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2010年12月31日  大晦日の大掃除


あっという間に大晦日!

今日はどうしても熱帯魚水槽の掃除だけは済ませておきたかった。今年後半は育児に忙しくてグッピーの世話はすっかり おざなりになっていましたね。グッピーの世代交代は早いので、3ヶ月も放ったらかしにしていたら系統の維持はもうガチャガチャになってしまう。当然ブルーグラスはほとんどレッドグラスに変異してしまっていました。私のハンドルネームの元なのに、名が泣きますね・・・

大型水槽が多いので、丁寧に掃除していたら1日では終わらない。なので砂利に溜まったヘドロを吸い出し、水を1/3ほど入れ替えるだけで澄ましました。途中、滅多に壊れるハズのないエーハイムの外部フィルターが作動しなくなるというトラブル発生。原因は、ホースのジョイント部にプラスチックの破片が詰まって蓋をしていたというオチでしたが、それで随分時間をロスした・・・

あとの時間は散々延ばしていた年賀状の作成印刷。午前中に裏面の印刷はほぼ終了。これから深夜番組を見ながら宛名書きです・・・

今年ももう終わろうとしています。ネットはじめこの一年お世話になった皆様がた。どうもありがとうございました。そして来年もまたよろしくお願い致します >^_^<


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2011年01月23日  飼育環境のリセット


昨年末に軽く掃除をしましたが、その後ちゃんと丸洗いをして、飼育環境をリセットしました。ウィローモスを活着させた流木を入れたものと、ウォータースプライトのみにした水槽をセッティングし直し。水道水にカルキ抜き剤を入れた水を使い、サーモスタット&ヒーターで水温を25度前後に調節。そこに古い水槽の砂利の中から吸い上げた泥(バクテリアの素)を追加します。

ここがポイント。ちょっとコツを述べると「良い泥」は臭いが良いです。ダメな泥はドブ川の様な非道い臭いがする。これは嫌気性の悪性の細菌が湧いてしまっており、魚は病気になってしまう。それは論外・・・だから「良いバクテリア」を増やすことが水作りの正否の鍵となります。

三番目の写真がその砂利から吸い上げた泥水。 かつては市販のバクテリアアンプルなども買って来た事がありましたが、結局状態の良い水槽を上手く管理して、それを種水にした方が良い結果が出ていますね。ちなみにここ10年ほどは水カビ病も尾腐れ病も出ていません・・・



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2011年01月23日  系統の立て直し


今回グッピーの品種改良を一からやり直す事にしました。それはどういう事かと言うと・・・これまで飼ってきた魚は累代繁殖と言って、数匹の元親から代々繁殖を繰り返して系統維持を図ってきたものです。グッピーはそうした交配に絶えうる強い魚なのですね。それでも流石に10年近くも新しい血を入れていなかった為か、オスが虚弱体質に劣化してきました。体格が小型化し、胴が細くなってきた・・・

写真上の個体は、繁殖につかえそうなわずかに残った雄の個体。二系統あるうちのジャパンブルーグラスの一匹。繁殖用の雌は複数残っていますが、オスがこれのみだとやはり血筋は限られてしまう・・・そこで、今回ネット通販でお目当ての種類を探してポチりました。グッピーは交雑によって多種多様な容姿に分岐しますので、自分の求めている種を探しても、コレだと言える個体はそう簡単に見つかりませんし。

私が探しているのは、タイガーブルーグラスとジャパンブルーグラスのミックス個体。まぁ売られている中でそういうタイプはほとんど無いのです。これはうちで出て来た形質なのですね。なので、今回はまずタイガーブルーグラスを探しました。タイガーというのは、その起源がちょっと複雑で、グッピーとブラックモリーという近似種の交雑から発生したと言われているもの。ブルーグラスは蒼い尾のグッピーで、今ではすっかりポピュラーになった存在。ジャパンブルーというのはボディの半分が青く染まったもので日本の愛好家が作出したオリジナルです。それらを数年かけて交配した結果出て来たもの。それを更にスワローと呼ばれる尾っぽが複雑に分岐して伸びるタイプを入れたのですが・・・結果的に系統維持に失敗したのでした。

苦労して作出した個体には、その過程でミックスされた遺伝子が存在しています。それを完全にゼロにしてしまうのは流石に忍びないです。なので選んだ数匹から採った子孫と、今回通販で手に入れたタイガーブルーグラスを掛け合わせて、そこから再出発します。ちなみに既に完成された成魚はものすごーく高価でありちょっと手が出ない。それにある程度のクォリティは自分で高めて行きたいもの。

ところで、以前にも一度書きましたが・・・魚や昆虫・植物の品種改良には、ややもすると命をモノ扱いした言葉使いが出て来ますがそれはどうかご容赦願いたい。そこには確かに非情な一面がありますね。そうした愛好者の集うリアルな場に、私も一時期顔を出しておりましたが、それはもう厳しさをも伴う世界なのであります。趣味でありながら、単純に遊びでやっているのでは無いという 何とも説明の難しい活動なのであります。だからライフワークなのだ・・・

写真のグッピーが濃い紫色なのは、照明に海水魚・珊瑚などを鮮やかに見せる為のRB37という紫色の蛍光灯を使っている為です。実際はもっと薄めの蒼です。観賞魚はライティングで魅せるものだと思います。



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2011年05月12日  新型ホースクリーナー


熱帯魚などを飼育していると、水槽の掃除は必ず行う必要がでてくるメンテナンスです。簡単に言うと水の入れ替え作業。水槽の水をどうやって取り出すのか?かつては普通の1本のホースを買って来て、片方を水の中に入れ 反対側から口で水を吸って、手前まで水が来たらサッと手元のバケツにホース先を落として水を出していました。これはサイフォン原理というやつです。タイミングを誤ると、汚れた水槽の水が口に入ってきます。過去に何度か生ぬるい泥水を飲んだ事がありましたっけ(泣)

過去にはドクター中松氏が発明した「醤油チュルチュル」を使ったりもしていました。それも20年位前に、ホースクリーナーという大変便利な掃除専用グッズが販売されて楽になりました。これは、プラスチックパイプの途中に簡易な逆流弁を付けて、水の中で筒を上下に振るだけで、水が吸い出せるというアイデア商品(写真 1番目)水槽の底にある砂利を吸い上げて流してしまわないのでとても便利なのです。

そのホースクリーナーが最近 更に進化して、水量調節コックが付きました(写真 2番目)これは、砂利がホースの中に目一杯入ってきて詰まってしまうのを防ぐ事が出来ます。従来品では、ホースの途中を手でつまんで、砂利が上がってくるのを防いでいましたが、けっこう指先に力がいるので疲れます。調節コックは回転させるだけで水量をストップさせることが出来ますので楽チンですね。

また、逆流弁も改良されています。ラムネの瓶のビー玉(写真 4番目)に相当する水流ストップ弁もついて、過度な水流をストップします。そこも良く出来ている・・・これは些細なことかもしれませんが、日常的に使っていると道具の進化の有り難さはしみじみ感じてうれしく思います。



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2011年12月30日  今年疎かにしたもの・対策すべきもの


2011年もあと1日で終わろうとしています。明日は年明けを気持ち良く迎えたいので リラックスした気持ちでいたい。ならば、今年を振り返るなら今日しかないですね。私個人ごとで恐縮ですが・・・

説明するまでも無く、今年は311以降に多くの事が様変わりしてしまいました。実際に甚大な被害を受けた人々にはかけるべき適切な言葉すら見つからない。地震の被害は私の意識の中にあったイメージを上回るものだった。私の住んでいる地域は震度5弱の揺れでしたが、その時間的な長さにはかなり驚いたのを覚えています。「ああっ、ついに来た!」と口にしながら、家の中のものが左右に揺らぎ、壁がミシミシ言うのを体感していました。そうそう、この大きな地震の時に、たまたま自宅に居た事は天に感謝したいこと。家族みんなと一緒に事態をやり過ごせた事がどれ程不幸中の幸いだったか。嫁さんは生後7ヶ月ちょっとの娘にちょうど授乳中で、寝室で寝ていたので無事だった。

最初の揺れが起きた最中、私は思わず「ヤバイな!」と実感したのが、熱帯魚の水槽の有様でした。今までも震度4の揺れで、水が溢れる事はありました。それがワンランク上がるとこれほどまでに水がうねって飛び出すものなのか!と・・・目の前で溢れるのをなすすべもなく見ているだけでした。

その後は地震の被害そのものよりも、福島原発事故の方の関心が高くなり、どんな騒ぎになったかは周知の通り。そのお陰で日常の心配毎は一気に増えて振り回される事に。そんな状況では、普段の身の回りの多くの事が後回しになって疎かになるのは仕方がありませんでしたね。

話を水槽の熱帯魚(グッピー)の話に戻しますが、今年はもう手間をかけて世話をしている余裕がありませんでした。かろうじて維持するモードで放置に近かった。グッビーは繁殖のサイクルが短く毎月多くの稚魚を産む魚ですが、雄雌を別々に分けて繁殖は避けました。結果年末までには数十匹までに減りました。もう品種改良のブリーディングは中断状態。仕方ありませんね・・・

今後 次なる対策を順次施す予定をたてます。全ての水槽の底部に防振マットを入れて、地震の揺れを少しでも軽減する処置を施す。その為には一度水槽を完全に空にしなければなりません。その手間は大変です。でもやる必要性を疑う理由は無いでしょう。数日前に部屋の模様替えをしましたが、身の回りの地震対策で出来る事は色々やるつもり。そして放射能対策も同時に・・・

今年の教訓は意識にしっかりと刻んで行動します・・・
写真は魚の数が減ってすっかりスカスカになった現在の水槽。


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2012年1月25日  水槽の地震対策 1


昨年末に決意したこと。それは自宅の地震対策の強化。一番の懸案は、水がなみなみ入った熱帯魚の水槽です。既に規模を縮小して9台から5台にスリム化が完了。一番小さい60cm水槽は、60×30×36(外形寸法)ありますけれど、内寸容積は約60リットル(砂利の分を除き水面をやや下げた状態)、最大の90cm水槽は90×45×45(外形寸法)あり、内寸容積で166リットルに達します。166リットルとはつまり166キロ!これが万が一倒れたらどうなるのか!?想像するのも恐ろしい事ですね。

そこで今回実施するのは、まず水槽を壁からやや離して水槽の下に防振ゴムを入れる・・・
最低限の処置としてそれを2月末までに終えること。




事務所の洗面所内にある75cm水槽(75×45×45)は既に空にしてありましたので、水槽下の板と台座フレームの間に防振ゴムを入れてみました・・・が、どうも一般の防振ゴムは柔らかすぎて水槽の空重量だけでかなり潰れてしまうことが判明しました(水槽本体だけで約20kg近くある)これでは防振の目的が意味を成さなくなるので、別の素材を検討することにします。実はホームセンターに良さそうな防振になりそうなゴム製のブロックを見つけたので、近日中に調達することにします。水槽の地震対策が済むと、何よりも精神的な安心感が高まります。それは私にとってとても大事な事なのであります。

27日 追記

今日 一台分の設置を完了しました。事務所洗面所内にある75cm水槽。
水量は約150リットル、つまり総重量150キロの大型水槽です。

テレビやパソコン向けの防振ゴムは役不足だと判断したので、ホームセンターに行って硬質のゴムシートを買って来ました。厚さ5mm。これなら100キロクラスを問題無く受け止められます。防振効果は、実際に地震が来てみないと何とも言えませんが、やらないよりはマシだと判断しての事です。

正方形にカットしたマットを市松模様形式に配置して水槽の底を受け止める形にしました。ある程度の面積をカバーしないと、底の硝子に不均等な圧力がかかって破損する可能性があります。

水槽を設置して、後は通常のセッティング作業。この水槽は外部濾過式にしてあります(フィルターが水槽の外にある方式)そして外部フィルターのホースと限定的底面濾過装置をジョイントするのは、私の良しとするやり方。ちなみにこれはほとんどベアタンク(砂利を敷かない飼育水槽)に近いのですが、水草も少し植えられるメリットがあります。

次に、既に稼働している水槽の砂利から吸い出した泥水を「種水」として使います。これは、魚の健康状態が良い水槽の水には、水質を浄化しその恒常性を維持する好気性のバクテリアが沸いていて、それを新しい水槽に移す為の大事な儀式であります。水道の水のカルキを抜いただけでは魚が喜ぶ水にはなりません。これは新しい環境を作るためのコツと言えます。コレを知らないが為に、初心者はせっかく買って来た魚を病気にして死なせてしまうのだ。最近では、熱帯魚店に初期の水槽立ち上げ用のバクテリアのアンプルが売っています。

「種水」を入れたら、次に水道水に含まれているカルキ(消毒用塩素)を抜く為のハイポ(塩素中和剤)を入れた水を、継ぎ足します。水量は控えめにして水面位置はやや低め。地震の揺れで水が飛び出すリスクを低くする為です。そしてサーモスタットとヒーターを設置して水温を26度にセット。この状態で数日間、外部フィルターを回して水を濾過します。新しい水槽にいきなり魚を入れるのは御法度です。環境が出来てから魚を入れてあげるのが安心出来る手順であり、また魚に対する愛情と言えましょう。

水草は水質が安定したら砂利に植えます。ライトはワイヤーで天井から釣る形で設置。これは私が好んで使うやり方です。水槽の縁にかけないので、水面全体がよく見えて、メンテナンスに色々メリットがあります。

これにて、一番目の耐震対策を施した水槽の設置が一段落しました。
これから他の水槽も順次手を加えて行く事にします・・・




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2012年1月28日  水槽の地震対策 2


昨日に続いて 今日も一台 水槽の耐震防振対策を行いました。
本日は60cm水槽(60×30×36)水量は少なめにして約54リットルほど。
この程度ならば、一般の防振ゴムで何とかなりそう。

まずは台座にご覧の様に小さなゴムを等間隔に並べまして
その上に板と緩衝材の布を乗せ、そこに水槽を設置。

底面濾過用のプレートに続き よく水洗いした砂利を敷き詰める。
近年では、底面プレートと砂利の間にグラスウールを敷く事は
すっかりしなくなりました。最近ではウール自体店頭で見かけ無いし。
次に 塩素を中和した水道水を注いで 小型水流モーターとヒーターを
稼働させます。後から他の水槽から「種水」を運んできて追加。

これで二台目が設置完了しました。

本日は、朝から日本各地で地震が頻発してちょっと気になった一日。
何時 大きいのがドカン!と来るか分かったもんでは有りませんので
水槽の地震対策はちょっと急ごうかと思います。
できれば明日もう一台作業したい。
こういうのは、やる気になった時に一気にやってしまった方が良いのです。

ちなみに水槽によって設置環境が違うので、防振ゴムも色々なタイプを
用意して、その効果の違いを検証してみる事にしています・・・



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2012年1月29日  水槽の地震対策 3


今日は3台目の耐震防振処置を。



これは60cmHタイプ((60×30×45)水量約70リットル(↑ラック下の水槽)
うちにある水槽の中で実はこいつが一番危なそうな存在。
何故かと言うと、Hタイプとは高さのある変形サイズで、底面積に対して
たっぱがあるので重心が高い。中の水が揺れた場合に倒れる確率も高そう。
阪神大震災の振幅幅1メートルなんて揺れが来たら、水の重心移動に
伴う外側への圧力は、恐らく想像を絶するパワーになるでしょうから
その時は一溜まりも有りませんけど・・・

この水槽には、1センチの厚みがある溝付き防振ゴムを底に敷き詰めてみました。
溝が有っても とても堅い硬質ゴムですから 70キロの重さにもビクともしません。
ゴムの上に水槽を直接載せるセッティングにしてみました。

防振ゴムは本来 震動を軽減するもので、地震の様な大きな揺れを吸収して
くれるものではありません。現在行っている防振対策とは、揺れない様に
する為のものでは無く、大きな揺れの際に水槽が接地面上をスライドしたり
浮き上がって倒れるのを防ぐ為です。震度5以上が来たり、長周期振動が
続いたりしたら、水は大きくうねって溢れ出すのは避けられないでしょうね。

今回の良き機会に、水槽は全てを完全に洗浄しました。いわゆる「丸洗い」と
いうフルメンテナンス。グッピーは事務所の水槽に一時的に全員待避。
水のコンディションが整うまで、しばらく水を対流濾過させて放置します・・・

しばらくの間 水はやや白濁していますが、これはまだ魚を入れてはダメな状態。
前回触れた好気性バクテリアが安定的に増殖活性化すると、水は澄んで魚を
移す準備が整います。



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2012年1月30日  水槽の地震対策 4


玄関靴箱の上に設置していた熱帯魚の水槽は、この数日間行った地震対策の際に
撤去しました。ここは、土台の強度が最初から怪しく、今までよく持っていた
と思われる場所。今回思い切って無くして正解だったと思います。

ただ、今まで玄関に華を添えていた明るい存在が無くなって、何だか寂しい。
大きなトラブルが起きる前に防いだと思えば気も楽なのですが・・・



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2012年2月1日  水槽の地震対策 5


四台目の水槽の地震対策を完了しました。




事務所の流し横にある60cmLタイプ(60×45×45)水量約100リットル。こいつは全体のサイズの割に底面積が広めで安定した接地面を持つプロポーション。台座はアニマックという知る人ぞ知る水槽専用スチール台です。中空の角形パイプを溶接して作られた構造はかなりがっちりしています。本来は上下二段重ね用なのですが、安全を期して下段のみ利用。



耐震防振対策としては、5ミリ厚のゴムシート(ロール巻タイプ)を台座の脚の部分に二枚重ねで敷きました。スチール台は多少の揺れには全体がしなって柔軟性が少しあります。でもあまりに大きな揺れに遭遇したら、もしかしたら溶接部分からポッキリ逝くかもしれません。なので、今後台座の部分に筋交いに相当する素材を接着剤で付けようとも思っています。

この水槽は完全にベアタンク運用(砂利を敷かない)なので、掃除は割と楽でした。外部フィルターも久しぶりに中の濾材の汚れを取り除いてリフレッシュ。「種水」を入れ、しばらく濾過して安定した環境作りをします。

これで残るはあと一台になりました。90cmの大型水槽。これが一番の難関なのだ。出来れば今週末にとりかかりたい。そして、約2年近くおざなりにしていたグッピーの品種改良ブリーディングを再開したいと思います。それが私のライフワークなのだから・・・



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2012年2月5日  水槽の地震対策 6


昨日の事ですが、夕方より事務所内にある90cm大型水槽の掃除と耐震防振処置を施して、1月末より始めた熱帯魚の水槽の一連の作業にケリをつけました。90cm水槽は水量が約160リットルあり、それに砂利と水槽本体の重さを加えておよそ200キロに達します。これが地震でゆさゆさと揺れるのは、考えるだけでも大きなストレスに。この大型水槽には、アニマックの台座の足に、厚さ5mmのゴムシートを3重に重ねたものをかませて防振処置としました。

かねてよりコメントしている様に、これで本当に地震対策になるのかどうかは全く不明です。巨大な大地震が来たら一瞬で全てが崩壊するかも知れません。結局の所、これは少しでも安心したいという自己満足に終わるかも。でも、気分的には一応納得が出来たので良いのですが。



今回、水温調節用のヒーターも、空だき防止装置付き(割高商品)の新しいものにチェンジ。水槽が倒れたりしてヒーターが空気中に露出して発生する火事はコレで防げます。



水槽の掃除をしていて一つ発見がありました。それはこの水槽にのみ入れていた 底に溜まる餌の食べ残し掃除係のコリドラス(小型の淡水ナマズの一種)がたくさん増えていたこと。何年か前に、5匹ほど買ってきて入れていたのですが、それが何と47匹ほどになっていました。ぼうぼうに伸びた水草ウィローモスのジャングルが幸いしたのかも。ちなみにコリドラスの人工繁殖はかなり難しいらしいと聞きます。この魚に関してはほとんど放ったらかしにしていたのですけれど、命が増える事は大変お目出度いことで歓迎であります。

以上で、グッピー水槽のメンテナンスが完了しました。5台分の水槽の作業は約10日間かかりましたが、予定していたよりも早くケリがついて一気に気持ちが楽になりました・・・


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2012年6月15日  水槽環境のリセット


この前 グッピーの水槽の大掃除をしたのは2月の頭でした。なんともう3ヶ月もたっている。その間に上澄みだけ入れ替えることは数度ありましたが、砂利に溜まったヘドロを吸い出さないと水質はどんどん悪化していきます。水槽の中の生態系とは生き物の排泄物と好気バクテリアの分解能力とのバランスがミソ。いつバランスが崩れるかは長年水槽管理をやっていれば分かります。水底の砂利をすくって臭いを嗅いでみればいい・・・

グッピーのひれの張りがすっかり無くなっていたのも一つのシグナルでした。腰をあげたのが少し遅かったかな。ここ数日魚たちが悲鳴をあげていたのに。すまなかった・・・

今日は時間をかけて5台の水槽の大掃除を一気にやりました。水量の大きな90センチ水槽などは、少し位水質が悪化したとしても環境の恒常性を保つ余力がありますので数ヶ月位はけっこう持ちます。でも60センチ水槽は一ヶ月半くらいがせいぜいな所でしょう。もちろん中にどれくらい魚がいるかで条件も変わってきますけれど。

砂利の底のヘドロをサイフォンで吸い上げて水を半分ほど入れ替え、水草をトリミングして植え直し。魚を入れる時には水温を合わせてからそっと泳がせます。グッピーは水道の塩素を抜いた水に簡単に順応する比較的生命力の強い熱帯魚。定期的に掃除と水替えをしていれば滅多にトラブルになることはありません。最近あまり話題にもしてあげていなかったのですが、私のライフワークである事には変わりありませんよ・・・






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